顎ボトックスは打ち続けても大丈夫?気になる効果と注意点をわかりやすく解説

2025.10.7
美容コラム

目次

【基礎知識】ボトックスとは?顎ボトックスの目的と効果

ボトックスとは、美容医療や整形施術の分野で広く使用されている注射による施術です。特にフェイスラインのたるみや小顔効果を期待できる方法として、男女問わず人気があります。中でも最近注目されているのが「顎ボトックス」です。しかし、顎ボトックスとは具体的にどのような施術で、どのような効果があるのかを正しく理解している方は意外と少ないのではないでしょうか。これから、ボトックスの基本的な仕組みや顎ボトックスの目的と効果について、詳しく見ていきましょう。

ボトックス注射とは?仕組みと使用される種類

ボトックス注射とは、ボツリヌス菌から抽出された成分を利用して筋肉の動きを一時的に抑制する治療法です。この働きにより、筋肉の過剰な動きを原因とするシワやたるみを改善します。特に表情筋によるシワの発生を防ぐ目的で使用されることが多いですが、顎やフェイスラインの輪郭を整えるためにも使われています。

ボトックスにはいくつか種類があり、アラガン社製が最も有名で日本国内でも高い信頼を得ています。他にも韓国製のボツラックスなどがありますが、安価な分、効果の持続期間や品質にばらつきがあるため注意が必要です。施術を受ける際は、自分の希望や目的に応じた適切な提案を受けることが大切です。

また、使用するボトックスの単位や量も効果に大きく影響します。必要以上に注射すると、不自然な笑顔になったり、口角や下唇周辺に違和感が出ることもあるため、症例数の多いクリニックでの施術をおすすめします。

顎ボトックスとは?梅干しジワやフェイスラインへの効果

顎ボトックスとは、オトガイ筋にボトックスを注射し、筋肉の過度な緊張を和らげることで梅干しジワの改善やフェイスラインを整える効果を狙った施術です。オトガイ筋は下唇や口角を動かす重要な筋肉であり、この部分の筋肉が発達しすぎると梅干しのようなシワができやすくなります。この状態は「梅干しジワ」と呼ばれ、多くの人が老けた印象を持つ原因になります。

顎ボトックスを打つことで、オトガイ筋の過剰な収縮を抑え、梅干しジワが目立たなくなることが期待できます。また、筋肉の動きが穏やかになることでフェイスラインが滑らかになり、eラインが美しく整う効果も期待できます。特に、二重顎やたるみが気になる方、小顔を目指したい方には選択肢の一つです。

ただし、効果の出方や持続期間は個人差があります。適切な量と単位で施術することが大切で、過剰な注射は不自然な変化を引き起こすリスクがあるため注意が必要です。

顎関節や顎関節症への影響はある?

顎ボトックスはオトガイ筋に直接働きかける施術ですが、周辺の筋肉バランスや顎関節にも一定の影響を及ぼす場合があります。特に、元々顎関節症の症状がある方は注意が必要です。筋肉の動きが制限されることで、噛み合わせが変化したり、顎関節に負担がかかることがあるため、事前に医師にしっかり相談しましょう。

また、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、オトガイ周辺の筋肉が過剰に緊張していることが多く、ボトックス注射によって筋肉のバランスが崩れると違和感を覚えやすくなります。施術後は、必要に応じてマッサージを取り入れ、筋肉のこわばりを和らげるケアを行うことが大切です。

このようなリスクを避けるためにも、信頼できる医療機関でカウンセリングを受け、自分に合った適切な施術プランを立てることが重要です。

【疑問解消】顎ボトックスは打ち続けるとどうなる?

「顎ボトックスは打ち続けるとどうなるの?」と不安に思う方は多いでしょう。確かに、ボトックスは一度で永久に効果が続くわけではありません。そのため、理想のフェイスラインを維持するには継続的な施術が必要ですが、打ち続けることによるリスクやデメリットも理解しておくことが大切です。それでは、この疑問に対する答えを詳しく見ていきましょう。

打ち続けるメリットとデメリットを徹底解説

顎ボトックスを継続的に受ける最大のメリットは、オトガイ筋が過剰に発達しなくなり、フェイスラインが長期間すっきりとした状態を保てることです。たるみや二重顎が気になる場合でも、施術を定期的に行うことで自然な変化を感じる方もいます。また、eラインが整うこともあり、横顔に自信が持てると感じる方もいます。

