上唇のヒアルロン酸注入とは？

上唇のヒアルロン酸注入とは、唇にヒアルロン酸を注射することで、ボリュームを増加させ、ふっくらとした唇を形成する美容施術です。ヒアルロン酸は人体にも存在する成分で、保湿効果が高く、安全性も高いことから美容業界で広く使用されています。特に上唇に注入することで、口元にボリュームを持たせ、自然な形で顔全体のバランスを整えることができます。

多くの人がアヒル口を目指してこの施術を受けます。アヒル口は、唇が軽く突き出す形状で、近年トレンドとして人気が高まっています。また、M字リップを目指して施術を受ける人も多く、上唇の中央が少し下がり、左右が上に向かってカーブを描く形状が特徴です。このような特定のリップラインを形成するため、ヒアルロン酸の注入量や技術が非常に重要です。

また、ヒアルロン酸注入の魅力は施術時間の短さです。通常、10〜20分程度で完了し、ダウンタイムも比較的短いことが特徴です。腫れや内出血といった一時的な副作用はありますが、適切なアフターケアを行うことで、短期間で症状は改善します。施術後は、上唇の輪郭がはっきりし、全体的に若々しい印象を与えることができます。

さらに、ヒアルロン酸注入はエイジングケアとしても利用され、特に唇が薄くなってきたと感じる方には効果的です。年齢とともに唇のボリュームが減少し、輪郭もぼやけがちになりますが、ヒアルロン酸によってその部分を補うことができます。特に人中（鼻の下と上唇の間の部分）が長く感じる場合、ヒアルロン酸を注入してバランスを整えることで、顔全体の若々しさを取り戻すことができます。

ヒアルロン酸注入の効果と持続期間

上唇へのヒアルロン酸注入の効果は、見た目の変化だけでなく、唇の質感も向上させます。ヒアルロン酸は水分を多く保持する性質があるため、注入後は唇が潤いを保ち、柔らかい質感が長続きします。施術直後から効果が現れ、ふっくらとした唇を手に入れることができます。

持続期間については、個人差があるものの、一般的には6ヶ月から1年程度と言われています。ヒアルロン酸は時間とともに体内に吸収されていくため、効果が徐々に薄れていきますが、定期的にメンテナンスを行うことで持続的に効果を楽しむことができます。何cc（何ミリリットル）注入するかは、希望する仕上がりや唇の状態によって異なり、医師とのカウンセリングで決定されます。

持続性に影響を与える要因には、注入したヒアルロン酸の種類や量、生活習慣などが関係します。例えば、代謝が早い人はヒアルロン酸の分解が進むため、持続期間が短くなることがあります。逆に、丁寧なアフターケアを行い、施術後の適切な生活習慣を守ることで、効果がより長く続くこともあります。

また、ヒアルロン酸の量は仕上がりに大きな影響を与えるため、医師の技術が重要です。特にアヒル口やM字リップを目指す場合、必要な量をバランスよく注入することが求められます。あまりにも多く注入すると不自然な仕上がりになり、逆に少なすぎると効果が実感できないこともあるため、医師とのコミュニケーションが非常に重要です。

施術時間とダウンタイムはどれくらい？

ヒアルロン酸注入の施術時間は非常に短く、通常は15分から30分程度で完了します。施術前のカウンセリングや、麻酔クリームの塗布を含めても、1時間以内に全てのプロセスが終了することがほとんどです。このため、忙しい人でも気軽に施術を受けられる点が大きなメリットです。

一方で、ダウンタイムについては、施術後1週間から2週間ほどかかることがあります。ダウンタイム中は、腫れや内出血が見られる場合があり、人によっては少し唇が硬く感じることもありますが、これらの症状は時間とともに改善していきます。特に施術後の最初の数日間は腫れが強く出ることがあり、唇が普段よりも厚く見えることがありますが、これは一時的なものです。

ダウンタイムを少しでも短くするためには、アフターケアが重要です。例えば、冷却パックを使用して腫れを抑えたり、患部を刺激しないように注意することが大切です。また、施術後はできるだけ激しい運動や、サウナ、長時間の入浴など、体を温めすぎる行為を避けることが推奨されています。これらを守ることで、ダウンタイム中のトラブルを防ぐことができます。

さらに、化粧についても注意が必要です。施術後すぐに唇に化粧を施すことは避け、ダウンタイムが落ち着くまで待つことが理想的です。腫れが引いた後であれば、通常通りの化粧が可能となり、唇の美しい形状を最大限に活かすことができます。

