ヒアルロン酸の腫れのピークはいつ?部位別の経過と早く引かせる方法

投稿日:2026.7.13
更新日:2026.7.6
美容コラム

ヒアルロン酸を注入した後の腫れがいつまで続くのか、いつがピークなのか、不安に感じる方は少なくありません。

腫れは施術後の正常な反応ですが、その経過や早く引かせる方法を知っておくことで、安心してダウンタイムを過ごせます。

この記事では、ヒアルロン酸注入後の腫れのピークや期間、部位別の詳しい経過、そして腫れを早く引かせるための具体的な対処法について解説します。

適切なケアで、ダウンタイムを上手に乗り切りましょう。

目次

ヒアルロン酸注入後の腫れのピークは施術後2~3日が目安

ヒアルロン酸注入後の腫れは、施術直後よりも翌日から3日目にかけてがピークとなることが一般的です。

特に施術後2日目が最も腫れやすいタイミングと言えるでしょう。

これは、注入されたヒアルロン酸が周囲の水分を吸収して馴染む過程や、施術による炎症反応が最も強く現れる時期だからです。

通常、このピークを過ぎると腫れは徐々に落ち着き始め、1週間から10日ほどで気にならない程度にまで引いていきます。

施術後何日間かは、大切な予定を入れないようにスケジュールを調整しておくと安心です。

なぜヒアルロン酸を注入すると腫れが起こるのか?

ヒアルロン酸注入後に腫れが起こるのは、身体の正常な反応によるものです。

ヒアルロン酸とは、もともと人間の体内に存在する保湿成分ですが、注入施術では製剤として外部から補うため、身体が一時的に反応を示します。

腫れは、施術による物理的な刺激と、ヒアルロン酸製剤そのものの性質によって引き起こされる一時的な炎症反応です。

これは施術が失敗したわけではなく、ほとんどの場合、時間経過とともに自然に治まるので過度に心配する必要はありません。

施術時の針による刺激と組織の反応

ヒアルロン酸を注入する際には、皮膚に針を刺す必要があります。

この針を刺す行為自体が、皮膚や皮下組織に微細なダメージを与えます。

体はこのダメージを修復しようとして炎症反応を起こし、その結果として腫れや赤み、内出血などが生じます。

また、ヒアルロン酸という異物が注入されることに対する体の防御反応も、腫れの一因となります。

これは、体が傷を治そうとする過程で起こる自然な現象です。

製剤が水分を吸収して膨らむ性質

ヒアルロン酸には、非常に高い保水力があり、自身の質量の何倍もの水分を吸収して保持する性質があります。

注入されたヒアルロン酸製剤が、周辺組織の水分を引き寄せて吸収することで、施術部位が一時的に膨らみ、腫れやむくみとして現れます。

この水分吸収による膨らみは、ヒアルロン酸が組織に馴染んでいく過程で起こるもので、ボリュームアップ効果の一部でもありますが、注入初期には過剰な腫れとして感じられることがあります。

