「くすみ肌を改善したい」や「ニキビ跡を改善したい」と思っている方も多くいると思います。

これまで自宅でスキンケアをしたりエステに通ったりしてもなかなか効果がでなくて悩んだりもしますね。

そこで今回はヴェルベットスキンの効果についてお伝えします。

今回の記事を最後まで読んで頂くと、ヴェルベットスキンが自分の肌状態に合うか分かります。

ヴェルべットスキンとは

ヴェルベットスキンとは、「ダーマペン4」と「マッサージピール」が合わさった美肌治療のことです。

ダーマペンで顔や首に微小な穴を開け、そこにピーリング剤を塗り込むことで、通常よりもより肌に浸透しやすくなり、高い美肌効果が得られる美容治療です。

肌に穴を開けるとはいえ、ヴェルベットスキンで使う針はとても細く施術中の痛みはチクチクする程度。施術後は肌が滑らかでふかふかになり、効果を実感しやすいのも特徴です。

そのためヴェルベットスキンはリピート率の高い人気の美容治療でもあります。

ヴェルべットスキンがおすすめな方

ヴェルベットスキンはその名の通り、光沢感ある滑らかで柔らかい「ヴェルベット」生地のような肌に導くことから名前がつけられています。

そのため20代の方に多いニキビ跡の悩みから、くすみやシミなど肌年齢による変化を感じる方まで幅広い方に効果的な美容治療です。

そのほかにも、ヴェルベットスキンの方がダーマペン単体よりも痛みが少ないため、ダウンタイムも比較的短いと言われています。

短期間で効果を感じたい方にヴェルベットスキンはとてもおすすめの治療法です。

ヴェルべットスキンの効果

ヴェルベットスキンは肌に微細な穴を開けてピーリング剤を浸透させることで、肌を新しく生まれ変わらせて若々しい状態に導くことができます。

具体的にどのような美肌効果があるのか詳しく解説します。

肌質改善

ヴェルベットスキンで使用する「ダーマペン4」は16本の超極細の針を使って、1秒間になんと1920個もの穴を肌に開けます。

そして傷（穴）がついた肌は自然治癒力で修復していく過程でターンオーバーを促進し、新しい細胞が作られていきます。

肌内部のコラーゲンやエラスチンの生成が促されるため、毛穴の引き締め効果や肌質の改善効果が期待できるのです。

さらにマッサージピールに含まれる「コウジ酸」は肌のトーンを明るくしてくれるため、ヴェルベットスキンを1回行っただけでも、施術直後から改善を実感できるでしょう。

毛穴の開き改善

毛穴が開いてしまう原因は2つあります。

毛穴に汚れによるもの
エイジングによる「たるみ毛穴」

肌のターンオーバーが上手にできなくなったり、肌に汚れが残ったままだと毛穴に汚れが詰まりやすくなります。毛穴が詰まったままだと毛穴が広がり目立ってしまいます。

もう一つは、「たるみ毛穴」です。加齢とともにコラーゲンは減少し、その結果肌はたるみ、毛穴の開きの原因にもなる「たるみ毛穴」につながります。

ヴェルベットスキンの施術効果によって肌の細胞が再生し、コラーゲンの生成が促進されるため、毛穴の目立たないきめ細かく滑らかな肌を目指すことができます。

小じわ・たるみの改善

ヴェルベットスキンの施術後、ダウンタイムが落ち着くにつれて効果が出始め、肌の内側にあるコラーゲンやエラスチンの量が増えていきます。

これらの美肌成分が増えることで肌はより潤い、口元や目元の小ジワを肌内部からふっくらと持ち上げてくれるのです。

ヴェルベットスキンは1回だけでなく複数回施術を重ねることでより美肌効果を発揮するため、施術を行うほどシワを目立たなくさせてくれます。

肌はもっちりとしてボリュームも増すため、リフトアップやたるみの改善にも繋がります。

しわやくすみの改善

ヴェルベットスキンはしみやくすみにも効果的な治療です。

トリクロロ酢酸（TCA）、過酸化水素水、コウジ酸を主成分とする「マッサージピール」を、「ダーマペン4」によって穴を開けた肌に直接塗り込むことで、より有効成分を肌内部に浸透させることができます。

