ヴェルベットスキンのダウンタイムはどのくらい!?どんな症状が出る?実際は効果がない!?本当の所を解説

2023.7.18
美容コラム

ヴェルベットスキンは、様々な肌トラブルを改善へと導いてくれる美容医療です。
ダウンタイムの期間が1週間ほどと短く、腫れや赤みといった副作用も数日で解消できるため、肌への負担も少ない治療法として人気を集めています。

施術時間は20~30分ほどで、施術の翌日からはメイクも可能です。
そのため、普段の生活の中で「なかなか美容に掛ける時間がない」という人や「今ある肌トラブルを何とかしたい」という人にはおすすめです。

ただし、ヴェルベットスキンは、ダウンタイム中の過ごし方が最も大切な治療法でもあります。
間違った過ごし方をしてしまうと、症状が悪化したり、ダウンタイムの期間を伸ばしてしまうことにもなりかねないので、ポイントとしてしっかり押さえておきましょう。

この記事では、ヴェルベットスキンは本当に効果があるのかないのか、ダウンタイム期間はどのくらいでどんなことに気を付ければいいのか、
施術を受けることでこのような症状がでるのか、などを詳しく解説します。ヴェルベットスキンを検討中の人は、ぜひ参考にしてみてください。

ヴェルベッドスキンとは

ヴェルベットスキンとは、ダーマペンとマッサージピールを併用させた美肌治療です。

ヴェルベットスキンの「Velvet」はポルトガル語で「ビロード」を意味します。
ビロードは、柔らかくて上品な手触りが特徴なため、ヴェルベットスキンも「ビロードのように上質な肌に生まれ変わる」という意味が込められた治療法として広く知られるようになりました。

ダーマペンは、髪の毛よりも細い微細なマイクロ針を使って肌に微細な穴をあけ、肌本来が持っている創傷治癒力を高める治療法です。

使用する針の長さは0.2〜3.0mmまで0.1mm単位で選択でき、施術をする部位や施術を受ける人の肌の状態に合わせて適切な長さを選びます。
施術中の痛みは、麻酔で軽減できるのでチクチクする程度ですが、針を刺す深度が深くなると痛みは強くなる傾向にあります。

マッサージピールは、別名「コラーゲンピール」と呼ばれています。
使用するピーリング剤は、イタリアで開発された「PRX-T33」という角か細胞やコラーゲンの生成を促進させる高濃度TCA(トリクロロ酢酸)・ピーリング効果を促進させながら炎症による赤みの改善が期待できる低濃度過酸化水素・シミや肝斑の改善に繋がるコウジ酸の3つが配合された薬剤です。

マッサージピールは、薬剤を肌に優しく押し込むようにマッサージをしながら浸透させ、繊維芽細胞を活性化させてコラーゲン生成の促進を図り、肌に弾力やハリをもたらしていく治療法です。
薬剤に含まれている「PRX-T33」は肌への影響が強いため、染みるような痛みを伴うことがあります。

ヴェルベットスキンの施術は、麻酔→ダーマペン→マッサージピールの順で行います。

ダーマペンの針で開いた肌の穴にマッサージピールの薬剤を直接導入することで、双方の施術の相乗効果を生み出すことができます。
つまり、ダーマペンで自然治癒力を生み出しながら、マッサージピールの成分をより効率的に皮膚組織へ浸透させてエイジングケアや若返りを図ろう、というわけです。

 

ヴェルベットスキンは、以下のような肌悩みの改善が期待できます。

  • 肌のハリやツヤ
  • しわ、たるみの改善
  • 肌のトーンアップ
  • 肌のターンオーバーを促進
  • リフトアップ
  • 肌質改善
  • コラーゲン生成を促進
  • シミやくすみ、色素沈着の改善
  • 毛穴の開きや黒ずみ、ニキビ跡の改善

 

ヴェルベットスキンではターンオーバーがしっかりと促されるので、ダーマペンとマッサージピールを単独で行う場合と比べてより高い効果が期待できるでしょう。

施術時間も約20〜30分と短く、術後すぐに肌のハリツヤ感を実感している人も多くいます。
1回の治療でも効果は感じられますが、より肌質を改善させたい人は、肌のターンオーバーに合わせて5〜8回を月1回の頻度で継続することで、肌の良い状態を維持することができるでしょう。

 

