鼻翼基部(小鼻の付け根)へのヒアルロン酸注入は、ほうれい線や口元の突出感を改善する人気の施術ですが、一方で「危険」という声も聞かれます。
安易に施術を受けると、血管塞栓による皮膚壊死や失明といった重大なリスクにつながる可能性があり、審美的な失敗によるデメリットも少なくありません。
施術後に後悔しないためには、危険性を正しく理解し、安全対策を徹底しているクリニックを選ぶことが極めて重要です。

鼻翼基部へのヒアルロン酸注入が他の部位に比べて危険視されるのには、明確な医学的根拠が存在します。
このエリアは顔の重要な血管や神経が複雑に走行しているため、施術には細心の注意が求められます。
特に、ヒアルロン酸の注入が血管内に行われると、深刻な合併症を引き起こすリスクがあるため、解剖学的な知識と高度な技術が不可欠です。
鼻翼基部の周辺には、顔面動脈といった太い血管が走行しています。
注射針が誤って血管内に入り、ヒアルロン酸が注入されると、血流が詰まる「血管塞栓」を引き起こします。
血流が途絶えた先の皮膚組織には酸素や栄養が供給されなくなるため、最悪の場合、皮膚が壊死してしまう危険性があります。
壊死に至ると皮膚に瘢痕が残るなど、回復が困難な状態になる可能性があります。
鼻周辺の血管は、目の奥にある眼動脈と繋がっています。
そのため、鼻翼基部に注入されたヒアルロン酸が血管を通じて逆流し、眼動脈を塞いでしまうと、網膜への血流が遮断されます。
これにより、視力低下や最悪の場合には失明に至るという、極めて重大な事故につながる可能性があります。
発生頻度は非常に稀ですが、一度起こると回復は極めて困難であり、最も警戒すべきリスクの一つです。
鼻翼基部の周辺には血管だけでなく、顔の感覚を司る神経も密集しています。
注入手技が乱暴であったり、解剖学的な位置関係を無視して注入したりすると、これらの神経を傷つけてしまう危険が伴います。
神経が損傷すると、施術後にしびれや麻痺、触覚の鈍化といった違和感が残ってしまうことがあります。
こうした症状は回復に時間がかかる場合もあります。
鼻翼基部へのヒアルロン酸注入は、医学的なリスクだけでなく、仕上がりが不自然になる「審美的な失敗」によって後悔につながるケースも少なくありません。
期待していた効果が得られないばかりか、かえって顔のバランスが崩れてしまうこともあります。
ここでは、代表的な失敗例をいくつか紹介します。
鼻翼基部は、笑顔を作るときに使われる表情筋(上唇挙筋など)の近くに位置します。
ヒアルロン酸の注入量や注入する層が適切でないと、これらの筋肉の動きを妨げてしまうことがあります。
その結果、笑ったときに口角が上がりにくくなったり、表情が引きつったように見えたりと、不自然な印象を与えてしまう可能性があります。
日常生活で笑顔に違和感があると、大きな精神的ストレスの原因にもなり得ます。
鼻翼のすぐ脇にヒアルロン酸を注入するため、注入する位置や量が適切でないと、小鼻が横に押し広げられてしまうことがあります。
これにより、鼻全体が大きく、横に広がって見えてしまい、いわゆる「団子鼻」や「あぐら鼻」のような印象が強くなる失敗につながります。
鼻を高く見せたい、ほうれい線を浅くしたいという目的だったにもかかわらず、かえって鼻の形に関する新たな悩みを生む結果になりかねません。
鼻翼基部の凹みが持ち上がると、相対的に口元全体が前に突出したように見えることがあります。
これは「口ゴボ」と呼ばれる状態を助長してしまう可能性があり、横顔のバランスが崩れるデメリットにつながります。
また、注入されたヒアルロン酸が上唇を下に押し下げることで、鼻の下から上唇までの距離(人中)が長く見えてしまうケースもあります。
人中が長いと、顔全体が間延びした印象になりがちです。
注入したヒアルロン酸が皮膚の浅い層に入りすぎたり、一箇所に固まって注入されたりすると、表面から触ってわかる「しこり」として残ってしまうことがあります。
特に皮膚が薄い方の場合、しこりが青白く透けて見える「チンダル現象」が起きることもあります。
このようなしこりは見た目の問題だけでなく、触ったときの違和感も伴うため、施術への後悔につながりやすい失敗の一つです。

鼻翼基部ヒアルロン酸注入に伴うリスクを理解した上で、安全に施術を受けるためにはどうすればよいのでしょうか。