上唇ヒアルロン酸注入のデメリットとは？

ヒアルロン酸注入には多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。特に、上唇に施術を行う際にはいくつかのリスクや注意点を理解しておくことが重要です。デメリットとして挙げられるのは、主に施術後の腫れや内出血、効果の持続期間が限られている点、さらには技術不足の医師による施術が原因で不自然な仕上がりになることです。

最も一般的なデメリットは、施術後の腫れや内出血です。ヒアルロン酸を注入する際、針やカニューレ（鈍針）を使用して唇に薬剤を入れますが、この過程でどうしても血管を傷つけることがあり、結果として一時的に腫れたり、内出血が起こることがあります。これらの症状は通常、1〜2週間で自然に改善しますが、ダウンタイム中の見た目に不安を感じる人も少なくありません。

また、ヒアルロン酸注入の効果は永久的ではなく、体内で自然に吸収されるため、持続期間が限られています。これは多くの人にとってデメリットとなるかもしれません。施術を繰り返すことで効果を維持する必要があり、定期的にクリニックに通うコストと手間が発生します。さらに、唇のボリュームを維持したい場合、注入量や施術の頻度も考慮する必要があります。

さらに、技術不足の医師による施術が原因で、唇が不自然な形になる「アヒル口」リスクや、左右非対称のM字リップが出来上がる可能性もあります。これは、ヒアルロン酸の量や注入場所が適切でない場合に起こりやすい失敗例です。これを避けるためには、熟練した医師を選ぶことが極めて重要です。

ダウンタイム中に腫れが出る可能性

ヒアルロン酸注入後、最も一般的な副作用の一つが腫れです。唇は顔の中でも特に敏感な部位であり、針を使用するため、多少の腫れは避けられません。腫れは施術直後から翌日にかけて最も強く現れることが多く、唇が通常よりも厚く見えることがあります。特に上唇は、厚みが強調されやすいため、アヒル口やM字リップを希望する人にとっては、この腫れが気になることもあるでしょう。

ダウンタイム中の腫れは個人差がありますが、冷却パックを使用して腫れを抑えることが効果的です。また、唇を強くこすったり、触れすぎたりしないように注意することも重要です。腫れは1〜2週間程度で自然に収まり、最終的な仕上がりが確認できるようになります。

腫れを少しでも軽減するためには、施術後の生活習慣にも気を配る必要があります。特に、アルコールや激しい運動、長時間の入浴などは血行を促進し、腫れが長引く原因となることがあるため、これらの行為を避けることが推奨されています。また、ヒアルロン酸注入後に化粧をする場合、腫れが完全に引くまで控えるのが理想です。無理に化粧をすると唇の刺激となり、腫れを悪化させる恐れがあります。

注入が上手くいかない場合のアヒル口リスク

アヒル口は、唇を軽く突き出した形状で、多くの人が理想とするリップラインですが、注入が上手くいかない場合、このアヒル口が不自然な形で強調されてしまうリスクがあります。特に、上唇に過剰な量のヒアルロン酸を注入してしまうと、唇全体が前に突出しすぎて、顔全体のバランスが崩れることがあります。

アヒル口リスクを避けるためには、何cc（何ミリリットル）のヒアルロン酸を注入するかが非常に重要です。唇の厚さや形は個人差があるため、医師がそれぞれの顔のバランスに応じて適切な量を判断する必要があります。特に、自然なアヒル口を目指す場合には、医師の技術力が求められます。

一方で、少なすぎる量では効果が不十分になり、理想的なアヒル口が形成されないこともあります。これは、経験の浅い医師や、カウンセリング時に十分なコミュニケーションが取れていない場合に起こることが多いです。そのため、アヒル口を目指す施術を行う際には、クリニック選びが非常に重要となります。

大阪には、多くの美容クリニックがあり、口コミや評判の良いクリニックを選ぶことが失敗を防ぐための一つのポイントです。モニター価格などを提供しているクリニックもあるため、事前に十分なリサーチを行い、実際に施術を受けた人のレビューやビフォーアフターの写真を確認することで、成功率を高めることができます。

失敗を防ぐためのクリニック選びのポイント

ヒアルロン酸注入の失敗を防ぐためには、クリニック選びが非常に重要です。数多くの美容クリニックがありますが、どのクリニックを選ぶかによって、施術結果が大きく左右されます。まず、クリニックの評判や実績を確認することが基本です。口コミサイトやSNS、または実際に施術を受けた人のレビューを参考にすると良いでしょう。

