小鼻ボトックスの効果とリスクとは?知っておきたい注意点

2025.10.5
美容コラム

目次

小鼻ボトックスとは?人気の理由と施術方法

小鼻ボトックス注射とは、鼻の横にある筋肉にボトックスを注射することで、小鼻が横に広がる動きを抑え、鼻を小さく見せる施術です。笑ったときや表情を作ったときに小鼻が広がりやすい方に特に人気があります。この施術は、メスを使わず短時間で完了し、ダウンタイムも少ないため、忙しい方や手軽に整形効果を得たい方におすすめです。

小鼻ボトックス注射とは

小鼻ボトックス注射は、アラガン社などのボトックス製剤を使用し、鼻の横の筋肉に直接注射します。これにより、筋肉の動きが抑えられ、小鼻の広がりを防ぐことができます。施術時間は約10分と短く、直後からメイクも可能です。効果は約3〜6ヶ月持続し、定期的に施術を受けることで効果を持続しやすくなります。ただし、効果は一時的なものであり、継続的な施術が必要です。

小鼻整形との違いは?

小鼻整形とは、外科手術によって鼻の形状そのものを変える施術です。具体的には、小鼻の余分な皮膚や脂肪を取り除き、鼻の根元や横幅を細くする方法です。これに対し、小鼻ボトックス注射は、筋肉の動きを抑えることで一時的に小鼻を小さく見せる効果を得る方法です。整形は永久的な効果が期待できますが、ダウンタイムやリスクが高く、費用も高額になる傾向があります。一方、小鼻ボトックス注射は、気軽に挑戦できる点が大きなメリットです。

小鼻ボトックスが「小さくする」印象につながる理由

この施術が鼻を小さく見せる印象につながるのは、笑ったときや話しているときに小鼻が横に広がる動きを物理的に抑えるためです。人は無意識のうちに表情で小鼻を動かしていますが、その筋肉の活動をボトックスで抑えることで、小鼻の広がりや、横に広がる印象が軽減されます。これにより、見た目の変化が自然に現れ、鼻の印象が変わる場合もあります。

小鼻ボトックスのメリットと効果は?

小鼻ボトックスには、ダウンタイムが短く、施術直後から効果を実感しやすいというメリットがあります。特に、笑ったときに小鼻が大きくなる方や、鼻を小さく見せたい方におすすめです。手術を伴う整形とは異なり、自然な変化を得られる点も人気の理由です。

小鼻を小さく見せる効果の仕組み

小鼻の広がりは、主に鼻の横にある「上唇鼻翼挙筋(じょうしんびよくきょきん)」という筋肉の働きによって引き起こされます。この筋肉にボトックスを注射することで、その働きを一時的に弱め、小鼻が横に広がる動きを抑えます。結果的に、鼻を小さく見せる効果が得られるのです。

「団子鼻」にもアプローチできる?変化の期待値

団子鼻は、小鼻の広がりだけでなく、鼻先に脂肪や皮下組織が多いことで起こります。小鼻ボトックス注射は、筋肉の働きを抑えて小鼻を小さく見せる効果はありますが、団子鼻そのものを細くすることは難しい場合があります。団子鼻に対する変化は限定的で、脂肪溶解注射(BNLS)やヒアルロン酸注射などの併用を推奨される場合もあります。自身の鼻の状態に合わせた適切な施術の選択が大切です。

鼻筋や鼻先への影響はある?高くなることはあるのか?

小鼻ボトックス注射は鼻筋や鼻先の高さを直接変える施術ではありません。そのため、鼻筋が高くなる、鼻先が高くなるという効果は期待できません。もし鼻筋を高く、鼻先をシャープに見せたい場合は、ヒアルロン酸注射など別の施術が必要です。ただし、小鼻の広がりを抑えることで、顔全体のバランスが整い、結果的に鼻筋が高く見える印象を与える場合はあります。

小鼻ボトックスとヒアルロン酸(ヒアル)注射の違い

小鼻ボトックス注射は筋肉の動きを抑えることで広がりを抑え、小さく見せる効果があります。一方、ヒアルロン酸注射は、鼻根や鼻筋に注射して高さや形を調整し、鼻を高くする目的で使用されます。両者は目的が異なるため、希望する効果によって選ぶべき施術が変わります。場合によっては、小鼻ボトックス注射とヒアルロン酸注射を併用することで、より理想的な鼻の形に近づけることも可能です。

小鼻ボトックスのデメリットとリスクを知る

どのような施術にもデメリットやリスクは存在します。小鼻ボトックス注射も例外ではなく、効果がないと感じるケースや、表情に不自然な変化が生じるリスクがあります。また、副作用として内出血や腫れ、違和感が生じる場合もあるため、信頼できるクリニックで施術を受けることが重要です。

効果がないと感じるケースとは?

