新型コロナウイルス感染症も落ち着き、マスク着用が個人の判断に任せられるようになったことで、マスクを外して口もとを見せる機会が増えてきました。
特に唇は厚みや形、シワなどさまざまな悩みを持つパーツです。
マスク装着が長期間にわたり久しぶりに口元を他人に見せられるようになったことで、より一層、唇への悩みは深刻になっているかもしれません。
マスクを外して口もとを見せられるようになった今こそ、悩みを解決して理想の唇を手に入れてみませんか?
本記事では、理想の唇を手に入れられる唇へのヒアルロン酸注入について詳しく解説します。
唇へヒアルロン酸注入をするからこそ知っておきたいダウンタイムや失敗談についても詳しくご紹介しています。
唇へのヒアルロン酸注入を検討されている方はぜひ本記事を一読いただき参考にしてみてください。
ヒアルロン酸とボトックス注入を組み合わせて、理想の唇を作り出す施術をスマイルリップと呼びます。
ヒアルロン酸とボトックス注入それぞれの良いところを組み合わせたことで、理想の唇を手に入れられるのです。
ヒアルロン酸は、注入すると唇のボリュームがアップします。
唇のボリュームアップを目的にヒアルロン酸注入を検討あるいは施術を受けた経験のある方もいらっしゃるかもしれません。
ボリュームアップだけでなく、ヒアルロン酸注入をすると輪郭形成も可能です。
ヒアルロン酸の量や注入位置を柔軟に調整しやすいため、理想の輪郭に合わせてヒアルロン酸を注入できます。
ボトックス注入は、ボトックス(ボツリヌス製剤)という筋肉の動きを抑制する効果を持つ薬剤が、口角を下げる角下制筋へ働きかけてくれるため、口角が上がりやすくなります。
そのため、常に笑っているような口もとを演出できたり、少し微笑んだだけでも口角がきゅっと上がりやすくなったりします。
スマイルリップによって実現できる唇の形は次の通りです。
ヒアルロン酸を左右の唇の端に注入して口角をアップさせ、セクシーなM字の唇を演出します。
ヒアルロン酸の注入量や注入位置によってさまざまな形を作れる施術のため、唇がもともと厚く、輪郭形成はしたいけれど唇を厚くしたくないという方でも安心して受けられます。
西洋人のようなぼってりと厚みのあるM字リップや、日本人をはじめとした東洋人に人気のある厚みを抑えつつ唇を小さく見せるM字リップなどさまざまな形が作れます。
上唇のボリュームを少しアップさせることで作り出せる口元です。
上唇のボリュームがアップすると、人中(鼻の下)が少し短く見えるようになるのでかわいらしい印象を作り出せます。
特に東洋人は上唇1:下唇=1.1〜1.6程度の比率が良いとされており、上唇にボリュームを持たせるアヒル口によってこの理想の比率になる可能性も期待できます。
横顔もスッキリと見えるようになるので、横顔をきれいに見せたいという方にもスマイルリップはおすすめです。
ほかにも、への字になっている唇の形を改善したい、唇へボリュームを出したい、唇にハリをだして唇にできている縦ジワを改善したいという方にもおすすめです。
これらの唇はヒアルロン酸だけで作り出すことも可能といわれています。
しかし、ボトックスを併用すれば筋肉に作用して口角を引き上げられるので、口角をしっかりと引き上げたいという方はボトックス注入の併用がよいでしょう。
スマイルリップ施術時には、唇に針を刺すため痛みはあるといえます。
特に注入部位によっては皮膚が薄いということもあり、顔のほかの部位に注入するよりも痛みを強く感じるかもしれません。
しかし、基本的にスマイルリップ施術をするときには麻酔薬を使うため、痛みを感じずに施術を終わらせられる場合が多いです。
麻酔には、表面麻酔という唇にのみ麻酔薬を使う場合もあれば、笑気麻酔という麻酔薬を吸入するもの、神経ブロックといって神経に作用させるものなど、種類はさまざまあります。
痛みが気になるという方は施術前のカウンセリングで医師に相談してみてください。
ただし、麻酔の種類によっては麻酔を注入するときに痛みが生じる可能性もあるので、全く痛みを感じずに施術を終わらせることは難しいかもしれません。
また、麻酔を使った場合には1~2時間程度麻酔が残るため、麻酔がきれるまでは飲食ができない場合もあります。
スマイルリップ施術をすれば痛み以外にも注入部位が腫れたり、内出血が起こったりする可能性もありますが、いずれの症状も短期間で改善できる場合が多いです。
スマイルリップの施術をするうえで気になるのが、ばれるかどうかという点かもしれません。
特に、キスをするなど唇に直接触れたときにばれるのではないかと心配される方も多いです。
キスをして、施術をしたことがばれる可能性は極めて低いとされています。
しかし、スマイルリップの施術後は唇に小さな傷がたくさんついており、キスをしたことによって雑菌が入り、化膿する可能性があります。
そのため、スマイルリップの施術後1週間程度、ダウンタイムが終了するまでは、キスそのものを控えておくのがベターです。
スマイルリップの施術をするうえで多く見られる失敗のケースがヒアルロン酸の入れ過ぎです。
