エラボトックスは、ボツリヌス菌が作り出すたんぱく質の一種であるボツリヌストキシン製剤を、エラの原因となる「咬筋(こうきん)」という筋肉に注入する施術です。
この成分には筋肉の働きを一時的に緩める作用があり、過度に発達した咬筋を小さくすることで、フェイスラインをすっきりと見せる効果が期待できます。
メスを使わずに注射のみで完結するため、ダウンタイムが短く、手軽に受けられる点が大きなメリットです。
エラボトックスは手軽な施術ですが、期待通りの結果にならず後悔するケースも存在します。
実際に施術を受けた人のレビューや口コミを見ると、さまざまな失敗談が語られています。
ここでは、具体的にどのようなトラブルが起こり得るのか、代表的な7つの失敗例を紹介します。
施術を受ける前にこれらのリスクを把握しておくことで、事前の対策や心構えができます。
エラボトックスの注入量や注入箇所が適切でないと、咬筋が萎縮しすぎて頬がこけてしまうことがあります。
特に、もともと頬骨が高い人や加齢によって肌がたるんだ状態の人は、頬下のボリュームが減ることで影ができ、疲れたり老けたりした印象を与えかねません。
これは、医師の技術不足による薬剤の打ちすぎや、解剖学的な理解に基づかない施術が原因で起こり得ます。
一人ひとりの顔のバランスを見極めた上で、適切な量を注入することが重要です。
この失敗を避けるには、経験豊富な医師を選ぶことが不可欠となります。
エラボトックスを注入した後、笑顔が引きつったり、口角が上がりにくくなったりと、表情に違和感が出ることがあります。
これは、注入した薬剤が咬筋だけでなく、口元の笑顔を作る筋肉(笑筋など)にまで広がってしまった場合に起こる失敗です。
不自然な笑い方になると、周囲からの視線が気になり、精神的なストレスにもつながりかねません。
注入する深さや位置を正確にコントロールする医師の技術が求められるため、クリニック選びが非常に重要です。
人間の顔はもともと完全な左右対称ではありませんが、エラボトックスの注入によって左右差がより目立つことがあります。
これは、左右の咬筋の大きさや発達具合の違いを考慮せずに、同じ量の薬剤を注入してしまうことが主な原因です。
片方のエラだけが小さくなると、かえって顔の歪みが強調されてしまいます。
施術前のカウンセリングで、医師がしっかりと左右の筋肉量を確認し、それぞれに適した注入量や位置を調整してくれるかどうかが、バランスの取れた仕上がりを実現する鍵となります。
施術した部分の筋肉が不自然に収縮し、フェイスラインが滑らかでなく凹凸になってしまう失敗例もあります。
これは、薬剤が筋肉全体に均一に注入されず、特定の箇所に集中して作用してしまった場合に起こり得ます。
皮膚の表面がへこんだり、逆に一部が膨らんで見えたりすることで、かえって不健康な印象を与えてしまう可能性があります。
このような事態を避けるためには、筋肉の構造を熟知し、繊細な注入技術を持つ医師による施術を受けることが大切です。
エラボトックスを受けたにもかかわらず、見た目にほとんど変化が見られないというケースもあります。
この原因として最も多いのは、エラ張りの原因が咬筋の発達ではなく、骨格そのものやフェイスラインの脂肪にある場合です。
エラボトックスは筋肉にのみ作用するため、骨や脂肪が原因の場合は効果を実感できません。
また、注入量が少なすぎたり、使用する製剤(例えばアラガン社のボトックスビスタや韓国製のリジェノックスなど)との相性が良くなかったりすることも考えられます。
事前の診断で原因を正確に見極めることが、満足のいく変化への第一歩です。
エラボトックスは物を噛むための筋肉である咬筋の働きを弱めるため、施術後に一時的に噛む力が低下することがあります。
特に、硬い食べ物が噛みづらくなったり、食事中に顎が疲れやすくなったりといった症状が現れる場合があります。
ほとんどの場合、日常生活に大きな支障が出るほどではなく、数週間で徐々に慣れていきます。
しかし、普段から硬いものを好んで食べる人や、食事の際に違和感を持ちたくない人は、このような副作用があることを事前に理解しておく必要があります。
エラボトックスの効果は永久ではなく、一般的に3ヶ月から半年ほどで徐々に薄れていき、筋肉は元の状態に戻る性質があります。
