自宅でできるピーリングとは、皮膚科やクリニックで行うケミカルピーリングを、マイルドな薬剤でセルフケアとして取り入れる方法です。使用するのは、フルーツ酸(AHA)やサリチル酸(BHA)を含むジェル・石鹸・ローションなど。古い角質を優しく溶かして除去し、毛穴の詰まり・黒ずみ・ニキビ・くすみ・ざらつきを改善します。
皮膚科で使うケミカルピーリングはグリコール酸やサリチル酸マクロゴールなど高濃度薬剤を使用し、真皮層まで作用してコラーゲン生成を促すのが特徴。これに対して、自宅ピーリングは肌表面に作用するため刺激が少なく、顔や体の角質ケアを“自分のペースでできる”のがメリットです。
ただし、セルフで行う場合でも、やり方やタイミングを誤ると乾燥・赤み・皮むけなどのトラブルを起こすことがあります。使用する頻度や方法を守り、正しい手順と保湿ケアをセットで行うことが重要です。
セルフピーリングの最大のメリットは、自宅で簡単に肌をリセットできること。毛穴汚れやニキビ、くすみが気になるときに、ジェルタイプを使って手軽にケアできます。グリコール酸や乳酸入りの製品は、市販でも購入可能で、顔だけでなく体(背中・デコルテ・肘・膝など)にも使えるのが魅力です。
ただし、やりすぎには注意。ピーリングは角質を除去するため、頻度が多いとバリア機能が低下し、乾燥や炎症を招きます。週1〜2回が目安で、肌が敏感なときは避けましょう。施術後は肌が一時的にデリケートになるため、必ず保湿と日焼け止めを徹底します。
特に目元・唇など皮膚が薄い部分は、薬剤が刺激になるため避けることが大切です。
皮膚科ピーリングと自宅ケアの大きな違いは、薬剤の濃度と効果の深さです。皮膚科ではグリコール酸やサリチル酸マクロゴールなど、医療用の高濃度薬剤を使用し、毛穴の開きやニキビ跡、色素沈着、シミ改善まで対応します。特にニキビ肌の場合、抗炎症効果と角質剥離作用により、皮膚の再生を促進します。
一方、セルフピーリングでは市販の低濃度製品を使用するため、即効性は弱いものの、継続することで肌質を少しずつ整える効果があります。皮膚科の施術は1回でも明るさを実感できることがありますが、家庭用は3〜5回程度継続して使うのが目安です。
「皮膚科ピーリング効果が強い=良い」とは限らず、肌の状態や目的に合わせて選ぶことが正しいケアの第一歩です。
最も効率的な方法は、「皮膚科での集中治療+自宅での維持ケア」です。例えば、1ヶ月に1回のクリニックピーリングを行い、その間に週1〜2回セルフピーリングで角質を整えると、毛穴・くすみの改善が早まります。
皮膚科のピーリング後は、薬剤によって肌が薄くなっているため、自宅ケアは最低3日間空けてから再開するのがコツ。肌が回復してから、マイルドなジェルタイプを使いましょう。
また、皮膚科ではコラーゲン再生を促すマッサージピールやレーザー併用治療も選択でき、自宅では保湿と整肌をサポート。これにより、ニキビやシミだけでなく、たるみやハリ不足にも効果的な総合ケアが可能になります。

自宅で行うピーリングは、皮膚科でのケミカルピーリングをマイルドにしたセルフケア版です。古い角質を取り除き、肌のターンオーバーを整えることで、毛穴の黒ずみ・くすみ・ニキビ・ざらつき・乾燥などを改善します。ただし、やり方やタイミングを誤ると逆効果になるため、正しい手順を守ることが大切です。ピーリング前は必ずクレンジングと洗顔で汚れを落とし、清潔な状態にします。その後、ピーリングジェルや薬剤を顔全体に薄く塗布し、目や口の周りを避けて数分放置します。時間を守らないと、赤みや皮むけの原因になるので注意しましょう。
タイミングは夜がおすすめ。日中は紫外線による刺激を受けやすいため、入浴後の清潔な肌に行うのがベストです。施術後は保湿と紫外線ケアを忘れずに。週1〜2回を目安に、肌の様子を見ながら続けることで、透明感と滑らかさが高まります。
