二重埋没(二重整形)について|切開法と違う埋没法のメリットとダウンタイムは?

2023.4.5
美容コラム

アイプチで二重にしているけれど、時間がかかって面倒。
アイプチでまぶたが痒くなった。
二重整形術は、そんな悩みを解決してくれます。
その中でも人気なのは、二重埋没法。
しかし、人気があると言っても、もう一つの二重整形術、切開法とどう違うのかわかりません。
そこで今回は、二重埋没法の特徴についてお話しします。
切開法との違いやメリットを詳しく解説。
リスクやダウンタイムの過ごし方についても、お話しします。

二重整形術の種類

タイプ・種類

二重整形術は、一重を二重にする医療手術です。
外科手術に該当するので、病院やクリニックでしか受けられません。
種類は、大きく分けると、埋没法と切開法の2種類。
どう違うのか見ていきましょう。

埋没法

埋没法は、切開法よりも気軽にできる二重整形術です。
糸でまぶたの皮膚を固定するだけなので、抜糸をすれば、元に戻すことが可能
さらに、医療用の細い糸と針を使用するので、皮膚や血管などの傷が最小限ですみます。
気軽に二重になりたい方や、切開が怖い方におすすめです。

切開法

切開法は、半永久的に二重になりたい方に向いています。
メスでまぶたの皮膚を切開して縫合するので、持続性が高いのが特徴。
加齢や顔の変化で顔がたるむまでは、効果が続きます。
しかし、目頭から目尻までの広範囲を切開するので副作用が強く、ダウンタイムが長めです。

切開法と比較した埋没法のメリット

メリット

メディカルアルファクリニックで行っている二重整形術は、埋没法です。
埋没法にはどんなメリットがあるのか、切開法と比較して、違いを見ていきましょう。

やり直しができる

埋没法は切開法と違い、やり直しができます。
糸で固定しているだけなので、抜糸をすれば元に戻るからです。
施術後に別の二重にしたい場合でも、肌が落ち着いたダウンタイム後なら元に戻せます。
しかし、短期間で糸が切れた場合や切れた糸が残っている場合は、出来るかどうか医師に確認してください。

施術の傷や糸が目立たない

埋没法は、傷跡や糸が目立ちません。
切開法の場合、二重のラインに沿って傷が残ってしまうことも。
埋没法はまぶたの裏側から針を刺して極細の糸で留めるので、仕上がり後は糸がほとんど露出しません。
針を刺した傷跡も1週間くらいで消えるので、目を閉じても気にならなくなります。

ダウンタイムが短い

埋没法は、切開法よりもダウンタイム(回復までの期間)が短いのも特徴。
医療用の細い針と髪の毛よりも細い縫合糸を使用するので、皮膚細胞や血管の傷が最小限で済むからです。
痛みや腫れ、出血などの副作用も軽く、1週間から2週間で済みます。
切開法のダウンタイムが約1カ月かかるのに対し、とても短く済みますよ。

施術費用が安い

施術費用を抑えたい方にも、埋没法はおすすめです。
切開法は切開後に縫合をするので、時間や費用がかかります。
そのため、切開法の相場は15万から40万。
埋没法は縫合だけなので、相場が3万から20万と、とても安価です。

施術の時間が短時間で済む

埋没法は、切開法に比べて施術時間が短く、通院もありません。
切開法は切開と縫合で1時間近くかかりますが、埋没法は糸で留めるだけなので、10分から15分くらいで済みます。
さらに、抜糸のための通院が必要な切開法に対し、抜糸をしない埋没法は、施術をしたら終わりです。

【埋没法と切開法の比較】

  埋没法 切開法
施術方法 糸で留める 切開と縫合
持続性 糸が切れるまで 半永久的
やり直し できる できない
ダウンタイム 1~2週間 3週間~1カ月
残らない 残る場合がある
値段 3万~20万 15万~40万
施術時間 15分くらい 1時間くらい
向き 厚みがあるまぶたには向かない 脂肪を取り除けば
厚みがあるまぶたも可能