ヴェルベッドスキンのダウンタイムに出る症状

ヴェルベットスキンの施術を行うと以下のような症状が出ます。

  • 赤み、腫れ、発疹
  • 内出血
  • かゆみ
  • 皮剥け
  • アレルギー反応

赤みが出てしまう原因には、ダーマペンの針の刺激によるものと、マッサージピールの薬剤による刺激の2パターンがあります。
赤みが出ているということは、皮膚組織が炎症を起こしているということなので、同時に腫れやむくみ、発疹などの症状を伴うこともあります。

内出血は、ダーマペン治療の際に針で無数の穴を開けることで毛細血管を傷つけてしまうことが原因で起きます。

ダーマペンによって傷ついた組織が治っていく過程でかゆみが生じることがあります。
かゆみが生じやすくなる原因はダウンタイム中に肌のバリア機能が低下して感想を招いてしまっているからです。
掻いたりこすったりすることで悪化してしまう可能性もあるので、皮膚を清潔に保ち、保湿をしっかりと行いましょう。

皮剥けは、これまで滞っていたターンオーバーが一気に加速して肌が再生する過程に生じる現象です。
ピーリングマッサージの薬剤による剥離とは異なるので、多くの場合、赤みが落ち着いたころに起こります。

稀ではありますが、人によっては軽度のアレルギー反応を起こすことがあります。
考えられるのは、針を刺すことで生じてしまう金属アレルギー、薬剤によって引き起こるアレルギー、麻酔によるアレルギーなどです。

ヴェルベッドスキンのダウンタイム期間と経過

ヴェルベットスキンは、4日〜1週間ほどのダウンタイムがあります。
施術当日〜1週間後までの流れとしては以下のような感じです。ダインタイムの程度や時間には個人差があるので、目安として覚えておきましょう。

施術当日:施術直後は、施術部位全体に赤みやヒリヒリとした熱感が出てきます。また、むくみや腫れ、内出血やかゆみなどの症状がみられることもあります。

2〜3日後:赤みや熱感は徐々に改善していきます。
内出血や腫れ、むくみなどは続きますが、施術翌日からメイクは可能なので、ファンデーションや肌色の日焼け止めである程度は隠すことができるでしょう。
この期間に肌のごわつきを感じる人もいます。

4〜7日後:4日を過ぎたあたりから、赤みや熱感はほとんど感じなくなります。
また、内出血やむくみ、腫れといった症状も徐々に目立たなくなってくるでしょう。
この時期になると皮が剥けてきます。
乾燥しやすい状態が続くので、肌への刺激が少ない化粧品でしっかりと保湿対策をしてください。

1週間を過ぎる頃になると全ての症状が軽くなって、ヴェルベットスキンの効果を実感できるようになります。

適切でない治療を受けてしまった場合は、ダウンタイム中の症状が強く現れてしまい、回復するまでに目安以上の長い時間がかかってしまう可能性があります。
できるだけリスクは避けたいので、施術を受ける場合は、ヴェルベットスキンに関する知識が豊富、またはヴェルベットスキンの施術経験が多い医師が在籍しているクリニックを選ぶようにしましょう。

もし、施術後に「ダウンタイムが長い気がする」「一向に治る気配がしない」と感じた場合は、クリニックに相談してみるのもおすすめです。
美容クリニックでは、施術後の経過観察や処置、困った時に相談できる体制が整えられています。

処置が早ければ早いほど、改善するまでの時間も短くて済みますし、肌への負担も減らすことができます。
施術前のカウンセリングで不安に思うことや疑問に思うことをどんどん質問して聞いておくのも良いでしょう。

ヴェルベッドスキンのダウンタイム中の注意事項

ヴェルベットスキン施術後の肌は、肌バリア機能が低下して敏感な状態になっています。
そのため、刺激を与える行為はNGです。

自然治癒を遅らせない、腫れやむくみといった症状を強く出さないためには、ダウンタイムを適切に過ごすことが大切になります。
ダウンタイム中に注意すべき事項は以下の通りです。

  • 洗顔は施術後一定時間を過ぎてから
  • 施術当日はシャワーのみで
  • 激しい運動や飲酒は控える
  • 施術箇所を冷やす
  • 日焼け対策をする
  • 保湿をする

施術直後は、ダーマペンで肌に開けた穴が塞がっていないため、洗顔をすると雑菌が入って炎症を起こしてしまうリスクがあります。
そのため、施術後12時間ほどは洗顔することを控えましょう。

