世界初!GLP-1の経口薬「リベルサス」は本当に瘦せるの?

2022.5.11
ダイエット注射

リベルサスとはダイエット効果の高いサクセンダやビクトーザと同じGLP-1受容体作動薬の1種で、世界で初めて経口薬としてでたお薬です。

GLP-1ダイエット注射にはとても興味あるのに、どうしても自己注射するのが怖くて踏み切れなかったという方にはとっても嬉しいお薬の登場で、話題になりました。

今回は、そのGLP-1の経口薬である“リベルサス”について解説していきます。

リベルサスとは

リベルサスはサクセンダとビクトーザ同様、GLP-1受容体作動薬の一種です。
サクセンダとビクトーザの有効成分は「リラグルチド」であるのに対し、リベルサスの減量に有効とされる成分は「セマグルチド」が含まれています。

また、サクセンダやビクトーザとの大きな違いは、経口薬であるということ。1日1回錠剤の経口投与になりますので、注射が苦手な方でも自宅で気軽に利用しやすいダイエット薬です。

血糖値を下げるインスリンの分泌を促進するほか、胃腸の動きを調整し食欲の抑制が可能です。血糖値を低下させるはたらきがあるため、糖尿病の治療薬として使われています。
お薬の作用機序は、サクセンダやビクトーザとさほど変わりません。

「Ⅱ型糖尿病治療薬」として使用されている

リベルサスは糖尿病の治療にも活用されています。日本では2020年に承認を取得し、2021年2月から販売が開始されました。
2型糖尿病患者は、運動療法や食事療法で治癒することが難しいため、リベルサスで血糖値のコントロールを行います。
リベルサスは国内で販売が認められているため、有効性があり、服用リスクの少ない信頼性のあるお薬と言えます。

リベルサスの服用方法

リベルサスは、錠剤は割ったり噛んだりせず空腹時にコップ約半分の水またはぬるま湯(約120ml) と一緒に服用します。コーヒーや牛乳などでの服用は、お控えください。空腹時間の長い起床後がおすすめです。リベルサスを飲んだ後は、30分〜2時間程度、食事や水分の摂取を控え、どうしても水分を摂取したい場合は、最小限に抑えましょう。

服用し始めは胃腸障害が起きやすいので、比較的少ない量から始めます。1日1回3mgを4週間飲み続け、そのあとは7mg、14mgと増やします。3mgでも十分効果がみられる場合は、増やす必要はありません。

どんな副作用があるの?

リベルサスの副作用には

  • 吐き気
  • めまい
  • 便秘
  • 下痢
  • 低血糖

等がみられます。
もちろん皆さんが副作用を感じるわけではなく、全く副作用を感じない方もいらっしゃいます。
副作用を感じる方は、最初の2. 3日、長くて1週間目に上記のような症状が出ることが多いです。大抵の場合、2週間もすれば薬が身体に慣れて副作用は収まっていきます。

●低血糖や急性膵炎発症の関連性はないとの見解も!
低血糖とは血液中のブドウ糖の値が低くなってる状態で、ふるえやめまい、意識障害が起きる可能性があります。

GLP-1はもともと2型糖尿病の治療薬ですので、低血糖や急性膵炎などのリスクを心配される方も多いかと思います。

しかし、GLP-1製剤は血糖値が高い時にだけインスリンが分泌するように作用し、血糖値が低い時には分泌しにくく低血糖リスクはとても低いと言われています。

どのくらいの期間で痩せるのか

個人差はありますが、早ければ服用後3ヵ月程度で、体重減少の効果が現れます。ただし服用を途中でやめてしまうと、食欲低減やインスリンの分泌促進などの効果はなくなってしまいます。いきなりやめるのではなく、フェードアウト期間を設けて徐々にお薬から離れ、お薬をやめた後にリバウンドしにくい体質をつくることが大切です。

当院では、食事療法も併せてサポートしていきますのでご安心ください。

リベルサスは保険適応される?

リベルサスは治療の目的によって保険適用を受けられるか扱いが変わります。糖尿病治療では保険の対象になりますが、肥満治療では対象外で自費診療となります。

その為、ダイエット目的でリベルサスを処方してもらう場合は保険が適用されません。

まとめ

・リベルサスは痩せる!ダイエット効果の高い飲み薬

リベルサスは、自然に食欲が抑えられ、空腹感も少なくなります。食事量が減ることでダイエットの効果が期待できます。
また1日1回錠剤の経口投与になりますので、他の注射タイプのGLP-1受容体作動薬と比べて痛みもなく、利用し易く、継続しやすいです。

GLP-1ダイエットは、ストレスのたまりやすいストイックな食事制限やハードな運動を必要としません。食事内容や食事量を見直すきっかけとし、ダイエットをイベントにせず正しい食生活を習慣化させることで健康的なダイエットで体重減少を目指します。

リベルサスをはじめとするGLP-1受容体作動薬は医療機関での処方を必要とするお薬です。きちんと医療機関で診療を受け、処方を受けるようにしてください。リベルサスやダイエットに関してお悩みがあれば、ぜひメディカルプラスクリニックオンライン診療へご相談ください。

この記事の監修

小西 恒 医師
小西 恒

2008年に自治医科大学医学部を卒業。2010年に大阪府立急性期総合医療センター産婦人科に勤務後、2014年に大阪府障害者福祉事業団すくよかで医療部長を務めました。2015年から大阪府健康医療部で地域保健課主査を歴任し、2017年から愛賛会浜田病院産婦人科に勤務。2020年より某大手美容外科で働き、2021年には小倉院と心斎橋御堂筋院の院長を務めました。2023年からはルヴィクリニック院長に就任しています。
【資格・所属学会】
ボトックスビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医、 日本美容外科学会(JSAS) 正会員、 日本産科婦人科学会 会員、 日本産科婦人科学会 専門医、 日本医師会認定産業医、 母体保護法指定医

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