リップアートメイクとは?方法・メリットとデメリット・注意点から失敗しないクリニック選びまで完全解説

2025.6.29
美容コラム
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リップアートメイクとは?

リップアートメイクとは、唇の表皮に色素を注入することで、比較的維持しやすい美容施術の一つです。専用の針で色素を注入することで、唇のくすみや薄い色を補い、自然な血色感を与えることができます。また、唇の輪郭をはっきりさせることで、唇全体のバランスを整え、顔の印象を整えることができます。この施術は、リップメイクの手間を省き、すっぴんでも華やかな印象を保ちたい人に特に人気があります。

施術は医療行為に分類されるため、クリニックで専門資格を持つ医師または医師の指導を受けた看護師によって行われます。事前のカウンセリングで、希望する色味やデザインを詳細に確認し、個人の肌色や顔のバランスに合わせて最適なプランを提案されます。さらに、麻酔クリームを塗布するため、痛みは最小限に抑えられますが、唇の薄い皮膚は敏感なため、施術後に軽い腫れや違和感を覚える場合もあります。

リップアートメイクは、1回目の施術後に色素が定着する過程を見ながら、必要に応じて2回目の施術(リタッチ)を行います。これにより、色ムラや定着のばらつきを補正し、仕上がりをさらに自然に整えます。最終的な効果は1~3年程度持続しますが、定期的なメンテナンスを行うことで、より長く理想の状態を保つことが可能です。施術の仕上がりは非常に自然で、自分の唇に馴染むような色味や形状を選ぶことができます。

リップアートメイクの施術例

リップアートメイクには、さまざまなデザインがあり、唇の形や希望する仕上がりに応じて選択することができます。フルリップは、唇全体に色素を注入することで色ムラを均一にし、自然な血色感を与えるデザインです。特に、唇の色が薄い方や、血色が悪く見える方に最適で、顔全体を明るい印象にする効果があります。仕上がりの色は、施術前にカウンセリングを通じて選び、自分の肌色に合ったカラーを提案してもらえます。

①フルリップ

フルリップは、唇全体に色素を注入するリップアートメイクのデザインです。唇の色味を均一に整え、血色感をプラスすることで、顔全体を明るく健康的な印象にする効果があります。特に、唇が薄い、色素が薄い、またはくすみがあるといった悩みを抱えている方に最適な施術です。

フルリップでは、事前のカウンセリングを通じて、好みの色や仕上がりのイメージを確認します。

②リップライン

リップラインは唇の輪郭部分に色素を注入するデザインで、唇の形をはっきりさせたい方におすすめです。この方法は、リップメイクを引き立てる効果があり、特にリップスティックを使用した際に輪郭がぼやけず、美しい仕上がりを保つことができます。ただし、リップラインのみの施術では不自然に見える場合があるため、フルリップやグラデーションリップと併用することが一般的です。

③グラデーションリップ

グラデーションリップは、唇の内側から外側に向かって色を薄くするデザインで、ナチュラルな立体感を演出します。このデザインは、自然な血色感と柔らかい印象を求める方に特に人気です。唇全体を均一に着色するフルリップとは異なり、軽やかで控えめな美しさを表現することができます。

④オーバーリップ

オーバーリップは、唇の輪郭を本来の位置よりも外側に広げるデザインで、唇をより大きく、セクシーな印象にしたい方に適しています。ただし、あまり大きくしすぎると不自然になる場合があるため、事前のカウンセリングでバランスを確認することが重要です。オーバーリップは顔全体の印象を変える効果が高く、リップアートメイクの中でも大胆な選択肢と言えます。

これらの施術例は、個々のニーズや希望に応じて選ぶことができ、それぞれのデザインが持つメリットを最大限に引き出すことが可能です。

リップアートメイクのメリット

リップアートメイクは、唇に自然な色味を与え、メイクの手間を大幅に減らせる画期的な美容施術です。日常生活を快適にするだけでなく、美容面でも多くのメリットをもたらします。以下では、その具体的な利点を詳しく解説します。

まず、唇の形を理想通りに整えることができます。左右非対称な唇や輪郭がぼやけている場合でも、施術によって唇全体のバランスを整え、顔全体の印象を美しく引き締めることが可能です。特に、唇が薄いと感じている方にとっては、ボリューム感を持たせるオーバーリップのデザインが最適です。これにより、魅力的で立体感のある唇を演出することができます。