メディカルアルファクリニックで行っている二重埋没法

料金

埋没法は、さらに細かく分けられます。
主に瞼板法と挙筋法ですが、独自の埋没法を行うクリニックも。
メディカルアルファクリニックでは、瞼板法と独自のメディカルプラスプレミアムループ法を取り扱っています。
それぞれの違いを見ていきましょう。

瞼板法

瞼板法は、糸のゆるみが起こりにくい埋没法です。
瞼板は、開閉時にまぶたを支える硬い板のようなもの。
瞼板法は、まぶたの皮膚と硬い瞼板を糸で留めるので、しっかりと固定されます。
眼球のすぐ上にある瞼板に結ぶので、幅が狭い二重にしたい方に向いています。

【瞼板法がおすすめの方】

  • 皮膚のたるみが少ない方
  • 安価で二重にしたい方
  • 幅が狭い二重にしたい方

メディカルプラスプレミアムループ

メディカルプラスプレミアムループは、固定力が強い埋没法です。
まぶたの皮膚を瞼板よりも遠い挙筋腱膜移行部に留めるので、幅が広い二重になるのが特徴。
目尻の上のあたりから1本の糸でループ状に留めるので、きれいなカーブに仕上がります。
また、結び目が1カ所だけなので目立ちにくく、腫れなどの副作用も軽く済みますよ。

【メディカルプラスプレミアムループがおすすめの方】

  • 幅が広い二重にしたい方
  • 平行型の二重にしたい方
  • まぶたの周りの皮膚がたるんでいる方

【二重埋没法の施術料金】

スタンダード瞼板法 2点留め(片目) 50,000円
2点留め(両目) 80,000円
3点留め(片目) 100,000円
3点留め(両目) 120,000円
メディカルプラスプレミアムループ 片目 170,000円
両目 250,000円
オプション 脱脂 片目 65,000円
両目 100,000円
安心1年保証 30,000円
自院保障外抜糸 10,000円

(税込)

二重埋没法の注意点

注意

さまざまなメリットがある埋没法ですが、注意点もあります。
リスクや注意点を気にしないでいると、何か起こってからでは遅くなってしまう可能性も。
どんなリスクや副作用があるのか、確認しておきましょう。

二重埋没法のリスク

イメージと違う

仕上がり後の二重が左右で違ったり、イメージと違ったりする場合があります。
原因は元からある顔のゆがみや、医師との認識のズレ。
顔のゆがみも含めて、仕上がりのイメージを医師と具体的に話し合うことが大切です。

眉の形がおかしい

よく話し合って施術を行っても、眉の形が不自然になってしまうも。
二重のラインがゆがんでいたり、顔のゆがみ以上に左右差がひどかったりします。
医師の経験が足りず、技術が足りないのが原因です。
明らかにおかしい場合は、クリニックが修正してくれたり、保証が利いたりする場合もあります。
施術前に、クリニックの失敗時の対応や保証制度について、確認しておきましょう。

糸や結び目が目立つ

施術直後は、糸の部分が目立ちます。
埋没法は、まぶたの内側に糸を埋め込んで外から見えなくするので、そう呼ばれています。
しかし、施術直後は糸や結び目の部分に赤みや腫れの副作用が出るので、目立ってしまうのです。
通常は1週間から1カ月くらいで落ち着いて、目立たなくなります。
しかし、1カ月以上経過しても目立つ場合は、クリニックに相談してください。

糸が取れて目を傷つける

さまざまな原因で糸が緩んだり切れたりして、取れてしまうことも。

  • まぶたが厚く支えきれない
  • 加齢などによって肌がたるむ
  • まぶたを触る癖があり糸を刺激する

糸が切れた場合、元に戻るだけでなく、角膜を傷つけたり、再施術の邪魔になったりする可能性が。
放置しておくのは危険なので、糸が取れたりゆるんだりした場合は、クリニックで相談してください。

拒絶反応が起こる

埋没法を行うと、まれに拒絶反応が起こります。
拒絶反応は、体の中に入った異物を拒んだり排除したりする体の反応。
使用する糸は、医療の現場でも使用されている安全な糸ですが、体が異物と判断してしまうのです。
拒絶反応は抜糸するまで続くので、クリニックで抜糸してください。