コウジ酸には美白効果があり、メラニンの生成も抑制してくれるため、しみやくすみの改善と予防の2つの効果を期待できるのです。

ヴェルベットスキンはコラーゲン、エラスチンの生成を促したり、メラニン色素を排出してくれるため、くすみのない明るい肌にしてくれます。

ニキビの改善

ヴェルベットスキンはニキビ跡やへこみの改善に効果的な治療です。

ニキビの炎症は放置すると悪化し、皮膚の真皮層に免疫反応が起こることで肌がクレーター状に陥没したり表面がでこぼこしてしまいます。

ヴェルベットスキンは皮膚の真皮層に働きかけるため、施術によって生成されたコラーゲンやエラスチンが肌を滑らかにし、ニキビ跡も内側から持ち上げて跡を目立たなくさせてくれます。

さらにターンオーバーが正常になることで古い角質も取り除かれ、毛穴もキレイになるため、ニキビのできにくい肌を目指すことができるのです。

症状別の治療回数

ヴェルベットスキンの美容効果は1回でも効果の実感が期待できます。

肌質の改善やお悩みの程度、種類に応じて複数回施術を重ねることで、より高い結果が期待できるため、しっかりヴェルベットスキンの効果を出すために下記を参考にしてみてください。

肌質改善

肌質改善のためにヴェルベットスキンを行う際は、1回でも十分に施術効果を実感できるのが嬉しいポイントです。

施術後はツヤや透明感が出てキメが整うため、サラっとした触り心地を感じます。

ヴェルベットスキンの美容効果で肌質が改善されると、今までよりもメイクのノリやすくなり、同時に化粧崩れもしづらくなります。

毛穴の開きやたるみ改善

毛穴の開きやたるみを改善したい方は、肌内部のコラーゲンやエラスチンの量を増やす事が必要です。

そのため、肌のターンオーバーに合わせてヴェルベットスキンを月に1回の頻度で5回程度を目安に行うのがおすすめです。

繰り返し施術することによって徐々にコラーゲン量が増えていき、肌にハリが生まれることでシミや小じわに働きかけ、同時に毛穴を引き締める事ができます。

ニキビ跡やクレーター改善

自己改善が難しいニキビ跡やクレーター。

ヴェルベットスキンで肌の細胞を新しく生まれ変わらせ、肌内部から改善し内側からしっかり持ち上げる事が必要です。

そのため1回では変化を十分に感じられないかもしれません。

肌のざらつき感やデコボコをしっかり治療するなら、8回程度を目安に定期的に施術を受けましょう。

回数を重ねるごとに効果が高まり、徐々に肌表面が滑らかになり目立たなくなっていきます。

通う頻度

肌のターンオーバーの周期は約1ヶ月と言われています。

ヴェルベットスキンはただ多くやれば良いというわけではなく、ターンオーバー周期に合わせて月に1度のペースで施術を受けることで効果を最大限発揮します。
正常にターンオーバーができると、肌に蓄積されたメラニン色素も排出してくれるため、シミやくすみの改善になります。

そしてマッサージピールの効果とダーマペンにより傷（穴）が作られることで、肌の自己再生能力を促進させ美しい肌を作ることができるのです。

ヴェルべットスキンのダウンタイムについて

ヴェルベットスキンは比較的ダウンタイムが少なく、4〜7日程度と言われています。

以下では想定されるダウンタイム中の症状についてご紹介します。個人差もありますが、数日で自然と収まる場合が多いです。

しかし症状が長引いたり悪化する場合は、施術を受けたクリニックや医師に相談しましょう。

赤みや腫れ

ダーマペン4によって開けられた穴や、その後に塗布するマッサージピールの刺激によって、施術直後から一時的に肌に赤みや腫れが現れます。

また赤みや腫れは皮膚内部で炎症を起こしているため、熱を伴う場合が多いです。

保冷剤をタオルで巻くなどして、施術箇所を冷やすことで症状は緩和します。数時間〜数日で症状は落ち着いていきます。

内出血

施術直後は無数の穴が皮膚の表面上に開けられます。

その際に毛細血管が傷つき内出血を引き起こす場合があります。

落ち着くまでに数日〜1週間程度かかりますが、ヴェルベットスキンは施術後翌日からメイクが出来るため、ある程度目立たなくすることが可能ですが、大切な予定が控えている際は避けた方が無難です。

