BBL光治療とは!?メリット・デメリット・副作用などを解説

2023.4.10
美容コラム

ニキビ、シミなど女性のさまざまな悩みを解決するBBL光治療をご存知でしょうか。

BBL光治療を利用すれば、長年悩まされ続けてきたお肌の悩みを解決していけるかもしれません。
BBL光治療にはメリットも多々ある一方でデメリットや副作用もあります。
BBL治療を正しく知っておけば、デメリットや副作用を怖がることなく、安心して治療を受けられるでしょう。

本記事ではBBL光治療とはどんな治療なのか、メリットやデメリットも併せてご紹介します。
これからBBL光治療を受けていきたいとご検討の方はぜひ本記事を一読いただいた上でBBL光治療を検討してみてください。

BBL光治療とは?

まずは、BBL光治とはどのような治療なのかについて知っておきましょう。
BBL光治療とは、光熱エネルギーの力を活用して肌のさまざまな悩みにアプローチしていく治療となります。

BBLとはブロードバンドライトの頭文字をとったものです。
410〜1400nmの幅広い波長を使用して治療ができるという点が特徴で、施術の内容によって数種類のカットフィルターを使って波長を調節し、治療目的に合わせて光線エネルギーの調整をしていきます。

BBLは、アメリカの医療機器メーカー・サイト社のもので、最新鋭の医療機器の中でも多くのクリニックから信頼されています。
日本で行われる光治療の中心はフォトフェイシャルとされています。
しかし、BBLはフォトフェイシャルの約5倍の威力があるといわれており、このことから『キング・オブ・レーザー』とも呼ばれています。

また、特定の部分にのみ光線を当てることができるフィネスアダプタ―も3種類あります。
治療範囲によってこれを取り付けていけば、光の照射範囲を調整できます。
確実に治療したい部位に治療ができるほか、光照射を避けたい部位を確実に避けられます。
これまでは広範囲の照射を避けられなかった微小な範囲もスポット照射ができるという点もポイントです。

BBL光治療のメリット

BBL光治療のメリットは全部で3つあります。
1つ目は同時に複数の肌トラブルの治療が可能であるという点です。

これまでは、シミ、ニキビ、たるみなどそれぞれのお悩みによって治療を細かく変える必要がありました。
そうすると、次の治療までに時間が空いてしまう、前の治療のダウンタイムなどによって次の治療を予定通りに受けられないということがあります。

しかし、BBL光治療ならば、この治療機器のみで、さまざまなお悩みに対して治療ができるので、早期にお肌の悩みの解決へとつなげられるといえます。

2つ目がダウンタイムがかなり短いという点です。
光治療の代表でもあったフォトフェイシャルの場合、短いとはいえダウンタイムがしっかりとありました。
しかし、BBL光治療ではダウンタイムがフォトフェイシャルと比較してもかなり短いです。

そのため、治療後30分ほど経過すればメイクもできてしまいます。
長期間の休みが取れないからダウンタイムを気にしてこれまで治療を受けられなかったという方や、周囲に気づかれたくないという方にもおすすめな治療です。

3つ目は不必要な肌トラブルを抑えられる点です。
これまでの光治療ではアダプターの種類がそこまで多くなく、小さい範囲の治療であっても広範囲への照射が必要となり、健康な肌の肌トラブルを起こすリスクがありました。

しかし、BBL光治療では、前述したようにアダプターが複数あるので、光の照射範囲の調節が可能です。
微小範囲の施術で健康な肌にトラブルを起こすリスクが格段に低くなっています。

BBL光治療が改善が見込める症状

BBL光治療では、1つの治療でさまざまな症状の改善が見込めます。
BBL光治療で改善できる症状と、なぜBBL光治療でこの症状が改善できるのかを1つずつ詳しく解説していきます。