効果がないと感じる場合は、注入量が不足していたり、筋肉の働きが強すぎたりするケースが考えられます。また、注射の位置が適切でない場合にも十分な効果は得られません。クリニック選びでは、症例実績が豊富な医師を選ぶことが、失敗を防ぐポイントになります。

効果を高くするために知っておくべきポイント

小鼻ボトックス注射の効果を高めるためには、適切な注入量と正確な注射位置が不可欠です。また、施術後の過ごし方も重要で、強く鼻を触ったりマッサージを行ったりしないことが推奨されます。定期的に施術を受けることで、長期間効果を維持しやすくなります。

団子鼻には向かない?団子整形との違い

団子鼻は主に脂肪や皮下組織によるボリューム感が原因です。このため、小鼻ボトックス注射だけで団子鼻の改善を目指すのは難しいことが多いです。団子鼻の整形では、鼻先の脂肪を除去したり、軟骨を整えたりする外科的な施術が行われます。一方で、小鼻ボトックスは筋肉にアプローチする施術であり、鼻先そのものを細くする効果は期待できません。団子鼻にお悩みの場合は、脂肪溶解注射(BNLS)や整形手術など、他の施術の併用を検討することがおすすめです。

副作用や痛みはある?ダウンタイムについて

小鼻ボトックス注射は比較的安全性の高い施術ですが、内出血や腫れ、軽い痛みが生じる場合があります。特に施術直後は注射部位に違和感を覚えることがありますが、ほとんどの場合は数日で落ち着きます。ダウンタイムはほとんどなく、メイクも当日から可能です。ただし、施術当日は強く鼻を触れたり、激しい運動や長時間の入浴は避けるようにしましょう。これらの注意点を守ることで、腫れや内出血を最小限に抑えることができます。

永久的な変化はある?持続期間と注意点

小鼻ボトックス注射は永久的な効果はありません。一般的な持続期間は3〜6ヶ月程度です。効果を長期間維持したい場合は、定期的に施術を受ける必要があります。また、注入の頻度が高すぎると筋肉の働きが弱くなりすぎ、表情が不自然になるリスクもあります。そのため、施術は医師と相談しながら適切な間隔で行うことが大切です。効果の持続を望むなら、生活習慣の見直しや鼻周辺の過度な刺激を避けることもポイントです。

小鼻を小さくするなら「BNLS注射」という選択肢も

小鼻を小さく見せたい場合、ボトックス注射だけでなく「BNLS注射」という選択肢も注目されています。BNLS注射とは、脂肪溶解注射の一種で、余分な脂肪を分解して排出を促す効果があります。小鼻の広がりが脂肪によるものであれば、この注射が有効に働き、小鼻の印象を変えることを目指します。特に、団子鼻や脂肪によるボリューム感が気になる方には、BNLS注射がおすすめです。ただし、BNLS注射も永久的な効果ではなく、数回の施術が必要となる場合があります。

BNLSとは?小鼻や顔全体を小さくする注射の効果

BNLSとは、植物由来の成分をベースにした脂肪溶解注射で、従来の脂肪溶解注射に比べて腫れや痛みが少ないのが特徴です。小鼻だけでなく、顔全体のフェイスラインや二重あごにも使用されることが多く、痩身効果が期待されます。小鼻へのBNLS注射は、主に脂肪による膨らみを抑える目的で行われ、筋肉ではなく脂肪に直接アプローチする点がボトックス注射との大きな違いです。施術直後から効果を実感しやすく、ダウンタイムもほとんどありません。

小鼻ボトックスとBNLSの違いとは?

小鼻ボトックス注射は、筋肉の動きを抑えて小鼻が横に広がるのを防ぐ施術です。一方で、BNLS注射は脂肪を分解することで物理的に小鼻を小さくします。小鼻の広がりが表情筋の働きによるものか、脂肪の蓄積によるものかによって適した施術が異なります。場合によっては、両方の施術を組み合わせることで、より高い効果を得ることが可能です。クリニックでしっかりカウンセリングを受け、自分に最適な治療法を選ぶことが大切です。

上向き・下向きの鼻にBNLSは効果的?

