ピーリングの効果とは?ニキビ肌へのメリットや種類、皮膚科での注意点を解説

2026.1.5
美容コラム

ピーリングの効果とは?肌に起こる変化と仕組みを解説

ピーリングとは、フルーツ酸(AHA)やサリチル酸(BHA)などの薬剤を使って古い角質を除去し、肌のターンオーバーを整える美容法です。医療クリニック・エステ・ホームケアまで幅広く行われており、毛穴の黒ずみ・角栓・シミ・ニキビ・たるみなどの改善に効果があります。皮膚科ではグリコール酸や乳酸を用いたケミカルピーリングが主流で、コラーゲン生成を促してしわやほうれい線のケアにも有効です。

ピーリングを行うことで、くすみのない明るい肌へと導かれ、化粧水や美容液の浸透力もアップします。強い刺激がないマイルドタイプもあり、敏感肌でも使いやすい市販品や酵素洗顔タイプも登場。ホームケアと医療の両立が可能になりました。

角質を除去して毛穴・黒ずみ・ニキビ跡を改善する

ピーリングは、肌表面に蓄積した古い角質を取り除き、毛穴の詰まり・黒ずみ・赤ニキビ・ニキビ跡の改善に効果的です。サリチル酸やフルーツ酸などの薬剤が毛穴内部の皮脂を分解し、角栓を溶かすことで、肌トラブルの原因を根本から解消します。

市販のピーリングジェルや酵素洗顔を使えば、自宅でも穏やかにケア可能。エステや皮膚科ではグリコール酸ピーリングや乳酸ピーリングなどのより高い効果を持つ施術が行われます。スクラブのようにこすらないため肌に優しく、炎症ニキビにも適しています。施術後は一時的に乾燥しやすいため、保湿クリームやコラーゲンジェルでしっかりケアするのがポイントです。

コラーゲン生成を促してたるみ・しわをケア

ピーリングのもう一つの効果は、真皮層でのコラーゲン生成を促進することです。古い角質を除去すると細胞の再生が活発になり、ハリや弾力が回復します。特に「ミラノリピール」「マクロピーリング」などの美容クリニック施術では、たるみ毛穴・しわ・ほうれい線の改善効果が高いとされています。

また、レチノールやハイドロキノンとの併用で、肌のハリと美白効果を同時に得ることが可能。日常的なホームケアでは、コラーゲンジェルやイオン導入を取り入れると、より高いリバースエイジング(若返り)効果が期待できます。

肌のターンオーバーを整えてシミ・そばかすを予防

ピーリングはターンオーバーを整えることで、シミ・そばかす・肝斑・色素沈着の改善と予防に効果があります。皮膚の表面に滞ったメラニンを含む角質を剥がし、新しい肌を生み出します。ケミカルピーリングに含まれるグリコール酸や乳酸は、肌のくすみを取り除き美白効果を高めます。

さらに、フルーツ酸+クエン酸配合のピーリングジェルは、家庭でも安全に使えるマイルド処方。エステでは薬剤濃度を抑えた「マイルドピーリング」が主流で、肌に負担をかけずに透明感を高めます。ピーリング後は必ず日焼け止めを塗り、紫外線による再沈着を防ぐことが大切です。

ピーリングの種類とそれぞれの特徴・目的

ピーリングには、医療・エステ・セルフの3つのアプローチがあります。皮膚科で行う「ケミカルピーリング」は、薬剤を用いて深部まで作用し、ニキビ・毛穴・シミに高い効果があります。一方、エステでは乳酸やフルーツ酸などマイルドな成分を使い、リラックスしながらケアできます。セルフケア用は市販でも購入でき、週1〜2回のホームケアとして人気。肌質・悩み・頻度に合わせた選択がポイントです。

ケミカルピーリング|グリコール酸・乳酸・サリチル酸の違い

ケミカルピーリングは、薬剤の種類によって目的と効果が異なります。主に使われるのはグリコール酸・乳酸・サリチル酸の3種類です。

まず、グリコール酸ピーリングは、フルーツ酸(AHA)の一種で、分子が小さいため肌の奥まで浸透しやすいのが特徴。毛穴の黒ずみ・角栓・ニキビ跡などを改善し、肌のキメを整える効果が高いです。皮膚科や美容クリニックでは濃度10〜30%前後で使用され、角質除去と美白効果のバランスが良いため最もポピュラーな成分です。

