眉間の深いしわは、不機嫌に見えたり老けた印象を与えたりする原因の一つです。
この悩みを解消する治療法としてヒアルロン酸注入がありますが、「失明する危険がある」といった情報を目にし、不安を感じる方も少なくありません。
この記事では、眉間へのヒアルロン酸注入の効果と、混同されがちなボトックスとの違い、そして最も重要なリスクと安全に施術を受けるためのポイントを詳しく解説します。

自分では意識していなくても、眉間に刻まれた縦じわのせいで「怒っている?」「疲れている?」と周りから指摘された経験はありませんか。
眉間のシワは、顔の中心にあるため目立ちやすく、人の印象を大きく左右します。
この悩ましい皺は、日々の何気ない習慣や肌の変化が積み重なって深く刻まれていきます。
主な原因は「表情の癖」と「肌の老化」の2つに大別されます。
眉間のシワができる最も大きな原因は、無意識に眉を寄せる表情の癖です。
例えば、スマートフォンやパソコンの画面を長時間見つめるとき、物事に集中して考え事をするとき、視力が合わず目を細めるときなど、私たちは日常的に眉周辺の筋肉を緊張させています。
この動きが繰り返されることで、肌に折り目がつき、最初は一時的だった表情ジワが、次第に元に戻らない刻まれ皺として定着してしまいます。
若い頃は表情の癖があっても、肌にハリと弾力があるため、しわはすぐに元に戻ります。
しかし、加齢とともに肌のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などが減少し、肌は弾力を失っていきます。
また、紫外線や乾燥によるダメージも肌の老化を加速させ、水分保持能力を低下させます。
このような肌のハリ・弾力が低下した状態では、一度ついたシワを押し戻す力が弱まるため、表情の癖によってできた皺がそのまま深く刻み込まれてしまうのです。

眉間のしわ治療では、ヒアルロン酸とボトックスが代表的な選択肢ですが、それぞれ作用の仕方が全く異なります。
ヒアルロン酸はしわの溝を物理的に埋めることで皮膚を持ち上げ、平らにする治療です。
一方、ボトックスは筋肉の動きを緩めることで、しわができる原因そのものを抑制します。
どちらが適しているかは、ご自身のしわの状態によって決まります。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、最適な治療法を選ぶことが重要です。
ヒアルロン酸注入がおすすめなのは、無表情の時でもくっきりと刻まれている深いしわにお悩みの方です。これは、長年の表情の癖や肌の老化によって、すでに皮膚に折り目が定着してしまった状態を指します。
このようなしわは、筋肉の動きを止めるボトックスだけでは改善が難しいため、ヒアルロン酸を直接注入して溝を内側から持ち上げるアプローチが有効です。注入直後からしわが目立ちにくくなる即効性も大きなメリットです。
上記のようなケースでは、物理的に溝を埋めるヒアルロン酸注入が適しています。
ボトックス注射がおすすめなのは、眉を寄せたり顔をしかめたりした際に現れる「表情じわ」が気になる方です。ボトックスには、しわの原因となる筋肉の過剰な働きをリラックスさせる効果があります。
表情を作る筋肉の動きを適度に抑えることで、しわが寄る癖そのものを改善できるため、将来的に深いしわが刻まれるのを防ぐ予防効果も期待できます。ボトックス注射が適している方の特徴は以下の通りです。
すでに軽度のしわが定着し始めている場合でも、筋肉の緊張を和らげることで進行を食い止め、徐々に目立たなくさせることが可能です。
眉間のしわ治療において、ヒアルロン酸とボトックスを併用することは、非常に効果的なアプローチです。
まずボトックス注射でしわの原因となる筋肉の動きを抑制し、その上でヒアルロン酸を注入してすでに刻まれてしまった溝を埋めます。
この方法により、しわが寄りにくくなると同時に、肌表面が滑らかになります。
また、筋肉の動きが止まることでヒアルロン酸の吸収が緩やかになり、効果が長持ちするというメリットもあります。

眉間へのヒアルロン酸注入は、深いしわを手軽に改善できるメリットがある一方で、顔の他の部位に比べて重大なリスクを伴う施術です。
その主な理由は、眉間から鼻にかけてのエリアには、目や脳につながる重要な血管が複雑に走行しているためです。
安易な気持ちで施術を受けると、失明や皮膚壊死といった取り返しのつかない事態を招く危険性もゼロではありません。
施術を検討する際は、このデメリットを十分に理解しておく必要があります。
