ボトックス注射の値段は高い？安い？費用相場の基本

ボトックス注射の値段は、注入する部位・使用する薬剤・単位数（例：50単位、100単位、200単位）によって異なります。比較的低めのケースでは1〜3万円台という例もありますが、注入量や部位によっては数万円〜十数万円になることもあります。特に日本国内では、アラガン社製の正規ボトックスが主流で、安全性・持続性・効果の安定性に優れています。韓国製のボトックスは安価で人気ですが、持続期間が短い・拡散しやすいなどの違いも。美容クリニックや皮膚科によっても値段が異なり、都心部ほどやや高めの傾向があります。値段比較や口コミを参考にしつつ、自分に合った部位・単位量を医師と相談するのが理想です。

目尻・口角・眉間ボトックスの相場

目尻や口角、眉間のボトックス注射は、初めての方にもおすすめの人気部位です。これらは比較的狭い範囲の筋肉に注入するため、50単位前後で1〜2万円程度が相場です。効果は注射後3日〜1週間で現れ、約3〜4ヶ月持続します。アラガン社製ボトックスを使用すれば、自然な表情を保ちながらしわを和らげられます。韓国製ボトックスは安価ですが、広がりやすく、効果が早く切れることもあるため、長期的に見れば日本製やアラガン製を選ぶ方がコスパが良いでしょう。美容クリニックによってはモニター価格やキャンペーンを実施しているところもあり、安価に体験できます。

小鼻・鼻・顎ボトックスの料金目安

小鼻ボトックスは、笑ったときに鼻が広がる「ガミースマイル」に効果的です。料金は1〜2万円前後で、持続期間は約3〜5ヶ月。鼻筋ボトックスは鼻の丸みを軽減し、上品な印象に整えます。顎ボトックス（梅干しジワ改善）は2〜3万円程度で、フェイスラインの引き締め効果もあります。韓国クリニックではより安価（半額近く）なこともありますが、効果や安全性はアラガン製が上。100単位あたりの価格を比較すると、日本の美容クリニックの方がやや高いですが、注射技術が上手い医師が多く、仕上がりが自然です。

脇ボトックスの費用と医療的効果

脇ボトックス注射は、多汗症やワキガの改善に効果があり、200単位前後で4〜7万円程度が相場です。脇の汗腺への神経伝達をブロックし、3〜6ヶ月間汗の量を抑えることができます。医療用ボトックスは、皮膚科や美容クリニックで受けられ、保険適用となるケースもあります。特にアラガン社製製剤は厚生労働省に認可されており、医療的にも信頼度が高いです。僧帽筋や首、肩こり改善目的にも応用されており、リフトアップや姿勢改善にも役立ちます。即日治療が可能なクリニックも多く、ダウンタイムがほとんどない点も人気です。

なぜ美容クリニックで料金が異なるのか？その理由を解説

ボトックス注射の値段がクリニックによって異なる理由は、主に薬剤の種類・国・注入技術・クリニックの立地です。アラガン社製など正規輸入品は安全性が高く、価格も上がりますが、韓国製ボトックス（ボツリヌストキシン）は安価な反面、効果の持続性に個人差があります。さらに、医師の技術が高いほど、筋肉構造を正確に見極めた注入ができるため、仕上がりが自然で満足度も高いです。安価なところでは、経験の浅い医師や未承認薬を使うリスクもあるため、料金だけで選ばず、実績と信頼性を重視しましょう。

医師の経験と技術による差

ボトックスは「どこに」「どの深さで」「どの量を」注入するかで結果が大きく変わります。特にエラ・顎・口角・僧帽筋・首などの筋肉部位は、解剖学的知識が必要です。技術の高い医師は、筋肉の動きを見極めて表情を自然に保ちながら効果を出す注入が可能。反対に経験が浅いと、効きすぎて表情が固くなったり、左右非対称になったりすることも。アラガン社の認定資格を持つ医師や、ボトックス注射専門医が在籍する美容クリニックがおすすめです。

美容クリニックの設備とアフターケア

信頼できる美容クリニックは、麻酔クリーム・冷却装置・衛生環境が整っています。施術後のフォローも重要で、内出血・腫れ・効きすぎへの調整対応ができるところが理想です。無料カウンセリングで「施術の流れ・薬剤の種類・副作用リスク」を詳しく説明してくれるか確認しましょう。特に韓国製ボトックスを扱う安価なクリニックでは、アフターサポートが不十分な場合もあるため注意が必要です。

