エラボトックスの効果とは?回数やメリット・デメリット、副作用も解説

2025.12.22
美容コラム

エラボトックスとは?仕組みと効果の基本

エラボトックスとは、ボツリヌス・トキシンを有効成分としたボトックス注射をエラ部分の咬筋に打ち、筋肉の動きを抑えることで張りを和らげ、小顔効果を得る医療美容治療です。歯ぎしりや食いしばり癖によって発達した筋肉を緩めることで、顎の輪郭がすっきりし、顔全体がシャープに見える効果があります。アラガン社製など厚生労働省が承認している製剤を用いると安全性が高く、1回の注射で約3〜6ヶ月持続します。多くの人が「1週間後から少しずつ変化を感じ始め、2週間後に最大効果が現れる」と報告しています。定期的に継続することで、筋肉が徐々に萎縮し、持続効果が長くなるのも特徴です。エラの張りが気になる人、顎ラインをシャープに整えたい人におすすめの治療法です。

ボトックス注射でエラの張りを抑えるメカニズム

ボトックス注射に含まれるボツリヌス・トキシンは、神経伝達物質「アセチルコリン」の放出を抑える働きを持ちます。これにより筋肉の過剰な収縮を防ぎ、エラ部分の張りを緩和します。注射後1週間ほどで顎周りの筋肉がリラックスし、咬筋の厚みが徐々に減少します。一般的には10〜40単位を片側に注入し、1回目から2〜3ヶ月で効果が定着します。筋肉の使い方や骨格によっては、1回で劇的に変化する人もいれば、数回の施術でより自然にフェイスラインが整う人もいます。施術当日は軽い腫れや違和感がある場合もありますが、麻酔を使用すれば痛みはほとんどありません。継続的な注射で、エラの張りが弱まり、滑らかなフェイスラインが定着します。

効果が現れるまでの期間と持続期間の目安(いつまで続く?)

エラボトックスの効果は、通常注射から3〜7日後に現れ、1〜2週間後に最も引き締まった状態になります。効果の持続期間は約3〜6ヶ月で、施術を重ねるごとに筋肉が弱まり、持続力が高まります。1回だけでも張りが減る効果を感じられますが、定期的に2〜3回続けるとより長期的に安定します。ボトックスが切れると(切れるまでの期間)、筋肉は徐々に元に戻りますが、過去よりも柔らかくなる傾向にあります。持ちを良くするためには、3ヶ月ごとにメンテナンスを行うのが理想です。食いしばりや歯ぎしりが強い人は効果が短く感じる場合があり、その場合は注入量(例:80〜100単位)を医師と相談しながら調整します。

アラガン社製ボトックスの特徴と他製剤との違い

アラガン社のボトックスは、世界的にも最も信頼されている医療用ボツリヌス製剤です。純度が高く不純物が少ないため、副作用のリスクが低く、効果の出方も安定しています。韓国製のジェネリック製剤に比べ、効果の現れ方や持続期間(約4〜6ヶ月)が均一で、顔の左右差が出にくいのが特徴です。また、臨床データが豊富で、エラ・顎・額・眉間・口角など、さまざまな部位に安全に使用されています。アラガン製は1回あたりのコストはやや高めですが、リスクが少なく、自然な仕上がりを求める人には最もおすすめです。医療用として厚生労働省の承認を受けており、安全性・効果・再現性すべての面で優れています。

エラボトックスのメリットとデメリット

エラボトックスは、顔の下半分の張りを抑えて小顔効果を得られる人気の施術です。特に、歯ぎしりや食いしばりが原因で発達した咬筋に注射することで、フェイスラインがすっきりし、顎のラインが整います。1回目の施術から1〜2週間で効果が現れ、自然な輪郭の変化を感じられる人が多いです。さらに、定期的に注入することで筋肉が柔らかくなり、リフトアップ効果も期待できます。ただし、注入量や打つ位置を誤ると、頬がこける・たるみが出るなどのデメリットがある点に注意が必要です。アラガン社製の純度の高いボツリヌス製剤を選び、経験豊富な医師による施術を受けることで、副作用のリスクを最小限に抑え、より自然な小顔ラインを実現できます。

顔がすっきり見える・小顔効果などのメリット

エラボトックスの最大のメリットは、顔の下半分の「張り」が軽減され、全体的にシャープで小顔に見えることです。施術から1週間後あたりから変化が出始め、2週間でフェイスラインが引き締まります。筋肉のボリュームが減少するため、頬や顎周りの余分な膨らみが解消され、横顔も整います。また、歯ぎしりや食いしばり癖の緩和、顎関節症の改善効果も報告されています。1回目で得られる効果は3〜6ヶ月程度持続し、2回目・3回目と継続することで、筋肉が定着してより持ちが良くなります。アラガン製ボトックスは均一な効き方が特徴で、自然な仕上がりを求める人に最適です。小顔を維持したい場合は、半年に1回のメンテナンスが理想的です。

