毎日の髭そりが面倒で髭脱毛をしたいけど「痛そう」、「脱毛したのにまた生えてきて失敗しないか?」など気になる方も多いでしょう。
今回は髭脱毛の気になる痛みや失敗する原因、髭脱毛のメリット、髭脱毛で失敗しないためのポイントを詳しく解説します。
髭脱毛のデメリットには以下のものがあります。
・決められた回数通わないといけない
・痛みがある
・脱毛期間中は日焼けができない
・肌トラブルが発生する可能性がある
それぞれ詳しく解説します。
髭脱毛は決められた回数を通わないといけません。
髭脱毛は1回限りでは終わらないため、一定の期間を空けて数回〜十数回通う必要があります。
仕事や学校が忙しいと脱毛に通うことを手間に感じることもあるでしょう。
髭脱毛は細胞にダメージを与える必要があります。
髭は太く、密集しているのでレーザーや光が反応しやすいため、個人差はあるものの痛みを感じやすくなります。
脱毛の中でも特にニードル脱毛は、針に電気を通して毛根を焼くので痛みが一番強くなります。
また、医療脱毛はサロン脱毛に比べて出力が強いためより痛みを感じやすいです。
ただ、麻酔ができるので、多少の痛みは軽減できます。
脱毛期間中は日焼けはできません。
髭脱毛で使うレーザーや光は黒色のメラニン色素に反応します。日焼けして肌が黒くなってしまうと、レーザーや光が肌のメラニン色素に強く反応するので火傷が起こりやすくなります。
また、毛周期のペースに合わせて何度か脱毛をする必要があります。
個人差はありますが、顔の毛周期は6ヶ月〜1年6ヶ月ほどです。
つまり短くて半年、長くて1年半は日焼けができないので、普段の生活でもしっかり日焼け対策が必要です。
髭脱毛は肌トラブルが発生する可能性があります。
施術後に赤みが出たり、肌がヒリヒリすることがあります。
これらはレーザーの照射や、電流によって発生した熱が原因で起こります。
髭は太いので照射による熱量が多く炎症が起こりやすくなります。
大抵の場合は翌日までに治りますが、肌の弱い人は数日間症状がみられることもあります。
赤みや痛み以外には、施術によってダメージを受けた毛穴のバリア機能が弱くなり、毛嚢炎やニキビになることもあります。
施術の際に出る熱でのやけどや内出血が起こることもあります。
ごく稀に施術によってできた傷に菌やウイルスが入ってC型・B型肝炎や梅毒、HIVなどの感染症のリスクもあります。
髭脱毛で失敗する原因には以下のものがあります。
それぞれ詳しく解説します。
値段が安いからとエステ脱毛を選んでしまうと失敗します。
髭脱毛は毛が太い分難しくなるので医療脱毛の方が失敗しません。
医療脱毛は医療機関で医療用脱毛器を資格のある医師や看護師が施術をします。
厚生労働省から認可を受けているものが多いため安全性が高いです。
また、医療機関で脱毛すれば、肌トラブルが起きた場合にすぐ治療してもらえるため安心です。
医療機関に比べてエステ脱毛では脱毛器の性能が落ちることもあり、脱毛の効果を感じるには10回以上、自己処理が楽になるには20回以上の施術が必要です。
2ヶ月に1度通うことが多いため、自己処理が楽になるには3年以上通わなければいけません。
医療脱毛の場合、効果を感じるには2〜4回、自己処理が楽になる回数は5〜7回程度です。
半年ほどの通院で自己処理が楽になります。
脱毛完了までに思った以上に費用がかかってしまうこともよくある失敗です。
初回が安いという理由でクリニックを選ぶと2回目以降が高かったり、思った以上に回数が必要だったりと結果として費用がかかってしまうことがあります。
また、施術費用だけでなく、他に追加費用がかかることも少なくありません。クリニックを選ぶときは必ず自分の理想を伝えて、それまでどのくらい費用がかかるのかを確認しましょう。
やけどは髭脱毛で起こることが多い失敗です。
