毛穴の開きや黒ずみを改善する方法|グリコール酸ピーリングの効果について

2023.4.5
美容コラム

最近ニキビやニキビ跡、毛穴悩みなど肌の調子がよくないけど、何をすればいいのかわからない
毛穴の開きを改善するために色々なスキンケアを試したけど、いまいち効果が感じられない
そんな毛穴やニキビ・ニキビ跡にまつわる悩みを抱えている方に向けて、グリコール酸を用いた効果的なピーリング方法を紹介します。
正しいグリコール酸ピーリングの使用方法や注意点などもあわせて解説しますので、毛穴やニキビ・ニキビ跡で悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

ピーリングとは?

ピーリングとは、スキンケアの一つとして毛穴やニキビに悩む多くの人が取り入れ始めている方法です。
ピーリングの効果は、肌表面の不要な角質層を除去し、肌のダーンオーバーに働きかけることで毛穴やニキビなどの肌悩みの改善にも効果が期待されています。
ピーリングには、施術してもらうものと自宅で行うものの2種類があるので、それぞれ簡単に解説していきます。

医療機関やエステでピーリング

ピーリングは、医療機関やエステで施術してもらう方法があります。
医療機関で行う場合には、レーザーピーリングといわれる方法、また医療機関とエステの両方で行われるのがケミカルピーリングといわれる方法です。
ケミカルピーリングでは、グリコール酸や乳酸など用いる薬剤によって効果が期待できる部分が異なったり、肌負担の大きさが変化したりします。
きちんと担当医に相談のもと、自分の肌や悩みにあう薬剤を用いたピーリングを行うのが大切です。

自宅で行うピーリング

対して自宅で行うセルフケアのピーリングにも、さらにさまざまな種類があります。
ジェルやスクラブタイプの洗い流すピーリングアイテムは主流ですが、そのほかにも洗顔石鹸や拭き取り化粧水でもピーリング効果が含まれるものもあります。
セルフケアでピーリングを行う際には、期待する効果を元に選ぶのも重要ですが、きちんと自分自身の肌状態をチェックしてから使用しましょう。

グリコール酸に期待できる効果

ピーリング効果のなかでもグリコール酸を用いたピーリングについて、より詳しく解説していきます。
グリコール酸とは、天然由来成分のフルーツ酸の一種で、スキンケア化粧品に含まれることの多い成分です。
グリコール酸はフルーツ酸とも呼ばれますが、正式名称はα−ヒドロキシ酸で、頭文字からAHAとも表記されます。

ピーリング剤は、グリコール酸のほかに挙げられるのは、サリチル酸や乳酸などです。
他のピーリング剤の種類と比較すると、グリコール酸はニキビやニキビ跡の改善、毛穴の黒ずみの改善、肌のくすみの改善の効果が期待されます。
サリチル酸は、グリコール酸と同様にニキビやニキビ跡の改善、毛穴の黒ずみの改善が期待されますが、副作用が比較的多くみられると言われています。
乳酸は、シミやくすみ、またニキビ跡のなかでも色素沈着したものへの効果が期待できるようになっています。
それぞれピーリング剤の種類によって、ニキビや毛穴、くすみなど効果は異なるので、ぜひ医師と相談してみてくださいね。

ピーリング効果

グリコール酸に期待される効果の一つが、グリコール酸によるピーリング効果です。
グリコール酸は、角質剥離作用があり、不要な角質を除去する効果が期待されます。
そのため、毛穴に蓄積された皮脂よごれや古い角質も除去されるため、毛穴の黒ずみや開きの軽減にも繋がります。
古い角質は、日々のストレスや疲れ・睡眠不足、加齢などによってもより蓄積されやすくなるともされているため、年齢を重ねるほどグリコール酸によるピーリングを取り入れることは重要です。
また、ピーリング作用により肌のくすみ、毛穴のざらつきなどへの効果も期待でき、肌の弾力や保湿力向上も期待できます。
毛穴の黒ずみ、ざらつき、開きなどが気になる方に向いている成分がグリコール酸です。