次に、乳酸ピーリングは保湿力が高く、敏感肌・乾燥肌の方におすすめ。AHAの中でも刺激が少なく、ターンオーバーを整えながら肌のバリア機能を守るマイルドタイプです。皮むけが起きにくく、赤みの出やすい人にも向いています。

最後に、サリチル酸ピーリング(BHA)は脂溶性で、毛穴の奥まで浸透して皮脂や汚れを溶かす働きがあります。特にニキビや脂性肌に効果が高く、抗炎症作用によって赤ニキビや吹き出物の悪化を防ぎます。

どの成分も皮膚科では安全に管理され、定期的な施術でコラーゲンの生成を促し、しわ・たるみのケアにも役立ちます。施術後は乾燥しやすいため、保湿と紫外線対策を徹底しましょう。

マッサージ・マクロピーリング・ミラノピールなどの美容施術

従来のピーリングが角質除去を目的としていたのに対し、近年人気を集めているのが「美容成分導入型ピーリング」です。その代表がマクロピーリングとミラノリピール。どちらも、角質を除去するだけでなく、同時に栄養成分を肌に届ける“リバース型”美容施術として注目されています。

マクロピーリングは、弱酸性の薬剤を使いながら、リンパや筋肉を意識したマッサージを行うのが特徴。血行促進と細胞再生を同時に促し、たるみ・くすみ・しわ・むくみを総合的に改善します。マッサージによって薬剤がムラなく行き渡り、フェイスラインの引き締め効果も高まります。

一方、ミラノリピールはイタリア発の最新ピーリングで、トリクロロ酢酸(TCA)・乳酸・サリチル酸・ビタミン・アミノ酸などを独自配合。角質を剥がすと同時に、保湿・美白・コラーゲン活性を実現するのが特徴です。

これらの施術は皮膚科・美容クリニック限定で受けられ、1回でも透明感とハリを実感できると評判。継続すると肌の弾力が高まり、老化や乾燥による小じわが目立たなくなります。

リバース効果を狙う高保湿ピーリング、セルフピーリングとエステピーリングの違い

ピーリングには「角質を取る」以外にも、リバースエイジング(若返り)効果を狙う高保湿タイプがあります。これは、従来の乾燥を伴うピーリングとは異なり、ヒアルロン酸・乳酸・アミノ酸・水素などの保湿・抗酸化成分を同時に導入する施術です。肌を傷めずに、ターンオーバーを促しながらコラーゲンやエラスチンの再生を促します。

セルフピーリングは、ドラッグストアや通販で購入できる市販ジェルや洗顔料で、週1〜2回の使用が目安。AHAや酵素が配合されており、自宅でも安全に角質ケアができます。マッサージするように指先で優しく使うのがコツです。

一方、エステピーリングは、プロの技術で肌状態に合わせた薬剤を使用し、マイルドながら保湿効果の高い施術を行います。クエン酸や乳酸をベースに、リラックス効果・水分保持力・透明感の向上を実現します。

セルフケアは“日常の角質リセット”、エステは“肌質改善+癒し”を目的とし、皮膚科のピーリングは“根本治療”に位置づけられます。目的別に使い分けることで、より長く健やかな美肌を維持できます。

ピーリングのメリットと注意点|皮膚科・クリニックで受ける前に

ピーリングは、美白・毛穴改善・ニキビ予防・たるみケアなど多くのメリットがありますが、同時に注意点も存在します。施術直後は肌が一時的に敏感になり、赤みや乾燥、ひりつきが出ることがあります。皮膚科で行うケミカルピーリングは、医師の管理のもと濃度を調整できるため安全ですが、市販品を自己判断で使うと刺激が強すぎる場合も。

ピーリングの頻度は、初めは2〜4週間に1回、慣れたら月1回が理想。継続的に行うことで、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)が安定し、メラニン沈着やニキビ跡の改善にもつながります。

また、施術後は日焼け対策と保湿が最重要。肌が紫外線に敏感になっているため、SPF50以上の日焼け止めを使用し、レチノールなど刺激の強い成分は2〜3日避けるのが望ましいです。ピーリングは正しく行えば、肌トラブルの“根本改善”が期待できる安全な美容施術です。

ピーリングのメリットはある?ない?