髭脱毛はレーザー照射や電流によって熱が発生するため、やけどのリスクはなくなりません。
髭脱毛すると皮膚に熱がこもりやすく施術後に赤みや炎症が起こりやすいです。
この赤みや炎症が3日以上続く場合はやけどの可能性があります。
痛みが続く場合や、痛みが強いときは早めに医療機関で診てもらうようにしましょう。
もし。火傷があった場合でもクリニックではすぐに適切な処置が可能です。
サロンの場合は医療行為となる処置は受けられないので、皮膚科などへ受診が必要になることもあります。
髭脱毛をしたら前より毛が濃くなってしまうことがあります。
これは増毛化・硬毛化という現象です。レーザーや光を髭に当てた結果、細胞にダメージを与えて破壊していくはずが、逆に細胞が活性化してしまい、毛が太く濃くなります。
うぶ毛など細い毛で起こることが多い現象ですが、髭脱毛で起きることもあります。
人気のクリニックや都市部にあるクリニックを選んだ結果、予約が取れないのもよくある失敗です。
特に平日夜や土日祝は予約が集中するため、予約が取りにくくなります。
予約が取れない場合、脱毛期間が長くなりモチベーションも減少します。
モチベーションが下がることで通うのを辞めることもあるので、クリニックを選ぶ際に口コミを確認して予約の取りやすさを確認しておきましょう。
ここからは髭脱毛のメリットについてお伝えします。髭脱毛にはメリットは以下のものがあります。
それぞれ詳しく解説します。
髭脱毛を考える人の中には青ひげで悩んでいる方も多いことでしょう。
遺伝的に髭が太い人や肌の色が白い人は、毛根が透けやすく、青ひげになってしまいます。
朝、きれいに剃ったのに青さが残る方や夕方には髭が気になる方は、髭脱毛をすればその悩みから解放されます。
髭がはえている人と、はえていない人では見た目年齢に差が出ます。
髭がはえていない人の方が年齢が若いという印象を与えやすいです。
実際、髭脱毛をした人は見た目が若くなったと実感する方が多いです。
また、後ほど解説しますが、自己処理を続けていると肌荒れが起こりやすいです。
肌の状態が悪いと見た目年齢は上がってしまいます。自己処理から解放されることで肌荒れがなくなれば肌がきれいになり見た目も若くなるでしょう。
髭脱毛をすると毎日自己処理をする手間がなくなります。
身だしなみを整えるために髭そりが大切だとはわかっていても、毎日だと面倒な方も多いことでしょう。
1回の髭そりにかかる時間は10分程度として、毎日髭をそると1年間で3,650分かかります。
1年のうち約2日半を髭そりに時間を取られています。
かみそりや電気シェーバーの刃を毎日当てていると肌の強い人であっても肌に負担がかかります。
その結果、肌荒れを起こすことがあります。髭脱毛をすれば自己処理をすることがなくなるため、髭そりによる肌トラブルの心配がなくなります。
髭脱毛をすれば清潔感がでます。
髭が多かったり、長かったりすると清潔感に欠けた印象を持たれやすいです。
自己処理の場合、そり残しや夕方になれば髭が伸びてくる心配があります。
髭が伸びていると「人相が悪い」「だらしない人」といったマイナスのイメージを人に与えてしまいます。
営業や接客など、人と会うことが多い仕事をしている方には清潔感がでるので髭脱毛がおすすめです。
髭脱毛は高額ですが、髭脱毛をすると長期的にコストカットになります。
仮に30年間毎日髭そりをしたときの平均費用と髭脱毛の平均費用を比較するとよくわかります。
使い捨て2枚刃のかみそり1本50円を30年間使った場合にかかるコストは547,500円になります。
本体15,000円の電気シェーバーを平均寿命である3年ごとに買い替え、替え刃5000円を1年ごとに買い替えたとして30年間使った場合にかかるコストは300,000円になります。