一方で、打ち続けると筋肉量が過剰に減少し、皮膚のたるみが逆に目立つリスクもあります。さらに、不自然な変化が顔に現れることや、笑顔がひきつるような違和感を覚える場合もあります。このようなデメリットを避けるためには、適切な間隔と量を守ることが重要です。医師の指導を受け、自分の筋肉の状態に合った施術計画を立てましょう。

硬いものは噛めなくなる?生活への影響と注意点

施術後は一時的にオトガイ筋の動きが制限されるため、硬いものが噛みにくくなるケースがあります。特に、注射後3日後から1週間程度は、食べ物を選ぶ際に注意が必要です。硬いものや弾力のある食品は避け、消化の良いものを中心に摂取するとストレスなく過ごせます。

また、施術直後はダウンタイムとして軽い腫れや内出血が起こることもあります。飲酒や激しい運動は腫れを悪化させる原因となるため、数日は控えた方が安心です。生活に大きな支障はありませんが、違和感を覚えた場合は無理をせず、クリニックに相談することをおすすめします。

顎のボトックス効果はいつから?持続期間と理想的な施術間隔

顎ボトックスの効果は、一般的に施術の3日後から現れ始め、1〜2週間後にピークを迎えます。この時期には、梅干しジワが目立たなくなり、フェイスラインの変化をはっきりと感じることができます。

持続期間は通常3〜6ヶ月ですが、生活習慣や代謝の速さによって個人差があります。たとえば、運動をよくする人や代謝が高い人は効果が早く薄れる傾向があります。そのため、効果を長く保ちたい場合は、施術後の過ごし方にも気を配ることが大切です。

理想的な施術間隔は3〜4ヶ月ごとが目安です。あまり短い間隔で打ち続けると、筋肉が衰えすぎてしまい、フェイスラインが不自然になるリスクが高まります。逆に間隔が長く空きすぎると、元の状態に戻るため、定期的なメンテナンスが必要です。

【体験談と注意点】顎ボトックスの失敗例とリスクとは

顎ボトックスは簡単に受けられる施術ですが、失敗やリスクがまったくないわけではありません。特に打ち方や量を誤ると、不自然な表情になったり、期待していた効果が得られなかったりすることがあります。ここでは、実際にあった失敗例や、施術を受けるうえで知っておくべき注意点について詳しく見ていきましょう。

注射による内出血や腫れは起きる?ダウンタイムの実態

顎ボトックスの注射直後は、内出血や腫れが起こることが珍しくありません。特にオトガイ周辺は皮膚が薄く、血管が集まっているため、針が入る際に軽い内出血が発生しやすい部位です。ダウンタイムは通常数日から1週間程度で、腫れは時間とともに落ち着いていきます。

注射直後の腫れは大抵の場合、メイクでカバーできる程度ですが、症状が強い場合には冷やすことで軽減されます。ただし、過度なマッサージは内出血を悪化させる恐れがあるため避けましょう。また、飲酒や激しい運動は血行が促進され、腫れや内出血が長引く原因となるため、少なくとも施術後3日間は控えることをおすすめします。

梅干しジワが消えない?よくある失敗とその原因

顎ボトックスを受けたにもかかわらず、梅干しジワが消えないと感じる方は少なくありません。この失敗の多くは、注射の打ち方やボトックスの量が適切でなかった場合に起こります。オトガイ筋への正確なアプローチができていないと、効果が十分に現れず、梅干しジワが残ったままとなってしまうのです。

また、ボトックスの種類によっても効果の現れ方に差があります。アラガン製は効果が安定しやすい一方で、韓国製は価格が安いものの、効果の持続や変化に個人差が出やすいというデメリットがあります。クリニックでのカウンセリング時には、自分に合ったボトックスの種類をしっかり相談しましょう。

失敗しないためのクリニックの選び方とおすすめポイント

顎ボトックスで失敗しないためには、クリニック選びは重要なポイントです。有名な美容クリニックが多数存在していますが、価格だけで選ばず、施術実績や専門性を重視することが大切です。症例数が豊富で、オトガイ筋に詳しい医師が在籍する医療機関を選ぶことが重要です。

