脇ボトックスを打ち続けるとどうなる?リスクやデメリットを医師が解説

2026.1.4
美容コラム

脇ボトックスを打ち続けるとどうなる?効果と体への影響

脇ボトックスを打ち続けると、脇汗の量が安定して減少し、個人差がありますが、持続効果を感じる方もいます。ボトックスの主成分であるボツリヌス毒素は、神経と汗腺の間の信号を一時的にブロックし、発汗を抑制します。繰り返し施術しても体に蓄積することはなく、適切なペースを守れば安全に続けられる治療です。特に多汗症やわきがに悩む人にとっては、夏場や緊張時でも汗染みを気にせず過ごせる大きなメリットがあります。

一方で、ボトックスを打ち続けるとどうなるのかという不安を持つ人も多くいますが、正しい知識を持てば心配はいりません。定期的に施術を行うことで、汗腺の活動が弱まり、発汗の量自体が少なくなる傾向があります。施術後はすぐに日常生活へ戻れ、翌日からメイクやシャワーも可能です。施術範囲は脇のほか、おでこ・顔・ふくらはぎ・エラなどにも応用されており、ボトックスの多様な効果が注目されています。

打ち続けることで得られるメリット

脇ボトックスを定期的に続ける最大のメリットは、発汗抑制の効果が安定し、汗ジミや臭いの悩みから解放されることです。特に初回から3〜4ヶ月で効果が薄れてきたタイミングで再施術を行うと、次第に汗腺の働きが弱まり、効果の持続期間が延びる傾向があります。また、打ち続けることで脇汗が減るだけでなく、ストレス性の発汗(緊張による顔汗など)が軽減されるケースもあります。

さらに、ボトックスは筋肉の動きを抑える作用もあるため、エラやふくらはぎなど他部位で使用すると小顔効果・脚の引き締め効果も得られます。つまり、脇ボトックスを続ける人の多くが、他の美容目的でも利用し、総合的な満足度を高めています。

ボトックスの耐性と抗体のリスク

ボトックスを打ち続けると、稀に「抗体ができて効かなくなる」ケースがあります。これは体がボツリヌス毒素に反応して中和抗体を作るためで、効果が薄くなったり、持続期間が短くなったりすることがあります。とはいえ、このリスクはごく一部であり、ほとんどの人には起こりません。

対策としては、4ヶ月以上の間隔をあけて再施術を行うことが有効です。また、1回の注入量を適正に保つことも重要で、脇の場合は左右合わせて「100単位」が目安とされています。効果を維持するために短期間で何度も注射するのは避け、医師の判断に従ってスケジュールを立てましょう。信頼できるクリニックでは、抗体ができにくい純正薬剤(アラガン社製など)を使用しており、リスクを最小限に抑えられます。

継続施術による体の変化

ボトックスを定期的に受けると、発汗量が安定し、汗の出方が全体的にコントロールされるようになります。脇汗を抑えることで清潔感が保たれ、臭いの軽減にもつながります。ただし、長期的に打ち続けることで「代償性発汗」と呼ばれる現象が起きることがあります。これは、体温調節のために脇以外の部位(背中・胸・顔など)から汗が出やすくなる状態です。

ただし、この変化は体の自然な反応であり、健康上の問題はありません。ほとんどのケースでは軽度で、施術後数週間で体が慣れることが多いです。また、施術後翌日の生活制限はほとんどなく、運動や入浴も医師の指示に従えば可能です。脇ボトックスは定期的に行っても内臓やホルモンに影響を与えることはなく、むしろ多汗症の精神的ストレスを軽減する効果も報告されています。

脇ボトックスを打ち続けるリスクとデメリット

安全性の高いボトックスですが、繰り返し施術を受ける際にはいくつかのリスクや注意点があります。これらを理解しておくことで、トラブルを防ぎながら安心して継続治療が行えます。

一時的な腫れ・内出血

脇ボトックスの施術後には、まれに注射部位の腫れや内出血が起こることがあります。これは針による刺激や皮下出血が原因で、数日〜1週間ほどで自然に消失します。冷却や圧迫を適切に行うことで症状は早く落ち着きます。

また、注射直後に軽い違和感を感じることもありますが、翌日にはほとんど気にならなくなる人がほとんどです。特に「顔やおでこ」「ふくらはぎ」「エラ」など、筋肉の多い部位に比べて脇は痛みが軽く、施術の負担も最小限です。

効果が出にくくなる場合がある

前述の通り、ボトックスを頻繁に打ちすぎると抗体の発生によって効かなくなる可能性があります。また、薬剤の品質が低いクリニックを選ぶと、効果の持続が短くなることもあります。正規品である「ボトックスビスタ」を使用しているか、医師が単位や注入範囲を正確に管理しているかを確認しましょう。

また、施術を続ける中で「以前より効きが弱い」「持続が短い」と感じた場合は、4ヶ月以上あけて筋肉や神経の感受性をリセットするのが有効です。

自律的な発汗バランスの変化

ボトックスで脇汗を抑えると、体が体温を調節するために他の部位で発汗を補うことがあります。これが「代償性発汗」で、背中や胸、顔などで汗を感じやすくなることがあります。ただし、これは自然な生理現象であり、深刻な副作用ではありません。体が新しい発汗バランスに慣れることで次第に軽減します。

発汗バランスの変化が気になる場合は、施術部位を完全に遮断しないように調整することも可能です。医師に「汗を完全に止めるより、控えめにしたい」と相談すれば、自然な仕上がりを保てます。