※施術後12時間は洗顔や日焼け止め、メイクは使用できません。

かゆみ

「ダーマペン4」によって開けられた穴が自然治癒で修復していく過程で、かゆみを感じる方がいます。

この場合も数日で自然と収まっていくため、特に心配する必要はありません。

しかし、この時の肌は非常に乾燥しやすく敏感なため、掻きむしったりすると悪化する可能性もあります。

我慢できない場合は冷たいタオルを当てて冷やすなどして対応しましょう。

皮むけや乾燥

ヴェルベットスキンの施術後、ダウンタイム中は特に肌が乾燥しやすい状態です。

低刺激のスキンケアで肌をしっかりと保湿するように心がけましょう。

ダウンタイムが終わりに近づく頃に皮むけも起きる場合がありますが、なるべく触らず自然に回復するのを待つことで、施術効果も早く出て綺麗な肌に生まれ変わります。

ダウンタイムを最小限にするためには

ヴェルベットスキンは他の美容治療と比べてダウンタイムが少ないのが特徴です。

また、ダウンタイム中は適切に過ごすことで、無駄に長引かせず最小限に抑えることができます。

施術直後は肌がとてもデリケートな状態なので、しっかりとケアをしなければ少しの刺激が悪影響となってしまうのです。

そこで、施術効果をしっかり出すためにダウンタイム中に気を付けるポイントをご紹介します。

施術当日に顔を濡らさない

ヴェルベットスキンの施術当日はなるべく顔を濡らさず、医師の指定のもと一定時間を開けてから洗顔をするようにしましょう。

これは、ダーマペン4で開けた穴がまだ塞がっていないため、雑菌が入りやすい状態だからです。

しかし肌を清潔に保つことも非常に大事なので、洗顔ができるようになったら低刺激の洗顔フォームを使ったり、ぬるま湯を使って優しく洗顔を行ってください。

刺激の弱い化粧品を使う

ダウンタイム中は特に肌がデリケートなため、刺激の強い化粧水や美容液、クリームなどは症状が悪化する可能性があるため避けてください。

肌はとても乾燥しているため、スキンケアができるようになったら低刺激の化粧水や保湿剤を使い、なるべく肌をこすらずしっかりと保湿を行いましょう。

血行を良くしすぎない

ヴェルベットスキンの施術当日はシャワーのみにし、入浴は翌日以降にしてください。

これは、血行が良くなると赤みやかゆみなどの症状が一時的に悪化する可能性があるためです。

そのため、ある程度赤みが収まるまでは、長時間の入浴は控え、そのほか汗をかくレベルの運動やサウナ、飲酒も避けた方が良いです。

施術箇所へ強い刺激を与えない

肌に刺激や負担をかけると、塞がっていない穴から雑菌が入り炎症を引き起こす可能性があるため施術当日はメイクができません。

翌日以降からメイクをする際は、肌になるべく優しい物を使うようにし、叩いたりこすったりしないように気をつけましょう。

また、ヴェルベットスキンのダウンタイムを長引かせないためにも、枕やマスク、タオルなど顔に直接触れるものも常に清潔な物を使うようにしてください。

ヴェルベットスキンの痛み

ヴェルベットスキンで使用される針の長さは直径0.2～0.5㎜ととても細いのが特徴です。

そして通常のダーマペンよりも針の長さは浅くなっているため比較的痛みの少ない美容治療と言われています。

しかし肌に針を刺す際と、マッサージピールの薬剤を塗り込む際には、チクチク感じたり、骨に近い箇所は引っ掻かれたような痛みを感じる方もいらっしゃいます。

痛みが苦手な方は、表面麻酔を使用することで痛みをそれほど感じずに施術を受けられるため、不安な方はカウンセリングの際に医師に相談しましょう。

ヴェルベットスキンの注意点

ヴェルベットスキンの施術後はダウンタイム中は特に肌が敏感な状態となりますが、きちんとケアを行えば治療効果や自然治癒効果も高まります。

術後の症状を悪化、長期化させないように以下のポイントを参考にしてみてください。

紫外線の影響を受けやすい

ヴェルベットスキンのダウンタイム中は肌のバリア機能が低下し、紫外線の影響を受けやすい状態となります。

紫外線を受けるとシミや色素沈着を招いてしまうため、施術箇所の日焼け対策はかなり重要です。
せっかくきれいな肌を目指してヴェルベットスキンを行うのですから、施術効果を最大限に出すために、ダウンタイム中はいつも以上に丁寧に日焼け対策を行いましょう。

