切らずに鼻下を短く!人中ボトックスの効果と注意点を徹底解説

2025.10.9
美容コラム

人中ボトックスとは?基本から徹底解説

鼻下の長さが気になる方にとって、「人中ボトックスとは」どのような施術なのか気になるところでしょう。切らずに鼻下を短く見せるこの施術は、手軽に印象を変えられる方法として人気です。美容医療が身近になった今、男女問わず口元の印象を整えることは、笑顔や表情の魅力を高める重要なポイントとされています。それでは、美容的な視点から詳しく見ていきましょう

人中とは?美容的に重要な理由

人中とは、鼻と唇の間に位置する縦の溝のことです。この距離が長く見えると顔全体のバランスが崩れ、老けた印象を与えます。さらに、人中の長さは表情にも大きく影響し、笑顔になったときに鼻下が間延びして見えると、キスをする場面やストローで飲み物を飲む際にも口元が不自然に見えることがあります。

逆にこの距離が短く整っていると、若々しく上品な印象に見えることがあります。美容意識の高い方にとって重要なポイントです。ガミースマイルに悩んでいる方も、この人中の長さを調整することで、笑顔の見え方に変化を感じる方もいます。そのため、人中は顔の中でも小さなパーツですが、全体の印象を左右する大切なエリアといえるでしょう。

人中ボトックスとは?施術方法と効果の仕組み

人中ボトックスとは、上唇を持ち上げる筋肉「上唇挙筋群」などにボトックスを注入し、その動きを一時的に弱めることで唇の位置を微調整し、鼻下を短く見せる施術です。このアプローチは切開などの外科的手術に頼らず、注射だけで自然な変化を目指す施術である点が特徴です。また、ガミースマイルの見え方に変化が期待されるため、笑ったときに歯ぐきが見えやすい方にも適しています。

施術は局所麻酔や麻酔クリームを使用して行われることが多く、痛みは最小限に抑えられます。痛みの感じ方には個人差がありますが、多くの方が「思ったより痛くなかった」と感じる程度です。施術は約10〜20分ほどで完了し、当日中に帰宅できます。

効果は翌日から徐々に現れ、1週間ほどで最も変化を実感できます。持続期間は一般的に3ヶ月から6ヶ月程度ですが、筋肉の発達具合や代謝によって個人差があります。定期的なメンテナンスによって理想的な状態を保つことができます。

また、ボトックスの種類によっても持続期間は異なり、韓国製など比較的安価な製剤は効果の持続が短くなる場合もあります。施術直後は腫れや軽い内出血が起こることもありますが、通常は数日以内に落ち着きます。

人中ボトックスとヒアルロン酸注入の違い

人中ボトックスと唇ヒアルロン酸注入は、どちらも口元の印象を変える施術ですがアプローチが異なります。ボトックスは筋肉の動きを制御して自然な変化を促すのに対し、ヒアルロン酸は物理的にボリュームを与え、唇の形や位置を整えます。

ボトックスはガミースマイルの改善や鼻下を短く見せるのに適していますが、ボリュームアップはできません。一方、唇ヒアルロン酸はふっくらとした唇を求める方におすすめで、ほうれい線の印象を薄くする効果も期待できます。両方を併用することで、より理想的な口元が実現できますが、適応や効果のバランスを考えて施術を行うことが大切です。

人中ボトックスの症例からわかる効果と実感ポイント

施術を受ける前に、実際の症例や経過を確認することは非常に重要です。ここでは、人中ボトックスの効果や体感した変化について詳しく見ていきましょう。

症例から見る人中ボトックスの効果とは?

多くの症例では、施術後すぐに上唇の位置がわずかに変化し、鼻下が短く見える効果が現れます。特に笑顔を作った際のガミースマイルの改善は、多くの人が実感するポイントです。施術から数日経過すると、唇の動きが自然に変わり、笑ったときの印象も柔らかくなります。このような変化は、キスをするときの口元の見え方や、ストローを使う場面でも違いを実感しやすいでしょう。

ただし、筋肉への影響が強すぎる場合は違和感を覚えることもあります。単位数が多すぎると不自然な表情になるリスクがあるため、施術の際は医師とのカウンセリングで希望する変化についてしっかり伝えることが大切です。症例をよく確認し、自分に合ったバランスを見極めましょう。