ピーリングの効果を高めるには、最初のステップである「クレンジング・洗顔」が重要です。メイク汚れや皮脂が残っていると、ピーリング剤がムラに作用し、肌への刺激が強くなることがあります。まずはオイルやミルクタイプのクレンジングでメイクを丁寧に落とし、その後、洗顔石鹸や洗顔フォームで余分な皮脂・角質をしっかり除去します。
このとき、熱すぎるお湯や強い摩擦は厳禁。手のひらではなく指の腹を使い、優しく円を描くように洗うのがポイントです。泡で包み込むように洗うことで、肌表面の負担を最小限に抑えられます。特に毛穴や小鼻の黒ずみが気になる部分は、泡を転がすようにして丁寧に洗いましょう。洗顔後は清潔なタオルで水分を軽く押さえ、完全に乾く前に次のステップへ進むのが理想です。
ピーリング剤を塗るときは、目元・唇・小鼻周りなど皮膚が薄い部分を避けて均一に塗布するのがコツです。ピーリングジェルやローションを適量(500円玉大程度)取り、顔全体に薄くのばします。強くこすらず、指の腹で軽くマッサージするように塗ることで、古い角質を無理なく浮かせることができます。
製品によって放置時間が異なりますが、一般的には2〜3分程度。長く置きすぎると肌に刺激が出ることがあるため、時間を厳守しましょう。ピーリング後はぬるま湯でやさしく洗い流し、タオルで押さえるように水分を取ります。
サリチル酸やグリコール酸などの薬剤入り製品は、皮膚科レベルの効果を持つため、初めて使うときは短時間からスタートするのがおすすめです。
ピーリングの後は、角質が一時的に薄くなり、外部刺激を受けやすい状態です。そのため、保湿ケアはピーリングとセットで行うべき最重要ステップです。まず、化粧水で肌を整えたあと、ヒアルロン酸・セラミド・アミノ酸などの保湿成分が配合された美容液を重ねます。ジェルタイプやクリームタイプを使うと、水分の蒸発を防ぎ、潤いを長時間キープできます。
さらに、冷たいタオルで数分間パックをすると、赤みやほてりが落ち着きます。皮膚科で処方される鎮静クリームを併用するのも効果的です。
保湿を怠ると、翌日以降に皮むけや乾燥小じわが現れることがあるため注意。ピーリング後は24時間以内に紫外線や摩擦を避け、肌を休ませる意識を持ちましょう。

ピーリングに使用する薬剤やジェルは、肌質・目的・悩みに合わせて選ぶ必要があります。成分や濃度を誤ると、逆に刺激が強すぎて肌荒れを起こす場合もあるため注意しましょう。
代表的なピーリング成分は、AHA(グリコール酸・乳酸)とBHA(サリチル酸)です。AHAは水溶性で、角質層の表面をなめらかに整えます。グリコール酸はくすみ・黒ずみ・シミ改善に、乳酸は乾燥肌でも使いやすいマイルドタイプです。一方、BHA(サリチル酸)は脂溶性で、毛穴の奥まで入り込み、皮脂詰まりやニキビを改善します。
敏感肌には、酵素ピーリングやスクラブのないジェルタイプがおすすめ。体や背中など皮膚が厚い部分には、やや濃度の高いものを使うと効果的です。製品ごとに「顔用」「体用」があるので、用途を確認して選びましょう。
ピーリングの理想的な頻度は、週1〜2回。やりすぎると角質が薄くなり、乾燥や炎症を引き起こします。タイミングは夜がベストで、洗顔後・入浴後など肌が柔らかい状態で行うと薬剤が浸透しやすくなります。朝に行うと紫外線ダメージを受けやすくなるため避けましょう。
また、皮膚科で施術を受ける場合は、1〜2週間おきが目安です。セルフケアと医療ピーリングを併用する場合は、最低3日間空けるのが安全です。
自宅ピーリングは手軽で効果的なスキンケアですが、肌の状態によっては一時的に使用を控えるべきタイミングがあります。まず代表的なのが、日焼け直後や肌に赤み・かゆみがあるときです。紫外線によって炎症を起こしている肌に薬剤を塗布すると、刺激が強すぎて色素沈着やシミの原因になりかねません。また、ニキビが化膿している場合や、擦り傷・カミソリ負けがあるときも避けるべきです。ピーリング剤の成分(サリチル酸・グリコール酸など)が患部に浸透し、悪化させる可能性があります。