ターンオーバへのアプローチ効果

グリコール酸ピーリングに期待されるもう一つの効果は、ターンオーバーへの働きかけです。
グリコール酸ピーリングによりターンオーバーを促進し乱れを整えることで、肌代謝が改善され、健康的な肌へと導く効果が期待できます。
新たな皮膚の生まれ変わりが正常になることで、ニキビ・ニキビ跡の改善にも効果的です。
肌の不調が続いている方、ニキビ・ニキビ跡を改善したい方はぜひグリコール酸ピーリングを取り入れてみてください。

グリコール酸を用いたピーリングの方法

グリコール酸のピーリングには、医療機関やエステなどで施術してもらう場合、またセルフケアの2パターンがあります。
それぞれのピーリング方法を紹介していくので、毛穴やニキビ・ニキビ跡で悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

医療機関でのピーリング方法

グリコール酸ピーリングは、ケミカルピーリングの1種で医療機関で施術を受けられます。
流れとしては、まずはカウンセリングを実施し、毛穴の状態・ニキビやニキビ跡の状態などを確認し、問題なければメイクを落としてグリコール酸ピーリングを受けます。
施術時間も30分前後程度で、当日からメイクするのも問題ありません。
グリコール酸ピーリングの施術直後は、肌も敏感な状態のためアフターケアとして保湿や鎮静をきちんと行います。
ニキビ・ニキビ跡や毛穴の黒ずみなどの悩みを抱えている方はぜひ相談しに行ってみてくださいね。
今までセルフケアでの効果を感じられなかった方でも、医療機関では高い濃度のピーリング剤を用いているのでより高い効果が期待できます。
セルフケアにはないアフターフォローもあり、心配せずに相談が可能なのも医療機関でグリコール酸ピーリングを受ける際の嬉しいポイントです。

自宅でセルフケアするピーリング方法

グリコール酸配合のピーリング剤は、ローションやクレンジング、石鹸、クリーム、美容液などさまざまなアイテムが市販されています。
医療機関で施術を受けるグリコール酸ピーリングとの大きな違いは、効果はもちろんですが、濃度の違いが挙げられます。
市販のグリコール酸配合のピーリングアイテムは濃度が2.5〜7.5%程度に対し、医療機関でのグリコール酸ピーリングは20〜30%程度です。
市販のグリコール酸は濃度が低いとはいえ、製品の注意事項はよく確認し、使用頻度や容量は必ず守って使用するようにしましょう。
また、グリコール酸配合のピーリングアイテムの使用後には乾燥しやすくなるため、普段以上に保湿に注力することも重要です。

グリコール酸ピーリングのメリット・デメリット

グリコール酸ピーリングには、メリット・デメリットの両面があります。

グリコール酸ピーリングのメリットには、美肌に導く効果として以下が挙げられます。

  • 毛穴の黒ずみや開きの改善
  • ニキビやニキビ跡の改善
  • 肌ターンオーバーの促進による弾力や保湿力向上

不要な角質を除去することで、凹凸を無くしなめらかな肌へ導きます。
また、表面的な改善だけではなく、肌のターンオーバーにも働きかけ根本から肌改善を促してくれるのがグリコール酸ピーリングです。

対して、グリコール酸ピーリングのデメリットはピーリングによる副作用のリスクがあることです。
赤みやニキビ、色素沈着などがありますが、一般的には一時的なものとされています。
グリコール酸ピーリングは、肌の状態に合わせ、正しい使用方法を行えばリスクは大きくないといわれているので、注意事項はきちんと守るようにしましょう。

よくある質問

ここでは、グリコール酸ピーリングに関するよくある質問を解説します。
毛穴の黒ずみ、ニキビ・ニキビ跡に効果が期待されるので、悩んでいる方はチェックしてみてください。

グリコール酸ピーリングはどんな人におすすめ?