施術に制限がある

埋没法の施術を繰り返しできない方もいます。

  • 糸が短期間でゆるんだり切れたりする方
  • 糸が切れてまぶたに残っている方

糸が短期間でゆるんだりたるんだりする方は、まぶたを支えきれていません。
また、切れた糸がまぶたに残っている場合も、糸が邪魔になり施術できない可能性があります。
糸が緩んだり切れたりした場合は、再度埋没法を行えるかどうか、医師に相談してください。

二重埋没法の副作用

埋没法は、さまざまな副作用が表れます。
度合いは軽いものが多く、1週間から1カ月くらいで治まるのがほとんど。
しかし、個人差によって違うので、治まらない方や症状がひどい方は、医師に相談してください。

痛み

麻酔が切れた後に、ジンジンとした痛みが表れます。
2~3日で自然と治まるので、問題はありません。
度合いは個人差によって違いますが、痛みが強い方はクリニックに相談してください。

出血・内出血

針でまぶたを傷つけているので、出血や内出血が起こることも。
まぶたが赤や紫になって目立ちますが、1週間から1カ月近くかけて、徐々に薄くなります。

腫れ・むくみ・熱感・赤み

腫れやむくみは、酸素や栄養素を運んできた血液や体液が原因です。
傷が炎症を起こすと、傷の修復や細菌の排出のために大量に集まるので、腫れやむくみが起きやすくなります。
腫れに伴い、熱感や赤みが表れることも。
施術の2~3日後にピークになり、1週間くらいで落ち着くので問題はありません。

目の異物感

目がゴロゴロしたり、何か入っている感じがしたりする方も。
異物感は、目を開ける筋肉に、糸がかかっておこります。
まぶたが落ち着くと次第に治まりますが、なかなか治まらない場合やひどい場合は、医師に相談してください。

目のチクチク感

異物感ではなく、チクチクと刺さるような感じの場合もあります。
糸が露出した際に感じ、施術直後の場合、医師の技術が未熟だったり留めがズレていたりが原因です。
放置すると角膜を傷つける恐れがあるので、すぐ、医師に相談してください。

つっぱり・引きつれ感

突っ張り感や引きつれ感も、埋没法ではよく起こる副作用です。
糸がまぶたの皮膚を引っ張るので、特に腫れが起こっている施術後にひどく、痛みを感じる方も。
1カ月くらいで治まりますが、引きつれ感がひどい場合は、糸が引っ張っている可能性もあります。
症状が治まらない場合やひどい場合は、医師に相談してください。

化膿

糸を留めた周辺が、化膿することもあります。
傷に細菌が入って、感染したのが原因です。
メイクや二日目のお風呂、プールなど、感染の原因になるものは控えてください。
まぶたが落ち着くまでは、患部の清潔さを保つことが大切です。

二重埋没法を行えない・注意が必要な方

まぶたの状態や体質、希望によっては、埋没法が行えない方がいます。
切開法ならできる方も。
二重整形術ができるかどうか、埋没法と切開法のどちらならできるかなど、医師に確認してください。

行えない方

  • 麻酔アレルギーの方
  • 針や縫合糸のアレルギーがある方
  • ケロイド体質の方
  • 妊娠中の方
  • 妊娠の可能性がある方

注意が必要な方

  • 皮膚炎以外でまぶたがかぶれている方

埋没法が向かない方

  • まぶたの脂肪や筋肉、皮膚が厚い方
  • まぶたがひどくたるんでいる方
  • 埋没法を行って短期間で糸が取れた方
  • 花粉症やアトピー性皮膚炎の方
  • 目やまぶたをこする癖がある方
  • 眼瞼下垂の方

ダウンタイムの過ごし方

カレンダー・ダウンタイム

埋没法は、切開法よりも副作用やダウンタイムが軽めなのも魅力。
しかし、軽くてもさまざまな注意が必要です。
ダウンタイムの過ごし方について、大丈夫なことや駄目なことを確認しておきましょう。