唇の形を理想に整えられる

リップアートメイクは、唇に関するさまざまな悩みを解消し、理想の美しさを実現するための施術です。そのメリットは多岐にわたり、美容と日常生活の両面で大きな効果をもたらします。まず挙げられるのは、唇の形を理想的に整えられる点です。輪郭がぼやけていたり、左右非対称であったりする場合でも、施術により均整の取れた形を実現できます。また、唇が薄い方にとっては、ボリューム感を与えるデザインが可能で、顔全体の印象が大きく変わります。

自然で発色の良い色を選べる

次に注目すべきは、自然で発色の良い色を持続的に保てる点です。リップアートメイクでは、個人の肌色や好みに合わせて色素を選び、施術を行います。そのため、唇に違和感のない自然な仕上がりが得られます。また、唇のくすみをカバーしたり、血色感をプラスしたりすることで、健康的で明るい印象を与えることができます。発色は施術後数年にわたり持続するため、リップスティックやティントに頼る必要が減り、すっぴんでも美しい唇を保つことができます。

ダウンタイム後の効果の持続性が高い

リップアートメイクは、ダウンタイム後の効果が高く持ちがよい点も優れています。一度の施術で数年間効果が続くため、毎日のメイク時間を大幅に短縮することが可能です。特に多忙なライフスタイルを送る方や、メイクの手間を省きたい方にとって、この持続性は大きなメリットです。また、水や汗に強いため、スポーツやアウトドア活動中でも美しい唇をキープできる点も評価されています。

カラーやデザインのカスタマイズが自由

さらに、リップアートメイクはカラーやデザインのカスタマイズが自由であることも魅力です。施術前のカウンセリングでは、理想の唇に近づけるために色や形を選ぶことができ、自分の好みや個性を反映した仕上がりを実現できます。デザインの柔軟性により、ナチュラルメイクから華やかな印象まで、多様なスタイルに対応できるのが大きな特徴です。このように、リップアートメイクには実用性と美容効果を兼ね備えた数多くのメリットがあります。

リップアートメイクのデメリットと注意点

リップアートメイクは美しい唇を持続的に保つための施術ですが、いくつかのデメリットや注意点が伴います。これらを事前に理解することで、施術後のトラブルを防ぎ、理想的な仕上がりを得ることができます。

施術後に腫れや痛みが出ることもある

リップアートメイクは多くのメリットがある一方で、施術に伴うデメリットや注意点も存在します。まず、施術後当日に腫れや痛みを感じる場合があることです。唇は皮膚が薄く敏感な部分であるため、施術中や施術後に軽い痛みや違和感が生じることがあります。これを軽減するために麻酔クリームが使用されますが、完全に痛みがなくなるわけではありません。

ダウンタイム中の期間のケアが必要

ダウンタイム中には特別なケアが必要です。唇が敏感な状態になるため、保湿をしっかりと行い、乾燥を防ぐことが重要です。ワセリンや専用のリップバームを使用して、唇を柔らかく保つことが推奨されます。また、施術後は辛い食べ物やアルコール、喫煙を控え、刺激を避けることが求められます。これらを怠ると、施術の効果が損なわれるだけでなく、感染症や炎症を引き起こすリスクも高まります。

一定期間持続するが、色落ちやまだらになる可能性がある

さらに、色素が均一に定着しない場合があることもデメリットの一つです。初回の施術では完全な仕上がりにならないことがあり、多くの場合、リタッチが必要です。リタッチを行うことで色ムラを補正し、自然な仕上がりを実現しますが、これに追加費用がかかる場合があります。また、数年の経過とともに色が薄くなったり、まだらになることもあるため、定期的なメンテナンスが必要です。

クリニック選びを間違えると後悔するリスクがある

もう一つの重要な注意点は、クリニック選びを慎重に行う必要があることです。施術者の技術力や経験に大きく依存する施術であるため、信頼できる医療機関を選ぶことが非常に重要です。症例数が少ないクリニックや、口コミ評価が低い場所を選ぶと、仕上がりが期待通りにならないだけでなく、健康被害のリスクも伴います。事前に十分な情報を集め、カウンセリングで施術の詳細やリスクを確認することが大切です。このようなデメリットや注意点を理解した上で施術を受けることで、満足のいく結果を得られる可能性が高まります。

リップアートメイクの費用・料金の相場

リップアートメイクの費用は、施術内容やクリニックの規模、施術者の経験によって大きく異なります。一般的な相場は、初回の施術が5万円から15万円程度です。施術のデザインや色素の種類、クリニックが提供するサービス内容によって価格帯が変動します。また、1回の施術で色素が完全に定着するわけではないため、リタッチ(追加施術)が必要になることが一般的です。