眉間ヒアルロン酸注入における最も重篤なリスクは、血管閉塞です。
これは、注入されたヒアルロン酸が誤って血管内に入り込み、血流を塞き止めてしまうことで発生します。
血流が途絶えた先の組織には酸素や栄養が届かなくなり、皮膚が壊死してしまう可能性があります。
さらに、眉間周辺の血管は目の網膜につながる動脈と接続しているため、塞がれる場所によっては網膜への血流が遮断され、最悪の場合、失明に至る危険があります。
これは稀な合併症ですが、万が一の失敗を避けるためにも、最大限の注意が必要なリスクです。
重篤なリスクとは別に、ヒアルロン酸注入後には一般的なダウンタイムがあります。
主な症状は、注入部位の腫れ、赤み、痛み、内出血です。
これらの症状は、注射針によって毛細血管が傷つくことで起こり、通常は数日から2週間程度で自然に軽快します。
特に内出血はメイクで隠せる程度であることがほとんどです。
施術当日は、血行が良くなる長時間の入浴や激しい運動、飲酒を避けることで、ダウンタイムの症状を最小限に抑えることができます。

眉間へのヒアルロン酸注入に伴う危険性は、適切な対策を講じることで最小限に抑えることが可能です。
重要なのは、施術を受けるクリニックと医師を慎重に選ぶこと。
価格の安さだけで選ぶのではなく、安全性への配慮が十分になされているかを見極める必要があります。
ここで紹介する3つのポイントを確認し、重大なリスクを回避しましょう。
最も重要なのは、顔の解剖構造、特に血管の走行を熟知している経験豊富な医師を選ぶことです。
血管閉塞のリスクを回避するためには、どの深さに、どの角度で、どのくらいの量を注入すべきかを正確に判断する知識と技術が不可欠です。
医師の経歴や症例数、専門医資格などを確認するのはもちろん、カウンセリングで直接話し、信頼できると感じる医師に施術を任せることがおすすめです。
使用する器具も、安全性を高める上で重要な要素です。
「マイクロカニューレ」と呼ばれる、先端が丸く加工された針を使用するクリニックを選びましょう。
一般的な鋭い注射針と違い、マイクロカニューレは先端が丸いため、血管を突き破ってしまうリスクを大幅に低減できます。
また、針の横に穴が開いているため、薬剤を均一に注入しやすく、なめらかな仕上がりが期待できるというメリットもあります。
施術前のカウンセリングは、クリニックの質を見極める絶好の機会です。
効果やメリットばかりを強調するのではなく、血管閉塞による失明や皮膚壊死といった重大なリスクや、万が一の事態が発生した際の対処法について、きちんと時間をかけて丁寧に説明してくれるクリニックを選びましょう。
質問に対して誠実に答えてくれるか、不安に寄り添ってくれるかなど、医師やスタッフの姿勢も重要な判断材料です。
眉間へのヒアルロン酸注入を具体的に検討する上で、費用や必要な注入量、効果の持続期間は気になるポイントです。
これらは使用するヒアルロン酸製剤の種類や、しわの深さ、クリニックの料金設定によって変動します。
ここでは、一般的な目安となる値段や量、期間について解説します。
価格だけで判断せず、総合的なコストパフォーマンスを考慮することが大切です。
眉間のしわ治療に必要なヒアルロン酸の注入量は、しわの深さや範囲によって個人差がありますが、一般的には0.1cc~0.5cc程度が目安です。
多くのクリニックではヒアルロン酸を1本(1cc)単位で販売しているため、1本購入すれば十分な量といえます。
余ったヒアルロン酸は、同日にほうれい線や他の部位のしわなど、気になるところへ追加で注入することも可能です。
ただし、注入量が多すぎると不自然な仕上がりになるため、医師と相談しながら適切な量を見極めることが重要です。
ヒアルロン酸注入の効果の持続期間は、使用する製剤の種類によって大きく異なります。
ヒアルロン酸製剤は、粒子の大きさや架橋技術によって硬さや体内での分解速度が違い、一般的に半年から2年程度持続します。
比較的硬さのある製剤は、形をしっかりと維持しやすく長持ちする傾向があります。
ただし、個人の体質や生活習慣によっても持続期間は変わるため、あくまで目安として捉えてください。
眉間ヒアルロン酸注入の費用相場は、1本(1cc)あたり5万円~10万円程度です。
この料金には、ヒアルロン酸の製剤費用、医師の技術料、アフターケア代などが含まれます。
クリニックによっては、別途初診料やマイクロカニューレ代が必要な場合もあります。
