ハイドラフェイシャルとは「クレンジング、ピーリング・毛穴吸引、保湿、美容液導入、保護」の６つをセットで行う医療メニューです。
ダウンタイムもなく、施術後すぐにメイクが可能ということでお手軽な美容医療として人気の高い施術ですが、「施術をしたけど効果を感じられなかった」「ハイドラフェイシャルは意味がない」などと治療効果に対してマイナスな意見があるのも事実です。

果たしてハイドラフェイシャルは本当にメリットがないものなのか、実際のところの効果やデメリットを解説していきます。

ハイドラフェイシャルとは

出典：https://hydrafacial.co.jp/the-treatment

美容効果の見込める治療としてアメリカで火が付き、現在では日本でも最も人気の高い美容医療の一つであるハイドラフェイシャル。

痛みの少ないピーリング・美容成分を含んだ水流を利用し、セルフケアでは取れない毛穴の汚れを除去しながら、保湿成分を含む美容液を肌に浸透させます。

これまでの通常のピーリングは肌を乾燥させたり肌荒れを起こす危険性もありましたが、ハイドラフェイシャルはそういった心配はなく、乾燥肌、オイリー肌、混合肌、敏感肌の方など幅広い肌質の方に効果が期待できる施術です。

施術の内容と順番はクレンジング・ピーリングから始まり、毛穴吸引・保湿、最後に美容液導入・保護という流れになりますが、すべて施術が終わるまで20〜30分という短い時間であるのも人気が高い理由の1つと言えるでしょう。

ハイドラフェイシャルを開発したアメリカのEdgy System社の特許技術はFDA（米国食品医薬品局）やEU加盟国基準で認可されているなど、その安全性の高さも魅力です。

ハイドラフェイシャルで期待できる効果

ハイドラフェイシャルの施術で期待できる効果は大きく３つあります。

まず1つ目は、毛穴の詰まり・黒ずみの改善です。ハイドラフェイシャルは美容液薬とその水流により古い角質や皮脂を取り除き、毛穴の奥まで綺麗に洗い流してくれるため、毛穴の詰まりやすい鼻、顎、眉間に効果が見込まれます。普段の洗顔では取り切れなかった角質や皮脂を取り除いてくれるので、施術後はツルツルとした肌ざわりになる効果が見込めます。

2つ目はニキビ・ニキビ肌の改善です。古くなった角質や、毛穴に詰まった皮脂・汚れはニキビの原因となりますが、ハイドラフェイシャルはそれらを洗い流して肌のターンオーバーを正常化させます。

よって既にあるニキビの改善はもちろんのこと、将来的にニキビができにくい肌にする効果も見込めます。実は顔だけでなく、ニキビができやすい背中などにもハイドラフェイシャルは施術することができるということも魅力的なポイントです。

3つ目はシワ・くすみの改善です。ハイドラフェイシャルは水流により古い角質や皮脂を除去するとともに、美容液を導入し、浸透させます。よって、肌の乾燥が原因となる顔の小じわなどを改善に導きます。また、ハイドラフェイシャルのピーリング効果により肌のくすみが改善され、トーンアップ効果も期待できます。これは1回限りではなく、複数回の施術を重ねることでさらに効果が期待できると言われています。

ハイドラフェイシャルのデメリット・副作用

ダウンタイムも少なく、様々な効果が見込まれるハイドラフェイシャルですが、一方でデメリットや副作用はいくつか存在します。ここでは、ハイドラフェイシャルのデメリットと副作用について詳しく解説していきます。

まず１つ目は、施術後日焼けをしやすくなるということです。
紫外線のダメージを受けやすく、強い日焼けをしてしまうと色素沈着の恐れがあります。
紫外線のダメージを受けやすい状態は一時的なものであり時間の経過とともに肌の抵抗力は上がっていきますが、施術後は日焼け止めを必ず忘れないように心がけましょう。

2つ目は傷や炎症、肝斑、ヘルペスなどもともと肌に何らかのトラブルを抱えている場合、施術を受けられないことがあるということです。

上記のトラブルがあるにも関わらずハイドラフェイシャルの施術を受けてしまうと、症状が悪化する可能性があります。施術前には必ずカウンセリングをしっかりと受け、医師に相談の上実施の判断をするようにしましょう。

3つ目は肌の皮むけ・赤みがでるということです。こちらはすべての方に当てはまるわけではなく、まれにハイドラフェイシャルの施術後１〜２日後に、肌が赤くなったり皮むけが起こってしまう人がいます。
皮膚が薄い方・弱い方はこのような症状が現れ、結果的にダウンタイムが生じてしまう場合がありますので、こちらについても施術前に医師にしっかりと確認をしましょう。最後は単発の施術では効果を得られないということです。

