ボトックス注射の種類の違いを徹底解説|初心者にもわかる選び方のコツ

2025.10.20
美容コラム

ボトックス注射とは?基本の効果と仕組み

ボトックス注射とは、筋肉の動きを一時的に弱めることを目的として用いられる医療行為です。アラガン社製のボトックスは日本で承認されており、表情ジワに対して使用されています。エラ張りや脇汗、肩こりに対しても施術されることがありますが、これらの用途は日本では承認されていない適応外使用にあたります。顔のパーツごとに使い方や効果が異なり、薬剤選びと注入する位置によって、仕上がりや持続期間に違いが出ます。目的や希望する変化に応じて、適切な製剤と施術部位を選ぶことがポイントです。

シワ改善や小顔効果はどう違う?注射の基本効果を紹介

ボトックス注射の代表的な用途には、眉間やおでこの表情ジワを抑えることと、小顔効果があります。これは、表情筋や咬筋など、過剰に動いたり発達した筋肉の動きを弱める働きがあるためです。たとえば、眉間やおでこに現れるシワは表情のクセによって繰り返し現れますが、ボトックスを打つことで動きを抑制し、皮膚が平らな状態を保ちやすくなります。一方、エラの張りは咬筋の発達によるもので、ここに薬剤を注入すると筋肉が徐々に縮小し、顔の輪郭がすっきりとした印象に変わります。顎や口角、鼻といった他の部位にも対応可能で、それぞれ異なる目的に応じた効果が期待されます。使用する製剤によって効果の出方や持ち、価格、安全性にも違いがあるため、どの薬を選ぶかが結果に直結します。

適応部位ごとに効果が違うって本当?おでこ・眉間・顎など部位別ガイド

ボトックス注射の効果は、注入する部位によって変わってきます。たとえば、おでこや眉間のような表情ジワができやすい場所では、筋肉の動きを抑えることでシワが深くなるのを防ぐことができます。顎にある梅干し状のシワや、口角の下がりも、緊張しやすい筋肉を落ち着かせることで目立たなくなります。エラに使う場合は咬筋に注射し、小顔効果を目指しますが、ふくらはぎや肩に打つことで筋肉の張りを和らげる用途もあります。脇に使えば、汗の分泌を抑えるという、見た目だけでなく機能的な変化も実現できます。それぞれのパーツに応じて、必要な単位数や適した製剤の種類、持続期間に違いがあり、顔や体のどこにアプローチするかで選択肢も変わってきます。効果的な結果を得るには、部位に適した製剤を選ぶことがとても重要です。

製剤の種類と効果の違いを比較する

現在、日本国内で使用されているボトックス製剤には、アラガン社が製造した厚生労働省認可の製品のほか、韓国製のナボタやニューロノックス、ボツラックスなどがあります。各薬剤には特徴があり、効果の出方や持続期間、価格、安全性などに違いがあります。顔の部位や目的によって適した製剤を使い分けることで、満足度の高い仕上がりを目指せます。

アラガンと韓国製、どこがどう違う?主な製剤を徹底比較

アラガン社の製剤は、世界的に広く使用されており、日本では唯一薬事承認を得ている正規品です。そのため、安全性や品質の信頼度が高く、長く使用したい人に選ばれやすい特徴があります。また、抗体ができにくいという点でも安定した効果が期待されます。これに対し、韓国製のボトックスには、ナボタやニューロノックス、ボツラックスといった複数の製剤があり、価格が比較的リーズナブルなのが強みです。韓国製は即効性を感じやすい場合もあり、短期間の変化を求める方には向いています。ただし、製品ごとの精製方法や含有成分に違いがあるため、効果の持続期間や反応に差が出ることもあります。顔や身体のどの部位に使用するかによって、どの製剤が合うかも変わるため、施術を受ける前にそれぞれの違いを知っておくことが大切です。

ナボタ・ニューロノックス・ボツラックスはどう違うのか?韓国製同士の違い

韓国製のボトックスにはいくつかの種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。ナボタは米国FDAの認可を受けていますが、日本では未承認です。使用にあたっては、医師から安全性やリスクについて十分な説明を受けることが重要です。効果の発現が比較的早く、持続期間も安定していることから、日本でも使用される機会が増えています。ニューロノックスは、韓国国内での使用実績が長く、価格の面でも手頃なため、多くのクリニックで取り扱われています。ボツラックスは、コストを抑えたい場合に選ばれることが多い製剤で、即効性が期待できると感じる人もいますが、効果の持ちや反応には個人差があります。これらの製剤はすべて韓国製ですが、精製工程や成分の違いがあるため、使い方によって効果や安全性に違いが出ることがあります。注入する部位や悩みによって、どの製剤が合うかを判断することが重要です。