また、施術を担当する医師の技術と経験も非常に重要です。ヒアルロン酸注入は、単純な注射に見えますが、適切な量と場所に注入しないと、仕上がりに大きな差が出ます。特に、上唇の注入では顔全体のバランスが崩れやすいため、技術のある医師を選ぶことが成功のカギとなります。

クリニックの選び方として、無料カウンセリングやモニター価格を提供しているクリニックを利用するのも一つの手です。これにより、実際の施術前に医師との相性やクリニックの雰囲気を確認できるだけでなく、費用を抑えつつ高品質な施術を受けることができます。大阪にはこのようなクリニックが多数存在するため、時間をかけてリサーチし、自分に合ったクリニックを見つけることが大切です。

さらに、クリニック選びの際には、施術後のアフターケアもチェックしておきましょう。アフターケアが充実しているクリニックは、万が一トラブルが発生した場合でも、迅速に対応してくれるため、安心して施術を受けることができます。特に、ダウンタイム中のケアや、万が一の修正対応がしっかりしているクリニックを選ぶことが推奨されます。

注射後のトラブル例と対処法

ヒアルロン酸注入後に発生する可能性のあるトラブルには、腫れや内出血、さらには注入量が多すぎたことによる不自然な仕上がりなどがあります。特に上唇の注入に関しては、顔全体のバランスに影響するため、トラブルが発生すると目立ちやすいです。ここでは、具体的なトラブル例とその対処法について解説します。

最も一般的なトラブルは、腫れや内出血です。腫れは多くのケースで自然に収まりますが、特にダウンタイム中に出る腫れは、人によっては不安を感じることがあります。この場合、冷却パックを使用して腫れを軽減することが効果的です。腫れが強い場合や内出血が広範囲に及ぶ場合は、クリニックに相談することも重要です。

次に、ヒアルロン酸の量が多すぎることで唇が不自然に厚くなりすぎることがあります。この場合、唇全体が前に突き出た形になり、アヒル口が強調されすぎる可能性があります。このようなトラブルが起きた場合、医師と相談し、ヒアルロン酸を溶解する「ヒアルロニダーゼ」という薬剤を使用して部分的に溶かすことが可能です。これにより、過剰な量のヒアルロン酸を取り除き、自然な仕上がりに近づけることができます。

また、唇の左右でボリュームが非対称になるケースもあります。これは、注入量や位置が均等でなかった場合に起こる失敗例です。左右非対称のM字リップやアヒル口にならないためには、経験豊富な医師に施術を依頼し、事前にしっかりとしたカウンセリングを行うことが重要です。この場合も、ヒアルロニダーゼを使用して修正が可能なため、トラブルが起きた際は早めにクリニックに相談しましょう。

トラブルを防ぐためのポイントは、クリニックのアフターケアの充実度と医師の技術力に依存する部分が大きいです。大阪には、多くの評判の良いクリニックが存在し、アフターケアがしっかりしているところを選ぶことで、万が一のトラブルにも迅速に対応してもらえます。

上唇ヒアルロン酸注入はどんな人におすすめ？

上唇にヒアルロン酸を注入する施術は、いくつかの目的や悩みを持つ人に特におすすめです。唇のボリュームや輪郭に関するコンプレックスを抱えている方は、この施術によって自然な形で理想のリップラインを手に入れることができます。以下のポイントに当てはまる方は、上唇ヒアルロン酸注入を検討する価値があるでしょう。

上唇のボリュームをアップしたい人

唇が薄いと感じる人や、唇にもっとボリュームを持たせたい人にとって、ヒアルロン酸注入は理想的な施術です。特に上唇が薄い場合、全体的な顔のバランスが崩れて見えることがあり、唇にふっくらとしたボリュームを加えることで、より若々しく魅力的な印象を与えることができます。

また、唇の薄さが年齢とともに気になり始める場合、ヒアルロン酸を注入することで、輪郭を整え、エイジングケアとしても効果が期待できます。人中が長く見えてしまうという悩みを持つ方にも、上唇にヒアルロン酸を注入することでバランスを改善できることがあります。特にM字リップや自然なアヒル口を目指す場合には、ヒアルロン酸の量や注入する位置が重要となります。