中には、「施術直後から笑顔が自然になり、長年のガミースマイルの悩みが解消された」と語る方もいます。ある30代女性は、人中の長さが気になりマスクを手放せなかったそうですが、施術後は自然な笑顔に自信が持てるようになり、人と会うことも積極的になったと話しています。一方、50代の男性は、年齢による上唇のボリューム減少と鼻下の間延び感を同時に改善でき、若々しい印象を取り戻せたと高く評価しています。

ボトックスの効果は単なる見た目の変化だけではなく、心理的な満足感にもつながることがわかります。こうした症例は、施術を迷っている方にとって大きな参考になるでしょう。

効果が現れるまでの期間と持続期間の目安

人中ボトックスの効果は、施術翌日から徐々に現れ、1週間ほどで最も強く実感できるようになります。効果の持続期間はおおよそ3ヶ月から6ヶ月程度ですが、体質や生活習慣によって異なります。

代謝が活発な方や汗をかきやすい季節は、持続期間が短く感じられることもあります。逆に代謝が緩やかな方は、半年以上効果を感じる場合もあります。効果を長く保つためには、施術後の生活習慣にも注意が必要です。特に強く口を動かす動作や、唇に負荷がかかる行動は控えることが効果持続のポイントです。

どれくらい持続する?効果期間とその延ばし方

ボトックスの効果は時間の経過とともに薄れていきますが、生活習慣を見直すことである程度は持続期間を延ばせます。施術後はストローを強く吸う行為や、頻繁なキス、大きく口を開ける動作は控えるのが理想です。また、口角を意識的に上げすぎると筋肉に負荷がかかり、効果の減少を早めてしまいます。

効果を持続させるためには、次回の施術タイミングを見極めることも重要です。多くの方は3ヶ月から4ヶ月ごとにメンテナンスを行うことで、安定した効果を保っています。単位数や注入位置の調整も、継続的な施術で最適化されるため、長期的に理想的な口元を維持できます。

体験者の声からわかるリアルな効果レビュー

体験者の多くは、「自然にガミースマイルが改善された」「上唇の位置が変わって印象が良くなった」といった効果を実感しています。特に、笑ったときの印象が柔らかくなり、人前で自信を持って笑えるようになったという声が多く聞かれます。

一方で、「効果が弱くて後悔した」「不自然になって笑顔に違和感が出た」という意見もあります。これは、ボトックスの単位数が適切でなかったり、注入位置がズレていた場合に起こりやすいトラブルです。モニター制度を利用して安く施術を受けた方からは、費用面では満足しているものの、仕上がりに不満が残るケースも見受けられます。

そのため、単なる料金の安さだけではなく、医師の技術力や症例写真の確認、カウンセリングの充実度などを重視してクリニックを選ぶことが重要です。

人中ボトックスのおすすめポイントと適応タイプ

どんな人にこの施術が向いているのかを知ることは、失敗や後悔を避けるためにも重要です。それでは、人中ボトックスがどのような方におすすめなのか、具体的に見ていきましょう。

どんな人におすすめ?適応する顔の特徴

人中ボトックスは、鼻下が長く見える方や、笑ったときにガミースマイルが気になる方に特におすすめです。上唇が薄く、笑うと歯ぐきが大きく見えてしまう方にも適しています。また、口角が下がりやすい方や、ほうれい線が目立つことで口元の印象が老けて見える方にも効果的です。

男性でも、シャープな印象の口元を目指す方には適応されることが多く、韓国では男性にも人気の施術となっています。さらに、キスをしたときの口元の見え方にこだわる方や、人前で話す機会が多い職業の方にも選ばれています。

唇ヒアルロン酸との併用で理想の口元を実現

より理想的な口元を目指すなら、人中ボトックスと唇ヒアルロン酸の併用がおすすめです。ボトックスで筋肉の動きを抑えて鼻下を短く見せ、ヒアルロン酸で唇に適度なボリュームを与えることで、バランスの取れた美しい口元になります。

ヒアルロン酸は上唇だけでなく下唇にも注入できるため、口角や唇全体のラインを整えることも可能です。これにより、ほうれい線が目立たなくなり、顔全体の印象が若々しく見える効果も期待できます。イベント前や写真撮影の機会が増える時期には、この組み合わせ施術が非常に人気です。