色のメンテナンスにかかる費用

リップアートメイクの費用は、施術内容やクリニックによって幅があります。一般的な相場は、初回の施術が約5万円から15万円程度で、施術のデザインやカラーの選択、施術者の経験によって価格が変動します。例えば、唇全体に色素を注入するフルリップは、範囲が広く時間もかかるため高額になる傾向があります。一方、リップラインのみやグラデーションリップは比較的手軽な施術で、フルリップよりも安価に済むことが多いです。

また、リップアートメイクでは、初回施術後に色素の定着を確認してからリタッチを行うのが一般的です。このリタッチ費用は別途発生する場合が多く、相場は1万円から3万円程度です。施術後、唇の状態や色の定着具合を確認しながら数回に分けて仕上げることがあるため、トータルの費用を事前に確認しておくことが重要です。

おすすめクリニックの料金例

クリニックによっては、セット料金として初回施術とリタッチをまとめて提供している場合もあります。このようなプランは、費用の見通しを立てやすく、追加料金が発生しにくいため安心です。また、モニター募集などで通常よりも安価に施術を受けられる場合もありますが、写真提供やインタビューへの協力などの条件が伴うため、申し込む前に詳細を確認しましょう。

さらに、リップアートメイクの費用には、使用される色素の品質や安全性も影響します。高品質な色素を使用する施術は、発色が良く持続性が高いため料金が高めに設定されることがあります。安全性を重視するためにも、あまりに安価なクリニックは避け、信頼できる医療機関を選ぶことが推奨されます。

以上を踏まえると、リップアートメイクにかかる費用は短期的なコストだけでなく、長期的なメンテナンス費用を含めて計画する必要があります。価格だけでなく、クリニックの評判や施術者の経験、使用される色素の品質を総合的に考慮することで、満足のいく結果を得ることができるでしょう。

リップアートメイクの施術後のケアと注意点

リップアートメイクの施術後は、色素の定着を促し、唇を健康的な状態に保つために、適切なケアと注意が必要です。術後は唇が敏感になり、腫れや乾燥、色の濃さの変化が見られることがあります。この期間を快適に過ごし、理想的な仕上がりを得るためのポイントを以下で解説します。

施術直後は、唇に軽い腫れが生じることがあります。これは正常な反応であり、通常1~2日程度で収まります。腫れを軽減するには、冷たいタオルや保冷剤を用いて唇を軽く冷やす方法が効果的です。ただし、強い圧力をかけたり、唇を擦ったりしないよう注意が必要です。また、腫れが長引く場合や痛みが強い場合は、施術を行ったクリニックに相談しましょう。

術後の腫れを抑える方法

リップアートメイクを受けた後は、施術後のケアがとても重要です。特に術後1週間は、色素の定着を安定させる大切な期間となるため、日常生活において注意すべきポイントがいくつかあります。施術直後は、唇に軽い腫れや赤みが生じるのが一般的です。この腫れを抑えるためには、冷たいタオルや保冷剤を軽く当てて患部を冷やすのが効果的です。ただし、強い圧力をかけたり、唇を擦ったりしないよう注意が必要です。

乾燥を防ぐために、ワセリンや専用の保湿剤を使用して唇を保護することも重要です。乾燥は色素の定着に悪影響を及ぼす可能性があるため、こまめに保湿を行うことで唇を柔らかく保つことができます。

ヘルペスの予防と対策

施術後、唇に一時的な皮むけや色の濃淡が生じる場合がありますが、これは色素が定着する過程で自然に起こる現象です。この期間中は、唇を触ったり、皮を無理に剥がしたりしないようにしましょう。また、喫煙や長時間の紫外線暴露は避けるべき行為です。紫外線は色素の分解を促進し、仕上がりに影響を与える可能性があるため、UVカット効果のあるリップクリームを活用することが推奨されます。

さらに、施術後は感染症予防のために清潔さを保つことも重要です。特に、ヘルペスの既往がある方は、施術後に再発するリスクが高いため、事前に医師に相談し、予防薬を処方してもらうと安心です。これらの注意点を守ることで、リップアートメイクの仕上がりを美しく保つだけでなく、トラブルを未然に防ぐことができます。

失敗しないためのクリニック選びのポイント

リップアートメイクは、施術者の技術力とクリニックの信頼性が仕上がりを大きく左右します。そのため、失敗を防ぐためには、クリニック選びに十分な時間と注意を払うことが必要です。最初に注目すべきポイントは、施術者の経験や技術です。経験豊富な施術者ほど、患者一人ひとりの唇の形や希望に合わせて的確なデザインを提供できるため、理想の仕上がりを実現する可能性が高まります。クリニックの公式ウェブサイトや口コミを通じて、施術者の経歴や症例数を確認しましょう。

