肌治療のおすすめ施術|ダーマペンの効果について|毛穴やニキビ跡に効くの?

2023.3.16
美容コラム

長年丁寧にケアしているのになかなか改善しない肌トラブルはありませんか?

肌表面をボコボコして見せる毛穴の開きやニキビ跡はいろいろ試しても効果が感じられず、治らないものだと諦め気味の方も多いのはないでしょうか。

ぽっかり開いた毛穴や、肌の奥まで傷が到達しているニキビ跡は、ダーマペンで肌の奥から治療していきましょう。
ダーマペンの仕組みや期待できる効果、気になる痛みやダウンタイムについて解説しています。

ダーマペンとは?

ダーマペンとは、近年大変人気のある美容医療です。
自己流のケアではなかなか改善が難しい、毛穴の開きやニキビ跡などを改善し、肌の凹凸をなめらかにする効果が期待できます。
ダーマペンの治療は極細針で小さな穴をあけて傷をつくります。

傷を修復するための自然治癒力を利用し、内側から肌質を整えていくため、
毛穴やニキビ跡以外にもさまざまな肌悩みの解消に期待できるのです。

メンズ美容医療でもダーマペンを用いた毛穴やニキビ跡の治療に人気が高まっています。

ダーマペンで肌質改善ができる?

ダーマペンの治療によって、肌のターンオーバーが整います。
ターンオーバーが整い肌の再生能力が高まることで、治療後の肌内部には治療する以前よりも新しい細胞が増えていきます。
新しい細胞は古い細胞よりも美肌に欠かせないコラーゲンやエラスチンを生成する力が活発です。

治療を繰りかえすうちに細胞が生まれ変わり、肌悩みの改善、かつ、肌質の改善やなめらかな肌触りへの変化も実感できます。

ダーマペンの仕組み

ダーマペンは先端に極細針がついたペン型の機器を高速振動させ、肌に微小な穴を開けます。

ダーマペンの針は髪の毛よりも細く、肌に開ける穴も極めて小さな穴です。
クリニックできちんとした施術を受ければ、傷はとても小さく、傷跡が残る心配はありません。
肌は、ダーマペンでできた傷を修復しようと活発に働きます。
この自然治癒力(創傷治癒)を利用して、肌のターンオーバーを整え、正常な肌の状態に整えるのがダーマペンの治療です。

皮膚は、私たちの目に見えている部分である「表皮」、表皮の内側の「真皮」、さらに奥の「皮下組織」と3層構成です。

肌の奥、真皮には肌細胞を活発にしたり、新しい細胞を生み出したりと司令塔の役割をする線維芽細胞(せんいがさいぼう)があります。

肌の弾力や保湿効果を保ち、美肌に欠かせないコラーゲンやエラスチンといった美肌成分の生成には線維芽細胞の働きが大きく関係しているのです。

通常、線維芽細胞の働きや、コラーゲン・エラスチンの生成は加齢とともに減少します。

自己流のケアではいまいち効果が感じられないのは、肌の再生力の衰えにも原因があります。

ダーマペンは極細の針で肌表面だけでなく、肌を生み出す重要な真皮層に届く深い穴を開け、線維芽細胞に刺激を与えます。

肌の機能を高め、新しい肌細胞を生み出すので、肌の内側から生まれ変わったように気になるトラブルを改善に導くのです。

また、ダーマペン治療の大きな特徴は、施術で開けた肌に美容成分を導入できることです。
肌悩みに合わせた有効成分を直接肌の奥に届けるので、肌トラブルの改善を早める効果や高い美肌効果が得られます。

最新機種ダーマペン4がすごい

最新型のダーマペン4は、ペン先の針は16本あり、1秒に1920個の穴が開けられます。
針の最大深度は3.0mmまで設定できます。

ひとつ前のモデル、ダーマペン3は12本の針で1秒間に1300個の穴を開け、針の最大深度が2.5mmでした。

ダーマペン4は短時間でより多くの穴を深く開けられるようになったこともあり、
よりいっそう有効成分の浸透を可能にし、高い美容効果も得られます。

ダーマペンで開けた穴がふさがるまでの時間は、一般的にはわずか数分から数時間と言われています。
そのゴールデンタイムに、開けた穴を利用し日頃のスキンケアよりも効率的に成長因子やヒアルロン酸を肌の奥まで届けるので弾力やハリ、うるおいがいつも以上に実感できるでしょう。

ダーマペンはペン型で目周りや小鼻など細かい作業を得意としていますが、
ダーマペン4は針を刺す速度も5段階で調節できるようになり、さらに肌状態や部位に合わせた治療が可能になりました。

ダーマペンの治療にかかる時間も短縮されたことに伴い、痛みを感じる時間も短くなったことから、耐えられないような強い痛みを感じる方も少なくなっています。

ダーマペンはどんな効果が期待できる? 