まれに起こるアレルギー反応

ヒアルロン酸自体は体内に存在する成分のためアレルギーは起こしにくいですが、ごくまれに製剤に含まれる架橋剤や添加物に対してアレルギー反応が起こる場合があります。

通常の腫れとは異なり、強い赤み、かゆみ、熱感、痛みなどを伴うのが特徴です。

これらの症状が現れた場合は、すぐに施術を受けたクリニックに連絡し、適切な処置を受ける必要があります。

【部位別】腫れの期間とダウンタイムの経過

ヒアルロン酸注入後の腫れの出方やダウンタイムの期間は、注入する部位によって異なります。

皮膚の薄さ、血管の多さ、注入するヒアルロン酸の量や硬さなどが影響するためです。

ここでは、特に人気の高い施術部位ごとに、腫れの経過や特徴を解説します。

【唇】腫れやむくみが目立ちやすい部位の経過

唇は粘膜に近く、毛細血管が非常に豊富で皮膚も薄いため、ヒアルロン酸注入後に腫れやむくみが特に目立ちやすい部位です。

施術直後から腫れ始め、2~3日後をピークにパンパンに腫れたように感じることがあります。

内出血も起こりやすいですが、腫れは1週間程度で大方落ち着き、約2週間で自然な形に馴染んでいきます。

食事や会話の際に違和感を覚えることもありますが、徐々に軽減されます。

【涙袋】皮膚が薄く内出血も起こりやすい部位の経過

目の下の涙袋も、皮膚が非常に薄くデリケートなため、腫れや内出血が出やすい部位です。

注入後はぷっくりと膨らみ、2~3日をピークに腫れが見られます。

毛細血管が多いため、針が血管に触れると内出血を起こしやすく、青紫色から黄色へと変化しながら1~2週間かけて吸収されていきます。

腫れ自体は1週間ほどで落ち着きますが、内出血が完全に消えるまではメイクでカバーすると良いでしょう。

クマ治療で目の下に注入した場合も同様の経過をたどります。

【おでこ・額】注入量が多く重力で下がりやすい部位の経過

おでこや額に丸みを出す施術では、広い範囲に比較的多めのヒアルロン酸を注入します。

そのため、注入後の腫れや水分が重力によって下がり、眉間やまぶたあたりが腫れぼったく感じることがあります。

ピークは施術後2~3日で、目元が重たい感覚になることもありますが、これは一時的なものです。

全体の腫れは1~2週間かけて徐々に引いていき、滑らかで丸みのある額のラインが完成します。

【鼻】硬い製剤を使うため腫れが出やすい部位の経過

鼻筋を高くしたり、鼻先の形を整えたりする施術では、シャープなラインを維持するために硬めのヒアルロン酸製剤が使用されます。

硬い製剤は組織を押し広げる力が強いため、他の部位に比べて腫れや圧迫感、痛みを感じやすい傾向があります。

注入部位が数日間赤みを帯びたり、アバターのように鼻根部が太く見えたりすることもありますが、1週間ほどで腫れが引き、スッキリとした鼻筋に落ち着きます。

【ほうれい線・顎】比較的腫れが目立ちにくい部位の経過

ほうれい線のある頬や顎のライン形成は、比較的皮膚が厚く、脂肪などの軟部組織も多いため、腫れがそれほど目立ちにくい部位とされています。

施術直後に若干の膨らみを感じる程度で、日常生活に支障が出るほどの大きな腫れになることは少ないでしょう。

ただし、注入量や個人の体質によってはむくみや内出血が出ることもあります。

通常は数日から1週間程度で自然な状態に馴染みます。

施術後の腫れを早く引かせるためのセルフケア方法

ヒアルロン酸注入後のダウンタイムをできるだけ短くするためには、ご自身でのセルフケアが重要です。

施術後の過ごし方次第で、腫れの引き方が変わってきます。

ここでは、腫れを早く引かせるために効果的な3つのセルフケア方法を紹介します。

施術当日から3日間は患部を冷やす

施術によって起きた炎症を抑えるためには、患部を冷やすことが効果的です。

施術当日から3日間程度を目安に、保冷剤や氷を清潔なタオルやガーゼで包み、優しく患部に当てましょう。

冷やすことで血管が収縮し、炎症反応が抑制されるため、腫れや痛みを和らげることができます。

ただし、冷やしすぎると血行不良や凍傷の原因になるため、1回あたり5〜10分程度を目安に、断続的に行うのがポイントです。

施術部位へのマッサージや強い圧迫を避ける

施術後のデリケートな状態の時に、患部をマッサージしたり強く押したりすると、注入したヒアルロン酸が移動してしまったり、炎症を悪化させて腫れを長引かせる原因になったりします。