しかし、人によっては注入量が少なかったり、代謝が早かったりすることで、想定していたよりも早く、例えば4ヶ月も経たずに効果が切れてしまうこともあります。
効果が切れた後は、再び咬筋が発達し始めるため、効果を維持するには定期的な施術が必要です。
効果の持続期間には個人差があることを理解し、継続的な治療計画を立てることが求められます。

エラボトックスで満足のいかない結果になってしまう背景には、いくつかの原因が考えられます。
主な原因として挙げられるのは、「医師の技術力不足」「エラ張りの原因診断の誤り」「施術後の不適切な過ごし方」の3つです。
これらの原因を理解することで、なぜ失敗が起こるのかが明確になり、後悔するリスクを減らすための具体的な対策を立てることができます。
エラボトックスで後悔する最大の原因は、施術を行う医師の技術や経験の不足です。
患者一人ひとりの骨格や筋肉の付き方、左右差を正確に見極め、最適な位置に適量を注入するには、解剖学的な深い知識と豊富な臨床経験が不可欠です。
技術が未熟な医師が施術を行うと、薬剤が必要以上に広がり表情が不自然になったり、効果が不十分であったり、左右差が生じたりするリスクが高まります。
クリニックの知名度や料金だけで選ばず、医師個人の実績や症例を重視することが重要です。
エラが張って見える原因は、咬筋の発達だけとは限りません。
生まれつきの骨格(下顎角)が張り出している場合や、頬周りに脂肪が多く付いている場合、エラボトックスを注入しても小顔効果は期待できません。
エラボトックスはあくまで筋肉を小さくする施術だからです。
カウンセリングの段階で医師がエラ張りの原因を正しく診断できず、不向きな人に施術を行ってしまうと、「効果がなかった」という後悔につながります。
自分のエラの原因が何なのかを、まずは正確に知ることが大切です。
施術後の過ごし方も、エラボトックスの効果に大きく影響します。
施術直後に注入部位を強くこすったり、マッサージをしたりすると、薬剤が本来作用すべきでない周辺の筋肉にまで拡散してしまう可能性があります。
また、長時間の入浴やサウナ、激しい運動、飲酒といった血行を促進する行為も、薬剤の広がりを助長し、予期せぬ副作用の原因となり得ます。
クリニックから指示された注意点を守り、安静に過ごすことが、効果を最大限に引き出し、リスクを最小限に抑えるための正しい過ごし方です。

エラボトックスで後悔しないためには、施術を受ける前の準備が非常に重要です。
クリニック選びからカウンセリングでのコミュニケーション、リスクの理解、そして施術後のケアに至るまで、事前に知っておくべきポイントがいくつかあります。
これらのポイントを押さえておくことで、安心して施術に臨むことができ、理想の結果を得る成功の確率を高められます。
後悔しないためには、信頼できるクリニック選びが最も重要です。
単に人気がある、有名だからという理由だけで安易に決めず、医師の経歴や所属学会、症例写真の実績などを必ず確認しましょう。
特に、ボトックス施術に関する専門知識を持つ医師が在籍しているかは大きな判断基準になります。
また、カウンセリングが丁寧で、メリットだけでなくデメリットやリスクについてもきちんと説明してくれるクリニックを選びましょう。
複数のクリニックでカウンセリングを受け、比較検討することも有効な方法です。
カウンセリングでは、自分がどのようなフェイスラインになりたいのか、具体的な希望を医師にしっかりと伝えることが重要です。写真などを見せてイメージを共有するのも良い方法です。
また、注入量についても、例えば一般的な目安とされる50単位や、筋肉が発達している人向けの60単位、80単位など、なぜその量が必要なのか納得できるまで説明を求めましょう。少しでも不安や疑問に思うことがあれば遠慮せずに質問し、すべて解消してから施術に臨む姿勢が、満足のいく結果につながります。
エラボトックスは比較的安全な施術とされていますが、副作用やリスクがゼロではありません。
注入時の痛みや内出血、腫れのほか、アレルギー反応や表情の違和感、頭痛などが起こる可能性について、事前にしっかりと理解しておくことが大切です。