脇ボトックスは打ち続けると効かなくなる?打ち続ける際の注意点と正しい間隔

脇ボトックスは、多汗症やわきがの改善に効果的な人気治療ですが、「ボトックスを打ち続けると効かなくなるのでは?」という不安を抱く人も少なくありません。結論から言えば、適切な間隔と正しい施術方法を守れば、効かなくなるリスクはほとんどありません。ボトックスの有効成分であるボツリヌス毒素は神経伝達物質アセチルコリンの働きを抑えることで汗腺の活動をブロックします。時間の経過とともに神経が再生するため、効果が永久的ではなく、通常3〜6か月で自然に元に戻ります。

ただし、短期間に何度も施術を繰り返したり、過剰な量を打ちすぎたりすると、体内で「抗体」ができてしまい、薬剤が効きにくくなることがあります。そのため、理想的な施術ペース(およそ4ヶ月〜半年間隔)を守ることが大切です。また、使用する薬剤の品質や医師の技術力も効果を左右するため、経験豊富なクリニックを選ぶことが重要です。

理想的な施術ペース

脇ボトックスは、効果が持続する期間を踏まえて3〜6か月おきに施術するのが理想的です。個人差はありますが、平均的には施術から2〜3日後に効果が出始め、4ヶ月ほどで徐々に汗が戻ってくるケースが多いです。初めの1〜2回は3〜4か月間隔で受けると、汗腺の活動が安定し、その後は半年に1回のメンテナンスで十分な状態を保てます。

この「適度な間隔」を守ることが、効かなくなるリスクを防ぐ最も重要なポイントです。短期間で打ち続けると、体がボトックス成分を「異物」として認識し、抗体を作ってしまうことがあります。また、1回の注入量(目安として両脇100単位前後)を守り、必要以上に多く打たないことも大切です。

ボトックスは施術を重ねることで、汗腺の働きが少しずつ弱まり、持続期間が延びる傾向があります。つまり、間隔を守りながら継続的に行えば、より少ない回数で長く快適な状態を維持できるのです。

医師の診察を受けるタイミング

「ボトックスが効かなくなってきた」「効果が薄い気がする」と感じた場合は、自己判断で再施術を行わず、必ず医師の診察を受けることが重要です。多汗症の症状や発汗の戻り方は個人差があり、単に時間経過による効果の減少なのか、抗体によるものなのかを医師が見極める必要があります。

診察時には、前回の施術からの期間や使用単位数、使用薬剤(アラガン社製ボトックスビスタや韓国製ボツラックスなど)を正確に伝えましょう。これにより、次回の注入量や間隔の調整がスムーズになります。

また、施術後の脇汗の戻り方にも注目してください。汗が全く戻らないうちは神経がまだ遮断されているため、その状態で追加施術をすると抗体ができやすくなります。再施術は必ず「効果が完全に切れた」と確認してから行うのが理想です。

特に初めてボトックスを受ける人や、他院で施術した経験がある人は、医師としっかり相談してペースを決めることで、安全かつ確実な結果を得ることができます。

使用する薬剤とクリニック選び

脇ボトックスの効果を長持ちさせ、効かなくなるリスクを防ぐためには、使用薬剤の品質と医師の技術力が非常に重要です。日本で厚生労働省から承認を受けているのは「ボトックスビスタ(アラガン社製)」のみで、安全性と効果の持続に定評があります。安価なクリニックでは韓国製や非正規品を使用している場合があり、効果が短かったり、抗体ができやすくなったりするケースもあるため注意が必要です。

また、経験豊富な医師ほど、個々の体質・発汗量・希望する効果に応じて単位(100単位前後)や注入範囲を適切に調整できます。さらに、医師の診断力があれば、脇以外の発汗部位(顔・おでこ・ふくらはぎ・エラなど)とのバランスも考慮して施術プランを立ててくれます。

クリニック選びでは、症例実績・口コミ・カウンセリングの丁寧さを必ずチェックしましょう。アフターケアが充実している美容外科であれば、施術後の腫れや内出血などのトラブルにも迅速に対応してくれます。価格の安さよりも、「医師の信頼性」と「薬剤の安全性」を最優先に考えることが、後悔しないボトックス施術の鉄則です。

まとめ

脇ボトックスを打ち続けても、正しい施術ペースと信頼できる医師・薬剤を選べば効かなくなる心配はほとんどありません。

理想的な間隔は3〜6か月おきで、4ヶ月前後で再施術するのが一般的です。焦って短期間で繰り返すと抗体ができて効果が落ちることがあるため、しっかりと医師の診察を受けてスケジュールを調整しましょう。

また、施術後のケアや体調の変化を見ながら、脇汗の戻り方を確認することも大切です。薬剤は必ず厚労省承認の正規品を使用しているクリニックを選び、経験豊富な美容外科医の管理下で安全に継続することが、長期的に満足できる結果を得る鍵となります。

正しい知識と判断で施術を行えば、脇ボトックスは長期間快適な生活を支える頼れる治療法となります。

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この記事の監修

小西 恒 医師
小西 恒

2008年に自治医科大学医学部を卒業。2010年に大阪府立急性期総合医療センター産婦人科に勤務後、2014年に大阪府障害者福祉事業団すくよかで医療部長を務めました。2015年から大阪府健康医療部で地域保健課主査を歴任し、2017年から愛賛会浜田病院産婦人科に勤務。2020年より某大手美容外科で働き、2021年には小倉院と心斎橋御堂筋院の院長を務めました。2023年からはルヴィクリニック院長に就任しています。
【資格・所属学会】
ボトックスビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医、 日本美容外科学会(JSAS) 正会員、 日本産科婦人科学会 会員、 日本産科婦人科学会 専門医、 日本医師会認定産業医、 母体保護法指定医

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