①シミ・そばかす

BBLの光線エネルギーが肌の奥にある、シミの原因となるメラニンを破壊することによってシミやそばかすの改善効果が期待できます。
光線エネルギーに反応したメラニンは徐々に肌の上部に上がっていき、最終的にかさぶたのようにぽろっと取れます。

②くすみ

BBLの光線エネルギーによって肌の深層部分を温めてくれます。
温められたことによって新たなコラーゲンを産生してくれるため、この作用によって肌の色むらが整えられるのでくすみの改善が期待できるのです。
また、同時に肌にハリとツヤがでてくるので、くすみが改善されたと実感できるのです。

③しわ

肌に光線エネルギーを照射すると、皮膚の真皮層に作用して肌の弾力を保つ効果のあるコラーゲンやエラスチン・ヒアルロン酸を活発に作り出してくれます。
これによって保湿量がアップするので、肌の内側からハリや潤いをもたらし、しわの改善を期待できます。特に、小じわに対しては高い効果が期待できます。

④ニキビ・ニキビ跡

BBL光治療で扱うブロードバンドライトは、410〜1400nmと幅広い波長が出せることが特徴です。
この幅広い波長を利用することで、アクネ菌というニキビの原因菌に対する殺菌作用、ニキビの赤みを抑える抗炎症作用、皮脂の分泌抑制作用が期待できます。
この結果として、ニキビの改善が期待できるのです。

また、ニキビ跡についても肌のコラーゲンを生成してくれるのでいわゆるクレーターといわれる肌の凹凸が滑らかになります。

⑤たるみ

ブロードバンドライトを真皮層に照射すると線維芽細胞が活性化します。
これによって肌が引き締まり、たるみの改善へと効果が期待できるのです。

⑥赤ら顔

ブロードバンドライトの光はヘモグロビンの赤色に反応してくれます。
これによって毛細血管が収縮します。赤ら顔とはもともと毛細血管の拡張によって毛細血管が透けて見えていることによって顔が赤く見える状態のことを指します。
BBLを照射することにより毛細血管が収縮し、結果として顔の赤みが改善されるのです。

⑦毛穴の開き

真皮層に光を照射すると、コラーゲンやエラスチン・ヒアルロン酸といった物質の生成を助けてくれます。
これらの物質は肌に弾力やハリをもたらしてくれます。
毛穴の開きは肌の弾力やハリが戻るため、毛穴を引き締めてくれます。

BBL光治療のデメリット

メリットが多いBBL光治療ですが、デメリットもあります。

BBL光治療のデメリットや副作用の正しい知識をここでおさえておきましょう。

まずは、BBL光治療のデメリットです。BBL光治療のデメリットは3つあります。

1つ目はBBL光治療の効果が見られないシミがあるという点です。

後天性メラノサイトーシス(ADM)は肌の真皮層という、通常のシミよりも深い部分にメラニン色素が沈着しているためBBLの光線にメラニン色素が反応しにくいとされています。そのため、後天性メラノサイト―シスであった場合には治療効果が期待できません。

2つ目は1度の治療のみで高い効果が期待できないという点です。

BBL光治療は通常、3〜4週間間隔で計5回以上の治療が推奨されているため、1度の治療で劇的な変化は期待できません。例えばシミ取りレーザーを使えば1度の治療でも劇的な改善効果が期待できますし、たるみの治療においては切開を伴う治療の方が1度の治療で長期的に効果が維持できます。

何度も治療をしなくてはならないので時間がかかります。ほかにも費用の負担もあります。

3つ目は治療ができない方もいるという点です。

光線を使う治療であるため、光線過敏症の方は治療が受けられません。ほかにも、皮膚にイボ・ヘルペスなどがある方や、日焼けをしている方も治療ができません。

また、他の美容医療メニューと同様に妊娠中の方も治療はできないので注意しましょう。

BBL治療の副作用

BBL光治療にはいくつかの副作用があります。

BBL光治療によって起こる副作用は他の施術よりも比較的少ないといわれています。
最も多くの方が経験する副作用が施術の数時間後に起こる軽い赤みやヒリヒリ感です。
特に、光線に弱い肌の方ですと赤みや腫れ、かゆみといった症状が顕著に表れます。