地域やクリニックの規模による違い

ボトックス注射の値段は、地域やクリニックの規模でも異なります。都内の大手美容クリニックは広告費や人件費が高く、料金も高め。地方の皮膚科・美容外科では、同等の薬剤を低価格で提供する所もあります。さらに、韓国のエラ・小顔施術は価格が安く有名ですが、アフターケア体制や保証の有無は事前に確認が必要です。

ボトックス注射の部位別の特徴とおすすめポイント

ボトックス注射は、筋肉の働きを一時的に弱めることで、しわ・たるみ・エラ張り・多汗症などを改善できる施術です。部位ごとに目的や注入量が異なり、医師の技術によって仕上がりも変わります。代表的な部位は「エラ・顎・口角」「鼻・小鼻・眉間・目尻」「脇・首」などで、それぞれ美容目的・医療目的の両面で効果が期待されます。

例えばエラボトックスでは、咬筋をリラックスさせてフェイスラインを細く見せる小顔効果が得られます。顎の梅干しジワの改善や口角リフトにも有効です。鼻・小鼻では、笑ったときの広がりを防ぐ効果があり、自然な鼻筋を演出できます。脇や首に注入すれば、多汗症改善・リフトアップ・僧帽筋の緊張緩和にもつながります。

また、アラガン社製のボトックスは部位ごとの拡散が少なく、自然な仕上がりが長持ちします。一方で韓国製ボトックスは費用を抑えたい人に人気。目的や肌質に合わせて、医師と相談しながら適切な部位・単位数を選ぶことが成功の鍵です。

エラ・顎・口角ボトックスの特徴

エラボトックスは咬筋の張りを緩め、フェイスラインをシャープに整える小顔施術として人気です。一般的に片側50〜100単位を注入し、効果は2〜3週間後に現れ、約4〜6ヶ月持続します。エラ張りの原因となる筋肉を弱めるため、食いしばり・歯ぎしりの軽減にも効果があります。

顎ボトックスは、口を閉じたときに出る“梅干しジワ”をなめらかに整え、下顔面を引き締めます。さらに口角ボトックスを併用すれば、自然な笑顔ラインが作れ、たるみ予防にもつながります。

また、エラボトックスはアラガン社製ボトックスビスタが最も安全で安定した効果を発揮しますが、韓国製ボトックス（コアトックスなど）は価格が安く、効果を試したい人におすすめです。施術直後は軽い腫れを感じる場合がありますが、数日で落ち着きます。食事制限は不要で、リフトアップ・小顔効果を自然に得られるのが魅力です。

鼻・小鼻・眉間・目尻ボトックス

鼻・小鼻・眉間・目尻ボトックスは、顔の印象を明るく見せる人気のポイント施術です。鼻・小鼻への注入では、笑ったときに広がる小鼻（ガミースマイル）を抑制し、鼻筋をすっきり見せます。眉間ボトックスは、表情ジワや怒りジワを解消し、柔らかく上品な表情を作ります。目尻ボトックスは「カラスの足跡」と呼ばれるシワを改善し、目元にハリと若々しさを与えます。

これらの部位は注入量が少なく済むため、1〜2万円台で受けられるクリニックが多く、ダウンタイムが短く当日メイクも可能です。施術後3〜7日で効果が出始め、持続期間は3〜5ヶ月が目安。アラガン社製を使用すれば効果が安定し、韓国製では価格を抑えて気軽に試せます。

また、近年ではマイクロボトックス（メソボトックス）を使用し、毛穴の引き締め・皮脂コントロール・肌の滑らかさを高める施術も人気。小鼻や眉間は注入位置を誤ると不自然になりやすいため、美容クリニック選びと医師の経験が成功のカギです。

脇・首ボトックスでの医療的効果

脇・首ボトックスは、美容と医療の両方で高い評価を得ています。脇ボトックスは、多汗症やワキガの治療として有効で、発汗をコントロールし快適に過ごせるようになります。200単位前後を注入し、3〜6ヶ月効果が持続します。皮膚科でも扱われており、場合によっては保険適用も可能です。

首ボトックスは、広頚筋（こうけいきん）の緊張を緩めてリフトアップを促進します。たるみや首の縦ジワを軽減し、フェイスラインをすっきり見せます。特に僧帽筋の緊張を緩める施術と組み合わせることで、肩のラインが下がり首が長く見える「美姿勢効果」も期待できます。