施術後1週間程度は、意図的なマッサージはもちろん、洗顔やメイクの際も強く擦らないよう注意が必要です。

うつ伏せで寝るなど、長時間圧迫するような行為も避けましょう。

就寝時に頭を心臓より高く保つ

顔のむくみを軽減するためには、就寝時の姿勢も大切です。

枕を普段より少し高くしたり、背中にクッションを入れたりして、頭が心臓より高い位置になるように工夫しましょう。

これにより、顔周りに余分な水分が溜まるのを防ぎ、むくみや腫れが早く引くのを助けます。

特に、おでこやまぶたなど、顔の上部に注入した際に効果的な方法です。

腫れを長引かせないためにダウンタイム中に避けるべき行動

ダウンタイム中に腫れを悪化させないためには、血行を過度に促進する行動を避けることが重要です。

血流が良くなると、炎症が強まったり、内出血が広がりやすくなったりします。

ここでは、特に注意したい3つの行動について解説します。

血行を促進するアルコールの摂取

アルコールには血管を拡張させ、血流を促進する作用があります。

そのため、施術後に飲酒をすると、腫れや赤み、内出血などの症状が悪化しやすくなります。

ダウンタイムを長引かせないためにも、施術後少なくとも3日間、できれば1週間程度はアルコールの摂取を控えるのが賢明です。

ノンアルコールドリンクなどで過ごすようにしましょう。

体温を上げる長時間の入浴やサウナ

長時間の入浴やサウナ、岩盤浴なども体温を急激に上昇させ、全身の血行を促進します。

これにより、施術部位の腫れや痛みが増す可能性があります。

施術当日はシャワーで軽く済ませ、湯船に浸かるのは施術後3日程度経ってからにしましょう。

サウナや岩盤浴のように大量に汗をかく行為は、腫れが完全に引くまでの1週間程度は避けることをおすすめします。

汗をかくような激しい運動

ランニングや筋力トレーニングなど、汗をかくような激しい運動も血行を促進し、体温を上げるため、腫れを長引かせる原因となります。

施術後3日間は運動を控え、その後も1週間程度はウォーキングなどの軽い運動に留めましょう。

体を動かすことで代謝が上がり、回復が早まるイメージがあるかもしれませんが、ダウンタイム中は安静に過ごすことが早期回復への近道です。

メディカルアルファクリニックのヒアルロン酸注入

メディカルアルファクリニックでは、患者様一人ひとりのお悩みやご希望を丁寧にカウンセリングし、最適なヒアルロン酸製剤と注入方法をご提案します。

経験豊富な医師が、解剖学的な知識に基づいて的確な部位に適量を注入することで、ダウンタイムを最小限に抑え、自然で美しい仕上がりを目指します。

施術後の経過でご不安な点があれば、いつでもご相談いただけるよう、万全のアフターフォロー体制を整えています。

こんな症状は要注意!1週間以上腫れが続く場合に考えられる原因

通常の腫れは1週間程度で徐々に引いていきますが、もし腫れが引かない、あるいは悪化するような場合は、別の原因が考えられます。

特に「1週間経っても腫れが全く引く気配がない」「痛みや赤みが強くなってきた」といった症状は注意が必要です。

自己判断せずに、速やかに施術を受けたクリニックに相談してください。

注入量が多すぎることによる不自然な膨らみ

理想の形を求めるあまり、ヒアルロン酸の注入量が多すぎると、腫れが引いた後も不自然な膨らみやしこりとして残ってしまうことがあります。

特に、皮膚の薄い部位や動きの多い部位では、過剰な注入が悪目立ちしやすい傾向にあります。

もし仕上がりに違和感がある場合は、ヒアルロン酸を溶かす分解注射(ヒアルロニダーゼ)による修正も可能ですので、医師に相談してみましょう。

細菌感染による熱感や強い痛み

非常にまれですが、針を刺した箇所から細菌が入り込み、感染を起こすことがあります。

感染を起こすと、通常の腫れに加えて、強い痛み、熱っぽさ、赤みの悪化、場合によっては膿が出るなどの症状が現れます。

放置すると症状が悪化する可能性があるため、これらの兆候が見られたら、直ちにクリニックを受診し、抗生剤の投与などの適切な治療を受ける必要があります。

遅れて症状が出る遅延型アレルギー

施術直後ではなく、数週間から数ヶ月経ってから症状が出てくる「遅延型アレルギー」という反応もあります。

これは、体の免疫システムがヒアルロン酸製剤を異物と認識し、時間をかけて反応することで起こります。

主な症状としては、施術部位が赤く腫れ上がったり、硬いしこりができたりしてくることが挙げられます。

この場合も、アレルギーを抑える薬の処方や分解注射などの治療が必要となるため、速やかに医師の診察を受けてください。

ヒアルロン酸注入後の腫れに関するよくある質問

ここでは、ヒアルロン酸注入後の腫れに関して、患者様からよく寄せられる質問にお答えします。

ダウンタイム中の不安解消にお役立てください。

なお、注入後の状態が完全に落ち着き、仕上がりが完成するのは2週間から1ヶ月後が目安です。

腫れ方に左右差があるのですが、問題ないでしょうか?

多くの場合、問題ありませんのでご安心ください。

元々の骨格や筋肉の付き方に左右差があるため、同じように注入しても腫れ方が異なることはよくあります。

また、施術時の針の刺し方や内出血の有無によっても一時的に左右差が生じることがあります。

通常は1~2週間かけて腫れが引くにつれて、左右差も自然に馴染んでいきます。

腫れている間、メイクで隠すことはできますか?

施術当日は針穴が開いているため、感染防止の観点からメイクは避けてください。

翌日からはメイク可能ですが、腫れている部位はデリケートなため、強く擦ったり押したりせず、優しく触れるようにしましょう。

内出血がある場合は、コンシーラーなどを使うと目立ちにくくなります。

腫れが治まると、注入したヒアルロン酸のボリュームも減りますか?

はい、腫れの分だけボリュームは落ち着きます。

施術直後は、ヒアルロン酸そのものの体積に加えて、炎症による腫れやむくみで実際より膨らんで見えています。

そのため、腫れが引くと「少しボリュームが減った」と感じることがありますが、それが本来の注入量による仕上がりの状態です。

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まとめ

ヒアルロン酸注入後の腫れのピークは、施術後2〜3日が一般的で、その後1週間ほどかけて徐々に落ち着いていきます。

ダウンタイム中は、患部を冷やし、血行を促進する行動を避けるなどのセルフケアを心がけることで、回復を早めることが可能です。

ただし、1週間以上経っても腫れが引かない、あるいは痛みや熱感などの異常が見られる場合は、速やかに施術を受けたクリニックへ相談してください。

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この記事の監修

小西 恒 医師
小西 恒

2008年に自治医科大学医学部を卒業。2010年に大阪府立急性期総合医療センター産婦人科に勤務後、2014年に大阪府障害者福祉事業団すくよかで医療部長を務めました。2015年から大阪府健康医療部で地域保健課主査を歴任し、2017年から愛賛会浜田病院産婦人科に勤務。2020年より某大手美容外科で働き、2021年には小倉院と心斎橋御堂筋院の院長を務めました。2023年からはルヴィクリニック院長に就任しています。
【資格・所属学会】
ボトックスビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医、 日本美容外科学会(JSAS) 正会員、 日本産科婦人科学会 会員、 日本産科婦人科学会 専門医、 日本医師会認定産業医、 母体保護法指定医

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