ボトックスの単位・単位数の選び方で変わる仕上がり

ボトックスの単位数は、仕上がりの印象に大きな影響を与えます。単位数が少なすぎると十分な効果が得られず、逆に多すぎると口元の動きが制限され、不自然な表情になるリスクがあります。そのため、初めて施術を受ける方は、まずは少ない単位から始め、経過を見ながら調整するのが安心です。

施術時に使用される単位数は、4〜8単位が一般的ですが、筋肉量や希望する変化に応じて最適な単位数は異なります。カウンセリングでしっかりと希望を伝え、信頼できる医師のアドバイスを受けながら決めることが、自然な仕上がりを実現するためのポイントです。

人中ボトックスの料金・価格・費用の相場まとめ

施術を検討するうえで、料金や費用は気になるポイントです。ここでは、平均的な価格帯や、クリニック選びのコツについて詳しく解説していきます。

施術料金の平均価格とクリニック選びのコツ

人中ボトックスの料金は、1回あたりおおむね1万円から3万円程度が相場です。ただし、使用する製剤の種類や製造国(韓国製など)、医師の技術料によって金額は変動します。安価な施術を提供しているクリニックでは、韓国製の安価なボトックス製剤が使われているケースがあり、効果の持続期間が短かったり、仕上がりに差が出ることもあります。

クリニック選びでは、単に「安いから」と決めるのではなく、医師の症例写真や口コミ、施術実績をよく確認することが大切です。特にモニター制度を利用する場合は、費用は抑えられますが、失敗や後悔のリスクもあるため、信頼できる医師に依頼することが安心につながります。

施術に必要な量・単位と価格の関係

施術に必要なボトックスの単位数によって、最終的な費用は大きく変わります。一般的には4〜8単位程度が必要ですが、これは患者一人ひとりの筋肉量や希望する変化によって異なります。単位数が増えれば、その分費用も高くなるため、自分にとって適切な単位数を見極めることが重要です。

また、使用するボトックス製剤の種類によっても価格は変動します。アラガン社製のような高品質な製剤は価格も高めですが、持続期間が長く効果も安定しています。一方、韓国製の製剤は比較的安価で手軽に施術できますが、効果の持続性に不安を感じる場合もあるため、しっかり検討して選びましょう。

高すぎる・安すぎる価格に注意!失敗しないための費用感

極端に安い価格で提供されている施術には注意が必要です。安すぎる施術は、使用する製剤の品質が低かったり、医師の技術が未熟な場合もあります。また、適切な単位数を使用していないケースもあり、期待した効果が得られず「変になった」「違和感がある」という失敗につながることもあります。

逆に、価格が高すぎる場合も過剰なサービス料が含まれていることがあるため、必ず価格の内訳を確認しましょう。適正価格の範囲内で、信頼できる医師に施術を依頼することが、後悔しないための重要なポイントです。

具体的な失敗例として、「極端に安いクリニックで韓国製の安価なボトックスを使用した結果、効果が1ヶ月も持たず、すぐに元に戻ってしまった」というケースもあります。逆に、高額なクリニックでは「価格に見合った変化が得られず、費用対効果に不満を感じた」という声もあります。

価格が適正かどうかを判断するには、1単位あたりの料金を明示しているか、使用する製剤の種類を詳しく説明してくれるかがポイントです。安心できるクリニックは、こうした情報を隠すことなく公開しています。

人中ボトックスの痛みや内出血は?副作用リスクと対策

人中ボトックスは手軽な美容施術として人気ですが、リスクや副作用について正しく理解しておくことが大切です。それでは、施術中や施術後の痛み、内出血のリスク、そして副作用を防ぐためのポイントについて詳しく見ていきましょう。

施術中・施術後の痛みはどれくらい?