ヒアルロン酸の施術は、その効果が一時的であるため、効果が薄れてくるタイミングで再施術を行うことが可能です。これにより、常に理想のリップラインを維持できるという点も、ボリュームアップを望む方にとっての大きなメリットです。

自然なアヒル口を目指したい人

アヒル口は、唇がやや突き出した形状で、多くの女性が憧れるリップスタイルの一つです。特に、自然なアヒル口を実現するためには、上唇に適量のヒアルロン酸を注入し、唇全体が不自然にならないようにすることがポイントです。

アヒル口を作る際には、唇の中央部分を少し高くし、口角に向かって徐々に低くするデザインが求められます。これを実現するためには、医師の技術とヒアルロン酸の量が非常に重要です。特に、過剰に注入すると不自然な形になるため、経験豊富な医師に施術を依頼することが大切です。

自然なアヒル口を目指す方にとって、大阪の美容クリニックは多くの選択肢があります。口コミや実際の症例を確認し、経験豊富な医師を選ぶことが、失敗を防ぎ、満足のいく結果を得るための鍵です。特にモニター制度を利用することで、割引価格で施術を受けることができるクリニックも存在するため、リサーチを怠らないようにしましょう。

エイジングケアとして唇の輪郭を整えたい人

年齢とともに唇が薄くなったり、輪郭がぼやけてきたと感じる方にも、ヒアルロン酸注入はエイジングケアの一環として有効です。唇は顔全体の印象を大きく左右するパーツであり、特に上唇のボリュームが減少すると、顔全体が老けた印象を与えてしまいます。

ヒアルロン酸を上唇に注入することで、失われたボリュームを補い、輪郭をシャープに整えることができます。また、唇の形を美しく整えることで、若々しさを取り戻すことができるため、エイジングケアを目的とする人にとっても非常に効果的な施術です。

さらに、ヒアルロン酸注入は唇の乾燥やしわにも効果的です。唇に保湿効果を与え、ふっくらとした質感を取り戻すことができるため、乾燥や年齢によるしぼみが気になる方には特におすすめです。施術後、化粧をする際も、リップメイクがより映えるようになるという利点があります。

大阪では、エイジングケアに特化したクリニックが多数あり、ヒアルロン酸注入による唇のケアを行う専門医も多く存在します。自分に合ったクリニックを選び、効果的なエイジングケアを実現しましょう。

上唇ヒアルロン酸注入の料金・値段相場

ヒアルロン酸注入の料金は、クリニックや使用するヒアルロン酸の種類によって異なります。大阪での施術料金の目安や、追加費用、割引情報についても把握しておくことが、コスト面での失敗を避けるためには重要です。

施術料金の目安

上唇へのヒアルロン酸注入を行う際の料金相場は、1回あたりおおよそ30,000円から80,000円程度が一般的です。この価格帯には、施術に使用されるヒアルロン酸の種類や、クリニックの立地、医師の経験が影響します。特に、高品質なヒアルロン酸を使用する場合や、経験豊富な医師による施術は、やや高額になる傾向があります。

ヒアルロン酸の量についても、料金に影響を与える重要な要素です。一般的に、1ccのヒアルロン酸が使用されることが多いですが、唇の状態や希望する仕上がりによっては、これよりも多くの量が必要になることがあります。その場合、料金が追加されるため、事前にカウンセリングでしっかり確認しておくことが大切です。

さらに、多くのクリニックでは、初回割引やモニター制度を利用することで、通常よりも安価に施術を受けることができます。モニター価格は、通常の施術料金よりも20〜50％程度安くなる場合が多く、費用を抑えたい方には魅力的な選択肢です。

追加費用や割引情報について

ヒアルロン酸注入の施術には、基本料金に加えて発生する可能性のある追加費用があります。まず、カウンセリング料や診察料が別途かかる場合があります。多くのクリニックでは、初回カウンセリングは無料で行っているところが多いですが、施術を受けることを前提としない相談のみの場合、有料になることもあるため、事前に確認しておくことが重要です。

また、ヒアルロン酸の種類や量によっても追加費用が発生する可能性があります。一般的には、1ccあたりの料金が設定されていますが、唇に理想的なボリュームを持たせるために必要なヒアルロン酸の量が1ccを超える場合、追加費用が発生します。特に、アヒル口やM字リップの形状を目指す際には、デザインに合わせて細かく調整するため、追加の注入が必要になることがあります。

