眉間のボトックス注射による失敗例|しわが悪化するリスクと原因を解説

2025.12.25
美容コラム

眉間ボトックスの失敗とは?額やおでこに影響するケースも

眉間ボトックスの失敗とは、注射後に「思ったような効果が出ない」「表情が不自然になった」「おでこや額にしわが増えた」といった状態を指します。ボトックスは、筋肉の動きを一時的に抑制してシワを改善する治療ですが、注射量や打つ位置を誤ると、逆に表情バランスが崩れてしまうことがあります。特に眉間のボトックスは、眉を寄せる皺眉筋や鼻根筋などの細かい筋肉に作用するため、額やおでこの動きにも影響しやすいのが特徴です。過度に効きすぎると「眉が下がる」「目が重く見える」といった違和感が出ることがあります。逆に、効果が弱い場合は「シワが取れない」「3日目でも変化がない」と感じることもあります。眉間のボトックスは、表情を作る重要な筋肉を扱う施術であるため、経験の浅い医師が行うとリスクが高まります。自然な仕上がりのためには、筋肉の動きを見極めたデザイン設計が重要であり、額・おでこのバランスを考慮した注入が必要です。

ボトックス注射の仕組みと眉間しわに効くメカニズム

ボトックス注射の有効成分である「ボツリヌストキシン」は、神経と筋肉の間の伝達を一時的にブロックし、筋肉の動きを抑制します。眉間のしわは、眉を寄せるときに働く皺眉筋と鼻根筋の収縮によって形成されるため、これらの筋肉に適量を注射することで、動きを緩やかにしシワを目立たなくします。効果は3日目頃から現れ始め、1週間前後でピークに達し、持続期間は3〜6か月程度です。しかし、注射の位置や量がずれると「効きすぎ」「効果がない」などのトラブルが起こる場合があります。ボトックスは注射直後に腫れや赤みが出ることがありますが、多くは1〜2日でおさまります。眉間のシワはおでこや額と連動するため、バランスを見ながら注入することが自然な仕上がりの鍵です。

眉間だけでなく額やおでこのシワに広がるリスク

眉間ボトックスを行うと、額やおでこに新しいシワが出ることがあります。これは、眉間の筋肉の動きを止めたことで、他の表情筋(前頭筋や眉上筋)が代償的に動き、上方向に力が入るためです。特におでこのしわが増えたように感じる人は、注射部位のバランスが取れていない可能性があります。また、過剰に打つと表情全体が動かなくなり、無表情で不自然に見えることも。逆に打ち足りない場合は効果が乏しく、持続期間も短く感じます。このようなリスクを避けるには、医師が筋肉の位置と力の入り方を見極めてデザインする必要があります。額と眉間のボトックスは連動して考えるべきで、額の動きを完全に止めないことで自然な印象を保てます。

効果が出すぎて表情が不自然になる症例とは

ボトックスの「効きすぎ」による失敗例は、最もよくあるトラブルのひとつです。眉間やおでこに注射した後、「笑顔がこわばる」「目が開けにくい」「額が動かない」と感じるのは、筋肉の動きが過度に抑制されたサインです。過剰注入や位置のずれによって表情が不自然になる症例は、SNSや画像検索でも多く報告されています。特に眉間のボトックスは、目を開ける動作にも影響するため、眉毛が下がって「重たい印象」になることもあります。こうした失敗を避けるには、初回は少量から始め、経過を見ながら調整するのが安心です。効果が強く出すぎても時間の経過とともに自然に戻る場合がほとんどですが、2週間以上違和感が続く場合はリタッチや修正が必要です。

眉間ボトックスでしわが悪化する原因と対処法

眉間ボトックスでしわが悪化したように見えるのは、筋肉のバランスが崩れたか、効果の切れ方が不均一だった可能性があります。特に「効きすぎ」や「位置のずれ」はリスクが高く、額の動きが強調されておでこのしわが目立つこともあります。また、効果が切れた際に筋肉が一気に動き始め、しわが深く見える症例もあります。これは副作用というより、自然な経過の一部です。改善策としては、施術後2週間ほど経ってからリタッチ(再注入)で微調整する、あるいはヒアルロン酸注射を併用してシワの凹凸を補正する方法があります。信頼できる医師に経過を見てもらうことで、再び自然な仕上がりに戻すことが可能です。