ピーリングには、確実に「ある」効果が複数存在します。毛穴の開きや黒ずみ、角栓、ニキビ、シミ、たるみなどに効果的で、肌をなめらかに整えるだけでなく、化粧ノリを良くする働きもあります。一方で、一度の施術ですべてが劇的に変わるわけではないため、継続が大切です。

「ない」と感じる人の多くは、頻度や薬剤濃度が合っていないケースが多く、医師や専門家によるカウンセリングで最適な施術を選ぶことが重要です。ピーリングは、続けることで肌の再生サイクルを改善し、コラーゲン生成を促す“積み上げ型美容法”です。美容医療とホームケアを併用することで、シミ・たるみ・毛穴・しわまで幅広く対応できます。

皮膚科での注意点|赤み・乾燥・日焼けに注意

皮膚科でのピーリングは、効果が高い反面、アフターケアを怠ると肌トラブルにつながります。施術後の肌は角質層が薄く、水分保持力が低下している状態。そのため、直後から保湿を徹底し、化粧水→美容液→クリームでしっかり潤いを閉じ込めましょう。

また、日焼けは最大の敵です。紫外線が原因で色素沈着や再シミが起こることがあるため、SPF・PA値の高い日焼け止めを塗るのは必須。さらに、スクラブ洗顔・酵素洗顔・マッサージなどの刺激行為は、少なくとも2日間は避けるようにします。

ピーリング後の肌は繊細ですが、適切なケアを続ければターンオーバーが整い、内側から透明感のある肌にリバース(再生)していきます。

日常生活でのポイント|レチノールやマッサージとの併用

ピーリングとレチノールの併用には注意が必要です。どちらも角質除去・細胞再生を促すため、同時に使用すると刺激が強く、赤み・皮むけ・乾燥を起こすリスクがあります。レチノール化粧品を使用する場合は、ピーリング後48時間は避けるのが安全です。

また、フェイスマッサージや美顔器も、施術翌日は控えましょう。ピーリング後は皮膚がやわらかくなっており、摩擦がシミや色素沈着を引き起こすことがあります。

その代わりに、保湿パックやコラーゲンジェル、イオン導入などの穏やかなケアがおすすめ。肌を鎮静させつつ、水分と栄養を与えることで、美肌効果を最大化できます。日常生活では、強い紫外線や乾燥を避け、ターンオーバーの整った健康的な肌を保つことが大切です。

まとめ

ピーリングは、お肌の生まれ変わりを促す“根本ケアがあるもの”として、医療からエステ、セルフケアまで幅広く活用されています。古い角質を除去することで、毛穴やシミ、たるみ、クレーターなど多くの肌悩みにアプローチできます。中でもラクト(乳酸)ピーリングや水素水ピーリングなど、保湿と抗酸化を両立するタイプは、乾燥しやすいお肌にも優しく人気です。

ピーリングの効果を実感できるまでの期間や回数は、個人差があります。軽度な毛穴詰まりやくすみなら1回〜5回で効果を感じることが多く、クレーターや色素沈着など深いトラブルには10回前後の継続が目安です。肌のターンオーバーは約28日周期で進むため、いつ効果が出るかは生活習慣やスキンケアの有無にも左右されます。

医療レベルのピーリングを選ぶ場合は、レーザーやダーマペンと組み合わせることで、より深層のクレーターやしわ改善にも対応できます。ピーリング単体では届かなかった真皮層のコラーゲン生成を促すため、リフトアップや弾力の回復が期待できるでしょう。

一方で、ピーリングを「なかった」ことにするような失敗を防ぐためには、正しい間隔(2〜4週間に1回)を守り、皮膚科医の診断のもとで行うことが重要です。短期間でやりすぎるとバリア機能が低下し、逆に乾燥や赤みを引き起こすこともあります。

美肌づくりは、一度きりの施術では完成しません。5回・10回と継続的に積み重ねていくことで、“理想のお肌”にリバース(再生)していくのがピーリングの本質です。自分に合った方法とペースを見極め、長期的な視点で透明感とハリのある肌を育てていきましょう。

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この記事の監修

小西 恒 医師
小西 恒

2008年に自治医科大学医学部を卒業。2010年に大阪府立急性期総合医療センター産婦人科に勤務後、2014年に大阪府障害者福祉事業団すくよかで医療部長を務めました。2015年から大阪府健康医療部で地域保健課主査を歴任し、2017年から愛賛会浜田病院産婦人科に勤務。2020年より某大手美容外科で働き、2021年には小倉院と心斎橋御堂筋院の院長を務めました。2023年からはルヴィクリニック院長に就任しています。
【資格・所属学会】
ボトックスビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医、 日本美容外科学会(JSAS) 正会員、 日本産科婦人科学会 会員、 日本産科婦人科学会 専門医、 日本医師会認定産業医、 母体保護法指定医

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