ボトックスのデメリット|エラ注射のリスクや打ち続けるとどうなるか解説

2025.12.27
美容コラム

ボトックス注射の基本と仕組み|顔・エラ・おでこ・眉間への効果とは

ボトックス注射とは、ボツリヌス菌から抽出されたタンパク質(ボツリヌス毒素)を極微量注入し、筋肉の動きを一時的に抑制する施術です。これにより、しわの原因となる表情筋の収縮を抑え、額や眉間、目尻などに現れる「表情じわ」を改善します。エラ(咬筋)に注射すると、筋肉の厚みが減少し、フェイスラインが引き締まって小顔効果が得られます。注射後2〜3日で効果が現れ始め、約2週間で最大効果を発揮し、持続期間は約4〜6か月。アラガン社製などの正規製剤は安全性・純度が高く、韓国製より効果が安定しているとされています。また、ボトックスは多汗症治療や首・肩のコリ改善にも活用されるなど、顔以外の部位にも幅広く応用されています。自然な若返りを目指すマイクロボトックスやリフト効果の高いデザイン注射も人気です。

ボトックスの働きとシワ・表情筋への作用メカニズム

ボトックス(ボツリヌス毒素)は、神経と筋肉の接合部に働きかけて「アセチルコリン」という物質の放出をブロックします。これにより、筋肉の過剰な動きが一時的に抑えられ、シワの形成を防ぐ仕組みです。おでこの横ジワや眉間の縦ジワ、目尻の笑いジワなど、表情筋が関与するしわに特に効果があります。ボトックス注射は肌そのものを引き締めるわけではなく、「動きを止めることでシワを作らせない」という発想の治療です。アラガン社の正規製剤は効果が安定しており、自然な仕上がりを実現します。さらに、マイクロボトックスのように浅い層へ細かく注射する方法では、毛穴縮小・皮脂抑制・軽度のリフトアップ効果も期待できます。副作用としては一時的な違和感や軽い腫れがあるものの、多くは数日で回復します。

顔やエラにボトックスを打つ目的とリフトアップ効果

エラボトックスは、咬筋と呼ばれる顔の側面にある筋肉を縮小させて小顔効果を得る施術です。食いしばり癖や歯軋りのある人は咬筋が発達しており、エラ張りの原因になります。ボトックス注射でこの筋肉の動きを抑えると、エラの厚みが徐々に減り、フェイスラインがシャープに見えるようになります。また、リフトアップを目的として施術されることもあります。効果は2〜3週間後に現れ、持続は4〜6か月。継続的に打つことで筋肉が細くなり、長期的な小顔維持が可能です。アラガン製ボトックスは均一な拡散性を持ち、自然な仕上がりを実現します。ただし、注射位置や量を誤ると頬がこけて見えたり、左右差が出るリスクがあるため、経験豊富な医師の施術が欠かせません。

眉間・おでこ・目尻など部位別の効果の違い

ボトックス注射は、部位によって得られる効果が異なります。おでこでは横ジワを改善し、滑らかな肌質を演出できます。眉間では縦ジワを軽減して、怒って見える表情を和らげます。目尻ボトックスは「笑いジワ」や「目尻のシワ」を浅くし、優しい印象を与えます。また、首ボトックスは広頚筋(首の縦ジワの原因)に作用し、リフトアップ効果をもたらします。肩ボトックスは僧帽筋を緩め、首から肩にかけてのラインをスッキリ見せる目的で用いられることも。顔全体にマイクロボトックスを打つと、皮脂・汗の抑制や毛穴引き締め効果があり、ナチュラルな美肌リフトとして人気です。部位別に適した量と深さを調整することが、自然で若々しい仕上がりの鍵となります。

ボトックスのデメリットと副作用|打ち続けるリスクを理解

ボトックスは即効性が高く人気の施術ですが、デメリットも存在します。代表的なのは、筋肉の動きが制限されることによる表情の硬さ・違和感です。打つ位置や量が多すぎると、笑ったときの動きが不自然になったり、目が小さく見えることもあります。また、まれに腫れ・内出血・軽い頭痛・まぶたの重みなどの副作用が見られるケースも。これらは一時的で数日〜1週間ほどで回復しますが、体質や代謝により効果が強く出すぎる場合もあります。特に、打ち続けると筋肉の動きが弱くなりすぎ、たるみ・萎縮・バランス崩れのリスクが高まります。韓国製など安価な製剤は拡散範囲が広く、副作用が出やすいため注意が必要です。安全に継続するには、アラガン社などの正規製剤を用い、適切な間隔(約4〜6か月)を空けることが大切です。