BNLS注射は、鼻の向き自体を変える効果はありませんが、余分な脂肪を除去することで鼻先のボリュームを抑え、シャープな印象を与えることができます。上向きの鼻でも下向きの鼻でも、脂肪が原因で鼻が大きく見えている場合には効果的です。ただし、骨格的な問題や軟骨の形状による場合は、BNLS注射だけでは十分な変化を得られないこともあります。その場合は、ヒアルロン酸注射や外科的整形を併用することで理想の鼻に近づけることができます。

小鼻ボトックスで起こりうる変化と注意したいポイント

小鼻ボトックス注射は、比較的手軽に小鼻を小さく見せる効果が期待できる施術ですが、思わぬ変化や副作用が起こる場合もあります。特に、筋肉の動きが制限されることで、笑ったときの表情に違和感を覚えることがあります。また、注入の仕方によっては他の部位への影響が出ることもあるため、施術前にリスクを理解しておくことが重要です。

バニーラインが強調されてしまう?

小鼻ボトックス注射の副作用としてよく知られるのが、バニーラインと呼ばれる鼻根部の横ジワが強調されることです。これは、小鼻周辺の筋肉がボトックスで抑制される結果、他の筋肉が過剰に働き、鼻根にシワが寄りやすくなるためです。バニーラインが気になる場合は、適切な量のボトックスを鼻根部にも注射することでバランスを整えることが可能です。しかし、無理に調整しようとすると表情が不自然になることもあるため、医師の技術が重要となります。

小鼻が大きくなる・細くなるは本当?

小鼻ボトックスは基本的に小鼻を小さく見せるための施術ですが、筋肉のバランスが崩れることで、かえって小鼻が大きく見えてしまうケースもあります。これは、隣接する筋肉が強調され、鼻全体のバランスが崩れるために起こる現象です。正しく施術を行えばこのようなリスクは低く抑えられますが、効果がない、または逆効果になったと感じる場合は、早めにクリニックに相談することをおすすめします。

鼻先や鼻筋に影響を与える可能性は?

小鼻ボトックス注射は直接鼻先や鼻筋にアプローチするものではありません。しかし、鼻の横幅が小さくなることで、鼻先や鼻筋がより際立って見える場合があります。これにより、鼻筋が高くなるように見えたり、鼻先が細く見える変化が生まれることもあります。ただし、これは見た目の印象によるものであり、物理的に高くなるわけではありません。

あぐら鼻や鷲鼻への効果は期待できる?

あぐら鼻や鷲鼻は、骨格や軟骨の形状による特徴です。小鼻ボトックス注射ではこれらの構造的な問題を直接改善することはできません。小鼻を小さく見せる効果はありますが、あぐら鼻や鷲鼻の根本的な改善を目指す場合は、外科的整形手術やヒアルロン酸注射などの併用が必要です。自分の鼻の特徴をしっかりと理解したうえで、最適な施術を選ぶことが後悔しないポイントです。

小鼻ボトックスの費用と料金相場

小鼻ボトックス注射の費用は、クリニックや使用するボトックス製剤(アラガン社製など)によって異なります。一般的な料金相場は1回あたり20,000円から50,000円程度です。安価なクリニックも存在しますが、価格だけで判断するのはリスクが高いため注意が必要です。経験豊富な医師による施術は、失敗や副作用のリスクを大きく下げるため、費用だけでなく技術面も重視しましょう。

小鼻ボトックス注射の費用感とは

小鼻ボトックスの費用は、施術範囲や使用する製剤の種類によって変動します。アラガン製のような高品質な製剤は価格が高くなりますが、効果の持続期間が長く、仕上がりも自然です。施術1回の費用感は、通常30,000円前後が目安です。定期的な施術が必要な場合、複数回コースを用意しているクリニックもありますので、事前に確認すると良いでしょう。

麻酔は必要?追加料金がかかる場合も

小鼻ボトックス注射は一般的に施術時間が短く、痛みも軽度なため麻酔なしで行われることが多いです。しかし、痛みに敏感な方や不安がある方は、麻酔クリームや笑気麻酔を希望する場合があります。追加料金が発生することが一般的です。麻酔の費用は1,000円から5,000円程度で、クリニックによって異なります。費用だけでなく、使用する麻酔の種類や効果についても事前に確認しておくと安心です。