グリコール酸ピーリングは、毛穴の黒ずみやざらつき、ニキビ・ニキビ跡に悩まされている方に効果的でおすすめです。
ピーリングには不要な角質を除去する効果が期待されるため、そのほかにも肌のごわつきが気になる方も効果を感じやすいです。
グリコール酸を用いたピーリングは、医療機関でも自宅でも行えますが、より高い効果を望む場合には医療機関で受けると良いでしょう。

グリコール酸ピーリングの推奨頻度は?

グリコール酸ピーリングを行うにあたって、より効果を実感するために推奨する頻度は、3〜4週間に1度程度が良いとされています。
この頻度は、肌のターンオーバーの周期に合わせており、より高い効果を実感するためには3〜4週間に1度程度施術を受けるのがおすすめです。
グリコール酸ピーリングは肌のターンオーバーに合わせることを意識すると良いでしょう。
市販のグリコール酸が配合されたピーリングの場合は、製品によって効果的な使用頻度が異なるため、注意書きをチェックして使用するようにしてください。

グリコール酸ピーリングの副作用はある?

グリコール酸ピーリングは、美肌に導く効果も期待される反面で副作用が起こる可能性もあります。
副作用の例としては、赤みやひりつき、ニキビ、色素沈着、肌の乾燥などが挙げられます。
どの症状も一時的なもので、時間が経過するにつれて症状は引いていきますが、もし不安な場合には医師に相談してみてください。

グリコール酸ピーリングの注意点は?

グリコール酸ピーリングの注意点は、2点あります。
1つ目は、グリコール酸ピーリング後は乾燥が気になりやすくなるため保湿の徹底を行う点です。
2つ目は、セルフケアでグリコール酸ピーリングを行う際にはレチノールとの併用を避けるという点です。
2点とも、グリコール酸ピーリング後に敏感になった肌を守るための注意点なので必ず守るようにしましょう。

グリコール酸ピーリングが受けられない人はいるの?

グリコール酸ピーリングは、以下に当てはまる方は受けられないので注意が必要です。

・妊娠中や授乳中の方
・日焼けをしている方
・イボやヘルペスがある方
・元の体質がケロイド体質の方
・ピーリングを受ける部位を3ヶ月以内に手術している方(傷跡が目立つ方)、または擦り傷や切り傷がある方

自己判断できない場合には、カウンセリングで相談の上でグリコール酸ピーリングを行うか決めるようにしましょう。

まとめ

毛穴の黒ずみや開き、ニキビ・ニキビ跡に長い間悩まされている方は多くいます。
いろいろなスキンケアを取り入れても効果を感じられなかった方は、ぜひ今回紹介したグリコール酸によるピーリングを取り入れてみてください。
自分の肌状態にあわせて、グリコール酸ピーリングの濃度を調整して毛穴の黒ずみや開きへのアプローチができます。
また、グリコール酸は肌のターンオーバーにも働きかけてくれるので、より効果の実感を期待できます。
グリコール酸ピーリングが気になる方は一度クリニックで相談してみてくださいね。

この記事の監修

小西 恒 医師
小西 恒

2008年に自治医科大学医学部を卒業。2010年に大阪府立急性期総合医療センター産婦人科に勤務後、2014年に大阪府障害者福祉事業団すくよかで医療部長を務めました。2015年から大阪府健康医療部で地域保健課主査を歴任し、2017年から愛賛会浜田病院産婦人科に勤務。2020年より某大手美容外科で働き、2021年には小倉院と心斎橋御堂筋院の院長を務めました。2023年からはルヴィクリニック院長に就任しています。
【資格・所属学会】
ボトックスビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医、 日本美容外科学会(JSAS) 正会員、 日本産科婦人科学会 会員、 日本産科婦人科学会 専門医、 日本医師会認定産業医、 母体保護法指定医

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