ヒアルロン酸は、体内に吸収される物質のため、早くて3カ月程度で体内に吸収されて消失するとされています。
なるべく長く効果を持続させたい、あるいは理想としている唇がぽってりしている唇であるという理由で、ヒアルロン酸を多く入れ過ぎてしまうケースがよくあります。
ヒアルロン酸を入れ過ぎると腫れぼったくなって見栄えが悪くなったり、バランスが悪くなったりする可能性があります。
また、唇という皮膚の薄い部分にヒアルロン酸を多く入れると、ヒアルロン酸が青白く透けて見えることもあるのです。
ヒアルロン酸注入後は一時的に唇が腫れるため、注入直後に思ったよりも唇が膨らんでいるという場合には、ヒアルロン酸を注入しすぎただけでなく、ヒアルロン酸注入によるダウンタイムの可能性もあります。
1週間後に膨らみが落ち着けば、ダウンタイムによる腫れとなりますが、1週間経っても唇のふくらみが変わらないという場合には、ヒアルロン酸を入れ過ぎたことによる失敗の可能性が高いでしょう。
次にみられるのがヒアルロン酸が血管をふさいだ結果として起こる塞栓です。
そもそもヒアルロン酸は皮下といって皮膚の層のなかでも深い層に注入し、深いところから底上げしてボリュームをアップするという効果を期待しています。
ヒアルロン酸を注入するときには先端が尖った針で注入をするのですが、深い層に注入しようとした結果、誤って血管内にヒアルロン酸を注入する可能性があります。
血管にヒアルロン酸を注入し、血管を塞栓してしまうと血流が塞栓した先の組織へ行き渡らなくなるため、皮膚の壊死を引き起こすリスクがあるのです。
ここまで紹介した失敗よりは頻度が少ないものの、スマイルリップの施術で見られる失敗として挙げられるのがしこりの形成です。
しこりは、皮膚の浅い位置に多量のヒアルロン酸を注入した場合に起こりやすいです。
そのため顔のパーツへのヒアルロン酸注入では起こりやすいとされています。
ただし、唇に注入する量は1cc程度と、他の顔のパーツに比べると注入できる量が少ないため、しこりはできにくいと考えられているのが現状です。
しかし、ボリュームが欲しいとたくさんヒアルロン酸を注入した結果、しこりを形成する可能性があります。
また、質の悪いヒアルロン酸や硬度が高いヒアルロン酸を注入した場合にもしこりは起こりやすいです。
スマイルリップの施術を受けるためにダウンタイムについておさえておきましょう。
スマイルリップのダウンタイムとして挙げられるのが腫れ、痛み、内出血です。
施術時に麻酔を使っていれば、針を刺したときの痛みはほとんど感じません。
麻酔がきれた後に少々痛みを感じる方もいますが、これには個人差があり、麻酔がきれても痛みを全く感じなかったという人もいます。
腫れや内出血についても必ず起こるわけではなく個人差があります。
腫れについては唇が一回り程度腫れていると感じるという程度であり、他人が気づくほどの腫れは稀である場合が多いです。
3日~1週間程度でおさまる傾向にあります。
内出血についても、自分では色の変化が気になるかもしれませんが、他人が気づかない程度で済む方もいます。
内出血も1週間程度でおさまる傾向にあり、リップメイクで改善できる可能性があるのです。
ヒアルロン酸がなじむまでには1~2週間程度はかかると考えられており、その間は飲食時に違和感を感じるかもしれません。
しかし、すぐになれてしまったという方も多く、日常生活に支障はないといえるでしょう。
注入部位が気になるからと注入部位をいじる、マッサージをするという行為は控えましょう。
ヒアルロン酸注入部位に、発疹や痛み、かゆみなどが生じて数日経過しても改善しないという場合には過敏症となっている可能性もあるため、施術をした医療機関へ相談してください。
ヒアルロン酸の注入だけでも、唇の輪郭形成やボリュームアップなども十分可能です。
しかし、ボトックス製剤も併せて注入すると、きゅっと口角の上がったスマイルリップを作ることができ、より、自分の理想としている唇に近づけられるでしょう。
メディカルアルファクリニックでは、カウンセリングを行い注入部位を細かく決めてから、施術を行うので理想の仕上がりになるかもしれません。
スマイルリップを検討しているという方はメディカルアルファクリニックでの施術をぜひご検討ください。
2008年に自治医科大学医学部を卒業。2010年に大阪府立急性期総合医療センター産婦人科に勤務後、2014年に大阪府障害者福祉事業団すくよかで医療部長を務めました。2015年から大阪府健康医療部で地域保健課主査を歴任し、2017年から愛賛会浜田病院産婦人科に勤務。2020年より某大手美容外科で働き、2021年には小倉院と心斎橋御堂筋院の院長を務めました。2023年からはルヴィクリニック院長に就任しています。
【資格・所属学会】
ボトックスビスタ® 認定医、
ジュビダームビスタ® 認定医、
ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医、
日本美容外科学会(JSAS) 正会員、
日本産科婦人科学会 会員、
日本産科婦人科学会 専門医、
日本医師会認定産業医、
母体保護法指定医