アラガン社製は筋肉層にピンポイントで効くため、持続性・安全性ともに高くおすすめ。韓国製は費用を抑えられますが、医療目的であればアラガン製を選ぶのが安心です。

ボトックスで失敗しないための注意点

ボトックスで失敗を防ぐためには、適切な注入量・部位の選定・信頼できる医師選びが欠かせません。安すぎる施術では、未承認の薬剤や不適切な注入によって表情が不自然・左右差が出る・効果が弱いなどのトラブルが起こる可能性があります。特に顔の筋肉（表情筋）や神経が複雑な部位では、解剖学に精通した医師による丁寧な施術が必要です。

また、アラガン社製ボトックスは厚生労働省に認可されており、効果・持続期間・安全性のバランスが最も優れています。韓国製ボトックスは安価ですが、効果の個人差や拡散性に注意。

施術後は24時間マッサージや入浴を避け、当日化粧は控えめに。万が一違和感が出た場合は、必ずクリニックで相談を。正しく施術を受ければ、しわ改善・リフトアップ・多汗症治療・小顔効果など多彩な効果が長期的に得られます。

信頼できる美容クリニックの選び方

ボトックス注射を受ける際は、実績・症例数・医師の資格を必ずチェックしましょう。アラガン社の認定を受けた美容クリニックや、注入専門の医師がいる医院は信頼性が高いです。料金の安さだけで選ばず、カウンセリング時に注入単位・薬剤の種類・副作用説明が明確であるかを確認するのがポイントです。

口コミサイトやSNSで「上手い」「丁寧」「自然な仕上がり」と評価の高いところを選びましょう。さらに、アフターケア・再調整対応・追加費用の有無を事前に確認することで、後悔のない選択ができます。

施術後のケアと注意点

ボトックス施術後は、腫れ・赤み・軽い内出血が出る場合がありますが、ほとんどは数日で落ち着きます。注射後24時間はマッサージ・サウナ・激しい運動を避け、入浴は短時間で済ませましょう。化粧は翌日から可能です。

また、施術直後にうつ伏せで寝る・顔を強く触る行為は、薬剤の拡散を招くためNGです。脇や首ボトックスの場合は、過度なストレッチも控えましょう。医師の指示に従えば、3〜7日で効果が出始め、1〜2週間で最大効果に到達します。持続期間は3〜6ヶ月が目安。正しいケアを行えば、より長く・自然な美しさを維持できます。

まとめ

ボトックス注射は、なぜここまで人気なのか？ その理由は、メスを使わずに短時間で自然な変化が得られるからです。特に「エラボトックスはなぜ小顔に効果的なのか」という質問も多いですが、これはエラの筋肉（咬筋）を弱めてフェイスラインを引き締めるためです。注射後2〜3週間で効果が現れ、4〜6ヶ月ほど持続します。施術直後の違和感も少なく、ヒアルロン酸注入と併用すればリフトアップ効果が2倍になることもあります。

また、顔以外にもふくらはぎ・二の腕・僧帽筋・眉上・腕など、全身の引き締めにも活用可能です。特にふくらはぎは筋肉をほっそり見せ、脚のラインを整える目的で人気があります。近年ではスキンボトックス（マイクロボトックス）も登場し、毛穴・皮脂・肌質改善にも効果を発揮します。皮膚のキメが整い、透明感がアップする点も魅力です。

施術を受けるなら、注入が「うまい」と評判の美容クリニックを選ぶことが何より重要です。アラガン社製などの正規品を扱う医師のもとで行えば、リスクを最小限に抑えながら、一番理想的な仕上がりを目指せます。

特に「大阪でエラボトックスを受けたい」など地域で探す際は、症例写真・口コミ・価格・アフターケアを確認し、自分に合ったクリニックを選びましょう。

ボトックスは正しく使えば、顔の印象・体のライン・肌質までトータルで整う万能施術です。なぜ人気なのかを理解し、信頼できる医師のもとで受けることで、美しく自然な変化を長く楽しむことができます。

この記事の監修

小西 恒

2008年に自治医科大学医学部を卒業。2010年に大阪府立急性期総合医療センター産婦人科に勤務後、2014年に大阪府障害者福祉事業団すくよかで医療部長を務めました。2015年から大阪府健康医療部で地域保健課主査を歴任し、2017年から愛賛会浜田病院産婦人科に勤務。2020年より某大手美容外科で働き、2021年には小倉院と心斎橋御堂筋院の院長を務めました。2023年からはルヴィクリニック院長に就任しています。
【資格・所属学会】
ボトックスビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医、 日本美容外科学会(JSAS) 正会員、 日本産科婦人科学会 会員、 日本産科婦人科学会 専門医、 日本医師会認定産業医、 母体保護法指定医