こめかみのヒアルロン酸注入は、くぼみを改善し若々しい印象を取り戻す効果が期待できる施術です。
しかし、失明などの重大なリスクや、思い通りの仕上がりにならなかったという失敗も報告されています。
施術後に後悔しないためには、事前にデメリットを正しく理解し、リスクを回避するための対策を講じることが不可欠です。
この記事では、こめかみへのヒアルロン酸注入で起こりうるデメリットの原因と、具体的な対策について詳しく解説します。
こめかみは年齢とともに脂肪やコラーゲンが減少し、くぼみやすい部位です。
このくぼみにヒアルロン酸を注入してボリュームを補うことで、顔全体の印象に若々しい変化が生まれます。
具体的には、こめかみがふっくらとすることで顔の輪郭が滑らかな卵型に近づき、若々しく優しい印象を与えます。
また、こめかみの皮膚が持ち上がることで、目尻や眉尻が引き上がり、顔全体のたるみ改善にも効果が期待できます。
このように、こめかみへの注入は、顔全体の若返りにつながる効果的な施術です。

こめかみへのヒアルロン酸注入を検討する際に、最も懸念されるのが失明といった重大な副作用でしょう。
この危険性はゼロではありませんが、発生頻度は極めて稀です。
こめかみ周辺は顔の重要な血管や神経が複雑に走行しているため、特に慎重な施術が求められます。
ヒアルロン酸が誤って目に栄養を送る血管に入り込んでしまうと、血流が途絶え、失明に至る可能性があります。
こうしたリスクを理解した上で、安全な施術を受けることが重要です。
血管塞栓とは、注入されたヒアルロン酸が誤って血管内に入り込み、血流を塞き止めてしまう状態のことです。
血流が滞ると、その先の組織に酸素や栄養が届かなくなり、皮膚細胞が死んでしまう「皮膚壊死」を引き起こす可能性があります。
特に、こめかみ周辺には眼球につながる重要な動動脈が通っており、この血管が詰まると網膜への血流が遮断され、最悪の場合、失明に至るリスクがあります。
これはヒアルロン酸注入における最も重篤な合併症の一つです。
施術後に頭痛や違和感が生じることがありますが、これには明確な理由があります。主な原因を整理すると以下の通りです。
これらの症状は、注入した製剤が馴染むにつれて、数日から1週間程度で自然に落ち着くことがほとんどです。
こめかみの周辺には、眉の動きなどをつかさどる顔面神経の側頭枝が走行しています。
解剖学的な知識が乏しい医師が施術を行うと、注入の際に針先でこの神経を傷つけてしまう可能性があります。
万が一、神経が損傷されると、眉が上がりにくくなったり、おでこにしわを寄せにくくなったりするなど、顔の動きに麻痺が生じるリスクがあります。
このリスクを避けるためには、顔の構造を熟知した経験豊富な医師による施術が不可欠です。
ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分ですが、製剤に含まれる架橋剤(ヒアルロン酸の構造を安定させる成分)などに対して、ごく稀にアレルギー反応を起こすことがあります。
症状としては、注入部位が通常よりも強く腫れたり、赤みやかゆみ、熱感が生じたりします。
もしこのような症状が現れた場合は、アレルギーを抑える薬の服用や、注入したヒアルロン酸を溶かす酵素(ヒアルロニダーゼ)の注射による処置が必要です。
重大な副作用だけでなく、仕上がりの見た目に関する失敗も、施術後に後悔する大きな要因となります。
理想の仕上がりと現実のギャップが生まれないよう、どのような失敗例があるのかを事前に把握しておくことが大切です。
ここでは、代表的な見た目の失敗例をいくつか紹介します。
注入したヒアルロン酸が均一に馴染まず、肌の表面に凹凸が生じたり、触れると硬い塊のようなしこりを感じたりすることがあります。この失敗は、主に注入の深さや製剤の選択、医師の技術不足によって起こります。
具体的な原因として、以下の点が挙げられます。
| 症状 | 主な原因 |
|---|---|
| ボコボコした凹凸 | 皮膚の浅い層への注入・不均一な注入 |
| 触ると分かるしこり | 製剤の選択ミス・過剰な量の一箇所への注入 |
これらは医師の技術力に左右されるため、慎重なクリニック選びが重要です。
こめかみのくぼみを改善しようとヒアルロン酸を過剰に注入すると、こめかみが膨らみすぎてしまい、かえって顔の横幅が強調されて大きく見えてしまうことがあります。
特に、もともと頬骨が張っている方がこの状態になると、顔全体のバランスが崩れ、不自然な輪郭になってしまいます。
顔全体のバランスを見ながら、適切な量を慎重に注入することが重要です。