また、ダウンタイム中は刺激を抑えながら肌を清潔に保った方が良いので、洗顔フォームなどを使って、水ではなくぬるま湯で優しく洗いましょう。
ぬるま湯で洗顔することで皮脂や汚れを落とし、本来の潤いを失うことなく洗顔できます。

施術当日は、シャワーのみにして入浴は避けるようにしましょう。
入浴して血行が良くなってしまうと、赤みや出血といった症状が悪化したり、かゆみを引き起こしてしまうことがあります。
翌日以降は入浴が可能になりますが、症状がひどい場合はぬるめのお湯でサッと入るのがおすすめです。

激しい運動や飲酒も血行を良くしてしまう行為です。
症状が悪化する可能性を少しでも抑えたいのであれば、やらないほうが無難です。

施術箇所を冷やすことで、血管が収縮し、赤みや熱感といった症状を和らげることができます。
かゆみが強い時も、患部を掻かずに冷やすことで肌を傷つけずに済むでしょう。
患部を冷やす場合は、直接氷や保冷剤を肌に触れさせるのではなく、タオルなどで巻いて冷やすようにしましょう。

施術箇所が敏感な状態になっているため、日焼けも良くありません。
紫外線の刺激は肌への負担が大きくシミや色素沈着を引き起こしてしまう可能性もあります。
せっかくヴェルベットスキンによって肌質が改善に向かっているにもかかわらず、肌に不要な刺激を与えるのは得策ではありません。

悪化したとなるとヴェルベットスキン治療を受けたい意味すらなくなってしまいます。
そうならないよう、ダウンタイム中は日焼けクリームを塗ったり、外出時には帽子や日傘を使用するなど、日焼け対策を万全にしましょう。

ダウンタイム中は肌が乾燥しやすい状態になっているため、保湿は欠かせません。
保湿をすることで、肌のごわつきや皮剥けが目立つのを防ぐ効果も期待できます。
ただスキンケアは、ピーリング効果のあるものや高濃度ビタミンが配合されているものは肌への負担が増えてしまうので避けた方が良いです。

アルコールが配合されている化粧品も肌への刺激が強いので、ダウンタイム中は使用を控えましょう。

ヴェルベッドスキンの施術を受けられない方(禁忌)

ヴェルベットスキンは、誰でも施術可能というわけではなく、以下の場合に該当する人は受けることができません。

  • 金属や麻酔などにアレルギーがある人
  • 皮膚にトラブルがある人
  • 妊娠中、授乳中の人
  • 糖尿病や膠原病などの持病がある人
  • ハイドロキノンやトレチノイン、ディフェリンゲルによる治療をしている人

他にも、マッサージピールは塗布する際に痛みが生じてしまうため、痛みが苦手な人や弱い人も注意が必要です。
また、極度の敏感肌の人も施術ができないことがあるため、カウンセリング時に確認しておきましょう。

まとめ

ヴェルベットスキンは、ダーマペンとピーリングマッサージの相乗効果により、肌質を改善へと導く治療法です。
シミやシワ、たるみやくすみ、肌のターンオーバーの促進や毛穴の開きなど、肌トラブルで多い悩みを解消してくれる治療法です。
何かしらの肌トラブルを抱えている人にはおすすめの治療法だと言えるでしょう。

また、ヴェルベットスキンは、他の美容医療と比較してもダウンタイムが短く、施術後はすぐに普段通りの生活ができることがほとんどです。

注意点としては、ダウンタイム中は適切な過ごし方をしなければならないことです。
間違った過ごし方をするとダウンタイムの期間が伸びたり、術後の症状を悪化させてしまう危険性もあるので気を付けましょう。

ヴェルベットスキンを検討中の人は、ぜひメディカルアルファクリニックにお問い合わせください。
カウンセリングで詳しくご説明させていただきます。

この記事の監修

小西 恒 医師
小西 恒

2008年に自治医科大学医学部を卒業。2010年に大阪府立急性期総合医療センター産婦人科に勤務後、2014年に大阪府障害者福祉事業団すくよかで医療部長を務めました。2015年から大阪府健康医療部で地域保健課主査を歴任し、2017年から愛賛会浜田病院産婦人科に勤務。2020年より某大手美容外科で働き、2021年には小倉院と心斎橋御堂筋院の院長を務めました。2023年からはルヴィクリニック院長に就任しています。
【資格・所属学会】
ボトックスビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医、 日本美容外科学会(JSAS) 正会員、 日本産科婦人科学会 会員、 日本産科婦人科学会 専門医、 日本医師会認定産業医、 母体保護法指定医

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