女の子と効果

ダーマペンは肌の自己治癒力を利用し、時間をかけながら自ら美しい肌に戻ろうとします。
細胞の自然治癒力には、多くの肌トラブルを改善する力があります。
それぞれの肌悩みを改善するメカニズムを見ていきましょう。

ニキビ跡やクレーターの改善

ニキビ跡やクレーターは、
炎症が深くまで達し真皮に傷をつけてしまったり、ニキビをつぶした時に周りの肌組織を壊してしまったりしたことが原因です。

真皮にまで深く入った傷は、スキンケアや軽いピーリングなどの表面上のケアでは到達せず、改善は難しいでしょう。

ダーマペンは肌の奥、真皮に働きかけることができます。
真皮にある線維芽細胞を活性化させ美肌成分を生成、肌の再生を促すダーマペンなら、真皮層にできたニキビ跡やクレーターの傷を修復できるのです。

ニキビ跡やクレーターは深い傷であるため、複数回の治療が必要になる場合が多いです。
少しずつではありますが治療回数を重ねるごとに、溝が浅くなったり、肌表面の凹凸がなめらかになったりしていく様子を見て効果が実感できるはずです。

また、導入する美容成分(薬剤)のなかには、美白効果が期待できるものもあります。
色素沈着しシミのように残ってしまったニキビ跡を薄く目立たなくしていく効果も期待できます。


開いた毛穴の改善

ダーマペンは、ぽっかりと開いてしまった毛穴の治療にも効果的です。

開いた毛穴を改善するには、毛穴に詰まった老廃物を取り除き、ゆるんでしまった毛穴を引き締める必要があります。

厄介なことに、毛穴の詰まりを取り除いただけでは一度開いてしまった毛穴は元の状態に戻りません。

ダーマペンの治療は、真皮の肌組織の新陳代謝を活発にします。
肌のターンオーバーを整え、新しい細胞と入れ替えることで弾力のある肌になり、毛穴の開きが引き締まり目立たなくなってきます。

ターンオーバーが整った健康な肌は、皮脂と水分のバランスが良く角栓が溜まりづらくなります。
さらに、老廃物を自然に排出する働きも活発に作用し、再び毛穴の開きに悩むことのない肌質への改善も期待できます。

しわやたるみの改善

しわやたるみは加齢とともに線維芽細胞の機能が衰え、ハリや弾力に欠かせないコラーゲンやエラスチンが生成されなくなるのが原因です。

肌の老化は年齢だけでなく、紫外線の影響やストレスなどで活性酸素が多くなることでも加速します。

ダーマペンで線維芽細胞を活性化することで、コラーゲンやエラスチンが生成されます。
コラーゲンやエラスチンは肌のハリと弾力に重要な美容成分であるため、しわやたるみの改善に直結します。

また、線維芽細胞は高い保湿効果のあるヒアルロン酸も生成します。
ダーマペン治療後はヒアルロン酸の影響で保湿効果が高まります。
十分に保湿されたうるおいのある肌は、乾燥が原因の小じわも目立たなくします。

ダーマペンの治療を重ね、ターンオーバーが正常化した状態をキープすることにより、たるみやしわの気にならない肌状態も続きます。

しみやくすみの改善

しみやくすみは、肌のターンオーバーが乱れ、過剰に生成された「メラニン」が肌の外に排出されず、肌表面に滞ることが原因です。

ダーマペンの治療で肌のターンオーバーが改善されると、新しい細胞がどんどん古い角質を押し出します。
古い角質層にとどまっていたメラニンを含む細胞も自然に排出されるため、肌のトーンアップやシミの改善に繋がるのです。

くすみやシミが気になる方は、ダーマペンの治療のあとに高濃度ビタミンCを導入するとより効果的です。

二の腕のブツブツや妊娠線の治療にも効果が期待できる

ダーマペンの治療範囲は顔だけでなく、体への治療も可能です。
背中のニキビ跡などのほか、毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)という二の腕のブツブツした毛穴、妊娠線の改善も効果が期待できます。

傷を修復する効果が高いので、真皮層よりさらに深くまで断裂しているような肉割れにも効果的です。
ダーマペンの治療が可能な範囲はクリニックによって異なります。
カウンセリングの前にホームページや電話で確認しておきましょう。

ダーマペンのメリット

ダーマペンの治療には以下のメリットがあります

痛みが少ない

ダーマペンの治療は表面に麻酔を塗布して行うこともあり、他の美容医療に比べて痛みが少なく済みます。

針を刺すと聞くと怖い印象を持つかもしれません。
しかし、ダーマペン4は医療用の中でも特に細い33Gの針を採用しており、振動しながら高速で刺していくため施術中の痛みはさほど強くありません。