症例数や口コミを確認する重要性

口コミや評判もクリニック選びに役立つ情報源です。インターネット上のレビューや、実際に施術を受けた人の意見を参考にすると、信頼性や満足度を把握しやすくなります。ただし、口コミは個人の主観が影響することも多いため、複数の意見を総合的に判断することが重要です。また、料金についても透明性があるかを確認しましょう。施術後に追加料金が発生することがないよう、初回施術費用やリタッチ費用などを明確に提示しているクリニックを選ぶと安心です。

最後に、モニター募集やキャンペーンを行っているクリニックも選択肢に入れると良いでしょう。通常料金よりも安価で施術を受けられるチャンスがある一方で、症例写真提供などの条件が付く場合があるため、事前に条件をしっかり確認してください。このように、クリニック選びでは細かな点にまで目を配ることで、リップアートメイクの成功率を高め、理想の仕上がりを手に入れることが可能になります。

カウンセリングで確認すべきポイント

次に重要なのは、カウンセリングの内容です。信頼できるクリニックは、施術前に十分な時間をかけて患者と話し合い、希望する色や形、デザインについて具体的に確認します。また、施術の流れやリスク、術後のケアについても丁寧に説明してくれるため、不安や疑問を解消することができます。カウンセリング時には、症例写真を見せてもらい、過去の施術例を参考に仕上がりイメージを共有することも重要です。

クリニックの環境や設備も選ぶ際の大切な要素です。衛生管理が徹底されているか、最新の施術機器を使用しているかを確認しましょう。

まとめ

リップアートメイクは、美しい唇を長期間維持できる魅力的な美容施術です。すっぴんでも血色の良い唇を演出し、化粧の手間を大幅に省けるため、多忙な現代人にとって非常に人気があります。ただし、リップアートメイクには特有のリスクや注意点も存在します。施術後の腫れや色落ちが起こることがあるため、ダウンタイム中のアフターケアを徹底することが必要です。特に、ワセリンや専用保湿剤で乾燥を防ぎ、色素の定着をサポートすることが重要です。

また、施術の持続性や「もち」に関する質問もよくありますが、一般的に1~3年程度効果が続きます。ただし、色素は時間とともに薄くなるため、リタッチを行うことで理想の仕上がりを保つことが可能です。一方で、完全に色を消したい場合には、レーザー治療などの方法が必要となることもあるため、計画的に施術を受けることが大切です。施術後は、辛いものやアルコールを控え、サウナや運動など唇に負担をかける行為も避けましょう。

リップアートメイクは、眉毛やアイラインのアートメイクと同様、タトゥーとは異なり半永久的な施術です。そのため、後悔を防ぐためには信頼できるクリニックを選ぶことが欠かせません。モニター価格を利用する場合も、事前に条件をしっかり確認し、評判や症例写真を参考にして選ぶことが重要です。また、施術後の腫れや荒れが心配な場合は、医師に相談し、適切な対処法を教えてもらうことで安心して過ごせます。

特に、日常生活における影響としては、口紅やマスクの使用感が変わることがあります。リップアートメイクは唇に直接色素を注入するため、従来の化粧品と組み合わせることでさらに美しい仕上がりを楽しむことができます。一方で、歯医者での治療や歯磨きの際は注意が必要です。唇が敏感な時期には、優しく扱い、摩擦を避けるよう心がけましょう。

最後に、リップアートメイクは回数や費用、施術後の「その後」の状態など、多くの疑問がつきものです。全国各地のクリニックで施術を受けることが可能ですが、価格やサービス内容は施設によって異なります。ブログや口コミを活用し、セルフケアやクリニック選びの参考にすることで、納得のいく選択ができるでしょう。これらのポイントを押さえた上で、理想の唇を手に入れるために、リップアートメイクを検討してみてください。

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この記事の監修

小西 恒 医師
小西 恒

2008年に自治医科大学医学部を卒業。2010年に大阪府立急性期総合医療センター産婦人科に勤務後、2014年に大阪府障害者福祉事業団すくよかで医療部長を務めました。2015年から大阪府健康医療部で地域保健課主査を歴任し、2017年から愛賛会浜田病院産婦人科に勤務。2020年より某大手美容外科で働き、2021年には小倉院と心斎橋御堂筋院の院長を務めました。2023年からはルヴィクリニック院長に就任しています。
【資格・所属学会】
ボトックスビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® 認定医、 ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医、 日本美容外科学会(JSAS) 正会員、 日本産科婦人科学会 会員、 日本産科婦人科学会 専門医、 日本医師会認定産業医、 母体保護法指定医

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