チンダル現象とは、皮膚の浅い層に注入されたヒアルロン酸の粒子が光を散乱させることで、皮膚が青白く、または灰色っぽく透けて見える現象です。
特にこめかみは皮膚が薄いため、この現象が起きやすい部位の一つです。
適切な深さに注入することで防げる失敗であり、医師の技術力が問われるポイントです。
万が一チンダル現象が起きた場合は、ヒアルロン酸溶解注射で修正することが可能です。
もともと人間の顔は完全な左右対称ではありません。
そのため、左右のくぼみ具合の違いを考慮せずに同じ量のヒアルロン酸を注入してしまうと、かえって左右差が目立ってしまい、不自然な仕上がりになることがあります。
経験豊富な医師は、施術前のカウンセリングで顔全体のバランスを丁寧に見極め、左右それぞれに適した注入量と入れ方を調整します。

ここまで解説してきたようなデメリットや失敗は、適切な対策を講じることでそのリスクを大幅に減らすことが可能です。
インターネット上の口コミ情報だけに頼るのではなく、これから紹介する5つのポイントを基準に、信頼できるクリニックや医師を選ぶことが成功の鍵となります。
こめかみ周辺の血管や神経の走行を正確に把握していることは、安全な施術の大前提です。
血管塞栓や神経損傷といった重大なリスクを避けるためには、解剖学を熟知し、ヒアルロン酸注入の経験が豊富な医師を選ぶことが最も重要です。
クリニックの公式サイトで医師の経歴や症例数を確認したり、カウンセリングでリスクについて具体的な説明を求めたりして、信頼できる医師かを見極めましょう。
ヒアルロン酸には様々な種類があり、それぞれ硬さや粘度が異なります。
こめかみには、ある程度の硬さがあり、注入後に形を保ちやすい製剤が適しています。
柔らかすぎる製剤ではボリュームを出しにくく、硬すぎる製剤では凹凸の原因になることがあります。
カウンセリングの際に、どの製剤を使用するのか、そしてなぜその製剤が適しているのかについて説明を受け、納得した上で施術に臨むことが大切です。
どれくらいの量を注入すれば良いか迷うかもしれませんが、こめかみの場合、初めての方は片側1ccから2cc程度が目安となります。
くぼみが深い場合でも、一度に多くの量を注入すると不自然になったり、しこりの原因になったりします。
まずは控えめな量から始め、物足りなければ後日追加注入(タッチアップ)するという方法が安全です。
欲張りすぎず、自然な変化を目指すことが失敗を防ぐコツです。
マイクロカニューレとは、先端が丸く、横に穴が開いている特殊な針のことです。
鋭い針先に比べて血管や神経を傷つけるリスクが低く、内出血や腫れ、そして最も避けたい血管塞栓のリスクを大幅に軽減できます。
痛みも少ないため、患者の負担を軽くするメリットもあります。
クリニックを選ぶ際には、このマイクロカニューレを標準的に使用しているかどうかを確認するのも良い判断基準になります。
施術後の過ごし方は、仕上がりの美しさを左右する非常に重要な要素です。ダウンタイムを最小限に抑え、理想の形を維持するために、以下の点に注意して過ごしましょう。
施術当日は、長時間の入浴、サウナ、激しい運動、飲酒を控えてください。血行が良くなると、腫れや内出血を悪化させる原因となります。
ヒアルロン酸が組織に定着するまで、注入部位を強く押したりマッサージしたりしないでください。無理な刺激は、形の崩れを招く恐れがあります。
クリニックから提示された注意事項を遵守することが、回復を早める近道です。万が一、強い痛みや変色が生じた場合は、速やかに医師へ相談しましょう。
メディカルアルファクリニックでは、患者様一人ひとりの顔の骨格やバランス、お悩みに合わせて最適なヒアルロン酸注入をご提案します。
経験豊富な医師が、解剖学的な知識に基づき、血管や神経の位置を正確に見極めながら丁寧に施術を行います。
当院では、品質や安全性の高さで定評のあるテオシアル社のヒアルロン酸製剤などを採用しており、自然で美しい仕上がりを追求します。
安全性を最優先に考え、痛みに配慮した施術を心がけておりますので、お気軽にご相談ください。
実際に施術を受けることを考えた際に、気になるのがダウンタイムの期間や費用の相場です。
施術後のスケジュールを立てたり、予算を組んだりするためにも、これらの具体的な情報を事前に把握しておくことが大切です。
ここでは、ダウンタイムの一般的な経過と、費用の目安について解説します。
こめかみヒアルロン酸注入後のダウンタイムは、比較的短いことがほとんどです。
赤みや腫れは数日で治まることが多く、内出血が出た場合でも1~2週間ほどで黄色っぽくなり、徐々に消えていきます。