自己処理をするとかみそりや電気シェーバー以外にシェービングクリーム代、アフターケア用の保湿剤も必要になるため、実際にはそれ以上の費用がかかります。
医療レーザー脱毛をして毛がほぼない状態にするのにかかる平均コストは180,000円〜200,000円になります。比較すると髭脱毛をした方が安いことがわかります。
髭脱毛で失敗しないためのポイントは以下になります。
それぞれ詳しく解説します。
髭脱毛は長期間、複数回通う必要があります。期間は1年~2年ほどで6回〜8回が目安になります。
そのため自分の生活の中でどの時間帯・曜日が通いやすいのか通院スケジュールを決めておきましょう。
クリニックによっては時間帯や曜日で追加料金が必要なところもあります。
また、契約したクリニックが自分が通いたい時間帯や曜日の予約が取れないと意味がありません。
クリニックを選ぶ前に自分の通院スケジュールを決めて、それに合ったクリニックを選びましょう。
髭脱毛で思った以上に予算がかかってしまうことがないように、事前に予算と回数を決めましょう。
そのためには自分がどのくらいの状態になれば完了するのかを決めます。
そして施術を受けたいクリニックに相談をしましょう。
自分の理想の状態になるには何回通う必要があり、どのくらい費用がかかるのか確認し、納得したうえで契約しましょう。
また、追加の施術が必要になる場合や肌トラブルが起こった場合の費用の確認も必ずしておきましょう。
先に述べたように髭脱毛中は日焼けはできません。
日焼けをしてしまうと肌が黒くなります。
脱毛器は黒色に反応するので、肌が黒いと毛根への効果が落ちるだけでなく、レーザーや光が肌にも反応し、やけどの原因になります。
レーザーの種類によっては日焼けをしていても施術できるものがありますが、日焼けをしていると痛みが強くなります。
髭脱毛期間中は日焼け対策は必ず行いましょう。
髭脱毛をすると肌が乾燥しやすくなったと感じる人もいます。
これは髭には肌を乾燥や紫外線のダメージから守る働きがあるからです。
肌が乾燥すると、肌のバリア機能が落ちてしまいます。
肌が弱っていると、髭脱毛の施術の際に肌トラブルが起こりやすくなります。
髭脱毛中は紫外線ケアだけでなく、保湿ケアも十分に行いましょう。
髭脱毛するなら医療脱毛がおすすめです。
エステサロンの方が一見料金が安く見えますが、髭脱毛の効果を感じるまでに3年ほどかかり、回数も多く必要なためトータルの費用はエステ脱毛の方がかかってしまいます。
医療脱毛なら半年ほどで効果を感じられます。
医療脱毛は医療脱毛器を使うため、必ず資格を持った医師か看護師が施術を行います。
もし施術で肌トラブルが起こった場合に医療脱毛ならその場で治療してもらうことができて安心です。
髭脱毛をするクリニックを選ぶには以下のポイントがあります。
それぞれ詳しく解説します。
髭脱毛は数ヶ月おきに数回通う必要があります。
そのため、予約の取りやすさは重要です。
予約が全く取れなかったり、自分の行きたい時間帯がいつも予約が埋まっているということのないように事前にクリニックの口コミなどで確認しておきましょう。
また、クリニックによってはキャンセル料が発生するところもあります。
いつまでにキャンセルすればキャンセル料がかからないのかも合わせて確認しておきましょう。
髭脱毛の料金はクリニックによって変わるものの、おおよその相場は決まっています。
一般的に鼻下、あご、あご下の3箇所を6回施術した場合、約45,000円程度になります。6箇所を6回施術した場合は100,000円〜150,000円程度になります。
クリニックによっては麻酔代やシェービング代がかかるところがありますので、相場より安いと思っても施術ごとに数千円の麻酔代などがかかって相場より高くなることもあります。
また、平日の一定の時間帯以外は追加料金がかかるクリニックもあります。
