リベルサスとサクセンダの違いは?どちらの方が痩せる?

2022.5.11
ダイエット注射

GLP-1ダイエットとは?

GLP-1注射は元々糖尿病の治療として使用されているものをダイエットに転用したものです。人間の体内にあるGLP-1(痩せホルモン)を注射をすることで体外から補いGLP-1のもつダイエット効果を利用したものになります。

GLP-1には大きく分けて三つの作用があり、
血糖を下げる効果
食欲を抑制する効果
内臓脂肪減少促進

があります。

GLP-1ダイエット注射の種類

日本のクリニックでは、主に「サクセンダ」「ビクトーザ」「リベルサス」の3種類のGLP-1が使用されています。

〇GLP-1注射タイプの「サクセンダ」と「ビクトーザ」

同じデンマークのノボノバルティスという会社が出していて、成分は「リラグルチド」でサクセンダ、ビクトーザ共に同成分の薬です。
成分的な違いがないにもかかわらず、ではどう使い分けがされているのかというと、対象疾患が異なります。サクセンダは肥満症に対するもので、ビクトーザは糖尿病に対して開発されました。その違いから、サクセンダは0.6mg刻みで0.6-3.0mgの目盛りが付いている一方、ビクトーザは0.3mg刻みで0.3-1.8mgの目盛りが付いています。当然、打つ用量の多いサクセンダの方がGLP-1の作用が強く働きます。
つまり、ビクトーザよりもサクセンダの方が血糖を下げる効果 ②食欲を抑制する効果 ③内臓脂肪減少促進 が期待できます。

ダイエット効果:
ビクトーザ〈 サクセンダ

 

〇 GLP-1経口薬の「リベルサス」


 

このリベルサスは、唯一の経口薬で一般のお薬同様口から飲むタイプです。

GLP-1注射は髪よりも細い針を使用するので痛くないと皆さんおっしゃいます。しかし、痛くないといってもやはり自己注射するとなるとこわいですよね。そんな不安を大きく解消したものがリベルサスです。

有効成分は「セマグルチド」が含まれています。
血糖値を下げるインスリンの分泌を促進するほか、胃腸の動きを調整し食欲の抑制が可能です。血糖値を低下させる作用があるため、糖尿病の治療薬として使われています。

日本では2020年に承認を取得し、2021年2月から販売が開始されました。
国内で販売が認められているため、有効性があり、服用リスクの少ない信頼性のある新しいお薬ですよ。

 

注射と経口薬ダイエット効果の違い

GLP-1の注射タイプも経口薬タイプも作用機序はほぼ同じで

①脳に働きかけて食欲を低下させる
②胃の動きを緩やかにしてくれるので消化にかかる時間が長くなり、満足感や満腹感が得やすくなる
③内臓脂肪の減少促進、燃焼効果
④血糖値の上昇を緩やかにしてくれる

といったダイエット効果が期待できます。

では、

サクセンダとリベルサス、どちらが効果高いのか。

薬剤
サクセンダ
ビクトーザ
オゼンピック
リベルサス
(経口薬)
投与周期
1日1回
1日1回
週1回
1日1回
投与上限量
3.0mg
1.8mg
1.0mg
14.0mg

 

効果の違いとしては、

リベルサス14㎎<オゼンピック0.5㎎≦サクセンダ1.8㎎

このようなイメージです。

また、経口タイプは消化吸収の過程でお薬が100%体内に取り込まれることは難しいです。
一方、注射タイプは血管に直接取り込むので100%成分が吸収されます。

この違いからも経口薬のリベルサスよりも注射タイプのサクセンダの方がダイエット効果が高いといえます。


〇リベルサスよりもサクセンダが向いている人

・ダイエット薬として認可がおりており高い効果があるものを使用したい。
・短期間で効果を出したい
・間食が多いがやめられない
・注射することへ抵抗が少ない

等です。

〇サクセンダよりリベルサスが向いている人

・急がずじっくりとご自身のペースで体重を落としていきたい人
・メディカルダイエットをしていることを家族や周囲にばれたくない人
(注射タイプになると針やアルコール綿などの必要物品がでてきます)
・GLP-1ダイエット注射後のリバウンド防止の為に飲む
(サクセンダで目標体重まで到達したあと、1歩という方に。
急激にカラダからGLP-1受容体作動薬が抜けていくよりも内服で少し補ってあげておくとリバウンド防止になります。)

まとめ

GLP-1ダイエット注射も経口薬タイプも、今までのメディカルダイエットに比べ副作用も少なく高い効果が期待できます。

サクセンダはダイエット薬としてFDAの承認を得ています。
一方、リベルサスは未だダイエット薬としては未承認です。つまり、サクセンダのほうがダイエット薬として効果が期待できます。

しかし、リベルサスも十分効果の出せる用量を服用すればダイエット効果の期待できるお薬です。

サクセンダもリベルサスもどちらが良いということはなく、ご自身の生活スタイルやモチベーションアップに繋がる方を使用していきましょう。

初めてで不安がある方や、リバウンドせずダイエットを成功させるなら是非、当院のオンライン診療を。

ご質問等ございましたらお気軽にお問い合わせください。

この記事の監修

小西 恒 医師
小西 恒

2008年に自治医科大学医学部を卒業。2010年に大阪府立急性期総合医療センター産婦人科に勤務後、2014年に大阪府障害者福祉事業団すくよかで医療部長を務めました。2015年から大阪府健康医療部で地域保健課主査を歴任し、2017年から愛賛会浜田病院産婦人科に勤務。2020年より某大手美容外科で働き、2021年には小倉院と心斎橋御堂筋院の院長を務めました。2023年からはルヴィクリニック院長に就任しています。
【資格・所属学会】
ボトックスビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医、 日本美容外科学会(JSAS) 正会員、 日本産科婦人科学会 会員、 日本産科婦人科学会 専門医、 日本医師会認定産業医、 母体保護法指定医

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