Qスイッチルビーレーザーでシミ治療は大丈夫!? リスク・副作用・料金相場などを解説

2023.4.12
美容コラム

なかなか消えないシミやそばかす、自宅でのセルフケアでは改善が見られなかったり、毎日のお化粧にも時間がかかってしまいますよね。
そんなシミやそばかすに悩んでいる方には、Qスイッチルビーレーザーがおすすめです。
Qスイッチルビーレーザーは、非常に強力なレーザーで、シミやそばかす、ADMやタトゥー除去まで幅広い症状に効果が期待できます。

今回は、そんなQスイッチルビーレーザーの特徴や、改善が見込める症状、把握しておきたいリスクやダウンタイム、料金相場などを詳しくご紹介します。
長い間シミやそばかすに悩まされていた方は、Qスイッチルビーレーザーを検討してみてくださいね。

Qスイッチルビーレーザーは、皮膚内部のメラニン色素を、傷跡を残さずに破壊する治療機器です。
幅広いシミやアザに効果が見込め、そばかすや、真皮メラノサイトーシス、ほくろやいぼ、アートメイクやタトゥー除去にも適用されています。

Qスイッチルビーレーザーを照射することで、患部はかさぶたとなり、1週間程度で自然と剥がれ落ちていきます。一度の治療でも効果が期待できる強力なレーザーですが、メラニン色素のみに反応するので、酷く炎症してしまう可能性も低く、正常な皮膚を傷つけることなく安全に治療ができるところも魅力の一つです。

Qスイッチルビーレーザーの特徴

Qスイッチルビーレーザーは、694nmの波長を出すことができる強力なレーザーです。メラニン色素に対する反応が良いため、皮膚の外側の表皮性のシミやそばかす、表皮よりも奥にある真皮性の色素沈着やアザまで、性質の異なるシミやアザに効果が期待できます。非常に強力なレーザーですが、低出力からの照射ができるので、シミの濃さに合わせて出力を調整することができて、肌のダメージを抑えながらの施術ができます。

 

メラニン色素へ良く反応するQスイッチルビーレーザーであれば、濃くて大きなシミを早く薄くしたい方にも、最適な治療と言えるでしょう。他のレーザーを試したけど、効果が出なかったという方はQスイッチルビーレーザーを検討してみるのもおすすめです。

また、「Qスイッチ」という名称は、照射時間を短くできる装置のことを指しています。まるでフラッシュのような瞬間的な光で放射していくため、Qスイッチルビーレーザーは施術時間が短いところも特徴の一つです。忙しい方も短時間の施術であれば通いやすいですよね。

Qスイッチルビーレーザーで改善が見込める症状

レーザー光線は、その機械によって吸収しやすい色が決まっています。
Qスイッチルビーレーザーは、黒色や青色、茶色を吸収しやすい特徴を持っています。そのため、下記のような黒や青、茶のシミやアザに効果が期待できます。

  • ・老人性色素斑(シミ)、そばかす、色素斑、茶あざ(扁平母斑)などの表皮性のシミ
  • ・ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)、太田母斑(青アザ)などの真皮性のシミ
  • ・外傷性色素沈着症、刺青(入れ墨・タトゥー)やアートメイクの除去

その他にも、今までシミやフォト治療で効果を実感できなかった方や、まぶたのシミを取りたい方、大きなシミを取りたい方にもおすすめです。
ご自身の症状が、Qスイッチルビーレーザーで効果が期待できるのかどうか、一度クリニックで相談してみてくださいね。

また、下記の症状を持っている方は、Qスイッチルビーレーザーを受けることができないので、自分が当てはまるかどうか事前にチェックしてみてください。

  • 妊娠中、もしくは授乳中の方
  • 日焼けをしている、今後する予定がある方
  • 日光で湿疹ができる、光線過敏体質の方
  • ペースメーカーを装着している方
  • 照射部位に皮膚疾患がある方
  • 照射部位にアートメイクやヒアルロン酸注入などをしている方

Qスイッチルビーレーザーのリスク・副作用

シミやアザに高い効果が期待でき、肌のダメージを抑えながら照射ができるQスイッチルビーレーザーですが、医療行為なので、リスクや副作用もいくつかあります。
リスクも知った上で、施術を受けるか検討してみてくださいね。

Qスイッチルビーレーザーは、肝斑に照射すると濃くなってしまう可能性があります。
そのため、シミなのか肝斑なのかを正しく見分ける必要があります。信頼できる医師にカウンセリングで相談してみてくださいね。

照射時は、輪ゴムではじかれたような痛みが生じます。
麻酔テープや麻酔クリームをしてから照射するクリニックもありますし、真皮内の皮膚の深い層に照射する場合や、広範囲に照射する必要がある場合は、局所麻酔を行っているクリニックもあります。
痛みに弱い方は麻酔についても相談してみてくださいね。