頬がこける・たるみが出るなどのデメリットやリスク

一方で、エラボトックスにはデメリットもあります。特に注射量が多すぎたり、間隔が短すぎたりすると、咬筋が急激に萎縮して「頬がこける」「たるみが出る」といった印象になることがあります。エラの張りを抑えすぎると、皮膚のハリが減り、逆に老けた印象になるケースもあるため注意が必要です。また、咬筋以外の筋肉に薬剤が拡散すると、口角が下がる、笑いにくい、噛みにくいなどの副作用が出る場合もあります。これらを防ぐためには、1回の注入量を左右各30〜50単位に抑え、様子を見ながら調整することが重要です。医師の技術と経験により、自然なラインを維持しながらリスクを避けることができます。

副作用を防ぐためのマッサージ・アフターケアの注意点

エラボトックスの効果を安定させるためには、施術後のケアが非常に重要です。注射直後はマッサージや強い刺激を与えると、薬剤が意図しない方向に広がり、左右差や表情のこわばりが出るリスクがあります。そのため、当日の入浴やサウナ、激しい運動、顔のマッサージは控えるのが鉄則です。1週間程度はエラ周辺を強く触らず、表情を自然に保つことを心がけましょう。また、アルコール摂取も炎症を悪化させる可能性があるため避けた方が無難です。冷却パックで軽く冷やすと腫れや赤みを抑えられます。定期的に経過観察を行い、必要に応じて医師が注入量を調整することで、副作用のリスクを防ぎつつ、理想的なフェイスラインを維持できます。

効果を高めるための回数・間隔・メンテナンス方法

エラボトックスは1回でも効果を実感できますが、より安定した小顔効果を得るには回数と間隔の管理がポイントです。一般的に、初回から2回目までは3〜4ヶ月の間隔で施術を行い、3回目以降は半年ごとのメンテナンスが理想です。これを継続することで、咬筋が少しずつ縮小し、効果が長く持続します。1回目は軽めの注入(左右各30単位ほど)から始め、様子を見ながら次回に調整するのが安全です。注射後の経過では、2週間後に最大効果が現れ、その後ゆるやかに持続性が弱まっていきます。継続して施術することで、筋肉が過剰に動かなくなり、自然な小顔ラインが定着します。アラガン製を使うことで、均一で持ちの良い結果を得やすい点も魅力です。

初回から2回目・3回目までの注射間隔の目安

初回のエラボトックスは筋肉の状態に合わせて注入量を決定します。通常、1回目から2回目までは3〜4ヶ月、3回目以降は6ヶ月〜1年の間隔で継続施術を行うと効果が安定します。特に食いしばりや歯ぎしりが強い人は、初期のうちは筋肉が戻りやすいため、やや短めの間隔での施術が推奨されます。2〜3回目を終えるころには、筋肉が定着し、張りが戻りにくくなるのが一般的です。回数を重ねることで、効果の持続期間も長くなり、少ない単位でも十分な変化が出るようになります。

継続施術で得られる永久的な効果はある?

エラボトックスの効果は一時的なもので、永久的に続くわけではありませんが、定期的に施術を重ねることで「長く持つ」状態を作ることができます。初回は約3〜4ヶ月で効果が薄れてきますが、2回目・3回と続けるうちに咬筋が縮小し、再び張りが戻るまでの期間が徐々に延びていきます。これは、ボツリヌス・トキシンによって筋肉の活動が抑制されるためで、使われない筋肉が萎縮し、エラの張りが弱まるためです。継続3回以上で効果が安定し、1年ほど維持できるケースもあります。永久的な変化ではないものの、長期的な小顔維持を実現するには、定期的なメンテナンスが最も効果的です。筋肉の使い方に合わせた注入を行えば、自然で美しいフェイスラインが長く保てます。

施術後の経過と写真で見る変化の目安

エラボトックスは、注射直後から徐々に効果が現れる施術です。施術当日は軽い腫れや違和感を感じることがありますが、翌日にはほとんど落ち着き、1週間後から少しずつフェイスラインがすっきりしていくのを実感できます。写真で比較すると、2週間〜1ヶ月後に明確な違いが分かる人が多いです。筋肉の厚みが減ることで顎や頬がシャープになり、横顔もすっきりと整います。ただし、咬筋の萎縮が強く出すぎると「頬がこけた」ように見える場合もあるため、注入量を調整しながら自然な変化を目指すことが大切です。2回目・3回目と続けることで定着が進み、リフトアップしたような印象になります。経過を記録するために、施術前後で写真を撮影しておくのもおすすめです。