打ち続けるとどうなる?筋肉の萎縮・たるみ・発汗が増える・表情硬化のリスク

ボトックスを長期間、または頻繁に打ち続けると、筋肉が使われなくなるため萎縮やたるみが起こることがあります。特にエラや頬の筋肉はフェイスラインを支える役割を持つため、過剰に注入すると下顔面がこけたり、皮膚がたるんで見えることがあります。また、表情筋が硬くなることで、笑顔がぎこちなくなる「表情硬化」もデメリットの一つです。さらに、顔や首、ワキなどの多汗症治療においては、一部の汗腺が抑制されることで他部位に発汗が集中する「代償性発汗」が見られるケースもあります。これらのリスクを避けるには、施術間隔を守り、少量ずつ自然に調整することが重要です。

効果が強すぎる・効かないケースとその原因

ボトックスの効果が強すぎる場合、筋肉の動きが完全に止まり「無表情」に見えることがあります。一方で「効かない」と感じるケースもあり、これは筋肉の厚さ・注射位置のズレ・製剤の種類(韓国製など)・免疫耐性などが関係します。体質的にボツリヌスに抗体ができると、効果が弱まりやすくなることも。解決策としては、信頼できる医師のもとでアラガン社製製剤を使用し、適正な単位で施術すること。また、マイクロボトックスやスキンボトックスなど、目的に応じた注射法を選ぶことで自然な表情を保ちながらリフトアップ効果を得られます。定期的な経過観察と調整が、理想的な仕上がりを維持する鍵です。

エラボトックスのデメリットとリスク|小顔効果の裏にある注意点

エラボトックスは、小顔やフェイスラインの引き締めに高い効果を発揮しますが、その裏にはデメリットやリスクも存在します。エラ部分にある「咬筋」は噛み締めや歯軋りに関わる重要な筋肉であり、過剰にボトックスを注入すると筋力が低下し、頬のたるみ・口角の下がり・左右差が生じることがあります。また、注射直後は違和感や軽い腫れ、噛みにくさを感じることもありますが、多くは一時的なもので数日〜1週間で回復します。韓国製の安価な製剤は拡散性が高く、注入範囲が広がりすぎることで不自然な形になることがあるため注意が必要です。安全性の高いアラガン社製製剤を使用し、筋肉量・顔の骨格・エラの張り具合に合わせた適切な単位(40〜80単位)で打つことで、自然でバランスの取れた小顔効果が得られます。

エラボトックスの仕組みと顔の輪郭への影響

エラボトックスは、顔の両側にある咬筋にボツリヌス毒素を注入して筋肉の動きを一時的に抑えます。これにより筋肉が使われにくくなり、約1か月ほどかけて少しずつ縮小。フェイスラインが引き締まり、エラの張りが緩和されます。特に、横から見たときの輪郭がすっきりし、「小顔になった」と感じる方が多い施術です。効果は4〜6か月持続し、繰り返すことで筋肉の体積がさらに減少して安定します。ただし、過度に打つと皮膚が支えを失い、頬の下垂や口元のたるみが強調されることがあります。フェイスラインのリフトアップを併用する「マイクロボトックス」や「糸リフト」と組み合わせることで、自然な引き締めが可能です。注射後は一時的に噛み締めが弱くなりますが、日常生活には支障ありません。

打ちすぎるとどうなる?頬のこけ・たるみ・バランス崩れの症例

エラボトックスを過剰に打ちすぎると、頬のこけやたるみ、左右非対称のフェイスラインが生じるリスクがあります。特に顔が細い方や脂肪が少ない人が高用量(80〜100単位以上)を注入すると、咬筋が急激に小さくなり、皮膚が支えを失って「しぼんだ印象」になるケースがあります。また、筋肉の動きが減りすぎると表情が硬くなり、笑顔や口角の動きがぎこちなくなることも。こうした症例を避けるには、初回は少量からスタートし、2〜3か月後に調整する「段階的施術」が推奨されます。アラガン社製製剤は純度が高く、自然な減少効果が得られるためおすすめです。韓国製や非正規品では効果のばらつきや持続期間の短さが見られることも。必ず信頼できるクリニックで施術を受けることが重要です。

継続注入の注意点|回数・期間・筋肉量のコントロールが鍵

ボトックスを定期的に打ち続ける場合は、適切な間隔と回数が大切です。一般的に、エラボトックスは4〜6か月おきに打つと効果が安定し、筋肉量のコントロールがしやすくなります。打ちすぎると筋肉が過剰に萎縮して皮膚のたるみを招くため、少量ずつ継続するのが理想です。咬筋の厚みや生活習慣(噛み締め・食いしばりの癖など)によって適切な単位は変わるため、医師と相談のうえで調整しましょう。2〜3回目以降は筋肉の動きが穏やかになり、フェイスラインの維持がしやすくなります。エラボトックス後にマイクロリフトや頬のハイフを併用することで、より自然な引き締め効果が得られます。長期間継続しても、間隔と量を守れば元に戻ることも可能で、安全性の高い美容治療といえます。