効果・持続期間・価格が違う理由とは?各製剤の特徴を比較

ボトックスの効果や持続期間、価格は、製剤の構造や製造過程によって左右されます。たとえば、アラガン社の製剤は厳密な品質管理のもとで製造されており、不純物が少なく均一性が高いため、効果の出方も安定しています。この高い信頼性が価格に反映されており、他の製剤よりもやや高価です。一方、韓国製のナボタやニューロノックス、ボツラックスは、製造コストを抑えているため、比較的安価に提供されています。価格を抑えられる分、広い範囲に使用しやすい点が魅力ですが、持続期間や抗体のリスクに差が出ることもあります。使用する部位が顎や肩、ふくらはぎなど広範囲になるほど、価格差が施術の総額に影響します。こうした違いを理解しておくと、自分の目的や予算に応じた適切な選択がしやすくなります。

部位別におすすめのボトックス製剤と違いのポイント

ボトックス注射は、顔や身体のどこに打つかによって、適している製剤が変わります。シワを目立たなくしたいのか、エラを細くしたいのか、それとも脇汗などの機能的な悩みを解消したいのかによって、必要な効果と製剤の特徴を見極める必要があります。おでこや眉間、口角、顎、肩、ふくらはぎといった部位ごとに、違う薬剤を選ぶことで自然な結果が期待できます。使用する単位数や効果の持続期間にも違いがあるため、部位別の適性を知ることは重要です。

エラボトックスの効果は製剤で違う?アラガンとナボタの比較

エラの張りに対して行うボトックス注射は、咬筋の動きを抑え、輪郭をすっきり見せることが目的です。アラガン社の製剤は効果が穏やかに出る一方で、持続期間が長く、仕上がりも自然になりやすい傾向があります。抗体ができにくいという点でも安心感があり、長く継続したい方には向いています。一方で、韓国製のナボタは、価格を抑えつつ効果の出方が比較的早いため、コストや即効性を重視する人におすすめです。ナボタもFDAの承認を得ており、安全性の評価も進んでいます。ただし、効果の強さや持ち具合には個人差があり、どちらが優れているというよりは目的によって選ぶ製剤が変わるということになります。施術前にどの薬剤を使うかを医師としっかり相談し、筋肉の状態や表情のクセに合った製剤を選ぶことが重要です。

口角・小鼻・顎に向く製剤は?目的によって違う選び方

口角、小鼻、顎といった細かい部位へのボトックス注射は、繊細な調整が求められるため、製剤の選び方が効果に直結します。特にアラガン社の製剤は、不純物が少なく、精度の高いコントロールが可能なため、ナチュラルな表情を保ちつつ効果を出したい部位に向いています。顎の梅干しジワや、口角の下がり、鼻の広がりといった小さな変化を整える目的に最適です。一方で、韓国製のナボタやボツラックスなどは価格が抑えられているため、初めてボトックスを試す方や、広範囲に注射したい場合には使いやすい製剤です。ただし、持続期間や反応に個人差があるため、必要に応じて調整を繰り返す可能性もあります。目的によって違う結果が出るからこそ、自分が望む効果と予算に合った薬剤を選ぶことが、満足につながるポイントです。

おでこや眉間のシワには何が効く?違いを知って失敗しない施術選び

おでこや眉間のシワは、日常的な表情のクセでできやすい部位のひとつです。ボトックス注射によって筋肉の動きをコントロールすることで、シワの進行を防ぐことができます。アラガン社の製剤は、微細な筋肉にも正確に働きかけやすく、自然な表情を損なわない点が評価されています。抗体のリスクも少ないため、定期的なメンテナンスを希望する方には向いています。一方で、韓国製のナボタやニューロノックスはコスト面に優れており、比較的短期間の変化を求める方や予算重視の方におすすめです。施術効果の出方や持続期間には個人差があり、製剤の種類だけでなく注入技術によっても仕上がりに差が出ます。失敗を避けるためには、施術経験の豊富な医師とともに、顔の筋肉の状態に合った製剤を選ぶことが重要です。

どの製剤を選ぶ?失敗しないためのポイントとクリニック選び

ボトックス注射の効果を最大限に引き出すには、製剤ごとの違いを理解し、信頼できる医師やクリニックを選ぶことが欠かせません。アラガン社の製剤は高品質で安定した効果が期待され、韓国製は価格面で魅力がありますが、用途や部位によって適性が異なります。事前に一覧で確認し、自分の目的に合った薬剤を提案してくれる施設を選ぶことが成功の鍵です。