もちろん痛みの感じ方には個人差があり、針の深さや施術箇所によっても差が出ますが、
麻酔がしっかり効いた状態であれば、ほとんど痛みを感じない方もいます。

表面麻酔を塗布した後に長めに時間を置いてから治療を始めるなど対応してくれるクリニックもありますので、
痛みに弱い方、心配な方は事前に相談しておくと安心です。

ダウンタイムが短い

ダーマペンのダウンタイムは1週間ほどです。
ダウンタイムの症状も当日のヒリヒリした痛みや腫れ、赤みなどと軽めで大体1日~数日で治まります。

翌日からメイクも可能です。

ダーマペンの施術で導入する人気の美容成分(薬剤)

ダーマペンに合わせた人気の美容成分を紹介します。 

ヴェルヴェットスキン

ダーマペンの治療後すぐに、マッサージピール「PRX-T33」という薬剤を導入、
肌の奥にある線維芽細胞に刺激を与え、肌細胞の再生とコラーゲンの生成を強力に促します。

ハリやたるみ、乾燥小じわの改善に効果的です。
配合のこうじ酸の効果により、美白効果やニキビ跡の色素沈着の改善にも期待できます。

ウーバーピール

マンデル酸、乳酸、ヒアルロン酸、ビタミンAなど、
角質を剥離させ、新陳代謝を高める成分を多く含んだ薬剤です。
毛穴の詰まりを取り除き、開いた毛穴の改善に効果が期待できます

ニキビの抗炎症・殺菌効果があり、ニキビのできにくい肌状態に整える働きもあります。

ダーマペンは何回の施術で効果がでるの?

ダーマペンは自然治癒力を利用して徐々に肌をきれいにしていきます。
変化の表れ方も自然で、治療したことを周りに気付かれにくいのもメリットです。

くすみの改善を目的とする場合に1回の治療で効果を感じる方もいますが、
ニキビ跡や毛穴など肌の凹凸の治療・改善となると、5〜6回目に効果を実感し始める方が多いです。
もちろん、実感の度合いには求める効果や肌状態によって個人差があります。

段階的に改善していくことを理解して、効果的な治療計画を立てていきましょう。

また、肌悩みの改善後も、定期的なメンテナンスとしてダーマペンの治療を受けるのも有効です。
ダーマペンの効果は永久ではないものの、定期的に治療することで、良い肌状態をキープできます。

ダーマペンにデメリットはある?

ダーマペンの治療には以下のようなデメリットがあることを知っておきましょう。

一時的に肌のバリア機能が低下する

ダーマペンのダウンタイムの過程で、肌の乾燥を感じる場合があります。
一時的にバリア機能が低下することで、保水力が下がるのが原因です。

肌内部では治療前よりも線維芽細胞が活発になっています。一週間ほどで肌のターンオーバーが整い、うるおいやハリのある肌を実感できるでしょう。

肝斑が悪化する可能性がある

肝斑は非常に刺激に弱いシミの一種です。
ダーマペンの刺激によって濃くなる可能性があります。

肝斑に合わせて針の深さを調節したり、トラネキサム酸などを合わせたりと適切な治療法の提案ができますので、正しい知識のある医師に依頼しましょう。

ダーマペンはやめたほうがいいって本当?

最近話題のセルフダーマペンは費用がかからず自分ででき手軽な印象ですが、実はとても危険です。

肌に穴を開けるという点は同じですが、穴の深さや数、効果はクリニックで受けるダーマペンの治療とはまったく異なります。

セルフダーマペンは肌に垂直に針を刺すことが難しく、斜めに穴を開けてしまった場合、肌に深い傷を残してしまいます。
肌内部についた傷は肌の凹凸の原因です。

セルフダーマペンをする以前の肌より状態が悪化したと後悔する方も増えています。

期待した効果を得るためにも、クリニックや美容皮膚科で、医療資格を有する施術者から受けましょう。

また、肌が弱っているときにダーマペンを受けて後悔している方もいるようです。
ダーマペンは、肌の細胞を活性化させる効果がありますが、肌が弱っている時、ニキビの炎症がひどい時は治療に適した肌状態とはいえません。

治療に適した肌状態であるか、他に良い治療法がないか、医師とよく相談して決めていけば後悔のない治療が可能です。

メディカルアルファクリニックならではのメリット

当院では、ご希望の方には麻酔クリームを無料で塗布しています。

また、ダーマペン治療後のクーリングではリジェンスキンSRSマスクパックプラスを使用しています。
治療後の肌の弾力や自己治癒力を高める「成長因子」をたっぷり配合したパックで、効果を引き上げるサポートができます。
 