部位別に見るボトックスの注意点|眉・目尻・おでこ・首・肩のリスク

ボトックス注射は、顔全体だけでなく首や肩などにも施術可能ですが、部位ごとに注意すべき点があります。おでこや眉間では注射位置を誤るとまぶたが下がる・眉が上がらない・額のシワが増えるなどのリスクがあります。目尻ボトックスは、打ちすぎると笑顔がぎこちなくなったり、涙袋が小さく見えることも。首ボトックスは広頚筋への注射によりリフト効果を得られますが、深さを誤ると違和感が出る場合があります。また、肩ボトックスは僧帽筋を和らげて肩こり改善や華奢見え効果が期待されますが、筋肉が弱くなりすぎると姿勢が崩れる可能性も。部位ごとに筋肉の厚みや動きを見極め、アラガン社製のような拡散性が安定した製剤を使用することで、副作用を最小限に抑えられます。

眉・おでこ・目尻のシワ取りボトックスで起こる不自然な変化

眉やおでこ、目尻のボトックスは、シワ改善に効果的な一方で「表情の不自然さ」が出やすい部位でもあります。特におでこのボトックスを打ちすぎると、眉が動かなくなり、まぶたが重く見えることがあります。眉間ボトックスでは、表情が固まって「怒って見える」逆効果になる症例も。また、目尻のシワ取りを広範囲に打つと、笑顔がぎこちなくなりやすいです。これらを防ぐには、筋肉の動きを観察しながら適量を注入することが大切です。マイクロボトックスのように浅く少量で打つ方法なら、ナチュラルにシワを和らげることが可能。リフトアップ効果を同時に狙う場合は、ハイフや糸リフトとの併用が有効です。自然な若返りを目指すなら、「動きを残すデザイン注射」が理想です。

首・肩ボトックスでの注意点|コリ改善と副作用のバランス

首や肩へのボトックス注射は、広頚筋や僧帽筋の緊張を和らげ、肩こり軽減・首のラインの引き締めを目的としています。首への注射では、リフト効果によるフェイスライン改善も期待できますが、過剰に注入すると筋肉の支えが弱くなり、皮膚のたるみや違和感を感じることがあります。肩ボトックスでは、肩の盛り上がりが減り華奢に見える一方で、筋力低下による疲労感を訴える例も報告されています。これらは量の調整や注射部位の選定で防げる副作用です。特に、仕事でデスクワークや運動が多い方は、施術後1〜2週間は負担をかけないよう注意が必要です。医師が首・肩の筋肉構造を正確に理解しているかが、成功と失敗を分けるポイントです。

まとめ

ボトックス注射は、顔・エラ・おでこ・眉間・目尻・首・肩など多くの部位で活用できる万能な美容治療ですが、デメリットやリスクを正しく理解することが大切です。打ち続けると筋肉の萎縮やたるみが起こる可能性があり、適切な間隔と量を守ることが自然な仕上がりの鍵となります。アラガン社製などの正規製剤を選び、経験豊富な医師のもとで施術することで、左右差や表情硬化のリスクを防げます。効果が強すぎる・効かないなどのトラブルは、注射位置や筋肉構造の見極め不足が原因です。マイクロボトックスやリフト施術を併用することで、よりナチュラルな若返りが可能です。無理に頻繁に打たず、継続と調整を意識した美容管理を行うことで、後悔のない美しいフェイスラインを長期間維持できます。

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この記事の監修

小西 恒 医師
小西 恒

2008年に自治医科大学医学部を卒業。2010年に大阪府立急性期総合医療センター産婦人科に勤務後、2014年に大阪府障害者福祉事業団すくよかで医療部長を務めました。2015年から大阪府健康医療部で地域保健課主査を歴任し、2017年から愛賛会浜田病院産婦人科に勤務。2020年より某大手美容外科で働き、2021年には小倉院と心斎橋御堂筋院の院長を務めました。2023年からはルヴィクリニック院長に就任しています。
【資格・所属学会】
ボトックスビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医、 日本美容外科学会(JSAS) 正会員、 日本産科婦人科学会 会員、 日本産科婦人科学会 専門医、 日本医師会認定産業医、 母体保護法指定医

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