打ちすぎ・打つ位置のミスで起こる「逆効果」現象

ボトックス注射の打ちすぎや位置のミスは、しわを改善するどころか悪化させてしまうことがあります。眉間のボトックスは皺眉筋・鼻根筋を狙いますが、少しでもずれると効果が不均一になり、片側だけ効きすぎたり、左右の眉の高さが変わることがあります。また、深く打ちすぎると広範囲に作用しておでこ全体が動かなくなり、不自然な印象を与えます。逆に浅すぎると効果が弱く、「しわが残る」「効果がない」と感じるケースも。注射技術の差が大きく出る部位のため、筋肉の位置を熟知した医師の施術が必須です。眉間のしわ取りはシンプルに見えて、実は最も難易度が高い治療のひとつです。

効果が切れた後にしわが深く見える理由

ボトックスの効果が切れた後、「前よりしわが深く見える」と感じる方がいますが、実際には筋肉が再び動き始めたために一時的にそう見えるだけです。ボトックスによって筋肉がリラックスしている期間中、皮膚の折れ目は軽減されており、再び動くとコントラストが強調されるため深く見えるのです。これは副作用ではなく、自然な経過の一部です。定期的に施術を続けることで、筋肉のクセが弱まり、逆にしわが定着しにくくなります。また、保湿ケアやヒアルロン酸注入を併用することで、ボトックスの持続と仕上がりをより安定させることができます。

医師の技術と注射量が結果を左右する重要ポイント

眉間ボトックスは医師の技術力で結果が大きく変わります。適切な単位数(例:4〜8単位)とバランスの取れた注入ができなければ、シワの改善効果が不十分だったり、逆に効きすぎて不自然になります。経験豊富な医師は、額・眉・おでこの筋肉の強さや表情のクセを見極め、微調整を行います。また、注射の深さや角度も重要で、少しの違いで仕上がりが変わります。特に眉間は動かす頻度が高いため、左右対称性を意識した丁寧なデザインが必要です。

よくある失敗症例と画像で見るリスク事例

眉間ボトックスのよくある失敗症例には、「眉が下がる」「目が開けづらい」「おでこのシワが増える」「表情が不自然になる」などがあります。これらは多くが注射位置や量の誤りにより起こるリスクです。特に眉間の筋肉は複雑で、皺眉筋・鼻根筋・前頭筋などが交差しているため、わずかなズレで仕上がりに差が出ます。副作用として一時的な腫れや赤み、軽度の頭痛を感じることがありますが、多くは数日で治まります。SNSやクリニックの症例画像を見ると、成功例では額・眉間・おでこのバランスが自然に整っており、失敗例では眉の位置が不均一になっているのが特徴です。信頼できる医師は、事前にリスクを説明し、必要に応じて修正施術を提案してくれます。

眉が下がる・目が重くなる・おでこのシワが増える症例

眉間ボトックスの失敗で最も多いのが「眉が下がる」「目が重く見える」症例です。これは筋肉のバランスが崩れた結果、眉を上げる力(前頭筋)が働きにくくなり、上まぶたが下がって見える状態です。また、眉間だけを強く止めたことで、おでこが代わりに動き、額のしわが増えるケースもあります。これらは「効きすぎ」や注射位置のズレが原因であり、一時的な違和感に留まることが多いものの、見た目の印象が大きく変わるため注意が必要です。

額や目元に表情の違和感が出るケースの原因分析

眉間にボトックスを打った際、額や目元に違和感を感じるのは、表情筋の連動が原因です。人間の表情は眉間・額・目尻・頬などの筋肉が連動して動くため、一部を止めると他の部位に力が偏ります。結果として、「目が笑っていない」「おでこが突っ張る」「まばたきが重い」といった不自然な表情になることがあります。過剰に注射せず、自然な動きを残すことが成功のポイントです。