極端に値段が安いクリニックは、質の低い製剤を使用していたり、経験の浅い医師が担当したりする可能性も考えられるため注意が必要です。
価格だけでなく、医師の技術力や安全性への配慮など、総合的な観点からクリニックを選びましょう。
適切な施術を受ければ満足度の高い眉間ヒアルロン酸注入ですが、医師の技術不足や判断ミスによっては、期待通りの結果にならない失敗も起こり得ます。
しかし、ヒアルロン酸治療の利点の一つは、万が一の際に修正が可能であることです。
ここでは、代表的な失敗例とその原因、そして修正方法について解説します。
事前に知っておくことで、安心して治療に臨むことができます。
注入後に眉間がボコボコとしたり、しこりを感じたりする場合、主に医師の技術力や判断不足が原因として考えられます。具体的な要因は以下の通りです。
眉間は皮膚が薄く、非常に繊細な調整が求められる部位です。経験豊富な医師であれば、適切な硬さの製剤を選定し、組織の状態を見極めながら慎重に注入を行うことで、こうした失敗を回避できます。
ヒアルロン酸注入で万が一失敗してしまった場合でも、「ヒアルロニダーゼ」という分解酵素を注射することで修正が可能です。
ヒアルロニダーゼは、注入されたヒアルロン酸を分解して体内に吸収されやすくする働きがあります。
凹凸やしこりが気になる部分に注射することで、数時間から数日でヒアルロン酸を溶かし、元の状態に戻すことができます。
ただし、アレルギー反応のリスクもあるため、使用前には必ず医師による適切な診断が必要です。
メディカルアルファクリニックでは、患者様一人ひとりのお悩みに真摯に向き合い、安心して美容医療を受けていただくための環境を整えています。
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眉間のヒアルロン酸注入のような繊細な技術と解剖学的知識を要する施術も、安心してお任せください。
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ここでは、眉間へのヒアルロン酸注入を検討している方からよく寄せられる質問にお答えします。
ボトックスとの効果の違いや、失明のリスク、ダウンタイムなど、多くの方が疑問に思う点を簡潔にまとめました。
無表情でも刻まれている深いしわにはヒアルロン酸、表情を作った時にできる浅いしわにはボトックスが効果的です。
しわの原因と状態に応じて使い分け、両方を併用治療することで、より滑らかで持続性の高い効果が期待できます。
頻度は非常に稀ですが、ヒアルロン酸が血管に詰まる血管閉塞によって失明に至るリスクはゼロではありません。
この危険性を避けるため、顔の解剖学を熟知した経験豊富な医師による、マイクロカニューレを用いた慎重な注入が不可欠です。
個人差はありますが、注入後の腫れや内出血は数日〜2週間程度で自然に治まることがほとんどです。
ダウンタイムを最小限に抑えるため、施術当日は激しい運動や飲酒、長時間の入浴は避けるようにしてください。
眉間の深いしわに対して、ヒアルロン酸注入は即効性が期待できる有効な治療法です。
一方で、血管閉塞による失明や皮膚壊死といった重大なリスクも存在します。
このリスクは、顔の解剖学を熟知した経験豊富な医師が、マイクロカニューレなどの適切な器具を用いて慎重に施術を行うことで、大幅に低減させることが可能です。
また、しわの状態によってはボトックス注射や併用治療が適している場合もあります。
治療を検討する際は、費用だけでなく、安全性への配慮が十分になされている信頼できるクリニックを選び、カウンセリングで納得いくまで説明を受けることが重要です。
2008年に自治医科大学医学部を卒業。2010年に大阪府立急性期総合医療センター産婦人科に勤務後、2014年に大阪府障害者福祉事業団すくよかで医療部長を務めました。2015年から大阪府健康医療部で地域保健課主査を歴任し、2017年から愛賛会浜田病院産婦人科に勤務。2020年より某大手美容外科で働き、2021年には小倉院と心斎橋御堂筋院の院長を務めました。2023年からはルヴィクリニック院長に就任しています。
【資格・所属学会】
ボトックスビスタ® 認定医、
ジュビダームビスタ® 認定医、
ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医、
日本美容外科学会(JSAS) 正会員、
日本産科婦人科学会 会員、
日本産科婦人科学会 専門医、
日本医師会認定産業医、
母体保護法指定医