入浴・洗顔

施術当日は、洗顔やシャワーで患部をぬらすのはNGです。
入浴も、施術後3日間は体を温めないように、シャワーで済ませてください。
湯船につかりたい場合は、3日後からぬるめのお湯に短時間なら大丈夫です。
1週間以上過ぎれば、通常通りの入浴ができます。

メイク

メイクは、まぶたがある程度落ち着くまで、1週間ほど控えてください。
メイクをすると患部に細菌が入り、感染症になる可能性があります。
スキンケアは、目やまぶたの周りを避ければ大丈夫です。

コンタクト

施術後3日間は、コンタクトを使用できません
眼鏡の用意を忘れずに行ってください。
3日過ぎればコンタクトを使用できますが、まぶたを強く引っ張ると、糸が緩んだり切れたりする可能性があります。
まぶたを引っ張らないでコンタクトを入れるか、まぶたが落ち着くまで眼鏡を使用してください。

運動

激しい運動を行うと、体温が上がり血行が良くなります。
腫れや出血、赤みなどがひどくなるので、施術後10日間は控えてください。
ストレッチや体の曲げ伸ばし程度の軽い運動ならば、問題はありません。

飲酒

お酒を飲むと、血の流れが良くなります。
痛みや腫れ、出血や内出血など、さまざまな副作用がひどくなるので、施術後1週間は控えてください。

その他

施術後は、まぶたが落ち着くまで、清潔にしなくてはなりません。
海やプール、温泉や入浴施設などのさまざまな人が使用する場所は、控えてください。
患部に細菌が入り、感染症やそのほかの副作用が起こる場合があります。

二重埋没法でよくある質問

Q&A

痛みはどれくらいですか?

施術中は麻酔をするので、触れられている感じがする程度です。
施術後は、ジンジンとした痛みを感じますが、2~3日で治まります。

施術当日に気を付けることはありますか?

アイメイクやコンタクトの着用、車の運転などは控えてください。
施術後は、洗顔やコンタクトの着用ができません。
忘れずに眼鏡を持参してください
また、当日はまぶたの腫れや痛みの副作用が起こり、視界に支障が出る可能性があります。
車の運転は危険なので、行わないでください。

埋没法の持続期間や取れかけのサインは?

埋没法は、糸が切れたり緩んだりしなければ、何年も持続効果があります。
個人差によって違いますが、5年や10年効果が続く方も。

施術の数年後に違和感を持った場合、糸が緩んだり切れたりしている可能性があります。

・ゴロゴロ感やチクチク感を感じる
・二重のラインが以前より浅く感じる
・二重ラインのほかにもラインがある

放置すると角膜を傷つける恐れがあるので、目に異物感を感じたら、医師に相談してください。

気軽に行える二重埋没法で望んだ形を手に入れよう

二重埋没法は、やり直しができたりダウンタイムが軽かったりとメリットが多く、切開法よりも気軽にできる施術です。
しかし、施術直後は、さまざまな注意点があります。
注意事項を守らないと、腫れや痛みがひどくなったり、感染症を起こしたりする可能性も。
注意しながらダウンタイムを過ごした後は、魅力的な二重で過ごしてくださいね。

この記事の監修

小西 恒 医師
小西 恒

2008年に自治医科大学医学部を卒業。2010年に大阪府立急性期総合医療センター産婦人科に勤務後、2014年に大阪府障害者福祉事業団すくよかで医療部長を務めました。2015年から大阪府健康医療部で地域保健課主査を歴任し、2017年から愛賛会浜田病院産婦人科に勤務。2020年より某大手美容外科で働き、2021年には小倉院と心斎橋御堂筋院の院長を務めました。2023年からはルヴィクリニック院長に就任しています。
【資格・所属学会】
ボトックスビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医、 日本美容外科学会(JSAS) 正会員、 日本産科婦人科学会 会員、 日本産科婦人科学会 専門医、 日本医師会認定産業医、 母体保護法指定医

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