さらに、レチノール・ハイドロキノンなどの美容成分を同時期に使用している場合も注意が必要です。これらは肌のターンオーバーを促進するため、ピーリングと併用すると過剰反応を引き起こすおそれがあります。最低でも3日ほど間隔を空け、肌の様子を見ながら再開しましょう。
乾燥がひどい時期や生理前後など、ホルモンバランスが乱れている時期も刺激に敏感になりがちです。そのようなときは保湿中心のケアに切り替えるのが賢明です。「肌が少し敏感かも」と感じたときこそ、無理をせず一度お休みする勇気がトラブルを防ぐコツです。

ピーリング後は、保湿と紫外線対策を徹底することで肌トラブルを防げます。バリア機能が低下しているため、保湿と鎮静がアフターケアの基本です。化粧水・美容液・ジェル・クリームで水分と油分の両方を補いましょう。さらに、紫外線対策を怠るとシミ・くすみが再発するため、日焼け止めは必須です。
ピーリング直後の肌は、紫外線に対して非常に敏感です。外出時は必ずSPF50・PA+++以上の日焼け止めを使用し、こまめに塗り直すこと。日傘・帽子・サングラスなど物理的な遮光も取り入れると効果的です。
また、日焼け止め選びも重要で、アルコールや香料が入っていない低刺激タイプを選びましょう。紫外線は窓ガラスを通して室内にも届くため、室内でもUVケアを習慣化するのが理想です。
ピーリング後に赤み・ヒリつき・皮むけが長引く場合は、使用を中止し、皮膚科を受診しましょう。自己判断で薬剤を重ねると炎症や色素沈着を悪化させるおそれがあります。
応急処置として、冷タオルで冷やし、ワセリンなどの保護クリームで肌をカバーするのが効果的です。トラブルが出たときほど焦らず、数日間は刺激を避け、保湿中心のスキンケアで肌を落ち着かせましょう。
正しい知識とケアを守れば、自宅ピーリングは安全かつ効果的な美容習慣になります。

自宅ピーリングは、正しい手順とタイミングを守れば、皮膚科レベルの透明感や毛穴レス効果を得られるセルフケアです。重要なのは、「やりすぎない」「保湿と紫外線対策を徹底する」「肌の状態を見極める」という3点。クレンジング・洗顔から始まり、ピーリング剤を塗布して古い角質を除去し、その後しっかり保湿する流れを習慣化することで、肌のターンオーバーが整い、くすみ・黒ずみ・ニキビ跡が目立たなくなります。
使用する薬剤は、グリコール酸やサリチル酸、乳酸などの成分を自分の肌質に合わせて選びましょう。敏感肌の人は低濃度のジェルタイプがおすすめです。頻度は週1〜2回が目安で、肌のコンディションが悪い時は一時的に中止する勇気も大切。
ピーリング後は紫外線対策と保湿を怠らず、SPF50の日焼け止めで肌を守ることが美肌維持の基本です。肌は日々変化するもの。季節や体調、年齢に合わせてピーリングの回数や濃度を調整すれば、トラブルを避けながら理想のツヤ肌をキープできます。
2008年に自治医科大学医学部を卒業。2010年に大阪府立急性期総合医療センター産婦人科に勤務後、2014年に大阪府障害者福祉事業団すくよかで医療部長を務めました。2015年から大阪府健康医療部で地域保健課主査を歴任し、2017年から愛賛会浜田病院産婦人科に勤務。2020年より某大手美容外科で働き、2021年には小倉院と心斎橋御堂筋院の院長を務めました。2023年からはルヴィクリニック院長に就任しています。
【資格・所属学会】
ボトックスビスタ® 認定医、
ジュビダームビスタ® 認定医、
ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医、
日本美容外科学会(JSAS) 正会員、
日本産科婦人科学会 会員、
日本産科婦人科学会 専門医、
日本医師会認定産業医、
母体保護法指定医