ほとんどの場合、翌日からメイクでカバーできるため、日常生活への影響は少ないでしょう。
この期間には個人差があります。
ヒアルロン酸注入は自由診療のため、費用はクリニックや使用する製剤によって異なります。
料金の相場は、1ccあたり5万円から10万円程度が一般的です。
こめかみの場合、左右で合計2cc程度注入することが多いため、総額の目安は10万円から20万円程度となります。
メディカルアルファクリニックでは、テオシアル社のヒアルロン酸を53,900円(税込)からご提供しています。
正確な費用はカウンセリングにて、必要な注入量と合わせてご提示します。
こめかみのヒアルロン酸注入を検討するにあたり、これまで解説したデメリット以外にも、様々な疑問や不安が浮かぶことでしょう。
ここでは、患者様から特によく寄せられる質問とその回答をまとめました。
適切に骨膜上などの深い層へ注入されたヒアルロン酸が、重力で下に落ちてくることは基本的にありません。
注入直後に腫れやむくみによってヒアルロン酸が移動したように感じることがありますが、時間経過と共に馴染んでいきます。
そのため、こめかみのヒアルロン酸が原因で頬が下がったり、ほうれい線が深くなったりすることはないと考えてよいでしょう。
注入時に針を刺すチクッとした痛みや、ヒアルロン酸が入ってくる際の押されるような感覚がありますが、多くの方が我慢できる程度の痛みです。
痛みが心配な方のために、多くのクリニックでは表面麻酔や笑気麻酔といったオプションを用意しています。
痛みに弱い方は、カウンセリングの際に遠慮なく医師に相談してください。
効果の持続期間は、使用するヒアルロン酸製剤の種類や注入量、個人の体質によって異なりますが、一般的に6ヶ月から2年程度です。
ヒアルロン酸は時間とともに体内に吸収されていくため、効果は永久ではありません。
若々しい状態を維持するためには、定期的に施術を受ける必要があります。
メディカルアルファクリニックでは、患者様にご満足いただける美容医療を提供するため、様々な取り組みを行っています。
美容に関するお悩みに、確かな治療でお応えします。
本当の美しさは、内側からの健康があってこそ輝きます。
当院では、こめかみへのヒアルロン酸注入のような外面的なアプローチだけでなく、美容点滴や内服薬など、身体の内側から美と健康をサポートする治療もご提供しています。
患者様一人ひとりのお悩みに合わせ、多角的な視点からトータルでの美容サポートを行うことが可能です。
当院は、OsakaMetro心斎橋駅からすぐの便利な立地にあります。
平日はもちろん、土日も夜19時まで診療しているため、お仕事帰りや休日のショッピングのついでにも気軽にお立ち寄りいただけます。
ライフスタイルに合わせて無理なく通っていただける環境を整え、患者様の継続的な美のサポートを目指します。
ヒアルロン酸注入をはじめとする美容医療は、施術者の技術力と経験が結果を大きく左右します。
当院には、多くの症例と向き合ってきた経験豊富な美容外科医・看護師のみが在籍しています。
高い技術力を持つスタッフが、カウンセリングから施術、アフターケアまで責任を持って担当し、ご満足いただける確かな治療を提供します。
こめかみへのヒアルロン酸注入は、顔の印象を若々しく見せる高い効果が期待できる一方で、血管塞栓による失明や皮膚壊死といった重大なリスク、そして凹凸や左右差などの見た目の失敗が起こる可能性も否定できません。
しかし、これらのデメリットは、施術者が顔の解剖学を深く理解し、適切な手技で慎重に施術を行うことで、そのリスクを最小限に抑えることが可能です。
施術を受ける際は、リスクを十分に理解し、信頼できる経験豊富な医師のもとで、納得のいく治療を受けることが何よりも重要です。
2008年に自治医科大学医学部を卒業。2010年に大阪府立急性期総合医療センター産婦人科に勤務後、2014年に大阪府障害者福祉事業団すくよかで医療部長を務めました。2015年から大阪府健康医療部で地域保健課主査を歴任し、2017年から愛賛会浜田病院産婦人科に勤務。2020年より某大手美容外科で働き、2021年には小倉院と心斎橋御堂筋院の院長を務めました。2023年からはルヴィクリニック院長に就任しています。
【資格・所属学会】
ボトックスビスタ® 認定医、
ジュビダームビスタ® 認定医、
ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医、
日本美容外科学会(JSAS) 正会員、
日本産科婦人科学会 会員、
日本産科婦人科学会 専門医、
日本医師会認定産業医、
母体保護法指定医