ダーマペンの注意点

ダーマペンの施術前後には注意点があります。

施術前

ピーリング剤やピーリング成分を含む化粧品、高濃度ビタミンの使用は、施術前一週間は控えてください。

施術後

施術後の肌は非常に敏感です。
紫外線の影響を受けやすいので、日々の紫外線対策を徹底しましょう。

スキンケア、メイクは12時間後から可能です。
日焼け止めも施術当日は使用できません。お帰りの際の紫外線対策として帽子やマスクなどをご持参いただくと安心です。

入浴や飲酒は血行を促進するため、肌の赤みを悪化させる可能性があります。
当日は控え、翌日からは可能です。シャワーは施術当日から問題ありません。

ダーマペンの治療による副作用

治療後に肌のヒリヒリ感、かゆみ、赤み、内出血の副作用が現れる場合がありますが、
ほとんどが翌日〜1週間ほどで落ち着きます。

また、施術箇所に皮むけが起こることもあります。
ダーマペンの治療によって肌が再生していく過程で起こる症状で、1週間程度で治ります。

ダーマペンの治療のあとは、非常に肌がデリケートな状態です。
擦るなどして刺激を与えてしまうと炎症が悪化する原因になります。
むずがゆさや痛みがある場合は、冷やしたタオルで優しく抑えて落ち着かせましょう。

痛みがひどいなど違和感がある場合は、早めにクリニックに相談してください。

施術が受けられない方

  • 金属アレルギーの方
  • ケロイド体質の方
  • 肌荒れや炎症のひどいニキビがある方
  • 出血傾向のある方(抗血小板凝固薬の内服など)
  • 局所麻酔アレルギーの方
  • 妊娠、授乳中の方

安全に治療を受けるため、持病や気になる症状がある方はカウンセリングで相談しましょう。

よくある質問

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ここでは、ダーマペンに関するよくある質問におこたえしていきます。

ハーブピーリングとの違いはなんですか?

ダーマペンとハーブピーリングは、どちらも肌の凹凸をなめらかにする効果が期待できる治療法です。

ハーブピーリングは自己治癒力を利用します。肌に植物性の小さなトゲを入れ、肌がトゲを押し出そうとすることで肌の再生が活発になります。
一緒に老廃物を押し出す働きがあるため、芯のあるニキビを繰り返す方はハーブピーリングでニキビ肌を改善し、その後ニキビ跡をダーマペンで治療する方もいます。

フラクショナルレーザーとの違いはなんですか?

フラクショナルレーザーは、特殊なレンズで単一の波長の光を肌に照射し、目に見えない穴を無数に開けるレーザー治療です。肌のハリや弾力をアップさせニキビ跡を改善します。
熱エネルギーの効果で肌が収縮し、リフトアップ効果も期待できます。

ダーマペンのダウンタイムが約2〜7日なのに対し、フラクショナルレーザーのダウンタイムは約7日〜10日です。

一緒に行うと効果的な治療はありますか?

毛穴の開きにお悩みであれば、ハイドラフェイシャルがおすすめです。
水流の力で毛穴の奥までディープクレンジングできるので、毛穴に詰まった皮脂や老廃物をスッキリ除去します。
ハイドラフェイシャルで毛穴の詰まりを解消し、ダーマペンの治療で開いた毛穴を小さくすることで、毛穴の悩みをより効果的に改善できます。

ダーマペンなら長く悩んでいた肌悩みを解消できます

ダーマペンは再生に重要な肌組織に働きかけるため、毛穴の開きやニキビ跡など、長年肌に残っている傷の治療に効果を発揮します。

ダウンタイムも短く、比較的挑戦しやすい美容医療です。

毛穴の開きやニキビ跡を改善してなめらかな肌を望む方は、ダーマペンでの治療を一度検討してみてください。

この記事の監修

小西 恒 医師
小西 恒

2008年に自治医科大学医学部を卒業。2010年に大阪府立急性期総合医療センター産婦人科に勤務後、2014年に大阪府障害者福祉事業団すくよかで医療部長を務めました。2015年から大阪府健康医療部で地域保健課主査を歴任し、2017年から愛賛会浜田病院産婦人科に勤務。2020年より某大手美容外科で働き、2021年には小倉院と心斎橋御堂筋院の院長を務めました。2023年からはルヴィクリニック院長に就任しています。
【資格・所属学会】
ボトックスビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医、 日本美容外科学会(JSAS) 正会員、 日本産科婦人科学会 会員、 日本産科婦人科学会 専門医、 日本医師会認定産業医、 母体保護法指定医

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