さらに、ヒアルロン酸や糸リフトなど、他の施術も含めたトータルな提案ができるかどうかも重要です。顎ボトックスのみで理想の輪郭が手に入るとは限らず、必要に応じて他の施術との組み合わせを検討することも、美しいフェイスラインを手に入れる近道となります。無理に追加施術を勧めてこない、誠実なカウンセリングを行うクリニックを選びましょう。

【応用知識】顎ボトックスで失敗しないために知っておきたい重要ポイント

ボトックス注射は簡単に受けられる施術だからこそ、事前に正しい知識を持つことが大切です。特に顎周りは顔の印象を大きく左右するパーツであり、ちょっとした失敗でも「変になった」「不自然」と感じてしまうことがあります。後悔しないためには、どのような点に注意すれば良いのか詳しく解説します。

不自然な仕上がりになる原因とは?

顎ボトックスで「笑顔がひきつる」「口角が下がったまま戻らない」といった不自然な仕上がりになる原因の一つは、注射する位置や量が適切でないことです。特にオトガイ筋は繊細な動きを担っており、誤った部位にボトックスが注入されると、下唇や口角に影響が及びやすくなります。この結果、笑顔を作るときにバランスが崩れ、違和感が生じてしまうのです。

また、単位数が多すぎると筋肉の動きが大幅に制限され、フェイスラインが不自然に伸びるように見えることもあります。こうした失敗を防ぐには、オトガイ部位に対する深い理解を持つ医師のもとで施術を受けることが不可欠です。

ダウンタイム中の正しい過ごし方と注意点

顎ボトックスの施術直後は、肌がデリケートな状態になっています。この時期は、たとえ軽度の内出血や腫れであっても、適切なケアを行うことで回復を早めることが可能です。冷やしすぎると逆に血行不良を招くため、冷却は短時間にとどめ、長時間冷やし続けないよう注意しましょう。

また、施術直後はメイクを避けることが望ましいですが、どうしても必要な場合は、肌に負担をかけないミネラルファンデーションなど低刺激の化粧品を使用してください。施術当日は長時間の入浴やサウナ、激しい運動は避け、体温が上がりすぎないように意識しましょう。

さらに、飲酒は内出血や腫れを長引かせる原因になるため、最低でも施術後3日間は控えるのが理想的です。こうした注意点を守ることで、より早く自然な仕上がりに戻ることができます。

顎ボトックスと他の施術との併用は可能?

フェイスラインをさらに美しく整えたい場合、顎ボトックス単体ではなく、ヒアルロン酸注入や糸リフトといった他の美容施術との併用を検討する方も増えています。ヒアルロン酸は、たるみやボリューム不足を補う目的で使われることが多く、下唇の下からオトガイにかけてのラインをなめらかに整える効果があります。

糸リフトは、フェイスラインのたるみを物理的に引き上げる施術で、小顔効果を求める方に特に人気です。これらの施術は、単独で行うよりもバランス良く併用することで、より立体的で美しい横顔やeラインを作ることが可能になります。ただし、無理な施術は逆に不自然な変化を生むリスクがあるため、医師との十分な相談が欠かせません。

男性にも人気!メンズ美容としての顎ボトックス

最近では、美容整形は女性だけのものではなく、男性の間でも一般的になっています。特にメンズ美容において、シャープなフェイスラインや清潔感のある印象を求める方が増えており、顎ボトックスはそのニーズに応える施術の一つです。

男性の場合、エラ張りやオトガイ筋の発達によってフェイスラインがごつく見えることがありますが、ボトックスで筋肉の張りを抑えることで、すっきりとした印象に変化します。メイクでのカバーが難しい男性にとっては、ナチュラルに顔の印象を改善できる点も大きなメリットです。クリニックによっては男性専用プランを用意しているところもあるので、メンズ美容に興味がある方は一度相談してみると良いでしょう。

長期的な視点で考える顎ボトックスの継続利用

顎ボトックスは一度の施術で劇的な変化を求めるものではなく、継続的なケアによって理想的なフェイスラインを維持する施術です。しかし、ただ打ち続けるだけでは、思い描く美しさにたどり着くことは難しいでしょう。自身の輪郭や筋肉の状態をきちんと理解し、その変化に合わせて施術内容を見直すことが大切です。

また、年齢を重ねるごとにたるみや肌質の変化も現れるため、顎ボトックスだけでなくヒアルロン酸の注入や糸リフトなどの選択肢も視野に入れながら、トータルでバランスの取れたアプローチを心がけましょう。信頼できるクリニックで定期的に相談し、自分にとって最適な美容プランを立てることが、美しさの維持につながることもあります。

【よくある質問】顎ボトックスに関するQ&A

顎ボトックスに興味はあるけれど、不安や疑問があってなかなか一歩踏み出せない方は多いものです。ここでは、特に多く寄せられる質問に対して、わかりやすく丁寧にお答えしていきます。施術を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

効果はいつから実感できる?どのくらい持続する?