上記以外に特におさえたい副作用が2つあります。

1つ目は皮膚の色素沈着が起きたり肝斑が濃くなったりすることです。
特にもともと肝斑や色素沈着があるという場合には、これらが濃くなってしまう可能性があります。

肝斑や色素沈着は、そもそも紫外線や外部刺激を受けることでメラニンが増殖してしまい、濃くなる性質があります。
そのため、本来ならば、肝斑や色素沈着の治療には、レーザー治療や光治療は禁忌となっているのです。
シミと思って受けたものが実はシミではなく肝斑だった、あるいはシミに肝斑が混在しているケースもあります。
そのため、光線治療を受けたことによって色素沈着ができたあるいは肝斑やシミが濃くなったというケースもあるのです。

2つ目はビニール肌です。ビニール肌とはビニールのような肌になってしまうことです。
ビニールと同じなので一見するとパンと張っていてつやつやな肌に見えるかもしれません。
しかし、触ってみるとガサガサしていたり、弾力が無くて硬くなったりしています。

光線治療を長期間、高出力で続けてしまうことによって、角層が失われた状態が続いてしまうので、その結果として肌の水分バリア機能が無くなり、肌が乾燥しやすくなるのです。
これらの副作用が起こる可能性があるということを考慮したうえで治療を検討しましょう。

BBL光治療の推奨治療回数

BBL光治療の推奨回数は、3〜4週間間隔で計5回以上です。
多くの医療機関では月に1回の治療を推奨しています。
また、この間隔で治療をして、症状が改善したとしても1~2カ月おきに治療を継続すれば効果が長く続くといわれています。

BBL光治療のダウンタイム

今まで光治療の主流にもなっていたフォトフェイシャルよりもダウンタイムがないとはされていますが、BBL光治療のダウンタイムは全くないというわけではありません。
ダウンタイムとして最も出やすいとされているのが治療直後の照射部位への赤みです。
とはいえ、ほんの少しなので人によっては気づかなかったり、お化粧で隠せたりできます。
ほかにも、日焼け後のように照射部位が熱く火照った感じがすることもあります。
どちらの症状にしても数時間程度で落ち着いてくるのが一般的です。

シミの治療をBBL光治療で行った場合には治療をした部位が、黒く浮き上がるように反応することもあります。
こちらについても1週間程度で剥がれ落ちて目立たなくなります。

まとめ

BBL光治療は1つの治療機器でさまざまな症状の改善が期待できる美容医療メニューです。
その一方で副作用やデメリットもあるという点を理解したうえで治療を検討してみましょう。

メディカルアルファクリニックのBBL光治療は丁寧なカウンセリングと医師の診察によって自分の状態にマッチした施術かをチェックしてから施術をしてくれます。
施術料金も初回は安く設定されているので金銭的な負担も少なく施術ができます。

他の施術とも合わせて施術ができるので、より自分の肌の悩みに合った治療が可能です。
BBL光治療を受けたいとお考えの方は、メディカルアルファクリニックへお気軽にご相談ください。


この記事の監修

小西 恒

2008年に自治医科大学医学部を卒業。2010年に大阪府立急性期総合医療センター産婦人科に勤務後、2014年に大阪府障害者福祉事業団すくよかで医療部長を務めました。2015年から大阪府健康医療部で地域保健課主査を歴任し、2017年から愛賛会浜田病院産婦人科に勤務。2020年より某大手美容外科で働き、2021年には小倉院と心斎橋御堂筋院の院長を務めました。2023年からはルヴィクリニック院長に就任しています。
【資格・所属学会】
ボトックスビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医、 日本美容外科学会(JSAS) 正会員、 日本産科婦人科学会 会員、 日本産科婦人科学会 専門医、 日本医師会認定産業医、 母体保護法指定医

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