顎ボトックスの失敗例|打ち続けるとどうなる?原因と対策を解説

2025.12.30
美容コラム

顎ボトックスの失敗とは?不自然な仕上がりの原因と症状

顎ボトックスの失敗とは、注入位置や量のバランスを誤ったことで表情や輪郭が不自然に見える状態を指します。主な原因は、オトガイ筋(顎先の筋肉)にボトックスを過剰に注入したり、左右差のある筋肉量を考慮せずに施術したりすることです。その結果、顎が引っ込みすぎたり、梅干しジワが残ったりするケースがあります。また、注射直後は腫れや内出血が出る場合があり、経過観察を怠ると形が崩れやすくなることも。さらに、ボトックスが周囲の筋肉へ広がると、口元や目の下に違和感が生じ、笑顔が硬く見えることがあります。

施術後1〜2週間で落ち着くケースが多いですが、過剰注入による不自然さは2〜3か月続くこともあります。ヒアルロン酸やリタッチによる修正が必要になることもあるため、施術経験の豊富な医師による注射デザインと適量の見極めが重要です。

顎が不自然に引っ込みすぎる・梅干しジワが残る失敗例

顎ボトックスで最も多い失敗例が「顎が引っ込みすぎる」「梅干しジワが取れない」といったケースです。ボトックスを多く打ちすぎるとオトガイ筋の働きが抑えられすぎて、顎先が後退し、横顔のラインが崩れてしまいます。逆に、注入量が少なすぎると梅干しジワが改善されず、期待した効果を得られません。また、筋肉の動きが左右で異なる場合、表情に歪みが出ることもあります。

施術後の経過としては、最初の1〜2週間で効果が安定しますが、不自然な後退や違和感が出た場合はヒアルロン酸注入でラインを調整することで改善できることがあります。打ち続けることで顎の筋肉が萎縮し、ラインがより細く見える場合もありますが、これは経過観察の中でコントロール可能です。

顎先だけでなく目や口元にも影響するケースとは

顎ボトックスは、顎先だけでなく目や口元の表情筋にも影響を及ぼす可能性があります。オトガイ筋は、口輪筋(口の周囲の筋肉)や広頚筋(首の筋肉)と連動しており、注射位置が深すぎたり広すぎたりすると、表情全体に違和感が出ることがあります。たとえば、笑ったときに目元が動かしづらい、口角が上がらないといったケースが報告されています。

これは、ボトックスが本来の注入部位から周囲に広がってしまう“拡散効果”によるもの。打ち続けることで筋肉の連動バランスが変化し、目の下のたるみが強調されることもあります。症例によってはヒアルロン酸やマッサージで回復が早まる場合もありますが、経過観察が大切です。特に表情が重要な職業の方は、自然さを優先した少量注入が望ましいです。

顎ボトックスを打ち続けるとどうなる?長期的なリスクと経過

顎ボトックスを打ち続けるとどうなるのかという疑問を持つ方は多いです。ボトックスを長期間続けると、オトガイ筋の働きが弱まり、顎先の筋肉が徐々に萎縮します。その結果、顎が細くシャープに見える一方で、筋肉量が減ることで肌にハリがなくなり、たるみが目立つこともあります。また、頻度が高すぎると「表情が動かない」「不自然に長くなる」といったリスクも。

正しい経過としては、施術を3〜4か月おきに行うのが理想で、2回目・3回目以降は筋肉が安定して少ない量で効果が持続します。やめた場合でも、半年〜1年で筋肉の動きは自然に戻るため、後遺症の心配はほとんどありません。ただし、過度に注射を繰り返すと皮膚が薄く見えるケースがあるため、定期的に医師のチェックを受けながら調整することが大切です。

打ち続けることで筋肉が萎縮する・フェイスラインが変化する理由

顎ボトックスを長期的に続けると、オトガイ筋が使われなくなるため、筋肉が少しずつ萎縮(縮小)していきます。その結果、フェイスラインがスッキリして見える反面、肌が薄くなり、ハリが落ちて老けた印象に見える場合も。

また、ボトックスの効果が強く出すぎると、顎の動きが制限されて「口を開けにくい」「食事時に違和感がある」と感じる人もいます。これは副作用というよりも注射量と位置のバランスミスによるものです。正しい頻度(年2〜3回)を守れば、筋肉の定着も安定し、不自然さを防げます。長く続ける場合は、エラボトックスやヒアルロン酸など他の施術と組み合わせて調整するのが理想です。

やめるとどうなる?元に戻るまでの経過と注意点

顎ボトックスをやめるとどうなる?と不安に感じる方も多いですが、基本的には時間の経過とともに自然に戻ります。ボトックスの効果は3〜4か月で弱まり、6か月ほどで完全に分解されます。その後、オトガイ筋の動きが徐々に回復し、表情も元通りになります。

ただし、長年打ち続けていた場合は筋肉が小さくなっているため、戻るまでにやや時間がかかることも。経過中は、顎に軽い違和感や筋肉の突っ張り感を感じることがありますが、1〜2か月で自然に解消されます。マッサージやストレッチを加えることで血行が良くなり、回復が早まります。やめた直後に形が急に変わることはないため、安心して施術を中断できるといえます。

顎ボトックスの副作用・違和感が出たときの原因分析

顎ボトックスの副作用は基本的に一時的なもので、内出血・腫れ・赤み・違和感が代表的です。多くは注射当日から数日以内に落ち着きますが、オトガイ筋への注入量が多すぎる場合、顎先が動かしにくくなる、表情が不自然に見えるなどの症状が出ることがあります。また、ボトックスが周囲の筋肉に広がると、口角や目元の表情にも影響することがあります。