修正(リタッチ)や経過観察で改善できる失敗例とは

ボトックスの失敗例の多くは、時間経過や再注入(リタッチ)で改善可能です。効果は3〜6か月で自然に薄れるため、永久的に不自然さが残ることはほとんどありません。もし眉の左右差や目の重さが強く出た場合は、反対側に少量のボトックスを追加注射することでバランスを整えられます。修正には慎重さが必要ですが、専門医であれば安全に対応可能です。

失敗を防ぐための注意点とクリニック選びのコツ

眉間ボトックスのリスクを防ぐには、カウンセリングとクリニック選びが最も重要です。安さだけで選ぶのではなく、症例数や医師の経験、実際のビフォーアフター画像を確認しましょう。信頼できる医師は、筋肉の動きを丁寧に観察し、打つ位置・深さ・単位数(例:4〜8単位)を細かく設計します。また、初回は少量から始め、経過を見ながら調整するのが安全です。アラガン社製の正規製剤を使用しているかどうかも確認ポイントです。施術後は、腫れや内出血を悪化させないために、強い運動・サウナ・飲酒を控えましょう。適切な医師のもとで施術を受ければ、眉間のボトックスは自然で美しい仕上がりを実現でき、しわ改善の効果も長く続きます。

リスクを減らすにはカウンセリングとデザイン設計が重要

ボトックスのリスクを最小限に抑えるには、施術前のカウンセリングが不可欠です。医師が筋肉の動きや表情パターンを見て、どの位置にどの量を打つかをデザインすることで、自然な仕上がりが実現します。写真や画像を見ながら理想の仕上がりを共有するのも有効です。

画像・症例実績で医師の技術力を確認する方法

信頼できるクリニックを選ぶには、過去の症例画像を確認することが最も確実です。ビフォーアフターの画像から、眉間・おでこ・額の仕上がりバランスをチェックし、自分の希望に近い症例があるかを確認しましょう。SNSや公式サイトの掲載例も参考になります。

額・おでこ・眉間のバランスを考えた自然な仕上がりを目指す

美しい仕上がりのためには、額・おでこ・眉間の筋肉バランスを保つことが大切です。ボトックス注射はシワを消すだけでなく、表情の調和を整える施術であるため、すべての部位を一体として考える必要があります。過剰に打たず、自然な動きを残すことが、違和感のない理想的な結果につながります。

まとめ

眉間ボトックスは、正しく施術すれば眉間のシワやおでこの表情じわを改善し、若々しい印象を与える効果的な美容注射です。しかし、打つ位置や量を誤ると「効きすぎによる不自然な表情」「眉が下がる」「額に新しいシワができる」といった失敗やリスクが起こることもあります。特に初めての方は、3日目〜1週間の経過で違和感を感じることがありますが、多くは一時的な反応であり、適切な経過観察で自然に落ち着きます。副作用としては軽度の腫れ・赤み・頭痛などがありますが、数日で治まるケースがほとんどです。

失敗を防ぐためには、経験豊富な医師を選び、カウンセリングで筋肉の動きや希望する表情をしっかり共有することが大切です。また、症例画像や口コミで実績を確認し、アラガン社製など正規製剤を使用しているかどうかをチェックするのも安心です。自然な表情を保ちながら美しく見せたい方は、額・おでこ・眉間のバランスを考えたデザイン施術を心がけることで、後悔のない仕上がりを実現できます。

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この記事の監修

小西 恒 医師
小西 恒

2008年に自治医科大学医学部を卒業。2010年に大阪府立急性期総合医療センター産婦人科に勤務後、2014年に大阪府障害者福祉事業団すくよかで医療部長を務めました。2015年から大阪府健康医療部で地域保健課主査を歴任し、2017年から愛賛会浜田病院産婦人科に勤務。2020年より某大手美容外科で働き、2021年には小倉院と心斎橋御堂筋院の院長を務めました。2023年からはルヴィクリニック院長に就任しています。
【資格・所属学会】
ボトックスビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医、 日本美容外科学会(JSAS) 正会員、 日本産科婦人科学会 会員、 日本産科婦人科学会 専門医、 日本医師会認定産業医、 母体保護法指定医

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