エラボトックスの副作用と安全に受けるためのポイント

エラボトックスは安全性の高い施術ですが、副作用を理解し、正しい方法で受けることが大切です。主な副作用としては、注射部位の腫れ・赤み・内出血・筋肉の違和感などが挙げられます。まれに、薬剤が広がりすぎて口角が下がり、笑顔が不自然になることもありますが、多くは1〜2週間で軽快します。また、ボツリヌス・トキシンへのアレルギー反応や、食いしばりが強い人に起こる「効きにくさ」も注意点です。アラガン社製の正規ボトックスを使用し、医療機関で適正量を守って注射すれば、リスクは最小限に抑えられます。経験豊富な医師は筋肉の走行を熟知しており、必要な位置と単位(例:左右各30〜50単位)を的確に判断します。安価すぎる施術や韓国製の未承認製剤には注意しましょう。

ボツリヌス毒素による副作用の種類と対策

ボトックス注射に使われるボツリヌス・トキシンは、神経の働きを一時的に抑制する成分です。正しく使用すれば安全ですが、稀に副作用が出ることがあります。代表的なのは、内出血・腫れ・赤み・違和感・筋肉の左右差などです。まぶたが下がる(眼瞼下垂)や、頬がこけるなどの変化も見られる場合がありますが、ほとんどは時間とともに元に戻ります。効果を早く安定させるためには、注射後24時間はマッサージや運動を避けることが大切です。特に代謝を高めるサウナや熱いお風呂は控えましょう。副作用が気になる場合は、医師に経過を見せながら調整を受けると安心です。ボトックスの量や間隔を守ることで、安全で自然な小顔効果を維持できます。

男性・女性での効果の違いと顎ラインの変化

エラボトックスは男女問わず効果がありますが、筋肉の厚みや骨格の違いによって仕上がりが異なります。男性は女性より咬筋が発達しているため、やや多め(左右各50〜80単位)の注入が必要なケースが多く、2回目以降でより自然な小顔ラインが形成されます。女性は比較的早く効果が出やすく、フェイスラインの変化が柔らかい印象になる傾向があります。また、顎の形や骨格によっても注射位置を調整することが重要です。男性の場合は顎の角がシャープに整い、女性はVラインが引き立ち、顔全体のバランスが改善されます。性別や筋肉量を考慮して適切な量と間隔を設定することで、理想の仕上がりに近づけます。

まとめ

エラボトックスは、咬筋の発達による顔の張りを抑え、小顔効果やほうれい線の緩和を実現する人気の美容治療です。1回あたり20単位〜25単位の注入でも効果を実感する人が多く、すぐにフェイスラインの変化を感じるケースもあります。施術後1〜2週間で効果が現れ、平均して2ヶ月〜6ヶ月ほど持続します。定期的に続けることで、筋肉が徐々に萎縮し、より長く効果が残るのが特徴です。ボトックスの種類や体質によって「効果があるのか」「効きにくい人(ない人)」といった個人差はありますが、医師が適切に注入量を調整することで自然な変化を維持できます。打ちすぎると頬がこけたり不自然になるリスクがあるため、初回は少量から始めるのが安全です。効果が切れたら(切れたらどうなる?)筋肉がゆるやかに元に戻りますが、過去よりも張りが少ない状態が続くこともあります。エラの張りだけでなく、ほうれい線の改善やリフトアップにも効果的で、適応範囲が広いのも魅力です。経過ブログやレポを確認すると、継続することで理想のフェイスラインを維持している人が多く見られます。安全に受けるためには、正規の医療機関で信頼できるボツリヌス製剤を使用し、経験豊富な医師によるカウンセリングを受けることが何よりも重要です。

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この記事の監修

小西 恒 医師
小西 恒

2008年に自治医科大学医学部を卒業。2010年に大阪府立急性期総合医療センター産婦人科に勤務後、2014年に大阪府障害者福祉事業団すくよかで医療部長を務めました。2015年から大阪府健康医療部で地域保健課主査を歴任し、2017年から愛賛会浜田病院産婦人科に勤務。2020年より某大手美容外科で働き、2021年には小倉院と心斎橋御堂筋院の院長を務めました。2023年からはルヴィクリニック院長に就任しています。
【資格・所属学会】
ボトックスビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医、 日本美容外科学会(JSAS) 正会員、 日本産科婦人科学会 会員、 日本産科婦人科学会 専門医、 日本医師会認定産業医、 母体保護法指定医

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