危険性を最小限に抑え、満足のいく結果を得るためには、クリニック選びと施術の受け方が重要になります。
ここでは、後悔しないためにおすすめの安全対策を4つ紹介します。
最も重要なのは、顔の血管や神経の走行といった解剖学を深く理解している医師を選ぶことです。
経験豊富な医師は、危険な部位を正確に把握し、それを避けて安全な層に的確に注入する技術を持っています。
カウンセリングの際に、リスクや対処法について丁寧に説明してくれるかどうかも見極めのポイントです。
症例写真や医師の経歴を確認し、信頼できる医師を見つけることが、安全への第一歩としておすすめです。
注射針には、先端が鋭く尖った「鋭針」と、先端が丸くなっている「マイクロカニューレ」があります。
マイクロカニューレは、その形状から血管を突き破って傷つけるリスクが低く、血管塞栓の危険性を大幅に軽減できます。
また、内出血や痛みを抑える効果も期待できるため、患者の身体的負担も少なくなります。
オプション料金がかかる場合もありますが、安全性を最優先に考えるなら、マイクロカニューレの使用を推奨しているクリニックを選びましょう。
どれだけ注意を払っても、医療に絶対はありません。
万が一、血管塞栓などのトラブルが起きた際に、迅速かつ適切に対応できる体制が整っているかを確認することは非常に重要です。
具体的には、ヒアルロン酸を溶かすことができる溶解酵素(ヒアルロニダーゼ)を常備しているか、緊急時の連絡先や連携している医療機関があるかなどを事前に確かめておきましょう。
料金が安いだけで選ばず、こうした安全管理体制が整ったクリニックを選ぶべきです。
一度に大量のヒアルロン酸を注入すると、血管を圧迫するリスクが高まるだけでなく、不自然な仕上がりになる可能性もあります。
初めて施術を受ける際は特に、片側0.5cc、合計で1cc程度など、少量から始めるのが賢明です。
施術中に鏡で確認しながら、医師とコミュニケーションを取り、少しずつ注入量を調整してもらうことで、入れすぎによる失敗を防ぎ、自然で満足度の高い結果につながります。
メディカルアルファクリニックでは、患者様一人ひとりのお顔のバランス、皮膚の状態、そしてご要望を詳細に伺うカウンセリングを重視しています。
しわや溝、くぼみといったお悩みに対し、適切な種類のヒアルロン酸製剤を選定し、最適な注入法をご提案します。
解剖学を熟知した医師が丁寧に施術を行うことで、ほうれい線や鼻翼基部の凹みを改善し、自然で若々しい印象を取り戻す効果が期待できます。
鼻翼基部へのヒアルロン酸注入は、メスを使わないため身体への負担が少ない施術ですが、術後には「ダウンタイム」と呼ばれる回復期間が必要です。
ダウンタイムの症状や期間には個人差がありますが、一般的な経過を知っておくことで、施術後のスケジュールを立てやすくなり、安心して過ごすことができます。
施術後のダウンタイム中に現れる可能性がある主な症状と、落ち着くまでの期間の目安は以下の通りです。
| 症状 | 期間の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 腫れ・赤み | 2〜3日程度 | 施術直後から見られ、数日でピークを越えます。 |
| 内出血 | 1〜2週間程度 | 針が血管に触れた際に生じ、徐々に吸収されます。 |
| 痛み・違和感 | 数日〜1週間程度 | 鈍い痛みやつっぱり感が出ることがあります。 |
これらの症状の出方や期間には個人差があるため、無理をせず経過を見守ることが大切です。
ダウンタイムを短引かせず、良好な経過をたどるためには、施術後の過ごし方が極めて重要です。術後の経過を左右する注意点をまとめました。
施術当日から数日間は、長時間の入浴やサウナ、激しい運動、飲酒を控えましょう。血行が促進されると、腫れや内出血を悪化させる原因となります。
気になっても、注入箇所を強く押したりマッサージしたりするのは厳禁です。ヒアルロン酸が移動して仕上がりが崩れたり、炎症を引き起こしたりする恐れがあります。
施術後の肌は非常にデリケートです。色素沈着を防ぐためにも、日焼け止めを使用するなど万全な対策を行いましょう。
| 注意事項 | 避けるべき期間の目安 |
|---|---|
| 激しい運動・入浴・飲酒 | 施術当日から2〜3日 |
| 注入部位のマッサージ | 施術後1週間〜2週間 |