さらに、経過中に「顎が長く見える」「しゃくれが強調されたように感じる」といった違和感を訴える方もいますが、これはボトックスが定着していく途中の一時的な変化である場合が多いです。時間の経過とともに自然に馴染み、2〜3週間でバランスが整っていきます。

もし違和感や左右差が強く残る場合は、マッサージやヒアルロン酸で形を補正することで改善可能です。副作用が長引くようなら、信頼できる医師に再診して原因を特定してもらうことが大切です。

梅干しジワが取れない・顎が動かしづらい原因

顎ボトックスの失敗例としてよく見られるのが、「梅干しジワが残る」「顎が動かしづらい」という症状です。これらの原因は、注射位置のずれや注入量の誤りによるものが多いです。オトガイ筋の一部だけにボトックスが効きすぎると、筋肉のバランスが崩れ、表情を作りにくくなります。また、打ち続けることで筋肉が硬くなり、笑顔を作る際に違和感を覚えるケースもあります。

経過観察の段階で、梅干しジワが完全に取れない場合は、ヒアルロン酸注入を併用することで、皮膚の凹みを補い自然なラインを作ることができます。マッサージやストレッチを行うことで、筋肉の緊張が和らぎ改善するケースも多いです。施術後2週間ほど経っても強い違和感がある場合は、リタッチや再評価を検討する必要があります。

目や口元に違和感を感じるのはなぜ?表情筋の連動性を解説

顎ボトックスで「目の動きが変わった」「口元が重く感じる」といった違和感が出るのは、表情筋の連動性が原因です。オトガイ筋は、口輪筋や広頚筋などと繋がっており、過剰なボトックス注入により周辺の筋肉が予期せぬ影響を受けることがあります。特に口角を動かす筋肉が抑制されると、笑ったときに目の下が動かなくなり、表情が不自然に見えることもあります。

このような場合、時間の経過とともに筋肉の動きが徐々に回復し、2〜3か月で自然な表情に戻るのが一般的です。必要に応じて、少量のボトックス調整やヒアルロン酸補填でバランスを整えることも効果的です。違和感が長く続く場合は放置せず、医師の診察を受けることで安全に改善できます。

失敗を防ぐための医師選びと再施術の注意点

顎ボトックスは手軽に受けられる施術ですが、注入位置がわずかにずれるだけで横顔の印象やフェイスラインが大きく変化する繊細な治療です。そのため、失敗を防ぐためには医師の経験とデザイン力が欠かせません。症例数が多く、患者の筋肉構造に合わせて量を調整できる医師を選ぶことで、不自然な結果を回避できます。

また、再施術の際には前回から3〜4か月あけるのが理想です。早すぎる間隔で打ち続けると、筋肉が過剰に抑制され、違和感やたるみが出やすくなります。再注入の量も、初回より少なめに設定するのがポイントです。ヒアルロン酸を併用する場合は、顎先の高さとラインを確認しながら慎重に調整します。マッサージや温めケアは、定着を助けるサポートとして有効です。

経験豊富な医師による注射デザインで不自然さを防ぐ

顎ボトックスの成功は、デザイン力と注射精度にかかっているといっても過言ではありません。医師がオトガイ筋の動きを正確に見極め、左右差を考慮したうえで微量ずつ注入することで、自然なフェイスラインが実現します。

特に「横顔を整えたい」「梅干しジワを改善したい」といった目的に合わせてデザインすることで、顎だけでなく口元・首筋までバランスの取れた美しい仕上がりになります。症例写真を確認し、打ち続けても不自然にならない設計をしてくれるクリニックを選ぶことが重要です。

再注入・リタッチ時に気をつける量とタイミング

ボトックスの効果は3〜6か月で薄れるため、再注入は一般的に年2〜3回が目安です。頻度が高すぎると、筋肉が過度に弱まり顎が長く見えることがあるため注意が必要です。再注入では、初回の半量〜2/3程度に抑えることで、自然な仕上がりを維持できます。

また、内出血や腫れのリスクを減らすために、施術直後のマッサージ・強い圧迫は避けることも大切です。再注入を繰り返す場合、経過写真を残して変化を把握しておくと、量や位置の微調整がしやすくなります。医師との信頼関係を築くことが、長期的に満足できる仕上がりへの近道です。

まとめ

顎ボトックスは、しゃくれた顎や梅干しジワを改善し、横顔を整える人気施術ですが、打ちすぎや頻度の誤りによる不自然な変化には注意が必要です。副作用や違和感の多くは一時的なもので、経過観察と適切なアフターケアで解消しますが、打ち続けることで筋肉が萎縮しやすくなるため、適切な間隔(3〜4か月)と注入量の管理が大切です。

やめるとどうなるかという点では、時間とともに筋肉の動きが戻るため心配は不要です。定着を安定させるために、マッサージやストレッチを取り入れるのも有効。信頼できる医師を選び、症例写真や経過を確認しながら施術を受けることで、ナチュラルで美しい顎ラインを維持できます。

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この記事の監修

小西 恒 医師
小西 恒

2008年に自治医科大学医学部を卒業。2010年に大阪府立急性期総合医療センター産婦人科に勤務後、2014年に大阪府障害者福祉事業団すくよかで医療部長を務めました。2015年から大阪府健康医療部で地域保健課主査を歴任し、2017年から愛賛会浜田病院産婦人科に勤務。2020年より某大手美容外科で働き、2021年には小倉院と心斎橋御堂筋院の院長を務めました。2023年からはルヴィクリニック院長に就任しています。
【資格・所属学会】
ボトックスビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医、 日本美容外科学会(JSAS) 正会員、 日本産科婦人科学会 会員、 日本産科婦人科学会 専門医、 日本医師会認定産業医、 母体保護法指定医

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