施術中の痛みは個人差がありますが、多くの場合、麻酔クリームを使用するため、強い痛みを感じることはほとんどありません。針を刺す瞬間にチクッとした感覚はありますが、施術時間も短く、我慢できる程度の痛みで済むケースが多いです。施術当日は、多少の腫れや違和感を感じることがありますが、翌日には落ち着く場合がほとんどです。

また、痛みを感じやすい方は、事前に冷却パックを使用したり、麻酔の追加を相談することも可能です。安心して施術を受けるためにも、痛みについては遠慮せずに医師に相談しましょう。

さらに詳しく言えば、痛みの感じ方は当日の体調やストレスレベルにも左右されます。不安な方は事前にカウンセリングで「痛みに弱い」と伝えておくことで、麻酔の種類や量を調整してもらうことも可能です。また、施術中にリラックスできる環境が整っているかも大切なポイントです。施術後は、冷却ジェルや鎮静クリームの使用を推奨するクリニックもあり、ダウンタイムを快適に過ごす工夫が求められます。

内出血は起きる?発生リスクとケア方法

人中ボトックスでは、内出血が起きるリスクもあります。特に皮膚が薄い上唇周辺は血管が多いため、内出血が起こりやすい部位です。内出血が発生しても、多くの場合は1週間ほどで自然に消えます。冷やすことで腫れや色味を和らげることが可能ですが、強くマッサージしたり触れすぎたりすると悪化することがあるため注意が必要です。

また、施術直後は過度な運動や長時間の入浴を控え、体温の上昇を避けることも内出血を防ぐために効果的です。発生した場合は、経過を見守り、必要であればクリニックに相談しましょう。

内出血が発生した場合、コンシーラーなどのメイクである程度カバーできますが、施術後すぐのメイクは控えた方が無難です。特に人中周辺は摩擦に弱いため、無理に隠そうとせず、自然な経過に任せることが最善です。冷却のタイミングも重要で、施術直後から数時間は冷やしすぎないよう注意し、適度な冷却で血流を抑えることがポイントとなります。

副作用を防ぐためのクリニック選びとアフターケア

副作用のリスクを最小限に抑えるには、信頼できるクリニックを選ぶことが何よりも重要です。症例数が多く、実績のある医師に施術を依頼することで、失敗や不自然な仕上がりのリスクを大幅に減らせます。

施術後は、唇に強い圧力がかかる行為は控え、ストローを使うことやキスなども数日間は避けるのが無難です。経過を観察し、腫れや内出血が長引く場合は早めに医師に相談しましょう。これらのアフターケアを徹底することで、より自然で理想的な仕上がりが実現します。

まとめ

人中ボトックスは、手軽に試せる施術である一方、施術の繊細さが求められる美容医療です。理想の結果を得るためには、クリニック選びだけでなく、自分の希望するイメージをしっかり医師に伝えることが重要です。自分に合った施術計画を立てることで、満足度の高い美しい口元を手に入れましょう。

人中ボトックスとは、切らずに鼻下を短く見せることができる手軽な美容施術です。ガミースマイルの改善や上唇の位置調整にも効果があり、笑顔の印象を大きく変化させることができます。施術は短時間で完了し、当日から通常の生活に戻れる手軽さも人気の理由です。ただし、効果の持続期間は3ヶ月から6ヶ月程度と限られているため、定期的なメンテナンスが必要です。

施術を受ける際は、単位数や注入位置が仕上がりに大きく影響するため、信頼できるクリニック選びが重要です。価格や金額だけで判断せず、過去の症例や医師の実績をしっかり確認しましょう。韓国製など安価な製剤の使用には注意が必要です。

また、副作用やリスクについても正しく理解しておくことが大切です。内出血や腫れは比較的起こりやすいものですが、適切なアフターケアと経過観察を行うことで自然に回復します。不自然な仕上がりや違和感を避けるためにも、無理のない単位で施術を受けることをおすすめします。

理想の口元を手に入れるためには、人中ボトックス単体だけでなく、唇ヒアルロン酸や口角ボトックスとの組み合わせも検討すると良いでしょう。自身の理想とするイメージをしっかり医師に伝え、後悔のない選択をしてください。

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この記事の監修

小西 恒 医師
小西 恒

2008年に自治医科大学医学部を卒業。2010年に大阪府立急性期総合医療センター産婦人科に勤務後、2014年に大阪府障害者福祉事業団すくよかで医療部長を務めました。2015年から大阪府健康医療部で地域保健課主査を歴任し、2017年から愛賛会浜田病院産婦人科に勤務。2020年より某大手美容外科で働き、2021年には小倉院と心斎橋御堂筋院の院長を務めました。2023年からはルヴィクリニック院長に就任しています。
【資格・所属学会】
ボトックスビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医、 日本美容外科学会(JSAS) 正会員、 日本産科婦人科学会 会員、 日本産科婦人科学会 専門医、 日本医師会認定産業医、 母体保護法指定医

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