| 強い紫外線露出 | 施術後1週間程度 |
鼻翼基部へのヒアルロン酸注入を検討するにあたり、多くの方が抱く疑問や不安があります。
ここでは、特に危険性や失敗、デメリットに関連するよくある質問にお答えします。
正しい知識を持つことが、リスクを避けるための第一歩です。
ゼロではありませんが、極めて稀なケースです。
国内外でヒアルロン酸注入による失明の報告は存在しますが、発生頻度は非常に低いです。
顔の解剖学を熟知した医師が、血管を傷つけにくいマイクロカニューレを使用するなど、適切な手技で慎重に行えば、失明のリスクは大幅に低減できます。
クリニック選びが何よりも重要です。
一時的に表情に違和感が出ることがあります。
注入量が多すぎたり、注入する層が不適切だったりした場合、表情筋の動きが制限され、笑顔が不自然になる可能性があります。
ただし、これは主に技術的な問題です。
経験豊富な医師が適切に注入すればリスクは低く、もし違和感が出ても時間経過で馴染むことがほとんどです。
使用するヒアルロン酸製剤の種類や硬さによって異なりますが、一般的に効果の持続期間は6ヶ月から2年程度です。
ヒアルロン酸は時間とともに体内に吸収されてなくなるため、効果を持続させるには定期的な頻度での再注入が必要です。
永久的な効果ではない点が、メリットでもありデメリットでもあります。
メディカルアルファクリニックでは、患者様に安心して美容医療を受けていただくための体制を整えています。
当院が提供するヒアルロン酸注入を含め、多くの方に選ばれる理由の中から、特におすすめの3つのポイントをご紹介します。
当院では、ヒアルロン酸注入のような外面的なアプローチだけでなく、美容点滴や内服薬など、身体の内側から美と健康をサポートするメニューも豊富に取り揃えています。
外面と内面の両方からケアを組み合わせることで、一時的な改善にとどまらない、根本からの美しさを目指すことが可能です。
相乗効果により、より高い満足度と効果が期待できます。
メディカルアルファクリニックは、OsakaMetro心斎橋駅からすぐの便利な立地にあります。
さらに、土日も休まず夜19時まで診療しているため、平日お忙しい方でもお仕事帰りや休日のショッピングのついでにご来院いただけます。
定期的なメンテナンスが必要な施術でも、無理のない頻度で通いやすい環境が整っています。
美容医療の結果は、施術者の技術力に大きく左右されます。
当院には、豊富な経験と実績を持つ美容外科医・看護師のみが在籍しており、常に知識と技術の向上に努めています。
患者様一人ひとりのお悩みに真摯に向き合い、安全性を最優先した確かな治療を提供します。
痛みに配慮した丁寧な施術や、必要に応じた麻酔の提案も行い、安心して施術を受けていただけるよう心掛けています。
鼻翼基部へのヒアルロン酸注入は、ほうれい線や口元の印象を改善する高い効果が期待できる一方で、血管塞栓による皮膚壊死や失明といった重大なリスクも伴います。
また、不自然な表情や顔のバランスの崩れといった審美的な失敗も起こり得ます。
これらの危険性を回避し、満足のいく結果を得るためには、顔の解剖学を熟知した経験豊富な医師を選ぶことが最も重要です。
さらに、マイクロカニューレの使用や、クリニックの緊急対応体制の確認も欠かせません。
料金の安さだけで選ばず、安全対策を徹底している信頼できるクリニックでカウンセリングを受けることをおすすめします。
2008年に自治医科大学医学部を卒業。2010年に大阪府立急性期総合医療センター産婦人科に勤務後、2014年に大阪府障害者福祉事業団すくよかで医療部長を務めました。2015年から大阪府健康医療部で地域保健課主査を歴任し、2017年から愛賛会浜田病院産婦人科に勤務。2020年より某大手美容外科で働き、2021年には小倉院と心斎橋御堂筋院の院長を務めました。2023年からはルヴィクリニック院長に就任しています。
【資格・所属学会】
ボトックスビスタ® 認定医、
ジュビダームビスタ® 認定医、
ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医、
日本美容外科学会(JSAS) 正会員、
日本産科婦人科学会 会員、
日本産科婦人科学会 専門医、
日本医師会認定産業医、
母体保護法指定医