全ての費用を確認した上で相場くらいの料金になっているか必ず確認してから契約しましょう。
予約が取りやすく、料金が予算と合っていても通いにくい立地では余分な交通費がかかったり、時間を取られたりします。
髭脱毛は何度も通う必要があるため、通院時間が長いと負担も大きくなります。
職場や学校に近いか、自宅に近いところなど自分のアクセスの良いクリニックを選びましょう。
クリニックを選ぶときは、必ず豊富な実績があるかを確認しましょう。
実績が豊富なクリニックでは様々な肌質や毛質の人に施術を行っているため、自分と同じような人への施術を経験している可能性があります。
実績が豊富なクリニックは、公式HPに症例数が記載されています。
症例写真を併せて載せているクリニックもあります。クリニックを選ぶ際は、必ず公式HPを見てから選びましょう。
クリニックで使用しているレーザーが自分の毛質や肌質にあっているか確認しましょう。髭脱毛で使われるレーザーは主に下記の3種類です。
アレキサンドライトレーザーは髭脱毛の効果は低いのですが、施術の際にあまり痛みを感じません。
効果が低い分、髭がほぼない状態にするまでの施術回数は他と比べると12〜14回と多くなります。
日焼けした肌には照射できません。レーザーを照射すると美容効果があります。
肌へのダメージを抑えながら髭脱毛を行えるので、敏感肌の人におすすめです。
ダイオードレーザーはアレキサンドライトレーザーに比べると髭脱毛の効果はやや高くなります。
その分、痛みもやや強くなります。
髭がほぼなくなるまでの照射回数は10〜12回。
少しの日焼けであれば照射可能です。
脱毛効果と痛みのバランスが取れたレーザーなので、なるべく痛みを抑えながら脱毛効果もしっかり欲しい人におすすめです。
ヤグレーザーは髭脱毛の効果が高く、痛みも強いです。
髭がほぼなくなるまでの照射回数は8〜10回。レーザーの波長が長いため、肌のメラニン色素がある部分より深い層に到達するので日焼けをしていても照射可能です。
最も髭脱毛の効果が高いレーザーのため、濃い髭を確実になくしたい人や、地黒の人におすすめです。
また、メディカルアルファで使っているジェントルマックスプロは2種類の波長を持つレーザーです。
適切に使い分けることで、さまざまな肌質・毛質に対応できる医療脱毛機なので、太く濃い毛や産毛の脱毛など幅広く対応可能です。
今回は髭脱毛のメリット・デメリット、失敗する原因、失敗しないためのポイント、クリニックの選び方について解説しました。
髭脱毛は自己処理をしなくてよくなったり、清潔感がでて若返るなどのメリットは多いですが、施術にかかる料金は決して安価ではありません。
長期間通うことになるため、通いやすさや予約の取りやすさも重要です。
クリニックを選ぶ際は、麻酔やシェービング代、キャンセル料がかかるのかなど施術以外にかかる料金やアフターケアがあるかをしっかり確認して選びましょう。
2008年に自治医科大学医学部を卒業。2010年に大阪府立急性期総合医療センター産婦人科に勤務後、2014年に大阪府障害者福祉事業団すくよかで医療部長を務めました。2015年から大阪府健康医療部で地域保健課主査を歴任し、2017年から愛賛会浜田病院産婦人科に勤務。2020年より某大手美容外科で働き、2021年には小倉院と心斎橋御堂筋院の院長を務めました。2023年からはルヴィクリニック院長に就任しています。
【資格・所属学会】
ボトックスビスタ® 認定医、
ジュビダームビスタ® 認定医、
ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医、
日本美容外科学会(JSAS) 正会員、
日本産科婦人科学会 会員、
日本産科婦人科学会 専門医、
日本医師会認定産業医、
母体保護法指定医