また、特定の神経筋疾患をお持ちの方や、妊娠・授乳中の方、過去にボツリヌストキシン製剤でアレルギー反応が出たことがある方は施術を受けられません。
抗生物質やステロイドなど服用中の薬がある場合も、必ず医師に申告してください。
施術の効果を最大限に引き出し、トラブルを防ぐためには、施術後のアフターケアが重要です。
施術当日は、長時間の入浴やサウナ、激しい運動、飲酒など血行が良くなる行為は避ける必要があります。
また、注入部位への強い刺激を避けるため、施術後数日間は顔のマッサージなどを控えるようにしましょう。
施術後の経過で何か異変を感じた際には、すぐにクリニックへ相談することが大切です。
信頼できるクリニックは、アフターフォローの体制もしっかり整えています。

エラボトックスを検討する中で、多くの人が共通の疑問や不安を抱えています。
ここでは、施術をやめた方が良い人の特徴や、万が一失敗してしまった場合の対処法、効果の実感についてなど、後悔しないために知っておきたいよくある質問とその回答をまとめました。
これらの情報を参考に、施術への理解をさらに深めていきましょう。
エラが張っている原因が、咬筋の発達ではなく骨格自体にある場合、エラボトックスを打っても効果は期待できません。
また、頬の脂肪が少なく痩せている人は、施術後に頬がこけて老けた印象になる可能性があるため、慎重な判断が必要です。
妊娠中・授乳中の方や、神経・筋疾患のある方、ボツリヌストキシン製剤にアレルギーがある方は施術を受けられません。
安全に施術を受けるためにも、カウンセリングで自身の健康状態や体質を正確に医師に伝えることが重要です。
ボトックスの効果は永久的なものではないため、もし表情が不自然になったり、左右差が生じたりした場合でも、通常は3ヶ月から半年ほどで薬剤の効果が切れ、自然に元の状態に戻ります。
そのため、基本的には時間の経過を待つことが主な対処法となります。
ただし、状態によっては、バランスを整えるために追加で注入を行って修正を図るケースもあります。
気になる症状が出た場合は、自己判断せずに、まずは施術を受けたクリニックに速やかに相談し、適切な指示を仰ぐことが大切です。
エラボトックスは、多くの場合1回だけの施術でも効果を実感することが可能です。
ただし、注射後すぐに効果が現れるわけではなく、即効性はありません。
一般的に、効果が出始めるまでに数日から2週間程度かかり、約1ヶ月後に効果が最も安定します。
筋肉が徐々に小さくなることでフェイスラインがすっきりするため、変化は緩やかに現れます。
1回の施術でも満足できることが多いですが、効果を持続させたい場合や、よりしっかりと効果を定着させたい場合は、継続して施術を受けることが推奨されます。

エラボトックスで後悔しないためには、施術の特性やリスクを十分に理解し、信頼できる医師のもとで受けることが不可欠です。
効果は一時的であるため、理想のフェイスラインを維持するには、定期的かつ継続的な施術が推奨されます。
一般的に、4〜6ヶ月に1回のペースで施術を続けると良いとされています。
特に、3回ほど施術を繰り返すことで筋肉の萎縮が定着しやすくなり、効果の持続期間が長くなる傾向が見られます。
2回目、3回目と回数を重ねることで、より満足度の高い結果につながりやすくなります。
2008年に自治医科大学医学部を卒業。2010年に大阪府立急性期総合医療センター産婦人科に勤務後、2014年に大阪府障害者福祉事業団すくよかで医療部長を務めました。2015年から大阪府健康医療部で地域保健課主査を歴任し、2017年から愛賛会浜田病院産婦人科に勤務。2020年より某大手美容外科で働き、2021年には小倉院と心斎橋御堂筋院の院長を務めました。2023年からはルヴィクリニック院長に就任しています。
【資格・所属学会】
ボトックスビスタ® 認定医、
ジュビダームビスタ® 認定医、
ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医、
日本美容外科学会(JSAS) 正会員、
日本産科婦人科学会 会員、
日本産科婦人科学会 専門医、
日本医師会認定産業医、
母体保護法指定医