有効成分が同じ「サクセンダ」と「ビクトーザ」効果や副作用に違いはあるの?肥満の方におすすめなのはどっち?

2022.5.11
ダイエット注射

サクセンダとビクトーザについて

次世代のダイエット法として注目を集めているGLP-1ダイエット注射。では、実際にどのような種類があるのか。
日本のクリニックでよく使用されている製剤は、大きく分けて「サクセンダ」「ビクトーザ」「オゼンピック」経口薬である「リベルサス」です。

この中でも人気がある「サクセンダ」と「ビクトーザ」についてどのような違いがあるのか解説していきます。
サクセンダとビクトーザの有効成分は同じ「リラグルチド」です。同じデンマークのノボノバルティスという製薬会社が出しています。

サクセンダとビクトーザの違い

サクセンダとビクトーザは同じリラグルチドですが、サクセンダは肥満症に対するもので、ビクトーザは糖尿病に対するもので開発されました。

 
対象疾患
一回投与量
サクセンダ
肥満症
0.6mg~3.0mg
ビクトーザ
糖尿病
0.3mg~0.9mg

サクセンダは、0.6mg刻みで0.6-3.0mgの目盛り表記である一方、ビクトーザは0.3mg刻みで0.3-1.8mgの目盛りで表記されています。ビクトーザは1度に0.9㎎を超えて打つことはできませんが、サクセンダなら3.0㎎まで可能です。

【サクセンダ】
2014年12月にFDA(アメリカ食品医薬品局)に肥満症の治療薬として承認されました。副作用が少なく、アメリカをはじめ世界28か国で認可を受けています。
※日本での認証はまだです。なぜか?後ほど解説していきます。

【ビクトーザ】
ビクトーザは日本では2010年1月に糖尿病の治療薬として厚生労働省に承認されました。

どうして日本ではサクセンダは未承認なのか?

欧米では、サクセンダは糖尿病治療薬として開発され、副作用である「体重減少」を利用しBMI30以上の方に「肥満治療薬」として処方されています。その一方、日本ではBMI30を超える方が少なく治験数が諸外国に比べ圧倒的に少ないことが現状です。その為、十分に安全性などを調べることが出来ず未承認といわれています。

サクセンダとビクトーザあなたにあうタイプは?

●サクセンダがおすすめな人

サクセンダはビクトーザに比べ一回の投与量が多いため、血液内の薬の濃度が上がったままの状態が長く続きます。つまりより強い食欲抑制効果が期待できます。

「結婚式に間に合うように痩せたい」
「少しずつ体重を落としていくよりもがっつり体重を落としたい」
「比較的短期間で体重を落としたい」
「ドカ食いをしてしまう」

方には、サクセンダがおすすめです。

よく、サクセンダを使用することによって糖尿病になるのではないかという不安のお声をいただくのですが、むしろ逆で糖尿病の予防に効果的です。

そもそも、糖尿病に罹患されている糖尿病患者の大半は、生活習慣の乱れにより高血糖が慢性的に続き発症するという後天的なものです。
サクセンダの投与により、血糖の維持を助け肥満を予防していきます。

●ビクトーザがおすすめの人

サクセンダに比べ体重減少効果はひくいものの、ダイアルを細かに調整できるため副作用のリスクが低いため副作用が心配な方におすすめです。

サクセンダで効果がみられない人

サクセンダで効果がみられない人の特徴に、元々痩せている人や普段から小食な方、部分痩せの為にGLP-1注射を使用された方などは中々サクセンダの効果が実感されません。

また、サクセンダを使用しているからと言ってドカ食いをしてしまってはサクセンダの効能を実感することは難しいです。
サクセンダを併用し、食事の質や食べる順番などを意識しながら、痩せやすい習慣を身につけることがとても大切です。

また、自己判断で途中でやめてしまうとリバウンドしてしまう可能性があるのでフェードアウト期間をしっかりと設けましょう。

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①リバウンドしないためのフェードアウト期間

食事制限でダイエットし減量成功後いきなり食事をおろそかにすると元の体重またはそれ以上になってしまうのと同様に、サクセンダもいきなりやめてしまうとリバウンドする可能性があります。
そのため、当院ではフェードアウト期間を設け徐々にお薬をやめていきます。そうすることで身体を順応させサクセンダなしでも食欲をコントロールし目標体重達成後の体重維持を可能にしていきます。

②サクセンダと併用で食事指導の手厚いサポートを行ってくれるかどうか

あくまでサクセンダは、減量するためのサポートであり一番大切なことは「正しい食事」です。当院のコンセプトは【患者様の真の健康と美のお手伝い】美容は健康あってのものであり、健康の上でしか成り立ちません。
このことを根本にサクセンダを使用される方には、経過診察を行い体調の変化はないかまた、ヒアリングから体重増加につながる食生活の改善点やダイエットのために必要な栄養素、ストレスなく効率よく痩せるために科学的な視点からエネルギー代謝回路を考慮したビタミン・ミネラルの組み合わせを駆使した栄養指導をフランスで栄養解析や研究を行いこれまで多くのモデルたちを指導してきた美容医療専門の栄養士が食事指導を行っていきます。

経過観察での栄養指導では料金はいただいておりません。
追加で、食事指導や血液検査からその方にあった栄養素サプリ等をご提案してほしい方には、別途サービスのご案内もしております。
現在大変人気の為、ご予約が取りにくくなっております。予めご了承下さい。

③リバウンドせずダイエットを成功させるなら「メディカルプラスクリニック」がオススメ!

食事指導を併用して料金を戴かずサービスを行うクリニックはメディカルプラスクリニックしかありません!

初めてで不安がある方や、お薬漬けにならずやめたあとも美しくいるために食事指導を行って欲しい方にこれほどまで適したサービスはありません。
リバウンドせずダイエットを成功させるなら是非、当院のオンライン診療を。

この記事の監修

小西 恒 医師
小西 恒

2008年に自治医科大学医学部を卒業。2010年に大阪府立急性期総合医療センター産婦人科に勤務後、2014年に大阪府障害者福祉事業団すくよかで医療部長を務めました。2015年から大阪府健康医療部で地域保健課主査を歴任し、2017年から愛賛会浜田病院産婦人科に勤務。2020年より某大手美容外科で働き、2021年には小倉院と心斎橋御堂筋院の院長を務めました。2023年からはルヴィクリニック院長に就任しています。
【資格・所属学会】
ボトックスビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医、 日本美容外科学会(JSAS) 正会員、 日本産科婦人科学会 会員、 日本産科婦人科学会 専門医、 日本医師会認定産業医、 母体保護法指定医

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