美容クリニックでは、割引やモニター制度を活用することで費用を抑えることができます。モニター制度では、施術前後の写真をクリニックの宣伝に使用することを条件に、通常料金よりも割安で施術を受けることができるケースが多いです。また、リピーター向けの割引や、複数回の施術をまとめて契約することで料金が割引になる「セットプラン」を提供しているクリニックもあります。これにより、長期的にヒアルロン酸注入を考えている方は、よりお得に施術を続けられるメリットがあります。

さらに、割引キャンペーンや期間限定のプロモーションを行っているクリニックもあります。例えば、年末年始や夏季休暇中など、特定のシーズンに合わせた割引イベントが行われることがあり、タイミングによっては大幅に料金を抑えることができるチャンスがあります。

ヒアルロン酸注入後に気をつけるべきこと

ヒアルロン酸注入後は、施術の効果を最大限に引き出し、トラブルを避けるために気をつけるべきいくつかのポイントがあります。特に、ダウンタイム中の過ごし方やアフターケアに注意を払うことで、腫れや内出血などのリスクを最小限に抑えることができます。

ダウンタイム中に避けるべき行為

ヒアルロン酸注入後のダウンタイム中は、腫れや内出血を悪化させないためにいくつかの行動を避けることが重要です。まず、施術直後は唇が非常に敏感な状態になっているため、過度な刺激を避けることが推奨されます。具体的には、唇を触ったりこすったりする行為は避けるべきです。こうした刺激は、腫れを悪化させたり、内出血の原因となる可能性があります。

また、施術後の数日間は、激しい運動やサウナ、長時間の入浴など、体を温めすぎる行為も避けるべきです。これらの行為は血行を促進し、腫れや内出血を引き起こしやすくなります。特に唇のように血管が集中している部位では、血流が活発になると腫れが引きにくくなることがあります。

さらに、施術後すぐに化粧をすることも控えた方が良いでしょう。特にリップメイクは、施術部位に直接触れるため、回復が遅れる原因になることがあります。ダウンタイムが落ち着き、腫れが引いてから化粧を再開するのが理想的です。クリニックによっては、どのタイミングで化粧を再開できるかのアドバイスをもらえるので、指示に従うようにしましょう。

また、唇を引っ張る行為や激しいキスなどの行為も、施術直後は避けるべきです。ヒアルロン酸が定着するまでの数日間は、唇に強い圧力がかかると形が崩れやすくなります。ダウンタイム中はできるだけ唇に負担をかけず、自然な形に落ち着くまで待つことが重要です。

腫れや内出血を最小限にするアフターケア

ヒアルロン酸注入後のアフターケアによって、ダウンタイム中の腫れや内出血を最小限に抑えることができます。まず、施術直後に腫れが出た場合、冷却パックを用いて患部を冷やすことが効果的です。冷やすことで血管が収縮し、腫れや内出血が抑えられます。ただし、氷を直接唇に当てるのではなく、タオルなどに包んで優しく冷やすことがポイントです。

また、ヒアルロン酸注入後は、腫れが引くまでできるだけ安静に過ごすことも重要です。体を過度に動かしたり、唇に圧力をかけないように注意することで、ダウンタイムを短縮することができます。特に、睡眠中に無意識に唇を圧迫しないよう、仰向けに寝ることを心がけると良いでしょう。

内出血が発生した場合でも、通常は1〜2週間程度で自然に消えることが多いですが、クリニックから処方された内出血を抑える薬や、ビタミンCを摂取することで回復を早めることができます。ビタミンCは血管を強化し、回復を促進する効果があるため、施術後の食事に取り入れると良いでしょう。

さらに、日常生活での注意点として、施術後の唇を強くこすったり、熱いシャワーを浴びたりすることは避けるべきです。特に唇は外部の刺激に敏感な部位であり、ダウンタイム中に過度な刺激を与えると回復が遅れる可能性があります。また、唇が乾燥しやすくなるため、適度にリップクリームを使用して保湿を心がけることも重要です。

ヒアルロン酸の効果を最大限に引き出し、長持ちさせるためには、施術後のアフターケアが欠かせません。適切なケアを行うことで、唇の美しい仕上がりを維持し、ダウンタイムを短くすることができます。

失敗を防ぐためのクリニック選びのコツ

ヒアルロン酸注入で失敗しないためには、クリニック選びが重要なポイントです。美容クリニックは存在し、選択肢が豊富なため、慎重にクリニックを選ぶ必要があります。ここでは、クリニック選びの際に注目すべきポイントを詳しく解説します。