顎ボトックスの効果は、多くの場合、施術の3日後から徐々に現れ始めます。ただし、人によっては1週間程度かかることもあります。最もはっきりとした変化を感じられるのは施術後2週間ほど経った頃です。この頃になると、梅干しジワが目立たなくなり、オトガイ部分のフェイスラインがすっきりしてくるのを実感できるでしょう。

効果の持続期間は個人差がありますが、一般的には3〜6ヶ月程度です。持続期間を左右する要因には、使用したボトックスの種類や注射した単位数、生活習慣などが関係しています。特に、頻繁に飲酒をする人や運動量の多い人は代謝が活発なため、効果が短くなる傾向があります。定期的に施術を受けることで、より安定した効果が得られるでしょう。

施術を受けるおすすめのタイミングと注意点

施術を受けるおすすめのタイミングは、大切なイベントの1ヶ月前が理想的です。これは、施術後に内出血や腫れが落ち着き、最も効果が安定する時期だからです。急な予定に合わせて施術を受けると、ダウンタイムが間に合わない場合があるため、余裕を持ったスケジュールで施術を受けることが大切です。

また、施術前後にはいくつかの注意点があります。施術直後は血行が促進される行為を避けることが推奨されます。具体的には、飲酒や激しい運動、長時間の入浴などは控えましょう。さらに、注射部位への強いマッサージも避ける必要があります。施術前後のケアをしっかり行うことで、内出血や腫れを防ぎ、効果を最大限に引き出すことができます。

自分に合ったボトックスの種類は?効果的な選び方

ボトックスの種類には、アラガン社製のものと韓国製のものが主に使用されています。アラガン製は品質が安定しており、日本でも多くのクリニックで使用されている信頼性の高い製品です。効果の持続期間も長く、仕上がりが自然なことが特徴です。一方、韓国製は比較的価格が安いメリットがありますが、効果の持続性や変化にばらつきが出ることもあるため、注意が必要です。

ボトックスの種類は、単に価格だけで選ばず、自分の求める仕上がりや持続期間を考慮して選ぶことが重要です。クリニックでのカウンセリング時に、自分に合った種類や適切な単位数を提案してもらいましょう。信頼できる医師に相談することで、リスクを抑えつつ理想的な効果を得ることができます。

まとめ

顎ボトックスは、オトガイ筋にアプローチして梅干しジワを改善し、フェイスラインを美しく整える効果が期待できる人気の施術です。しかし、打ち続けることで起こりうるリスクやデメリットについても十分に理解しておくことが大切です。筋肉量の減少によるたるみや、不自然な変化を防ぐためには、施術間隔を適切に保ち、信頼できるクリニックを選ぶことが重要です。

また、施術後の生活習慣も効果の持続に大きく関わります。飲酒や激しい運動は控え、必要に応じてマッサージやヒアルロン酸などの他の美容施術と組み合わせることで、より満足のいく結果が得られるでしょう。自分に合ったペースで無理なく施術を続け、自然な変化を楽しみながら理想的なフェイスラインを手に入れてください。

関連ページ

この記事の監修

小西 恒 医師
小西 恒

2008年に自治医科大学医学部を卒業。2010年に大阪府立急性期総合医療センター産婦人科に勤務後、2014年に大阪府障害者福祉事業団すくよかで医療部長を務めました。2015年から大阪府健康医療部で地域保健課主査を歴任し、2017年から愛賛会浜田病院産婦人科に勤務。2020年より某大手美容外科で働き、2021年には小倉院と心斎橋御堂筋院の院長を務めました。2023年からはルヴィクリニック院長に就任しています。
【資格・所属学会】
ボトックスビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医、 日本美容外科学会(JSAS) 正会員、 日本産科婦人科学会 会員、 日本産科婦人科学会 専門医、 日本医師会認定産業医、 母体保護法指定医

YouTubeリンク

お問い合わせ

050-1724-3463

電話受付時間/10:00~19:00
(休診日:不定休)