照射後は、火傷のようなヒリヒリとした痛みが数日間は続きます。
1〜2週間程度は医療用テープで患部を保護する必要があります。
化粧ができる保護テープを貼ってくれるクリニックもありますが、そうでない場合はかさぶたが剝がれるまではメイクができないというデメリットもあります。

このようにダウンタイム期間があるのも、Qスイッチルビーレーザーのリスクの1つと言えるでしょう。
また、治療回数もその症状によって様々です。

老人性色素斑や雀斑であれば、少ない照射でも効果が期待できますが、ADMや大田母斑など真皮層のシミの場合は数回の照射が必要になります。
1回の照射で改善しない場合は、数回施術を行う必要があるので、治療費がかかったりその分クリニックに通う必要もあります。

Qスイッチルビーレーザーのダウンタイム

照射した患部は、照射後から数日間ひりひりとした痛みが続きます。患部は、1〜2週間程度でかさぶたとなって剥がれ落ちますが、その間は医療用テープでカバーする必要があります。かさぶたを無理矢理剝がしてしまうと、色素沈着の原因にもなりかねないので注意しましょう。

また、治療後の患部は、紫外線によるダメージを受けやすく非常に敏感な状態になっています。日焼け止めの使用や、帽子・日傘を使うなど紫外線対策が大切になってきます。

Qスイッチルビーレーザーの治療経過

照射直後の患部は、メラニン色素がレーザーによって破壊されることで、肌が白く変化します。
その後、10分程度で灰色に変わり、徐々にかさぶたが形成されていきます。

照射後1週間は、患部が薄いかさぶたになります。
軟膏を塗って、乾燥や刺激から保護するようにしていきましょう。
かさぶたを無理矢理剥がしてしまうと、色素沈着が起こるリスクもあるため、かさぶたは自然に剝がれるまで触らないようにしましょう。

照射から1週間が経つと、かさぶたが自然と剥がれ落ちていきます。
かさぶたが剝がれると、新しい肌ができあがるので、患部をメイクすることもできるようになります。

照射から1ヶ月後あたりから、照射部位が濃くなってくる「炎症後色素沈着」を起こす場合もあります。
これは傷が治ってくる過程で起こる一時的な反応で、3〜6ヶ月程度で徐々に消えていきます。
この炎症後色素沈着は、日本人の肌質で約40%は起こると言われています。
特に、傷の治りが遅い方や、日常的に日焼けをしている方など、メラニン色素が多めの方に起こりやすい傾向があります。
炎症後色素沈着を起こさせないためにも、施術後は「患部を保護すること」「かさぶたを無理に剥がさないこと」「日焼けをしないこと」を徹底して行うように気を付けましょう。

照射から3ヶ月が経つと、レーザーによる色素沈着や赤みも消えて、通常の肌状態に戻っていきます。
しかし、治療後半年程度は、肌状態が完璧ではないので紫外線対策をきちんと行い、患部を強く擦るなど刺激を与えないようにしましょう。

Qスイッチルビーレーザーの料金相場

Qスイッチルビーレーザーの料金相場はだいたい5,500円〜15,000円程度です。
シミのサイズと、それに応じた個数で値段を決めているクリニックや、定額治療プランで提供しているクリニックもあります。
何度か照射を続ける必要がある場合は、定額プランの方がお得になる可能性もありますので、医師と相談してみてください。

また、Qスイッチルビーレーザーは、外傷性色素沈着や青アザや扁平母斑など、症状に応じて保険適用になる可能性もあります。
シミやその他の症状であれば、保険適用外になる可能性もあるので、保険適用になるかどうかもクリニックに相談してみてくださいね。

まとめ

今回は、Qスイッチルビーレーザーについてご紹介しました。
Qスイッチルビーレーザーであれば、ずっと悩まされていた症状の改善にも期待ができるかもしれません。

メディカルアルファクリニックは、心斎橋駅からすぐ近くの平日でも19時まで診療可能な通いやすいクリニックです。
豊富な症例実績を持つ医師が在籍しているので、あなたの大切なお肌も安心してお任せできます。
自分の症状がQスイッチルビーレーザーに適応しているのかどうか、ぜひ相談してみてくださいね。

この記事の監修

小西 恒 医師
小西 恒

2008年に自治医科大学医学部を卒業。2010年に大阪府立急性期総合医療センター産婦人科に勤務後、2014年に大阪府障害者福祉事業団すくよかで医療部長を務めました。2015年から大阪府健康医療部で地域保健課主査を歴任し、2017年から愛賛会浜田病院産婦人科に勤務。2020年より某大手美容外科で働き、2021年には小倉院と心斎橋御堂筋院の院長を務めました。2023年からはルヴィクリニック院長に就任しています。
【資格・所属学会】
ボトックスビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医、 日本美容外科学会(JSAS) 正会員、 日本産科婦人科学会 会員、 日本産科婦人科学会 専門医、 日本医師会認定産業医、 母体保護法指定医

YouTubeリンク

お問い合わせ

050-3358-2363

電話受付時間/10:00~19:00
(休診日:不定休)