小鼻を高くする・細くする施術との費用比較

小鼻を小さく見せるだけでなく、鼻筋を高くする、鼻先を細くする場合はヒアルロン酸注射が選ばれることが多いです。ヒアルロン酸注射の費用は1回あたり50,000円から100,000円程度で、ボトックスに比べて高額になります。しかし、比較的早く効果を実感される方もいます。鼻の形を整える効果が高いため、理想的な仕上がりを求める方にはおすすめです。予算や希望する変化に応じて、どの施術を選ぶかを慎重に考える必要があります。

小鼻ボトックスを検討する際のポイントとおすすめの選び方

小鼻ボトックスを検討する際は、クリニックの選び方が非常に重要です。症例写真を確認し、医師の技術や経験を重視しましょう。また、使用するボトックスの種類や料金体系、アフターケアの内容も事前に確認することをおすすめします。

どんな種類のボトックスがある?

小鼻ボトックスに使用される製剤には、アラガン社製や韓国製などさまざまな種類があります。アラガン社製は品質が高く、効果の持続期間が長いことで知られています。一方、韓国製の製剤は比較的価格が安く提供されていますが、効果の持続や安全性に差がある場合もあります。どの製剤が適しているかは、医師とのカウンセリングで決めるのが安心です。

エラボトックスなど他部位との併用は可能?

小鼻ボトックスは、エラボトックスなど他部位との併用も可能です。顔全体のバランスを整えたい場合は、複数部位へのボトックスリフトを検討する方も多いです。ただし、施術の間隔や注入量の調整が必要となるため、必ず経験豊富な医師に相談しましょう。過度な施術は表情が不自然になったり、筋肉のバランスが崩れるリスクがあるため注意が必要です。

ヒアルロン酸注射との組み合わせはおすすめ?

小鼻を小さく見せつつ、鼻筋を高くする目的でヒアルロン酸注射との併用は非常に人気です。ボトックスで小鼻の広がりを抑えつつ、ヒアルロン酸で鼻筋をシャープに整えることで、横顔のラインも美しく整えられることもあります。施術を同日に受けられる場合もありますが、ダウンタイムや仕上がりのバランスを考慮して、医師と相談しながら進めることが大切です。

小鼻ボトックスがおすすめな人・向いていない人

小鼻ボトックスは、笑うと小鼻が大きく横に広がる方や、手軽に鼻を小さく見せたい方におすすめです。一方で、骨格的に鼻が大きい方や、団子鼻など脂肪や軟骨によるボリュームが強い方には効果が薄い場合があります。そのような場合は、BNLS脂肪溶解注射や整形手術の併用が検討されます。自分の理想と現状を正しく把握し、適切な施術を選ぶことが後悔しないためのポイントです。

まとめ

小鼻ボトックス注射は、小鼻が横に広がるのを防ぎ、鼻先や鼻筋の印象を整える効果が期待できます。毛穴の詰まりや皮脂によるテカリが気になる方は、スキンケアを併用することで施術後の経過も良好になります。

一方で、眉間のシワや小鼻の毛穴への効果を同時に期待する場合は、マイクロ毛穴治療など他の施術との併用も検討しましょう。多汗症の方は脇などのボトックスも併用することで、より全体のバランスが整います。鼻柱や根筋の位置によっては垂れや魔女鼻の印象を強調してしまうリスクもあるため、経験豊富な医師に相談し、忘れずに適切なケアを行うことが後悔しないポイントです。

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この記事の監修

小西 恒 医師
小西 恒

2008年に自治医科大学医学部を卒業。2010年に大阪府立急性期総合医療センター産婦人科に勤務後、2014年に大阪府障害者福祉事業団すくよかで医療部長を務めました。2015年から大阪府健康医療部で地域保健課主査を歴任し、2017年から愛賛会浜田病院産婦人科に勤務。2020年より某大手美容外科で働き、2021年には小倉院と心斎橋御堂筋院の院長を務めました。2023年からはルヴィクリニック院長に就任しています。
【資格・所属学会】
ボトックスビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医、 日本美容外科学会(JSAS) 正会員、 日本産科婦人科学会 会員、 日本産科婦人科学会 専門医、 日本医師会認定産業医、 母体保護法指定医

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