ただし施術当日は日焼け止めクリームが使用できないため、日傘や帽子、サングラスなどで保護してください。

スキンケアは翌日以降

ヴェルベットスキンの施術翌日からスキンケアが可能となります。

この時、なるべく低刺激のスキンケア製品を使うようにしましょう。

例えばアルコールが配合された化粧水やピーリング効果のある美容液、高濃度ビタミンが含まれているものも、一見効果があるように感じますがNGです。

ダウンタイム中は肌がとても敏感な状態のため、刺激が強いものは症状を悪化させたり長引かせる可能性があります。

ヴェルべットスキンを受けられない方

美容効果の高く人気のヴェルベットスキンですが、以下に当てはまる方は施術が受けられません。

• 授乳中、妊娠中および妊娠の可能性がある方
• 金属アレルギーの方
• ケロイドのある方
• アトピー性皮膚炎の方
• アレルギー体質の方
• 強い日焼けをした後、または予定のある方
• 皮膚に傷や炎症がある方
• 化膿や炎症したニキビがある方

このほか極度な敏感肌な方や痛みを感じやすく苦手な方は、ヴェルベットスキンの施術前にカウンセリングで医師にしっかりと相談しておきましょう。

ヴェルベットスキンの治療の流れ

以下ではヴェルベットスキンの一般的な治療の流れをご紹介します。


1.診察、カウンセリング
現在の肌の悩みを伝え、医師による診察とヴェルベットスキンの施術内容について確認します。

2.洗顔、麻酔クリーム
洗顔をした後に麻酔クリームを施術箇所に塗布していきます。

3.ヴェルベットスキンの施術（ダーマペン4）
ダーマペン4を使って穴を皮膚の表面に開けていきます。

4.ヴェルベットスキンの施術（マッサージピール）
ダーマペン4で開けた穴に、マッサージピールの薬剤「PRX-T33」を浸透させていきます。

5.アフターケア
クーリングを行い、施術による赤みや腫れを最小限に抑えていきます。


ヴェルベットスキンはダーマペンとマッサージピールを組み合わせているため、穴の開いた箇所に薬剤を染み込ませることで有効成分を浸透させやすく、その分高い美容効果を期待できます。

よくある質問

アトピーでもヴェルベットスキンの施術を受けられますか？

ヴェルベットスキンは肌質改善を目的とした美容治療のため、アトピー肌の方でも受けられます。

もしアトピーの症状が強く出ている場合、先にアトピーの治療を行ってから施術を受ける方が、より高い美容効果が期待できる場合もあるため、まずはカウンセリングで医師と相談することをおすすめします。

顔以外もヴェルベットスキンの施術は可能ですか？

ヴェルベットスキンは基本的に顔への施術がメインとなりますが、クリニックによっては手やデコルテ、ボディなども施術が可能な場合があります。

お悩みの箇所がヴェルベットスキンの施術が可能かどうか、クリニックに直接問い合わせましょう。

ヴェルベットスキンの施術の間隔が短いのはよくないですか？

ヴェルベットスキンで早く美肌になるためには、短い間隔よりも4〜6週間開けて施術を受ける方がおすすめです。

肌のターンオーバー周期に合わせながら、お悩みの症状に応じて適切な回数を行いましょう。

肌になるべく負担をかけずに効率的にヴェルベットスキンの美容効果を得られます。

ヴェルベットスキンの効果のまとめ

今回は美肌治療で人気のヴェルベットスキンについて解説しました。

ヴェルベットスキンは他の美容治療と比べてもダウンタイムが少なく、ダウンタイム中も適切な過ごし方のポイントを抑えれば、すぐに普段どおりの生活を送ることができます。

1回の施術でも十分に肌の透明感やツヤを感じられるため、手軽にしっかりと効果を得たい方にヴェルベットスキンはおすすめの美容治療です。

ぜひヴェルベットスキンの治療受けられてみて「ヴェルベット」のような滑らかな美肌を手に入れましょう。

この記事の監修

小西 恒

2008年に自治医科大学医学部を卒業。2010年に大阪府立急性期総合医療センター産婦人科に勤務後、2014年に大阪府障害者福祉事業団すくよかで医療部長を務めました。2015年から大阪府健康医療部で地域保健課主査を歴任し、2017年から愛賛会浜田病院産婦人科に勤務。2020年より某大手美容外科で働き、2021年には小倉院と心斎橋御堂筋院の院長を務めました。2023年からはルヴィクリニック院長に就任しています。
【資格・所属学会】
ボトックスビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医、 日本美容外科学会(JSAS) 正会員、 日本産科婦人科学会 会員、 日本産科婦人科学会 専門医、 日本医師会認定産業医、 母体保護法指定医