「違う製剤を使ったら効果も違った」よくある失敗とその対策

ボトックス注射で「前と同じように打ったのに、なんだか効果が違う」と感じるケースは少なくありません。これは、使用する薬剤の種類が前回と異なっていたことが原因であることもあります。たとえば、以前はアラガン社の製剤で自然な仕上がりだったのに、今回は韓国製を使用して思ったほどの効果が感じられなかった、または持続期間が短く感じたという声もあります。こうした違いは、薬剤ごとの精製度や効果の出方の違い、安全性、抗体のリスクなどが影響しています。さらに、部位によっては2単位などの細かい調整が必要になることもあり、それによって結果にばらつきが出ることもあります。こうした失敗を防ぐためには、過去に使った製剤を把握し、違う製剤を使う場合はその特徴をよく理解することが重要です。納得のいく効果を得るには、事前の説明やカウンセリングで十分に情報を得ておく必要があります。

扱っている製剤と選び方のコツ

多くの美容クリニックでは、複数種類のボトックス製剤を取り扱っており、患者の希望や悩みに応じて使い分けが行われています。アラガン社の正規品と、韓国製のナボタやニューロノックスなど、いくつかの選択肢から選べる体制が整っています。こうしたクリニックでは、おでこ、眉間、口角、エラ、顎、脇など、目的に応じた最適な薬剤を提案してもらえるため、初めての方でも選びやすくなっています。選ぶ際のコツは、自分が求める仕上がりと優先順位を明確にしておくことです。たとえば、安全性や自然な仕上がりを重視する場合はアラガン、予算内で広範囲を改善したいなら韓国製がおすすめです。また、一覧で薬剤の特徴を比較できるクリニックでは、納得感を持って選択がしやすくなります。施術前の情報収集と説明の丁寧さも重要なポイントです。

韓国製とアラガン、あなたに合っているのはどっち?判断基準の違いとは

韓国製とアラガン社のボトックスは、それぞれ異なる強みを持っているため、どちらが適しているかは個人の目的や条件によって変わります。アラガン社製は、薬事承認を受けており、信頼性が高く、効果の持続期間も安定しています。抗体ができにくいという点も長期使用を考える人にとって魅力です。比較的手頃な価格で提供されている製剤もあり、短期間の変化を期待して選ばれることがあります。ただし、これらは国内未承認の製剤であり、安全性・有効性については厚生労働省の認可を受けていない点にご留意ください。判断の基準としては、どの部位に使うか、何を優先したいかによって変わります。例えば、顎や口角のように繊細な部位なら、安定感のある製剤を、広い範囲に使いたい場合はコスパのよい薬剤を選ぶと良いでしょう。違いを理解し、医師と相談して最適な選択をすることが重要です。

まとめ

ボトックス注射は、目的や部位によって使用する製剤の選び方が変わり、その違いが仕上がりに大きく影響します。アラガン社の薬剤は、品質の高さや持続期間、安全性の点で信頼されており、長く使いたい方におすすめです。一方で、ナボタやニューロノックスなどの韓国製製剤は、費用を抑えて手軽に施術を受けたい人に適しています。おでこ、眉間、エラ、顎、脇、ふくらはぎ、肩など、顔や体のさまざまな部位に対応可能で、目的に合った製剤を選ぶことで、自然な変化を期待できます。治療前には製剤ごとの違いをよく比較し、一覧で特徴を確認しておくと安心です。2単位から調整可能な施術メニューを用意しているクリニックもあり、細かい希望に対応できる体制が整っています。顔全体のバランスを考慮し、自分に合った薬剤を選ぶことで、満足度の高い結果につながります。

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この記事の監修

小西 恒 医師
小西 恒

2008年に自治医科大学医学部を卒業。2010年に大阪府立急性期総合医療センター産婦人科に勤務後、2014年に大阪府障害者福祉事業団すくよかで医療部長を務めました。2015年から大阪府健康医療部で地域保健課主査を歴任し、2017年から愛賛会浜田病院産婦人科に勤務。2020年より某大手美容外科で働き、2021年には小倉院と心斎橋御堂筋院の院長を務めました。2023年からはルヴィクリニック院長に就任しています。
【資格・所属学会】
ボトックスビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医、 日本美容外科学会(JSAS) 正会員、 日本産科婦人科学会 会員、 日本産科婦人科学会 専門医、 日本医師会認定産業医、 母体保護法指定医

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