ハイドラフェイシャルは毛穴の汚れを除去し、施術後の肌の滑らかさや潤いについては実感できる方がほとんどです。しかし1度の施術だけですぐに肌の状態が安定するわけではなく、複数回の施術を重ねることで健康的な肌の状態を保つことができ、結果的に肌質の改善につながります。継続が意味を成す施術となりますので、1度きりでは本質的な肌質改善にはならないことを理解しておくべきでしょう。

ハイドラフェイシャルが意味ないと言われる理由

ここまで解説してきたように、ハイドラフェイシャルは肌にさまざまな魅力的な効果をもたらしますが、「ハイドラフェイシャルは施術の意味がないのではないか？」という声も多数存在するのが事実です。

ここでは「ハイドラフェイシャルは意味がない」と言われてしまう理由について詳しく解説していきます。

まず、施術の痛みや刺激の少なさから物足りなさを感じてしまうために施術の意味を感じないという方がいます。

美容医療の施術において痛みや刺激が少ないことに越したことはありませんが、そういった我慢をしてこそ施術の効果が発揮されると考えている方にとっては意味がないと感じてしまうかもしれません。
そもそも、従来のピーリングは施術後肌がピリついたり痛みを伴うものが多く、その刺激こそが効いている証だと感じている方も多くいたでしょう。

そういった痛み・刺激がないことはハイドラフェイシャルの大きな魅力・メリットの１つでもあり、そのような症状がなくとも効果は発揮されているので心配する必要はありません。

また、毛穴の汚れについては一度の施術ですべてを取り除くことは難しいのが実際のところです。ハイドラフェイシャルは美容薬液とその水流の力でほとんどの毛穴の汚れを取り除くことができますが、一度にすべての汚れを必ず除去できるわけではなく、前述したとおり継続をすることで効果を発揮する施術となります。

ハイドラフェイシャルにはピーリング作用があり、汚れの自然排出が滞るのを防ぎ毛穴が詰まりにくい肌へ導いてくれる効果はありますが、そのためには複数回の施術が必要です。大量かつ頑固な毛穴汚れの場合は一度でなかなか効果を感じにくい場合もあるので、その残った毛穴汚れをみて「意味がない」と感じてしまう方もいるかもしれません。

加えて、ハイドラフェイシャルに「毛穴を小さくする効果」を期待すると「意味がない」と感じてしまう場合があります。
ハイドラフェイシャルは毛穴の汚れの解消をすることが主な施術の目的であり、肌を引き締め、毛穴を小さくする効果に重きを置いた施術ではありません。
毛穴の開きが気になる方にはハイドラフェイシャル単体での効果はあまり期待できず、「意味がない」と感じてしまう方もいるかもしれません。

もしも毛穴のタイトニング効果を求める場合には、ダーマペンやフラクショナルレーザー、ケミカルピーリングといった別の毛穴治療を行う、または併用して行う形が適しているといえるでしょう。

ハイドラフェイシャルの効果的な受け方

ハイドラフェイシャルは毛穴の汚れを掃除し、黒ずみ等を改善する効果はありますが、毛穴の開きやたるみを改善する効果までは期待できません。そのため、一度ごっそりと汚れを洗い流し綺麗にした毛穴にも、時間の経過とともに毛穴汚れが溜まってきてしまうのも事実です。
そこで毛穴を小さくする効果のあるダーマペンという施術と組み合わせると、掃除されて綺麗になった毛穴を引き締めていくことが可能となります。

ダーマペンとは、人工的に肌に傷をつけることでその傷を治そうとする自分の肌本来の再生能力を引き出し、表皮細胞や繊維芽細胞、コラーゲンなどが活性化され、毛穴の開きやニキビ跡の改善、またツヤとハリのある肌に導くことが可能な施術です。

その施術の方法としては針で直接顔を刺して傷をつけていくため、出血による赤みが発生します。施術に使用する針の長さにもよりますが、３～５日は赤みが続くことが多く、効果の大きさはあるもののダウンタイムが存在することを踏まえての施術が必要です。

場合によってはマスクで隠れる部分については深めに針を刺し、隠すことのできない額などの箇所については針を短めに浅く刺すという施術の方法もあるため、ハイドラフェイシャルと組み合わせて行う場合はそのダウンタイムについて十分に理解をした上で医師に相談し、施術を受けることをおすすめします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ハイドラフェイシャルはダウンタイムもほぼ存在せず、施術に痛みも伴わないため、気軽に試すことのできる美容医療の１つです。毛穴の黒ずみが気になる方、ニキビ肌や肌のくすみを改善したい方にはぜひおすすめしたい施術となります。

メディカルアルファクリニックでは、初めて美容医療を体験する人でも安心して施術を受けられるようなサポート体制を整えています。駅からも近い好立地で毎日夜19時まで診療可能なので、お買い物のついでに、または仕事終わりに、ハイドラフェイシャルの施術を試してみてはいかがでしょうか。