評判の良いクリニックの特徴

評判の良いクリニックを選ぶためには、まず口コミやレビューを確認することが基本です。インターネット上には、実際に施術を受けた人の体験談やビフォーアフターの写真が多く公開されており、それらを参考にすることで、クリニックの技術力やサービスの質を判断できます。特に大手クリニックは、症例数が豊富であり、経験豊富な医師が多数在籍していることが多いです。

また、クリニックの評判を調べる際には、アフターケアが充実しているかどうかも重要です。評判の良いクリニックは、施術後のケアに力を入れており、トラブルが発生した場合でも迅速に対応してくれる体制が整っています。ダウンタイム中に不安があった場合や、施術後の仕上がりに不満がある場合でも、アフターケアがしっかりしているクリニックであれば、安心して相談できる環境が整っています。

さらに、評判の良いクリニックは、カウンセリングに時間をかけてくれる点も特徴です。施術前にしっかりと希望や悩みを聞き、患者に合った最適な施術プランを提案してくれるクリニックは信頼できます。クリニックでは、無料カウンセリングを実施しているところが多いため、いくつかのクリニックを比較しながら自分に合ったところを選ぶことが大切です。

失敗しないための医師の技術と経験の見極め方

ヒアルロン酸注入で成功するかどうかは、医師の技術と経験に大きく左右されます。特に上唇のデリケートな施術には、適切な量と場所にヒアルロン酸を注入する高度な技術が求められます。医師の技術を見極めるためには、まずその医師がどれだけの症例数をこなしているかが重要なポイントです。

施術前のカウンセリングでは、医師にこれまでの実績や症例写真を確認させてもらうことが効果的です。特に、アヒル口やM字リップなど、特定のデザインを求める場合には、過去の症例で同様の施術を行った実績があるかどうかを確認することが大切です。経験豊富な医師であれば、個々の顔のバランスに合わせて自然な仕上がりを提供してくれるでしょう。

また、信頼できる医師は、施術のリスクやデメリットについても正直に説明してくれます。ヒアルロン酸注入は比較的安全な施術ではありますが、腫れや内出血、アヒル口リスクなどの可能性をしっかりと説明し、施術後のトラブルに対する対処法も提示してくれる医師を選ぶことが、失敗を防ぐための一つのポイントです。

まとめ

上唇のヒアルロン酸注入は、唇を厚くすることでふっくらとしたボリュームを与え、アヒル口やM字リップなど、理想のリップラインを実現できる人気の美容施術です。特に、唇が薄いことに悩む人や、横顔のバランスを整えたい人にとって、ヒアルロン酸は効果的な解決策となります。また、唇のボリュームを増やすことで、顔全体の印象が大きく変わり、若々しさや魅力が引き立つ効果も期待できます。

数多くの美容クリニックが存在し、施術料金は1回あたり30,000円〜80,000円程度が一般的です。クリニックによってはモニター価格や割引プランを利用できる場合もあり、費用を抑えつつ高品質な施術を受けられることがあります。どのクリニックを選ぶかは、評判や医師の技術、アフターケアの充実度をしっかり確認することが重要です。

ヒアルロン酸注入後は、適切なアフターケアを行うことで腫れや内出血などのトラブルを最小限に抑え、ダウンタイムを短縮することができます。特に施術後の数日間は、唇に過度な刺激を与えないように注意し、医師の指示に従ったケアを行うことが美しい仕上がりを維持する秘訣です。複数のエリアで信頼できるクリニックを選び、理想の唇を手に入れましょう。

この記事の監修

小西 恒

2008年に自治医科大学医学部を卒業。2010年に大阪府立急性期総合医療センター産婦人科に勤務後、2014年に大阪府障害者福祉事業団すくよかで医療部長を務めました。2015年から大阪府健康医療部で地域保健課主査を歴任し、2017年から愛賛会浜田病院産婦人科に勤務。2020年より某大手美容外科で働き、2021年には小倉院と心斎橋御堂筋院の院長を務めました。2023年からはルヴィクリニック院長に就任しています。
【資格・所属学会】
ボトックスビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医、 日本美容外科学会(JSAS) 正会員、 日本産科婦人科学会 会員、 日本産科婦人科学会 専門医、 日本医師会認定産業医、 母体保護法指定医